バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 ちゃっちゃと進んであっという間にAクラス戦~

 ここらへんから本格的に主人公とFクラスが密接にかかわってくるかなあ。

 では、どうぞ♪






第7問

 

 姫路を無力化することに失敗したBクラスは、総合力で上回っているのにもかかわらずFクラスに押し込まれてる。その理由は何故か。何故だろうな。わからん。しまいには坂本が直々にBクラスに乗り込んで完全に押し込むとかいうバカなことを言いだしたから、一応参戦する気はなかったけど、馬廻衆として ー いや親衛隊としてついていくことにした。

 驚くべきことに、今回の決着は意外な形で終わった。姫路や坂本が代表自ら囮となり、吉井や島田が陽動部隊となって、土屋が保健体育の大島先生とともに窓から入ってきて、Bクラス代表に一騎打ちを挑み瞬殺。どうやら、Bクラスの窓を開けることも、坂本がDクラスとの戦争のときから交渉済みだったそうで。舌を巻かざるを得なかった。手際がいい。土屋が保健体育に関しては右に出るものがいないと知るや否や、姫路という学年次席を囮にしてまでそれで勝負するか。そしてその状況を作り出したFクラスの団結力。それは間違いなく坂本がリーダーたる所以。

 

 そして、なぜかBクラスの代表根本を女装させるという。なんでだ? いや、秀吉が使った女子用制服の役目は終わったのかと思ったことがちらっとあったけれども、そういう使い方をするのか。

 

 

   ☆

 

 

 次の日。

 FクラスはAクラスと一騎打ちで試召戦争をすることになった。科目指定を3回分していいらしく…これは坂本の計画通りだそうで、一騎打ち×5で3勝したほうの勝ちだそうだ。ふむ…姫路と土屋で2勝はすると読んでいるのかもしれんが、後1勝はどうする。

 

 『では、AクラスとFクラスの試召戦争を始めます』

 Aクラスの担任で学年主任の高橋先生のマイクを通した声が、ホテルのようなAクラスの室内に響き渡る。この巨大なディスプレイといい…Fクラスとの格差ひでえな。

 

 『一回戦を始めます。両クラス代表者は前へ』

 「Aクラスからはアタシが出るわ」

 そうやって名乗り上げて出てきたのは、木下優子。教科に偏りがなく、安定しているため様子見をし、勝ちを拾いに来たと読む。本当にそうなのかはAクラスの代表に聞いてほしい。

 

 「岡田。そろそろお前の出番だろ」

 最後尾でゆっくり見ようかと思っていたところ、突然話を振られ意味が分からなくなった。

 

 「は?」

 Fクラスの全員の視線がオレのほうへ。中にはこんなやついたかとかいうやつもいる。いたさ。

 

 「お前、この2戦何もしてねえじゃねえか。拒否権はない」

 「ちっ。テストの点数教えなければ使わねえと思っていたんだが」

 「そんな甘い男じゃねえ。相手が木下なら誰が出てもいっしょさ。捨て駒みたいなもんだ」

 「それならば他の奴でいいじゃねえか」

 「ほう。逃げるのか」

 「逃げ? どこにそんな要素がある」

 「万年2位の男にチャンスをくれてやろうと言ってるんじゃねえか」

 「………ホントお前にも敵わねえ」

 オレに火をつけやがった。やる気はなかったんだがここまで言われてちゃプライドが許さねえ。ああ分かっているさ。簡単な坂本の挑発に乗っているだけだと。あえて乗ってやろうじゃねえか。

 

 「勝ちは期待してないからな~」

 「うるせえ黙ってみてやがれ」

 オレは最後尾から人をかき分け一番前に立つ。数メートル向こうの正面には優子がいる。

 

 「なんで、あなたがここに ー ?」

 優子が何か呟いたみたいだったがよく聞こえなかった。久しぶりに戦えるなんてワクワクする。

 

 『一戦目、どちらが科目選択権をとりますか』

 科目選択権か。オレが使うわけにはいかんだろう。土屋とか保健体育じゃないと即死なんだろ。

 

 「ゆう ー 岡田君、あなたに譲る」

 「どういう了見だ? さっさと使わせようって腹か?」

 「いいえ。アタシの得意教科で瞬殺してもいいけれど…それじゃプライドが許さないでしょ?」

 「なに?」

 煽ってきたな。こいつ自信満々な顔がムカつく。一度でいいから勝ちたい。それは出来るならこの場で。そう願いつつ、坂本のほうを見てみる。両手で丸を作って、科目選択権を使ってもいいと合図が出た。そうか。使っていいのか。

 

 「ゆう ー 木下さん。ホントにそれでいいのか?」

 「あら、まさかAクラスのアタシに勝てる自信があるとでも?」

 Aクラスのほうから歓声が上がる。それに対してオレを応援するFクラスのメンバーは0。だろうな。圧倒的アウェーで勝ち星を挙げるってのもいいものじゃねえのか?

 

 「そうか。じゃあ遠慮なく使わせてもらおう。英語 ー それもリスニングで」

 この文月学園において、リスニングのテストの問題というのは多少他の学校と違う。一人ひとりリスニングセットを渡し、そこから流れてくる英文のスピードを自在に変えれるのだ。だから、制限時間以内ならばどれだけ速く聞いても構わない。それに、他の教科よりも点差が付きにくいはず。高校生のこの時期に英文を速く聞き取れるかそうでないかなど大差ないはず。ここまでは予測だけどね。

 確実に言えるのは…オレが一番苦手な教科だということだ。万年2位などほざく男を見返すためにはこの方法しかない。自分の得意教科で勝っても得意教科だからなで終わってしまう。となれば…苦手な教科で勝つしかない。

 

 「ふふ…まさかアタシに英語で勝負をするなんてね」

 「え?」

 「アタシ、英語が一番得意なのよ」

 しまったと思うと同時に、これはチャンスとも思った。苦手な教科で相手の得意な教科をつぶせば、完全勝利もいいところじゃん。燃え上がってきた!

 

 「勝負は下駄を履くまでわからんというだろ」

 「へえ。そう。なら現実を見せてあげましょうか」

 舌戦をある程度したところで、集中力を高める。他のFクラスの連中が2回戦っているのにもかかわらず、オレは初めて召喚獣を操作する。いうなれば、相手と同条件。つまりハンデがないということ。並大抵の集中じゃ負けるからな。

 

 『それでは一回戦、教科はリスニング。承認します!』

 「「試獣召喚(サモン)!!」」

 

 戦いの幕開けだ。

 

 





 試召戦争しょっぱなから変化球の教科。
 何話か前に13科目だということは説明してましたが、詳しい説明してませんでしたね。ちょっと説明しておきますね。

 現代文
 古典

 数学IA
 数学ⅡB

 地理or日本史
 世界史
 現代社会or倫理政経

 物理
 化学
 生物

 英語筆記
 英語リスニング

 保健体育
 
 この13科目です。2015年度から始まる新課程を基に設定しました。総合科目はまた出てきた時に説明します。
 
 今の高校生大変だなあと思う…めっちゃ勉強するやんと、ゆとり(笑)のどん底世代の作者がつぶやきます。あ、ちなみに小ネタ。ゆとり教育とよく言われますが、現在の50前半の方から私たちくらいまではゆとり教育ですから。

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