主人公の名前は後に出す予定です
この世界には人間とよく似たビーストノイドという人を喰らう化け物が存在する
ビーストノイドは人間社会に溶け込み、そして人を喰らう
これは、1人の少女と1人の少年の物語
ー14区ー
14区のとある喫茶店にて私は友達とお茶を飲みながら会話をしていた
「わたしさ、やっぱり1度でいいからビーストノイドを見てみたい」
「あんたバカ?そんな状況になったら間違いなく死んじゃうよ」
そんなくだらない私の言葉に鋭いツッコミを入れたのは私の友達の荒浪美由(あらなみ みゆ)。同じ学校に通う幼なじみでもある
「でもさぁ、ビーストノイドが出すネクスタスって見てみたくない?」
「でもネクスタスって専門家の話とかだと人間を捕食するための獲物なんでしょ?わざわざそんな物騒なもの見たいとも思わないよ」
ネクスタスとは、ビーストノイドだけが捕食する時などに使う攻撃器官らしい
それには様々な形があり、どういった原理で出しているのかは未だ不明らしい
「んー、やはり美由は堅実だね。もっとこうさ、刺激を求めようとはしないの?」
「逆に聞くけどあんたはなんでわざわざ平和を捨てるようなことをしたがるの」
ケーキの隣に置いてあるフォークを私に差し、そう質問する
別に平和を捨てたいわけじゃないけど、やっぱりなにかしら突発的な刺激があればもっと面白い生き方が出来る気がするんだ
だから私は刺激を求める。だから私は日々いつもと違うことをする
これは好奇心でもあるんだろうね
でも私は、欲に正直な自分が嫌いじゃない
そんなことを思い、それから美由と10分ほど会話して喫茶店を後にした
そしてこれが物語の始まり
たとえどんな悲劇があろうとも
この世界は回り続ける
ー15区ー
私は今15区の人気のない路地裏を眺めることが出来る廃ビルの屋上にいます
理由はビーストノイドをこの目で見てみたいのです
ですが3時間ほど経ってもそんなのは現れませんでした
深夜2時になったあたりで私は張り込みをやめて帰宅しようとし、立ち上がり後ろを振り向くとそこには黒い影…
あれ、なんで景色が遠ざかるの?いや、違う。これは私が落ちてるんだ!
私はそのまま地面に落下し意識を閉ざした
ー?ー
「この子に伝説の生物の臓器を移植するの?」
「あぁ、使うのは九尾にしろ。肝臓でいい」
「わかったわ、移植は問題なく終わるだろうけどその後はどうするの?」
「放し飼いをして様子を記録する」
「了解。それじゃあ早速移植手術をするわ」
「さて、この子はどんな物語を紡ぐのだろうか。楽しみだよ」
ー14区ー
目を開けるとそこには無機質な白の天井があった
「ここ…は?」
状況を確認するため起き上がると体中に激痛が走った
「いっつ…!」
特に痛みが走ったのは胸の下らへん。そこを見ると包帯が巻いてあった
するとドアから見知らぬ男性がやってきた
「気がついたんだね。少しだけお話出来るかな、九ノ尾ナミさん」
私はそれに無言で頷き、それを確認した男は話を続けた
「まず最初に自己紹介だけしとくね。私の名前は枢木、ここの病院の医者だよ。よろしくね。君にはこれから君自身に起きた事を説明するね
君は3日前に廃ビルから落下して重症の怪我を負ったんだ。それを発見した人がここに連絡をし、君はここに搬送された。そして君の容態を見て肝臓が潰れて機能しないことが発覚し移植することになった。移植は問題なく成功したが、君は3日間寝込んでいたんだ。そして今目を覚ましたというわけさ」
思い出した、確かに私は廃ビルの屋上から落下したんだ
あの時の記憶は曖昧だけどそれだけは覚えてる
それにしても移植か…、そんなに容態が酷かったなんて
「とりあえず2日間検査を受けてもらうから。それで異常が特になかったらすぐに退院できるよ」
そう言い残し医者の枢木は病室から出ていった
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