今回は解明編です。
さあ犯人は誰なのか。何故かサスペンスチックになってきた本編第4章。そもそもこの路線で続けて大丈夫なのか。
何はともあれIt's show time!
「そういう事なら犯人は分かった。」
俺がそういうとサラはたいそう驚いている。
「え!ロキ、それはホントなのですか?」
「ああ。まず証拠は二つ。一つ目はさっきのキメラを殺した時の霧の色だ。」
「麻色…でしたよね?」
「ああ。次に俺がサラの任務に同行した時(本編壱章の「異変」を参照下さい)の転移術式の色だ。あの術式には術式をの生成者の魔力が大量に残っており、それを使って俺は術式を発動させた。つまりあの術の色はオズリーのものだ。そしてその色は?」
「麻…色…」
俺に遅れてすべてを理解したサラは口を抑えて驚愕を隠せない様子だ。
「まあっ…!?」
「あの転移術式の作成者はオズリーだった。そしてその色は麻色だった。なおかつキメラの親の魔術の固有色は麻色。色かぶりが有り得ないと仮定するならばこの事件の犯人はオズリー・ゴートだと断定できる。」
「ええ。正しいです。これならオズリーに逮捕状を出せます。」
サラは事件が解決へと向かって晴れ晴れとした顔をしている。
「だけどまだ問題があるんだ。」
そんな俺の発言を聞いてサラは眉をひそめる。
「一つ目は単純に人質が取られてること。もう一つは俺がオズリーの能力を何一つ知らないことだ。まさかキメラ作るだけの能力ってことはないだろうしな。」
ロキがオズリーと戦った時、オズリーは丸腰と油断して魔術を使わなかった。
結果として突然聖剣を顕現させたロキは純粋な剣技での戦闘となり、一時的にロキが勝利し、オズリーが逃走するという形で終わった。
キメラを殺した際には麻色の霧が出た。
即ちオズリーは魔術固有色が麻色で、少なくとも水属性の魔術を使うということしか分からないのである。
サラも頭を悩ませている。
俺は色々なパターンをシミュレーションする。
オズリーの要求通りMSFを明け渡す…のは論外だ。反乱が起きるまでに何をされるかわかったもんじゃねえ。
かと言って人質を殺させるわけにはいかねえ。
どうすれば…どうすれば…
頭を抱える二人を見かねてか、博士がアルミの銀色の盆に三つのコーヒーカップを載せて、「まあ、二人共。時間はまだあるんじゃ。そう焦っていてはいい案など出るはずもなかろう。まずは落ち着いてコーヒーでも飲んで頭を冷やして、それから考えてみるのじゃ…おっとワシとした事が頭を冷やせと言いながらもホットコーヒーを入れてしまったわい。年は取りたくないもんじゃ。」
そう言って博士はカラカラと笑う。
俺とサラは椅子に座り、博士の言う通りコーヒーを飲む。
そして飲み終えると同時に言う。
「やっぱりヤツの思い通りになるのは癪だし気に入らねぇ。タイムリミットより前に突入して強引にでも人質解放をしよう。」と。
To be continued…
犯人予想、当たってましたか?次回投稿はいつになるかわかりません。
今晩深夜になるか、明日の昼間になるか、神のみぞ知る。という状態です。
小人にもわかりません。まあ近々になるとは思いますけど。
という事で次回を、待て。
追記:本編に書きそびれていたのですが、オズリーの目的はMSFの進んだ研究技術です。国中の魔術師が集められたMSFには、逃亡生活ではどうしても手に入らない設備があり、それを使いたいだけです。なので、MSFの支配も研究する間の一時的なものであることもオズリーの計算の上です。