神々の狂乱   作:初代小人

18 / 31
遅くなって申し訳ないです。
モンストで超絶クエストが立て続けに降臨して、そちらの方へ行ってました。以後気をつけます。
あ、一応ID書いておくので、もしプレイしておられる読者様がおられれば、プレイヤー名、ランクとフレンド使用キャラを個人メッセージもしくは感想欄で教えていただいた上でフレンド申請をしていただければフレンドになる(かも知れません。)
ちなみに僕はランク148でIDは925.313.483で、フレンド使用キャラはアーサーでやってます。プレイヤー名は「烏芻沙摩明王」です。よろしければフレンド申請してください。
ちなみに先着です。
話が逸れてしまいましたが本編に行きましょう。
それでは、どうぞ。


潜入

俺とサラがやって来たのはMSF養成学校の秘密の裏口だった。

もっとも一見マンホールにしか見えないが。

 

 

 

サラが呪文を唱えるとマンホールが半分に割れて縦穴とハシゴが現れた。

俺は無言でサラよりも先にハシゴを降りる。

そして底に罠のたぐいがないことを確認してからサラにサインを出して降りて大丈夫だと伝える。

サラは降りてからまた呪文を唱えて入口を閉じた。

 

 

 

もう後戻りはできない。

そんな緊張を感じ取ったのかサラが俺に向き直って言う。

「あ、あの、この事件が解決したら、今度の建国祭に一緒に行きませんか?」

何故かサラの鎧の氷から湯気が出ている。

驚いた俺は「あ、ああ。いいぞ。サラとなら楽しめそうだしな。」と答える。

サラは息を飲んで数秒フリーズしていたかと思えば、次の瞬間飛び上がって喜び、また次の瞬間には「すみません、取り乱しました。」と、いつも通り冷静なサラに戻っていた…つもりらしい。

 

 

 

実際その仕草からは明らかな喜びが見えている。

(たかが祭りだろうになんでサラはこんなに喜んでるんだ?)

と思いながらロキはサラを追って進むと、不自然な突き当たりに当たった。

 

 

 

サラがバトン状になったレイピアの柄を、壁に固定されている読み取り機にかざすと、岩にしか見えなかった壁は開き、MSF養成学校の職員室に続いていた。

潜入は成功である。

出発前にサラと相談して決めていたとおり、人質が集められていそうな剣技場へとむかう。

そこにはオズリー・ゴートと、猿轡を咬まされて、紐で手足を縛られているMSF養成学校の生徒や教師たちがいた。

 

 

 

オズリーは人質一人ひとりに、順番に猿轡を外して、自己紹介をさせていた。

そしてその中にラオの姿を見つけた時、俺は走り出しそうになった。

短い時間しか一緒にいなかったが、俺はそれほどまでにラオを大切な友人だと思っていた。

しかしそれを止めたのは隣にいたサラだった。

 

 

 

「今行ってどうするんですか。私たちが人質に加わる事になるだけでしょう。」

「アイツを、ぶっ倒す!」そう答える俺に、サラは冷たい目線を向けながら「それをしたら、今はまだ無事なあの子も犠牲になるんですよ?」と問いかけてくる。

それを聞いて思いとどまった俺にサラは更に言葉を紡ぐ。

 

 

 

「MSFの人質解放任務では、例外なく人質の安全並びに解放が最優先されます。もちろん個々の希望によって妨げられることは許されません。」

 

 

 

その冷たさは何かの裏返しなのか、それとも怒りなのか。

女心を解することが出来ないロキには分からなかったが、頭が冷えたロキは飛び出すことを止めた。

 

 

 

 

 

剣技場には、オズリーと共に沢山の人質がいた。

その中にはロキの友人も居たようで、ロキは激情に駆られて走り出そうとする。

それを見てサラは、今ロキが行ってしまったらもう二度と会えなくなるような気がして、「今行ってどうするんですか?私たちが人質に加わる事になるだけでしょう。」

そんな言い方をしてしまうほどにサラは恐れていた。

知人を目の前で亡くすことを。

 

 

 

ただ、ロキに対しては他の人以上にその恐怖は強かった。

その事がサラには不思議でたまらなかった。

あの、ペルクスと最後に邂逅した夢の後、サラは悪夢を見なくなった。

まるでペルクスが「自分のことは忘れてくれ」と再三言っているかのようだった。

 

 

 

 

だが、凍りついてしまった心はそれでも癒えなかった。

それなのに、だ。

MSF養成学校が包囲され、ロキに危害が及ぶかもしれないと思った瞬間、いつもの冷静過ぎるほど冷静なサラはどこへやら。

心は熱く煮えたぎり、氷河は熔けてしまっていた。

サラにはもう制御することは出来なかった。

「MSFの人質解放任務では、例外なく人質の安全並びに解放が最優先されます。もちろん個々の希望によって妨げられることは許されません。」

ああもうダメだ。

 

 

 

 

こんな言い方をしてしまっては、ロキが生き残ったとしても嫌われてしまう。

嫌われて「しまう」?私はロキに嫌われたくないの?

ロキは突撃をやめたものの、気まずくなったのか、話題を変えようと「あのさ、キメラと戦ってた時にさ、ウィルソンってやつが、立ち去る時に「サラのことを、護ってやってくれ。」って言われたんだが、どういう意味なんだ?」

と言った。

その意味を一瞬考えてから、飲み込んで、「いやいやいや、あんのバカ!そろそろ頭オカシイんじゃないの!?」

と、ヒソヒソ声で叫ぶ。

 

 

 

 

意味は分かる。言いたいことも。

だがそれは早計で、思い込みが過ぎる。

ふと我に帰ってロキを見ると、キョトンとしている。

気まずくなって、「と、とにかく、人質の解放をします。後ろからあの縄を解き、なおかつオズリーにはバレないように手早く正確に縄を解いていきましょう。」と、作戦の指示をすると、

「おう。」と短い返事が返ってきた。

サラとロキの人質解放が今始まる。

 

To be continued…

 

 

 




はい。サラの苦悩回をお送りしました。
いやーうじうじしてる女の子って可愛いですよね。
変態ぽくなってるのでやめましょう。
次回の投稿もいつになることやら…早めにしますので待っててください。ではまた次回もお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。