またモンストしてました。
とはいえ学校も始まったので寝落ちしてしまうかもしれないので三月末のように連日投稿は多分できないです。すみません。
サラは戦慄していた。
話には聞いたことがある。
全ての属性の魔術を使うことが出来る人間がいると。
しかしその人数は過去に記録が残っているだけだと五人もいなかったはずである。
つまり、ロキの友人の少年は本来こんな所で埋もれていていい人材ではないということである。
しかし残念ながら彼は今も魔力を暴走させてしまっている。
止めなければ、と急ぎ気味に自分が相対していたキメラを氷像にして、少年の元へと走る。
荒れ狂うツタと雷撃のスキを縫って今にも少年に攻撃しようとしているオズリーに、助走をつけてレイピアによる激しい突きを繰り出す。
しかしそれは瞬時に弾かれた。
オズリーはブツブツと、「コイツは、コイツだけは…」と言っている。
その目論見を阻止しようと珍しい日本語による鋭い技名発声と共に発動させたのはサラの一番得意な剣術、「
すぐにサラのレイピアの刀身に淡い水色の光が宿り、外側から渦を描くように目にも止まらぬ速さで突きが繰り出され、突いたところには刀身の色と同じ色の光点が残り、最後に渦の中心を突くとその渦巻きが貫通したかのように20個もの鋭い氷の刃がオズリーの背中から生えるはずだった。
肉体改造により驚異的な動体視力を手に入れていたオズリーは、水色の切っ先を剣の腹で寸分の違いもなく防ぎきり、最後の一撃を、その勢いを利用してレイピアごと弾き、サラの首筋に刃を添え、「手を上げろ。」と命令した。
オズリーはいつの間にか我に帰っていた様だった。
「とりあえず、あなたには死んでもらうわ。」
そう言ってオズリーは剣を振りかぶる。
その様はサラにはスローモーションのように見えていた。
存外悲しくもなくて、(ペルクス…今あなたのところに行くわ…)などと思っていた時だった。
白銀の光がサラの右側をすり抜けて、前方に集まり、それはロキになった。
竜騎士の物ではなく、太刀のイメージとぴったり合った和風の鎧を着込んでいた。
兜は被っておらず、輝くような、透ける様な、そんな銀髪が見えていた。
そんなロキは、低く、威厳のある声で、「
すると、太刀の刀身に白銀の光を宿し、オズリーに切りつける。
斬った後には白銀の線が残る。
その線で描かれたものは五芒星だった。
その瞬間、変化は起きた。剣技場の屋根の更に上、空の彼方から白銀の雷撃がオズリーに襲いかかったのだ。
立て続けに容赦なく落とされる雷をすべて防げるほどオズリーの動体視力は良くなかった。
やがてオズリーはプスプスと音を立てて雷撃に焼かれて死んだ。
あまりに容赦がなさすぎて普段のロキとはとても思えない。
サラは思わず「あなたは…ロキ…なのですか?」と訊いてしまった。
するとロキは「そうであり、そうでない。答えが分かる日も近かろう。戦乱まであと少しだ。強くなるのだぞ?それでは吾はもう少し眠ることとする。また会おう。“戦姫”ミネルバよ。」
そう言ったと同時にロキの体から力が抜け、倒れそうになった。
すかさず支えて、サラは困惑と安堵のため息を大きくついた。
長かった1日が今、終わったのだ。
To be continued…
睡魔に襲われながら書き上げたので、誤字、脱字、文脈が変なところがあれば教えてください。
次回がエピローグとなります。その次からはついにお祭り編開幕です。乞うご期待。