バイトと学校かぶるときついスッね。
ということで本編どうぞ。
それから数時間後、サラの手には綿菓子にりんご飴、更には紙袋に入ったベビーカステラが持たれており、ロキの腕にはサラが当て物などで当てた景品がパンパンに詰められた袋が左右それぞれ三つずつ掛かっている。
流石に量が多すぎるため、重く感じる。
サラはやけにはしゃいで色々な屋台を見て回り、それを後ろからロキが付いていく。
そしてその後ろを
周りの視線はロキに集まる。
異様過ぎる光景であった。
「あっ!あんなところに射的がありますよー?ハズレなしだそうですよ!?」と、サラは一つの屋台に向けて走り出す。
(はぁ。まだ増えるのか。ああいうの、サラの身体能力でやると基本的に大当たりをとってくるんだよなー…)
ロキはさすがに疲れを隠しきれない。
後ろをトロトロとゆっくり追いかけていると、けたたましく鐘が鳴らされ、「大当たり~」という声が聞こえる。
その中心にいるのは…やはりサラだ。
「見て下さいよロキ~こーんな大きなぬいぐるみ貰いました~。どこに飾りましょう~?」
と、大当たりの景品を抱えて満面の笑みでこちらに走り寄ってくる。
その表情を見たらもう少し頑張れる気が…しないでもない。
もはや疲れで思考がまとまらないロキが、そんなとりとめのないことを考えていると、その表情を読み取ったのか、「ああ、またやってしまいましたね。私は…」と言いながら大きな大きなリュックをどこからか取り出し、俺が持っていた荷物をすべて詰め込んだ。ふと周りを見ると太陽は既に沈んでいて、空には数多の星が瞬いていた。
「あ~もうこんなにくらくなっちゃったんですねぇ。指先が冷えるのも当たり前ですね。」
そんなサラの言葉と共に、日々の鍛錬でタコだらけの指がロキの指に絡んだ。
その行為は二人に安らぎをもたらした。
しかし、それは油断にも直結するのである。
ロキの目に、背後から高速でこちらに突っ込んでくる何かが映り、続いて隣で生々しい音が響く。
ロキの焔よりも紅い血潮、周りの人達の悲鳴、サラが地面に倒れる音。
対処しきれない状況がロキにはまるでスローモーションのように見えた。
そして世界に時間が戻った時、俺の足元には血溜まりと、そこに横たわるサラがいて、振り返ると血にまみれた小刀を両手で握りしめ、返り血を浴びた女が不気味に何かブツブツと言っていた。
その声はだんだん大きくなっていき、やがて金切り声での絶叫となった。
「ロキ様は…ロキ様はお前なんかと一緒にいる人じゃない!あんたなんか!あんたなんか!死んじゃえばいいんだ!」
(コイツはヤバい。)
ロキはそう感じるものの、生理的な嫌悪感のせいで体が思い通りに動かない。
するとサラが今にも消えてしまいそうな声を絞り出して、「そういう、奴は、大体、相手の事なんて、考えずに、自分勝手に、動く、んです、よ。ねぇ?
それを聞いて我に帰った俺はサラと女の間に立ち、そして女を取り押さえた。
急いでやってきた警備員に引き渡してから、救急車に乗ってロキは病院にむかったのだった。
To be continued…
サラ、命の危機のお知らせ。
ヒロインが死にかける小説ってどうなんでしょうかね?
今後の展開に期待ください。
それではまた。