ラダトーム王「おお勇者ロトの血を引くものよ(中略)竜王を倒してきて欲しい」
勇者「120Gとたいまつと鍵を支給されました、もう少し欲しいと思います」
ラダトーム王「お主の兄にあたる者に2000G差し出したのじゃがのう」
勇者(兄貴がそんな大金を手にしたら……)
ラダトーム王「全部夜の街に使ってしまったのじゃ」
勇者(ですよね)
勇者「ちなみに他にもっと強い戦士とか居ないんですか?」
ラダトーム王「ローラ姫もさらわれてのぅ、この国は結構危ないのじゃ」
勇者「彼等を雇うお金が無いんですかー」
ラダトーム王「そうじゃ」
勇者「ええー!?」
ラダトーム王「ワシが使えるコネと言ったらロトの末裔しかおらんのじゃ」
勇者「ご先祖様はその時のラダトーム王から『お世話』になったとか聞いた事ありますね」
ラダトーム王「そうじゃ、お主が最後の望みなのじゃ」
勇者「あーうー、せめて衣食住位はなんとかしてくれますよねー?」
ラダトーム王「む……むぅ、分かった、それ位は……」
勇者(家に戻ってもクズ兄貴にクズな両親しか居ないからなー、それ位ならやる方がマシだよね)
勇者「あーうん、頑張ります、頑張って竜王倒してきますー」
-ラダトームの街-
町娘「良い男居ないかなぁ」
勇者「銅の剣180G、剣すら買えない様です」
町娘「あら?私好みの素敵な男性が」
勇者「布の服20G、僕が今着ている服と何が違うんだろ?」
町娘「ねーねーそこのおにーさーん」
勇者「皮の盾90G、剣と盾と服すらまともに揃えられない様です」
町娘「良かったらお茶しませんかー?」
勇者「と言う訳でたけざおと皮の盾と布の服を買いました、だって盾が無いと怖いし」
町娘「あのー?」
勇者「なんでしょうかー?」
町娘「えっと……お洗濯するのですか?」
勇者「いえ、僕は今から竜王を倒しに行くんですけど、残念ながら120Gしか貰えなかったんですよ」
町娘(ロクな装備も手に出来無いのにそれでも竜王を倒しに行くだなんて、なんて勇敢な人なの!?)
勇者「そんな訳で今から旅立つ所だったんですけど」
町娘「おにーさんって呪文使えますか?」
勇者「呪文?何それ美味しいの?」
町娘「えっとですねー、こうやって……ギラ!!」
勇者「あ、なんか火が出ましたね、後ろから髪がーーーーって悲鳴が聞こえますけど聞こえなかった事にしましょう」
町娘「私も一緒に付いて行きたいなー」
勇者「残念ながら僕はお金を持っていないのです」
町娘「大丈夫ですよー」
勇者「そうですか、では外に出ましょう」
勇者「竜王の城って近いんですね」
町娘「泳いで行こうとした人も居るみたいですよ」
勇者「僕の兄弟で泳いで行こうとして辿り着いたのは良いけど物凄く強い敵にあってやられたって話を聞いた事があります」
町娘「そうですか、私の知ってる人では泳いで渡ろうとしたらそのまま溺れてしまった人なら知ってますよ」
勇者「みんな同じ様な事を考えるのですねー」
町娘「そうですねぇ」
勇者「では行きましょうー」
町娘「はいー」
勇者「おや?スライムですねー」
町娘「そうですね」
スライム「よーよーそこのアベックさんよぉ」
勇者「スライムってしゃべるんですね」
スライム「ったりめーだろ?俺様は世界最強のスライム様だぜ?」
勇者「あーうん、威勢だけは認めます」
スライム「ああん?オメー血をみてぇのかぁ!?」
町娘「等と背の低い物体が申しております」
スライム「うっせー!!俺様だって別の世界だったら人間を溶かして取り込むって強キャラなんだぞ!?」
勇者「ほれほれ」
スライム「うわ、いてぇ、何すんだ!?そんな凶器で俺様を殴るなんて卑怯だぞ!?」
勇者「たけざおだけですけどね」
スライム「くっそー伝説の武器を持ってる奴が卑怯なんだぞ!?俺様がビビッて逃げる訳じゃないぞ!?」
勇者「行っちゃいましたね」
-マイラの村-
町娘「温泉がありますね」
勇者「そうですね」
町娘「折角ですので入りましょう」
勇者「え?え?」
町娘「どうかしましたか?」
勇者「僕、あっちに居る女の子と……」
町娘「」
勇者「どうかしましたか?」
町娘「私がナンパする形だったからそれ位はって思ったんですけど」
勇者「でも、水着は着るんでしょ?」
町娘「」
勇者「仕方無いですね、暖かいプールと思いましょう」
勇者「さて、マイラの村から南にやって来ました」
町娘「奥の方に洞窟の入り口が見えますね」
勇者「ちょっとぬるめですね、それにしても嫌な色をしたプールですね」
町娘「そうですね、世間では毒の沼地と言うらしいけど泳ぎがいがありそうですね」
メイジドラキー「なんだぁ?あんた等この沼地を泳いで渡ろうってのかい?」
勇者「そうですよー」
メイジドラキー「ハッハッハ、面白い奴等だな、よし、気に入った、特別に俺が運んでやるぜ?」
勇者「え、あー、うん」
町娘「有難う御座います」
メイジドラキー「何でもこの洞窟の中にはロリコ……竜王様がひっ捕らえたって言う女が居るらしいぜ?」
勇者「そうなんですかー」
メイジドラキー「で、確かドラゴン先輩が門番をしてるって聞いた事があんぜ?」
町娘「ドラゴンですかー」
メイジドラキー「そう言う訳さ、達者でな」
勇者「でも、誰か分からない女の子を助ける為に強そうな魔物を倒すのは勇気が要りますね」
町娘「私と言う可愛い女の子もいるしね」
勇者「その女がローラ姫だったら笑えますね」
町娘「お姫様相手だったら流石に勝てないかなー」
勇者「まさか魔族の王様が人間の女に欲情するとも思いませんし」
町娘「けど私の美貌なら5分の勝負位出来る筈よ」
勇者「おや?ここから外に出られるようですね、女の子は他の勇者に任せるとしましょう」
町娘「いや……王女だからって美人と決まった訳じゃ……」
勇者は地上に出た様です。
勇者「あっちの方に竜王の城がありますよねー」
町娘「……」
勇者「あーうん、3段ジャンプ位すれば届きそうな微妙な幅があって行けなさそうですね」
町娘「……」
勇者「僕は脳筋でもなければ覚醒も出来無いので大人しく向こう岸に辿り着く方法を模索しましょう」
町娘「勇者さん、貴方は行き成り何を言ってるんですか?」
勇者「何でもありません」
勇者「リムルダールにいる預言者から南の祠に行けと言われたから行ったのですが」
町娘「中にいるお爺さんからロトのしるしがどうのこうのと言って門前払いをされました」
勇者「そんな訳でキメラさん、何か良い手はないでしょうか?」
キメラ「確かにワイの力やったら行けると思うで」
勇者「やったね」
キメラ「ゆーても、そないな装備でどないするんや?」
町娘「竹ざお片手に魔王に挑む勇者、歴史に刻まれそうですね」
勇者「じゃあ鎧と盾を買い換えれば良さそうです」
キメラ「せやなぁ、ええ盾売ってる店やったら……って武器はええんかい!!!!」
勇者「えー」
キメラ「竹ざおを持った勇者に倒される魔王ゆーて歴史に刻まれる方の身にもならんかい!!!!」
町娘「ツッコミ所がソコでしたか、私もまだまだ修行が足りませんね」
キメラ「どや?魔物界のお笑いスターと言われたワイのセンスは凄いやろ?」
勇者「パチパチパチ」
町娘「是非弟子にして下さい」
キメラ「だっはっはー……すまんのぅ今から集まりがあんねん、西の方にワイの兄貴分がいるさかい何かきーてみーや、ほなまたなー」
勇者「と言う訳でやって来た西の方」
町娘「廃墟がありました」
勇者「メイジキメラさんの話だとここにロトの鎧がある様です」
町娘「でも物凄い気配がします」
スターキメラ「HEYそこのオジョウチャン」
町娘「なんでしょうかー」
スターキメラ「話はメイジキメーラから聞いてるZE」
町娘「カッコイイですね」
スターキメラ「HAHAHAーロトの鎧の元に導いてあげるNE」
勇者「凄いですねー」
スターキメラ「HEY~Mr.devil Knight」
悪魔の騎士「……」
スターキメラ「カクカークシカジーカNE」
悪魔の騎士「……」
スターキメラ「OK」
町娘「サイン色紙を渡したみたいですね」
悪魔の騎士「……」
スターキメラ「OKOK」
勇者「盾と引き換えにチケットを渡したみたいですね」
スターキメラ「MEはこれからライブがあるNE」
町娘「有難う御座いました」
スターキメラ「see you again」
勇者「と言う訳でロトの鎧と水鏡の盾を手に入れました」
メイジキメラ「スターキメラの兄貴の頼みなら・・・・・・ハァ」
勇者「物凄く嫌そうでしたが竜王のお城の目の前まで運んでくれました」
メイジキメラ「ボクはもう疲れたよ……」
町娘「眠ってしまいました」
竜王「はぁ、魔族の統治も楽じゃないよ……なんかこう……」
勇者「あれが竜王でしょうか?」
町娘「何かそんな気がしますね」
勇者「と言う訳で勝負です竜王さん」
竜王「え?え?なになに?」
勇者「ラダトーム王がごちゃごちゃ言ってたから仕方なくやって来ました」
竜王「それってたけざおぢゃないの?」
勇者「そうですたけざおです、たけざおで世界を救った勇者として歴史に名を刻みたいのです」
竜王「えーーーそんな情け無い武器で倒されるなんて嫌だよ、ってか、ぼくたんのお城にロトの剣あった筈だよ!?」
勇者「ナンデスカソレ」
竜王「え、じゃあ場所教えるから今から取ってこない?」
勇者「めんどうです」
竜王「ぶー」
勇者「そう言う訳なので覚悟してください」
町娘「なんて言いながら抜刀したたけざお、ある意味絵になりますね」
竜王「ちょ、ま、分かった、じゃあ世界の半分をあげるからそれでどう?」
勇者「世界の半分ですか」
町娘「確かラダ○ームの王様は勇者さんに120ごーるどとたいまつと魔法の鍵をくれましたね」
勇者「おまけに僕の兄貴は2000ごーるども貰えた訳です」
竜王「おお、そうだそうだ勇者ロトの子孫だよね?そうだよ、そんな有名人が味方になるならソレ位が必要経費だって思わないかい!?」
勇者「魔物さん達も良い魔物が多かったですし」
町娘「120ゴールドVS世界の半分、第一ラウンド、ファイッ」
勇者「120ゴールド選手、開始3秒でノックアウトされた様です」
町娘「勝者世界の半分選手」
勇者「と、言う訳です」
竜王「で、では宜しく頼むよ、勇者クンは世界のここからここまでの統治をお願い」
勇者「わかりました、町娘さんと一緒に頑張っていきます」
こうして勇者は竜王が統治する世界の半分を貰い、竜王と共にこの世界を統治する事になりました。
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