ドラゴンクエスト二次創作小説   作:くらげ丸

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DQ3


ドラゴンクエスト3

アリアハン王「あの勇者もやられたか……アリアハンの街に勇者のなり手は……」

 

大臣「国王、オルテガの息子がまだ居ます」

 

アリアハン王「しかし彼はまだ15歳であろう?」

 

大臣「そうですがしかし……」

 

アリアハン王「せめて20歳以上で誰か居ないものか……」

 

勇者母「あのー、今って勇者の募集をしてますよね?」

 

アリアハン王「そうじゃが?」

 

勇者母「良かったー是非私の息子をバラモス討伐に向かわせて下さい!!」

 

(中略)

 

アリアハン王「分かった、この10000Gを使い旅の支度をするが良い」

 

大臣「はぁ……」

 

アリアハン王「仕方あるまい、あのオルテガの息子じゃろう?ならば最後の望みとして託す事も悪くなかろう」

 

勇者母「あ、有難う御座います!!!!」

 

-勇者宅-

 

勇者母「勇者君、今日で16歳だよね?」

 

勇者「ゴメン、このゲームが忙しい」

 

勇者母「お父さんが死んじゃって大変だってのは知ってるよね?」

 

勇者「……」

 

勇者母「ここに50Gと銅の剣と旅人の服があるから、魔王バラモスの討伐をやって欲しいんだ」

 

勇者「へ?」

 

勇者母「ごめんね、王様から命令されちゃって、さ?」

 

勇者「何で僕が?」

 

勇者母「国家権力には逆らえないの、ごめんね、愛してる……わ」

 

兵士「勇者殿はおられるか?」

 

勇者母「ごめんね、本当に……」

 

勇者「え?え?」

 

 

 

兵士「そう言う訳だ、君はアリアハンの希望、頑張って欲しい」

 

道具屋「おや?オルテガの息子さん?」

 

勇者「うん」

 

道具屋「そう言えば旅立つんだっけ?」

 

勇者「うん」

 

道具屋「おや?左手と頭はお留守なのかい?」

 

勇者「うん」

 

道具屋「そっか、じゃあオジサンが皮の盾と皮の帽子をあげるよ、なーにアリアハンが滅んじまったらゴミにしかならないからな」

 

勇者「有難う御座います」

 

勇者(兵士の人はルイーダの酒場で仲間を集めろって言ったけど……)

 

-ルイーダの酒場-

 

勇者「あの……」

 

ルイーダ「話は聞いてるよ」

 

勇者「有難う御座います」

 

ルイーダ「ただ……この状況下で戦おうって人は勇者以外でもやっぱり少ない」

 

勇者「いえ……僕も大した事無いですから」

 

ルイーダ「遊び人の女性と魔法使いのお爺さんしか、ね」

 

勇者「はい」

 

ルイーダ「昔は戦士や僧侶とか居たけどさ」

 

勇者「お願いします」

 

ルイーダ「そう言って貰えると助かるけど、ごめんなさいね」

 

勇者「宜しくお願いします」

 

遊び人「私こそ宜しくお願いします」

 

魔法使い「フォッフォッフォ、残り少ない余生を楽しませてくれそうで感謝したいぞい」

 

 どうも、遊び人はお金を稼がなければいけないけどこの仕事しか出来る能力が無いらしく、魔法使いは歳が歳なので誰も必要とされないで居たらしい。

 

 魔法使いは、昔は大魔導師だったとか言っているけど本当なのかは分からないんだけど、仲間が揃った僕達はバラモス討伐の旅に出たんだ。

 

 魔法使いの話によると、アリアハン大陸は狭いらしく自分が若かった頃は旅の扉というものでロマリア地方に行ったという話だったんだ。

 

勇者「スライム……本とかで見た事はあるんだけど……」

 

遊び人「わ、私に任せて下さい!!!!」

 

 そう言って遊び人は手にした棍棒でスライムを殴りかかったんだけど、

 

遊び人「きゃーーーー」

 

 僕も家に引き篭もってたせいかもしれないけど、凄く頑張ってるって気持ちは伝わってくるんだ。

 

魔法使い「若いのう」

 

 そう言うと魔法使いはメラと言って指先からスライム目掛けて火の玉を飛ばしたんだ。

 

 そしたら、スライムの断末魔の悲鳴が聞こえて、そこで僕は嘔吐をしてしまった。

 

魔法使い「おぬしも若いのう」

 

 分かってるんだけど、スライムは魔王の手先で僕達の敵であるんだけど、でも生きている事にかわりは無くってさ?

 

遊び人「ご、ごめんなさい」

 

勇者「気にしないで良いよ、僕だって大した実力がある訳じゃないから」

 

 僕がそう言うと、遊び人は泣き出してしまった。

 

 何でだろう?って思っていると、魔法使いから鈍感じゃなって言われたんだけど、そしたら余計に何の事か分からなくなってしまったんだ。

 

魔法使い「おや?ワシが若い頃はここから奥にいけたもんじゃが……」

 

 ロマリアへ通じる洞窟入ったけど、すぐに行き止まりに当たった訳なんだ。

 

魔法使い「二人は通路まで退避してくれんかのぅ?」

 

 僕と遊び人は言われた通り少し前にあった通路まで移動したんだけど、そしたら、何とかなずんって声が聞こえたんだ。

 

魔法使い「フォッフォッフォワシの予想通り奥に階段があったぞい」

 

 行き止まりと思った先に階段があってその先に進むと色々な魔物が出て来たんだけど……。

 

 人面蝶やさそり蜂と言った昆虫を模した魔物は、小さい頃虫を殺した事と似た感じのせいかそこまで気になる事は無かったんだけど……。

 

勇者「うわああああ、熱い、熱いよーーー」

 

魔法使い「ヒャド……メラ!!」

 

 ローブを纏ったパッと見人間に見えなくも無く、顔も隠れていて魔物かも分からない、まほうつかいと言う敵が出てきたんだ。

 

 もしかしたら人間をも殺してしまう事になってしまうんじゃ?

 

 そう思った僕は手にした武器を振るう事すら出来ずその場に立ち尽くすしか無くなっちゃったんだ。

 

 そしたら、僕の考えて居る事は関係なく、敵のまほうつかいはメラの呪文を僕に唱えて来て……。

 

魔法使い「敵はお主を殺しに掛かって来てるぞい?」

 

 魔法使いは、メラを受けて身体が燃えている僕の頭上目掛けてヒャドを唱え、氷の刃が僕目掛けて展開されるタイミングでメラを唱えてそれにぶつけてくれた。

 

 そうする事で氷の刃がメラに溶かされ僕は頭から水を被る形となって身体に包まれていた炎を消化してくれたんだ。

 

勇者「わかってますけど、でも、人を殺さなければいけないって思うと……」

 

魔法使い「ふぅむ、ここいらの敵は弱いからのう、ワシが居れば楽勝なんじゃが、敵が弱い内に成長して欲しいのぅ」

 

 魔法使いは、『武器を使って直接攻撃するよりも間接的に攻撃した方が罪悪感は薄まる筈じゃ』

 

 そう言うと、僕にメラの呪文を教えてくれたんだ。

 

遊び人「あのー」

 

魔法使い「ふむ……お主も魔法を覚える素質はありそうじゃが……」

 

 そう言って魔法使いは遊び人にもメラの呪文を教えたんだ。

 

魔法使い「ふーむ……お主、この呪文も覚えられるのでは無いかのう?」

 

 魔法使いはホイミと言う呪文も遊び人に教えたんだ。

 

魔法使い「そうじゃ、ついでにお主も覚えるのじゃ」

 

 そう言うと僕にもホイミの呪文を教えてくれたて、この呪文を唱えるとある程度の怪我を治す事が出来るんだってさ。

 

魔法使い「しかし、魔法使いと僧侶の呪文を両方覚える事の出来る素質があるにも関わらず何故遊び人にしかなれなかったのじゃ?」

 

遊び人「それは……」

 

 そう言うと遊び人は僕にホイミの呪文を唱えた。

 

遊び人「ハァ、ハァ……」

 

魔法使い「なるほどのう、マジックパワー自体が少な過ぎる故にそもそも誰しもが呪文を覚えさせる価値すら無いって判断してしまったってところかのう」

 

遊び人「はい……」

 

魔法使い「ふーむ、こんな逸材を野放しにするとは全く勿体無い話じゃのう……本当に最近の若い奴と来たら……」

 

 この後暫く、こんな事をやっておいて人材が足りないと嘆くわ、ワシを老人だからとぞんざいに扱ったり……。

 

 なんて言うボヤキが暫くの間続いたりしたんだけど、遂にロマリア王国に辿り着く事が出来たんだ。

 

勇者「金の冠が盗まれたんですか……」

 

 ロマリア王の話によると、金冠をカンダタと言う物に盗まれたから取り返して欲しいって言われたんだけど……。

 

 別に僕を勇者として認められた所で僕は嬉しい訳でも何でも無いし、何よりも盗賊と言う人間の相手をする事自体が嫌だった。

 

 その事に対して遊び人や魔法使いが聞いてきたけど、僕は、その手の話はその国の兵士なりが解決する物だと思うから放っておくって答えた。

 

 遊び人は、貴方が決めたなら従いますと言い、魔法使いは一国の王たるものが褒賞も出さずに依頼をする事自体無礼な事じゃと言ったんだ。

 

 ロマリア王国を出て北上したらカザーブの村が見えてきたんだ。

 

 その村の中にはカンダタの事を追っているって戦士の人が居たんだ。

 

 その人は僕よりも強そうだし、色々な人に同じ様な依頼をしていると分かった以上は僕が頑張らなくても誰かが解決してくれそうだし、やっぱり僕の判断は正しかったんだって思うんだ。

 

遊び人「ねぇねぇ見て見て~」

 

 アッサラームという街に着く手前位で、遊び人が妙に楽しそうな雰囲気を出して僕に話掛けてきたんだ。

 

遊び人「ギラ」

 

 そう言うと、遊び人の手から閃光が放たれたんだ。

 

勇者「魔法使いに教えてもらったの?」

 

遊び人「んーん、メラより良い呪文を作る事考えてたら閃いたの」

 

勇者「へー凄いね」

 

 その話を聞いた魔法使いが、遊び人の才能を褒めたと同時に教えたい欲求が発生したみたいで僕にギラの呪文を教えてくれたんだ。

 

 アッサラームの街に入ると、

 

魔法使い「この街はぱふぱふする為にあるじゃ!!」

 

 魔法使いがそう言い出した。

 

 僕がぱふぱふって何?と遊び人に聞いてみたら、真っ赤な顔をして僕の足を踏まれてしまった。

 

踊子「あーら 素敵なお兄さん!ねえ ぱふぱふしましょっ。いいでしょ?」

 

 アッサラームの中心部位に行ったところで踊子の女の子が僕にそう言って来た。

 

魔法使い「ふぉっふぉっふぉ、ワシを素敵なお兄さんと言ってくれる……」

 

踊子「素敵なお兄さん!!」

 

 踊子は僕との距離を少しつめてもう一度そう言ったんだ。

 

勇者「え?」

 

 ぱふぱふの意味が分からなかった僕はどんな反応をして良いのか分からずに暫く棒立ちしてるしかなかったんだけど、

 

魔法使い「ワシは知ってるぞい」

 

踊子「チッ……分かったわよ!!」

 

 魔法使いが踊子の女の子にそう言うと、踊子は物凄く嫌な顔をしながらも魔法使いを部屋の奥へと案内した。

 

勇者「ねぇ遊び人」

 

遊び人「私はしてあげたくても出来ないの!!!!」

 

 僕は遊び人から物凄い勢いで怒られてしまいました。

 

遊び人「だからと言ってあの女の子に付いて行ったら今開発してる呪文をぶつけちゃうからね!?」

 

 何故だか分からないけど追撃まで貰ってしまいました。

 

勇者「え、うん」

 

 遊び人がどうしてソコまで怒るのか分からなかったのだけども、これ以上この事に触れてしまったら物凄い事になってしまいそうだと思った僕はぱふぱふについて忘れる事にした。

 

魔法使い「ふいーーーー生き返ったわい!!」

 

 暫くした所で魔法使いが戻って来ました。

 

魔法使い「勇者もどう……」

 

 遊び人が、戻って来た魔法使いに対して物凄い剣幕で睨みつけていました。

 

魔法使い「ふぉっふぉっふぉ、あの娘の親父さんがマッサージの名手でのぉ、ワシはここに来る度お世話になっておるんじゃ」

 

勇者「え、ぱふぱふってマッサージの事なの?」

 

 でも、マッサージだって言うなら僕もやってもらいたいと思って踊子の居る方に身体を向けたんだけど、

 

遊び人「ばかーーーー」

 

 遊び人がそう叫ぶと僕の腕を掴んで引き摺り出した。

 

勇者「え?何でマッサージ受けちゃだめなの?」

 

遊び人「勇者のばか、ばかー、ばかーーーーー」

 

勇者「え?え?」

 

遊び人「あの踊子、勇者を食べたいって目してるの!!勇者のを嫌らしそうな目で見てたの!!そんなの私は嫌だからね!!」

 

 遊び人から、踊子に食べられるって言われた僕は怖くて近付けないって思いアッサラームの街を後にした。

 

魔法使い「ふぉっふぉっふぉ、相も変わらず勇者クンは鈍感じゃのぅ、じゃが、若い男はそれ位が良いんじゃ」

 

 魔法使いは僕の肩をポンって叩いてそう言ったんだけど、でも僕は僕の何処が鈍感なのか分からなかった。

 

遊び人「魔法使いさんも酷いよーーーー」

 

 でも、魔法使いは何で無事だったんだろう?

 

 

 

魔法使い「ここから進むと砂漠があるのじゃが……」

 

 僕達が灼熱の地獄と呼ばれるエリアに行く事は危険だと判断した魔法使いは、それとは逆方向に位置する洞窟へ行く事を提案したんだ。

 

 勿論魔法使いの意見に反対する理由の無い僕達は彼の意見通りその方角へと進んだんだ。

 

 洞窟を抜けて歩き続けているとバハラタの街が見えて来た訳なんだけど……。

 

 どうやら胡椒を売っているお店の孫娘が悪党にさらわれてしまったらしい。

 

勇者「胡椒って何?」

 

魔法使い「調味料じゃよ」

 

勇者「ふーん、それなら別に必要ないよね」

 

魔法使い「そうじゃのぉ」

 

 この手の話は正義感溢れる他の冒険者に任せれば良いと思うし……何よりも、さらわれた孫娘の彼氏と思われる人が助けに行った訳だし僕が干渉する必要は無さそうですし。

 

 断っておきますけど、僕も可愛い女の子とイチャつきたいなんて思っている訳じゃありません。

 

勇者(遊び人、意外に可愛いかも……(チラッ)

 

 

 

 バハラタの街から更に歩くとその先にダーマの神殿がありました。

 

 その道中で、遊び人がイオとバギとヒャドを閃きました。

 

 魔法使い曰く、ダーマの神殿では転職が出来るとの事でした。

 

 この言葉を聞いた僕は、道具屋なり宿屋なりに転職してしまおうかと思いましたが、ダーマの神殿に居る大臣から、『勇者を辞めたいとは何事じゃ!?』と怒られてしまいました。

 

 遊び人に関しても似た様な感じで、遊び呆けてた分際で何寝言を言うんだ!?なんて怒っていました。

 

 この時遊び人が泣きそうな表情を浮かべていた事は忘れません。

 

 それを見かねた魔法使いが大臣に耳打ちをしていました。

 

 そしたら大臣の顔がみるみる変わっていき、『この神殿から賢者の排出が出来れば私の株があがる』なんて声が聞こえてきました。

 

 この大臣に対して殺意を感じましたが、何かやってしまったら面倒な事になると思い止めておきました。

 

 ダーマの神殿の北にガルナの塔と言う建物がありました。

 

 大臣から侮辱された遊び人が、悔しいから何かやりたいと言い出した事がきっかけでここに登る事になりました。

 

魔法使い「ふむ、これは悟りの書ではないかのぅ?」

 

 塔の中で見つけた古い書物を手にして魔法使いが呟きました。

 

 僕はその本が気になって中身を読むとギガデインやベホマズンがどうのこうのと書かれていました。

 

魔法使い「ウーム、ワシもアストロン、トヘロス、ライデイン、ギガデイン、ベホマズンは使えないのじゃ……と言うよりもワシがここまで生きて来た中で誰一人として会得した者は居ない、伝説上にしか存在しない呪文なんじゃ」

 

勇者「ライデイン?」

 

 その呪文の名前だけは読み飛ばしてしまったのか初めて聞く事になったせいもありその呪文の名前を呟いてしまいました。

 

遊び人「ひゃっ!?雷!?」

 

 遊び人が怖がった仕草を見せながら声を上げて、その声に釣られてふと空を見たのですが空は青く澄んでいました。

 

魔法使い「なんじゃと!?」

 

 魔法使いも驚いていました、僕は雷なんて怖くないんですが魔法使いさんも雷が苦手なんでしょうか?でも、人間誰しも苦手なものはある訳ですし仕方ないですよね。

 

魔法使い「そこに魔物がおるじゃろう?アイツに向かってライデインと言ってみてはくれぬか?」

 

 魔法使いに頼まれた僕は近くに居た魔物を指差してライデインと言いました。

 

 独り言みたいで少し恥かしかったですが、魔法使いから言われてやった事なので何かあっても彼のせいにしてしまいましょう。

 

遊び人「ひゃっ!?」

 

 遊び人が耳を塞ぎながらその場にしゃがみこみました。

 

勇者「え?」

 

 僕がライデインと言うと、指差した魔物に雷が落ちたのです。

 

魔法使い「なんと……おぬしが……」

 

 どうやら魔法使いは雷が怖くて驚いていた訳じゃなく、僕が伝説の呪文を唱えた事に対して驚いていた様です。

 

 少し残念です。

 

 その後、ギガデインやベホマズンも唱えてみてくれと言われましたが、何も起こりませんでした。

 

勇者「この本、遊び人も見る?」

 

遊び人「うん」

 

 そう言って遊び人も悟りの書を見ました。

 

遊び人「あれ……なんだろう?この感覚」

 

魔法使い「どうしたのじゃ?」

 

遊び人「分からない、でも……ヒャダルコ!!」

 

魔法使い「おお」

 

遊び人「ベホイミ!!」

 

魔法使い「なんと……お主、マジックパワーはどうじゃ?」

 

遊び人「平気……イオラ!!」

 

魔法使い「やったのぅ、マジックパワーがちゃんと備わってしまった以上、ダーマ神殿で正式な賢者になれると思うぞい」

 

遊び人「賢者、ですか?」

 

魔法使い「そうじゃ」

 

勇者「良かったね」

 

魔法使い「どれ、ワシも悟りの書を読んでみようかのぅ?」

 

 そう言って魔法使いも悟りの書を読みました。

 

魔法使い「ホウホウ……虹の雫とな?ふむふむ……確かにこれはいつか使えるかのぅ……こ、これは!?」

 

 魔法使いは悟りの書をしまいました。

 

勇者「何かあったの?」

 

魔法使い「い、いや……今すぐ使える物は無かったぞい」

 

勇者「そっか」

 

魔法使い(闇の世界……大魔王ゾーマ……じゃと?この記述によると万が一も有り得るんじゃが……バラモスに集中しなければならない今口外は出来まい……)

 

 こうしてガルナの塔を後にしダーマ神殿へと戻りました。

 

 ダーマ神殿に戻ると、魔法使いが例の大臣と話をしてから遊び人を連れて行きました。

 

 暫くすると、大臣が満面な笑みを浮かべて戻って来ました。

 

 それから暫くして賢者になった遊び人が戻ってきたのですが、今までのやりとりと、今その場で聞こえた言葉に腹が立った僕は大臣を指差して『ライデイン』と呟きました。

 

 大丈夫です、魔法使いの話では誰も使えない呪文の筈なので狐の嫁入りだのなんだのと言う事で処理されるでしょう。

 

 

 

魔法使い(勇者は伝説の魔法を使えた遊び人は賢者になった……そろそろ修行を兼ねる必要も無くなった気がするのぅ)

 

 ダーマ神殿を後にした僕達は東に向かって歩く事にしたんだけど、大陸の端に来てしまい行き止まりになってしまいました。

 

 大陸の端に村があったので僕達は立ち寄る事にしました。

 

 その村は僕の父さんが立ち寄った様で、僕はその村で父がおいていったと言う兜を受け取りました。

 

-オルテガの兜-

 

 僕は少しだけ、父の正義を受け取れた気がしました。

 

 魔法使いが、ここから先の移動手段はワシに任せろと言い、ルーラを使って世界各地への移動を行う事になりました。

 

 魔法使いのルーラを使い世界を巡ったところ、バラモスの城へ行く為には不死鳥ラーミアを復活させる必要があり、その為には世界各地に散らばるオーブを集める必要がありました。

 

 

 

-テドンの村-

 

 世界を巡っている道中で見つけた山彦の笛に反応した場所の一つにテドンの村がありました。

 

賢者「酷い……」

 

 しかしその村は荒れ果て瓦礫の山を築き、見るも無残な姿をした屍が無数に転がっていました。

 

勇者「魔王の仕業?」

 

魔法使い「恐らくそうじゃろう」

 

 賢者は冥福を祈り出しました。

 

勇者(僕がやらなければ、この村の様になってしまう村が増えてしまう)

 

 僕も賢者と共に冥福を祈り終えると牢屋だったであろう部屋の壁に一つの落書きを見つけました。

 

『生きているうちに、私が持っているオーブを誰かに渡したかったのに……』

 

勇者「……」

 

 その落書きの下で壁にもたれ掛ったまま今にも崩れそうな骸の腰部を見ると、緑色に輝くオーブがありました。

 

勇者「僕が受け取れば、そうすれば悲しみの連鎖を止める事が出来ると思う」

 

 二人は黙って頷きました。

 

 残り5つのオーブも手にし、パープルオーブを入手した際に手にした草薙の剣、ブルーオーブを入手した際に手にした大地の鎧、サマオンサのお城で購入したドラゴンシールドへ装備を変更しました。

 

 そして、無事不死鳥ラーミアを蘇らせました。

 

勇者「ところでバラモス城って何処にあるの?」

 

魔法使い「ラーミアに聞くんじゃ」

 

賢者「ラーミアさん、私達をバラモスの元へ連れて行ってください」

 

 賢者がそう言うと、ラーミアはイシスの村の南まで飛びそこで止まりました。

 

勇者(何も無いけど……)

 

 どういうことだろうと疑問に思っていると、ラーミアから眩い光が溢れ出し辺りを包み込みました。

 

勇者(え?)

 

 ラーミアから溢れ出した光が、バラモス城の姿を周囲に現させた様でした。

 

魔法使い(結界かのう?通りでバラモス城の場所が分からんかった訳じゃわい)

 

 

 

バラモス「結界を破ってまで来おったか……」

 

勇者「お前がバラモスか!?」

 

バラモス「ワシに歯向かわなければもっと長生き出来たモノを……何故もがくのだ?」

 

勇者「僕が勇者だからだ!!!!」

 

バラモス「勇者とは、勇気のある者と書く」

 

勇者「だからなんだってんだ!?」

 

バラモス「ワシに殺される勇気は確かに認めようぞ」

 

魔法使い「敵を目の前に無駄口を叩くとは随分と余裕じゃのう……マホトーン!!」

 

バラモス「ぐっ!?貴様、不意打ちとは卑怯な!?」

 

魔法使い「悪の親玉がよく言うわい」

 

バラモス「ふんッ呪文などッ、ワシが枷を嵌めねば勝負にすらならんだろう」

 

魔法使い「ふぉっふぉっふぉ……」

 

バラモス「何ッ補助魔法だと!?貴様等卑怯だぞ!?」

 

魔法使い「敵に向かって卑怯と言う大魔王なんてはじめてみたぞい」

 

バラモス「ぐぬぬぬぬ……だがワシにはこれがある!!」

 

勇者「ドラゴンシールドなら!!」

 

 僕はバラモスが吐いた炎に向けて左手に装備していた盾を掲げた。

 

バラモス「炎を防ぐ盾だと!?……貴様等それでも正義の味方なのか!?」

 

魔法使い「勇者よ、少し時間を稼いでくれないかのぅ?」

 

バラモス「こ、今度は何をする気じゃ!?」

 

勇者「行くよ、賢者」

 

賢者「うん」

 

 僕と賢者が同時に呪文を唱えた。

 

勇者&賢者『連携呪文、ライダイン!!』

 

バラモス「ぐおぉぉぉ、くッ身体が動かぬ!?」

 

 賢者の唱えたヒャダインがバラモスの足を氷らせて固め、僕のライデインがバラモスに身体の痺れを引き起こした。

 

 

 

魔法使い『……炎の精霊イフリートよ、その盟約に応じ我に力を与えん事をッ』

 

 魔法使いの杖に炎の塊が集まった。

 

魔法使い「メラ・ゾーマ!!!!」

 

 魔法使いの放った紅蓮の業火が身動きの取れなくなったバラモスを襲った。

 

バラモス「く、貴様、メラ系最上位の魔法を使いこなすだと!?貴様は何者なんだーーー!?」

 

魔法使い「しがない老魔法使いじゃよ」

 

バラモス「き、貴様だけでも俺よりも強いのにそれを3対1などっ……ぐぉおおおおおおおお!!!!」

 

勇者「やったの?」

 

魔法使い「その様じゃのぅ」

 

勇者「じゃあアリアハンに戻ろう」

 

魔法使い(悟りの書に記されていた事がひっかかるがのぅ……?)

 

 

 

 無事アリアハンに戻った僕達は兵士に迎え入れられ国王の元へ導かれました。

 

 どうやらバラモス討伐の一報は既に受け取られていた様でした。

 

 勝利の宴が終わった所で僕達は国王に呼ばれました。

 

国王「すまない勇者殿、実は大魔王ゾーマと名乗る輩が現れた様で……」

 

魔法使い「!!」

 

勇者「僕は勇者ですから」

 

 どうやら、僕達がバラモスを倒したとほぼ同時に大魔王ゾーマがアリアハン国王に対して脳内に直接自分の存在を語ったらしいのだが、折角バラモスを倒した手前国民にこの事を告げる事も出来ないとの事でした。

 

 大魔王ゾーマが居る場所と言うのはこの世界ではなく、ギアガの大穴から行けると言う別世界との事でした。

 

賢者「ねぇ勇者、何処に行くの?」

 

勇者「ルイーダの酒場」

 

賢者「なんで?」

 

勇者「僕は勇者だから大魔王ゾーマを倒しに行く、でも魔法使いや賢者は関係ないから二人は平和になったこの世界で過ごせば良い」

 

魔法使い「なんじゃ?ワシの楽しみを奪う気かのぅ?」

 

勇者「……賢者、君は遊び人じゃなく、この世界では難関であり需要の高い賢者と言う職業に就いている、ここで別れれば……」

 

 僕が賢者に話をしている途中、パシッ!!と高い音と共に僕の左頬が痛みだした。

 

賢者「バカッ」

 

勇者「つっ……」

 

賢者「バカ、勇者のバカっ」

 

勇者「!?」

 

 賢者は僕を罵倒しながら崩れる様に抱き付きました。

 

 賢者がこうしているのか僕には理解が出来ません。

 

 賢者が、何故泣いてるのか、僕には理解が出来ませんでした。

 

 でも、僕はこの娘と何があっても離れちゃいけない、そんな気がしました。

 

魔法使い「オルテガも罪な男よのぅ……ふぉっふぉっふぉ」

 

 僕達はラーミアに乗りギアガの大穴へ向かいました。

 

 そして、ラーミアの背に乗り大穴の中をゆっくりと降下しました。

 

 暫く降下を続けると視界に大陸が広がって来た、空を見上げると夜の様な暗闇の空間に包まれていました。

 

 これが、大魔王ゾーマが君臨している世界なのでしょう。

 

ルビス「貴方達がこの世界へ訪れる事を待っていました」

 

 僕の頭の中に直接話掛けられました。

 

ルビス「大魔王ゾーマを倒し、この世界の光を取り戻してください」

 

 女性の声が終わると、僕の手元には聖なる守りと虹の雫が施されていました。

 

 この世界を一通り見終えた僕達は、この世界の拠点であろう雰囲気を出していたお城に入りました。

 

 聖なる守りを見たラダトーム国王が、王者の剣と光の鎧と勇者の盾を僕に託しました。

 

-光の鎧-

 

 光の鎧は僕に勇気の心を目覚めさせてくれた。

 

-勇者の盾-

 

 勇者の盾は僕に希望の心を目覚めさせてくれた。

 

 そして、

 

 勇気が導く勇者の奥義『ギガデイン』

 

 希望が導く勇者の奥義『ベホマズン』

 

 を引き出した。

 

 王者の剣は。

 

 

 

賢者「ねぇ、勇者」

 

 賢者が二人きりで話をしたいと言って来ました。

 

賢者「これが最後の、戦いになるんだよね?」

 

勇者「多分そうだと思う」

 

賢者「でも、死んじゃうかもしれないよね?」

 

勇者「うん」

 

賢者「だから、生きている内に、言っておきたい事があるんだ……」

 

勇者「なんだい?」

 

賢者「子どもって可愛いよね?」

 

 賢者が少しだけ僕との距離を縮めました。

 

賢者「私……勇者の事が大好きなの」

 

 賢者の声が辺りに響きました。

 

賢者「あのね?生きて帰れたらね、貴方と一緒に生きていきたいんだ……」

 

 一瞬だけ、間が生じて、

 

勇者「僕も、賢者の事が好きだよ」

 

 その言葉を聞いた賢者が目を輝かせた。

 

勇者「ゾーマを倒して、生きて帰ってこれたら結婚しよう」

 

賢者「うん!!」

 

 僕は賢者と口付けを交わした。

 

 

 

 王者の剣は、愛の心を。

 

 

 

 翌日、僕達はラーミアに乗りゾーマの城へ向かった。

 

魔法使い「虹の雫をワシにくれないかのぅ?」

 

勇者「分かった」

 

魔法使い「では早速……」

 

 俺から虹の雫を受け取った魔法使いは悟りの書を取り出すとなにやら詠唱の様な事を始めた。

 

 そして、

 

勇者「え!?」

 

 俺は思わず目を疑った。

 

賢者「魔法使い……さん」

 

魔法使い「そうだ」

 

 僕の目の前には若い青年が立っていたと同時に、今まで一緒に居たおじいさんの姿が見当たらなかった。

 

魔法使い「悟りの書には、虹の雫を使う事で実行出来る若返りの儀があった」

 

勇者「そ、そうなのか」

 

魔法使い「若いと言うのは良いな、力が溢れてくるぜ」

 

 俺達は若返った魔法使いと共にゾーマの居城に入った。

 

 城の中には強力な敵が居たが、俺達の前に成す術も無くやられた。

 

 こうしてゾーマの城の奥へ進んで進んで行くと、遠くで戦っている男の姿が目に映った。

 

魔法使い「キングヒドラか?」

 

 敵の姿を確認した魔法使いがすぐさま詠唱を始めた。

 

 戦っている男が劣勢だと判断した俺は王者の剣を構えキングヒドラに向かって突撃した。

 

 俺の存在に気付いたキングヒドラが炎を吐いたが、光の鎧、勇者の盾を身に付けた俺には効果が無かった。

 

魔法使い「勇者!!」

 

勇者「行くぜ!!魔法剣マヒャドッ!!」

 

 魔法使いの放つマヒャドを僕が王者の剣で受け、魔法剣マヒャドとしてキングヒドラに斬りかかった。

 

勇者「やったぜ!!」

 

 僕と賢者の連携技を受けたキングヒドラは断末魔の叫びと共にその場に崩れ落ちた。

 

オルテガ「誰か居るのか?」

 

 キングヒドラと戦っていた男が壁にもたれ、崩れ掛かりながら言った。

 

勇者「居るよ」

 

オルテガ「ハァ……、ハァ……旅の者か?先の戦いで目がやられちまってな……それに俺はもう長くねぇ……」

 

賢者「ベホマ……効いてない!?どうして!?」

 

オルテガ「ハハッ……俺には息子が居るんだが……ソイツに伝えてやってくれ、父オルテガは世界を救えなかった、と」

 

魔法使い「勇者!!」

 

勇者「ああ、分かってる」

 

 賢者のベホマが効かなかった。

 

 目の前には俺のオヤジが居る。

 

 大丈夫、俺は勇者だ。

 

『……精霊ルビスよ、勇者の名の元貴公の助力を願わんとす……我に力を』

 

 

【希望の奥義、ベホマズン】

 

 

オルテガ「この光……身体が、温かい……目が……!!お前は!?」

 

勇者「父さん!!」

 

オルテガ「おぅ、なんでオメェがここに居るんだよぅ」

 

勇者「ゾーマを倒しに来たんだ、バラモスは僕がやっつけたよ!!」

 

オルテガ「はっはっは、さすがは俺の息子だぜ!!」

 

賢者「えっと……」

 

オルテガ「お?なんだぁ?オメーお嫁さんまで作っちまったのか!?俺がいねぇ間にやるもんだなぁ」

 

勇者「……うん」

 

オルテガ「ガッハッハ、オルテガ家の為にもこいつぁ負けられねーな!!」

 

勇者「うん」

 

オルテガ「よっしゃ、ゾーマの野郎を派手にパーッとやっつけようぜ!!」

 

 奇跡的にオヤジと再開した俺は更に奥へ進んだ。

 

 

 

オルテガ「へっやな空気なモンだ」

 

ゾーマ「フハハハハ、よくぞ我が居城へやって来た、その勇気褒めてつかわそう」

 

勇者「くっ」

 

ゾーマ「しかし、わしも暇じゃないのでな……ゆけっバラモスブロス!!」

 

魔法使い「チッ」

 

ゾーマ「ハーッハッハッハ、コイツを倒したらわしがお前等の相手をしてやるよ」

 

オルテガ「勇者、ここは俺に任せてお前達はゾーマを追え!!」

 

勇者「えっ!?」

 

オルテガ「バカ野郎!!テメェの父親位信用出来ないでどうするんだ!?」

 

魔法使い「そうだね……」

 

 魔法使いがオルテガに補助魔法を掛けた。

 

オルテガ「分かってんじゃねーか、行くぜッ」

 

魔法使い「行くぞ、勇者」

 

勇者「ああ」

 

 

 

ゾーマ「ほう?4人じゃなくて3人でこのわしに挑むのか?」

 

魔法使い「そうだ」

 

ゾーマ「大魔王も舐められたものだな」

 

魔法使い「別の魔物を作り出す時間を潰して何が悪い?」

 

ゾーマ「ハッハッハ、そうでなくては、良かろうこの大魔王ゾーマが直々に貴様等を叩き潰してやる!!」

 

勇者「行くぜッライデイン!!」

 

賢者「メラミ!!」

 

魔法使い「……」

 

勇者「くっ、呪文が効いてないのか!?」

 

ゾーマ「その程度の呪文、闇の衣の前には無力そのもの!!」

 

勇者「賢者!!」

 

 俺は賢者の前に立ち塞がった。

 

賢者「勇者!?」

 

勇者「大丈夫、かすり傷だ」

 

魔法使い「大魔王って奴は案外優しいモンだねぇ?」

 

ゾーマ「虫けらがほざけッ」

 

勇者「俺が前に出て何とかする!!」

 

魔法使い「若返った俺の力を見せてやろうッ」

 

勇者「魔法使い、一体何を!?」

 

魔法使い「敵さんが闇の力っつーなら俺が光の力をぶつければ良いんだよッ」

 

ゾーマ「こしゃくな真似を……」

 

勇者「行かせるかッ」

 

魔法使い「虹の力を借りてッ、光の波動を食らいやがれッ」

 

ゾーマ「な、なんだと!?わしの闇の衣がはがされるだと!?」

 

勇者「やったか?」

 

魔法使い「そんなわきゃない、賢者、俺と連携呪文は出来るか?」

 

賢者「……はい」

 

魔法使い「俺が合わせるから先に撃て」

 

賢者&魔法使い「連携呪文、イオラゴン!!」

 

 賢者の放ったイオラと魔法使いが放ったベギラゴンが重なりゾーマを襲った。

 

ゾーマ「ふんッその程度か貴様等なんぞ闇の衣すら要らなかったようだな」

 

オルテガ「ソイツはどうかなーーーーッ!?」

 

ゾーマ「ほう?少しは楽しませてくれそうではないか?」

 

勇者「オヤジ!!」

 

オルテガ「バラモスなんとかって奴はぶっつぶして来たぜ!!」

 

勇者「大魔王は強い」

 

オルテガ「だろーな、オメー必殺技位はあんだろ?」

 

勇者「ある」

 

オルテガ「じゃーそれを使え、ゾーマは俺が止める」

 

勇者「……分かった」

 

オルテガ「いっくぜーーーー!!」

 

ゾーマ「貴様如きに何が出来る!?」

 

オルテガ「俺一人でテメーをぶっつぶせねーが、だがっ」

 

ゾーマ「フン……動きを止めた所で何になると言うのだ!?」

 

オルテガ「がはっ……気付かねぇか?」

 

ゾーマ「何を抜かすか?」

 

オルテガ「テメーの動きを止めるだけなら俺でも出来る、テメーが俺に攻撃を仕掛け様が俺は回復呪文を受け続ける」

 

ゾーマ「だから何だと言うのだ!?」

 

オルテガ「フ……そろそろだな、勇者、俺ごとぶち抜け!!」

 

勇者「……」

 

オルテガ「幾ら必殺技だろーが息子の攻撃でなんざ死なねーんだよ」

 

勇者「……」

 

オルテガ「おめーにはベホマズンがあんだろ!?」

 

 オヤジのその言葉に対し俺は無言で頷いた。

 

 

 

『……精霊ルビスよ……』

 

 

 

勇者「食らえッ、コレが勇気の奥義、ギガデインだッ!!!!」

 

オルテガ&ゾーマ「ぐわああああああ」

 

オルテガ「良い雷じゃねーか……ここで俺が持ってる武器でテメーを刻んでやんよ!!!!」

 

ゾーマ「な……んだと、このわしが、この世界の覇者、大魔王ゾーマが人間如きに倒されるだと!?」

 

オルテガ「フ……人間ってやつぁテメー等が思ってる程やわじゃねーんだぜ?」

 

ゾーマ「そんな、そんなバカなッッ!!!!!!」

 

 こうして俺達は見事ゾーマを打ち破った。

 

 此方の世界も無事平和が戻り、ラダトーム王より譲渡された装備品を返し俺達は元居た世界へ帰えり大魔王ゾーマ討伐の報告をアリアハン王へ行った。

 

 落ち着いた所で、僕と賢者は婚礼の儀を行い正式な家族となり、平和な世界で新しい生活が始まった。




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