そのいち
「ほらおきてー、朝だよー」
そんな声が聞こえ、僕【悠斗・フローリアン】は目を覚ました。
だが、体を起こそうとしても、なにか重い物が乗っかっているかのように、なかなか起きられない。これはどういうことかと思い、ベットの上を見てみると
(`・v・´)
こんな顔をした、赤髪の少女が乗っていた。
「アミタ…なにしてんの?」
状況がよくわからなかったので、そう聞いてみると
「だって、朝ごはんできたって読んでるのに、なかなか起きてこないんだもん。だから起こしにきたの!」
「だからって、上に乗っかることはないじゃん。ちょっと重いか「なにか言った?ねぇなにか言った?」痛い痛い!謝るから!謝るからおりて!」
僕が重いと言った瞬間、ベットの上ですわったまま何回も跳ねてきてかなり痛かったので素直に謝った。というか、すわったまま跳ねて疲れないのだろうかか彼女は。
「ほら、起きて。キリエとお父さんも下で待ってるよ。」
「わかったよ。着替えるから、先に下に行っててくれる?」
「はーい!」
アミタが部屋の外に出たので、パジャマから普段着に着替え、下の階のリビングに入った。僕がリビングに入ると、アミタと同じくらいの背の桃色の髪の子と、大人の男性がテーブルに座っていた。
「もう、遅いよ悠斗!悠斗が起きてこなかったからご飯食べられなかったじゃん!」
「ごめんね、キリエ。グランツさん、おはようございます」
「おはよう、悠斗君。今日は起きるのが遅かったみたいだね」
「あー、ちょっと遅くまで本を読んでまして…」
「だめだよ。本を読むなとは言わないけど、悠斗君はまだ幼いんだから、ちゃんと早めに寝ないと」
「はい、すみません…」
「あぁ、別に怒ってるわけじゃないんだよ。ただ早めに寝てくれれば僕はそれで「うー!お父さんも悠斗も話してないで、早くご飯食べようよ!」…ここまでにしておこうか」
「…そうですね」
もう少し話が続くかと思ったが、キリエが我慢できなくなったようなのでやめることにした。
「ところで、なんの本を読んでたの?」
「うん?あー、ちょっとデバイスの作り方知っておきたいなーって思って」
「ふーん」
実はここ、フローリアン家は普通の家ではない。グランツさんが、この地球とは違う、魔法が当たり前の世界の生まれらしい。その魔法を使うために手伝いをしてくれるのがデバイスというものらしく、将来アミタとキリエに自分で作ったものをプレゼントにしたいので、最近勉強している。
ちなみに、僕はこの家の生まれではない。僕自身は知らないが、グランツさんが出かけている途中、道端で眠っている赤ん坊、つまり僕を見つけたらしく、そのままにしておくのも危ないと思い、連れて帰ったらしい。その後、グランツさんは僕の親を警察に届けを出すなどをして探してくれたらしいが、一向に現れないのを見ると、どうやら僕は世間で言う捨て子というやつらしい。もっとも、アミタにキリエ、グランツさんが優しくしてくれるのであまり気にしてはいないが。ちなみに、悠斗という名は、拾ってしばらくしたあと、僕がもっていたデバイスのパーツにその名前が彫られており、それをつけたのだとか。
「それで、今日はどうするの?」
「んー、今日は公園の方に行ってみようかな」
「私もついていっていい?」
「うん、いいよ。キリエはどうする?」
「あたしもついていくー!」
公園に、僕とアミタとキリエで行くことになったので、一旦部屋に戻って出かける準備をする(正確に言えばアミタとキリエの準備を待っていた。なんで女の子ってただ公園にいくだけなのにあんなに時間がかかるんだろ?)
「じゃぁ、行ってきます、グランツさん」
「「いってきまーす!」」
「うん、行ってらっしゃい。車とかに気をつけてね」
というわけで、公園に出かけた。今日は何をして遊ぼう?
というわけで、かなり短い一話です。アミタとキリエを小さい頃から絡ませたかったので幼女+人間にして書いてみました。
不定期更新ですが、見ていただけると嬉しいです。