どうもみなさん、こんにちは、もしくはこんばんは。悠斗・フローリアンです。今僕はとんでもない分岐点に立たされています。
「さあ、悠斗君…月村の秘密に関わる記憶を忘れるか、それともすずかの伴侶になるか。どちらかを選んでもらうわよ」
こんなとんでもない話をすずかのお姉さんの忍さんに持ちかけられました。…うん。何があったか全くわからないと思うから、少し時間を遡ってみようか。
あの後、恭也さんが迎えを頼んでいたノエルさんと言うメイドさんの車に乗り、簡易的な治療を受けて向かったのは、バカでかい家でした。……いやまあ、豚が月村の遺産とかいろいろ言ってたから結構裕福なんだろうなとは思ってたけど、これ家っていうよりは邸って言った方がいいよな?で、アリサもでかい会社の社長の娘だからこれくらいの家だろうし…そういや、なのはの家も道場あったりと結構大きかったよな……これ以上はやめよう。グランツさんとんでもない有名人と知り合いって点でおかしいから…あれ?よく考えると色々とんでもない人と知り合いになってないか僕?
「ほら、着いたぞ」
あ、庭の方に入っていくのかと思ってたけど、そうでもないのか。テレビだとそんなのが結構多いからそうなのかと思ってた。
「悠斗」
「?なんですか?」
「俺が言うのもなんだが…気をつけろよ」
「え?どういうことですか?」
「恭也さん…この後何かあるんですか?」
「あー…まあ、色々な…」
え、マジで何があんの?と思っていると、
『悠斗〜!』「ゆうく〜ん!」
「……え?」
邸の方から、小さいロケットが3つ飛んできた。
「グベラッ!」
「バカバカバカ!悠斗のバカ!心配したんだよ!?」
「なんで一人で危険なことしたんですか!こんなひどい怪我までして!」
「うえぇぇぇぇん!ゆうく〜ん!」
「ちょ、みんな、待ってくるし…」
「ほら、お前ら。気持ちはわかるが落ち着け。悠斗は怪我人だぞ」
『あ』
なんとか解放された…けど、恭也さんがそれを言うとは…あ、だからあんなこと言ったのか。
「あ、そうだ、悠斗」
「…なんですか?」
「ほれ、落し物だ」
と、いいつつ袋を投げられた。
「わっとと、…本?」
「街中で車椅子に乗ったお前の知り合いの女の子に渡された。…礼言っておけよ」
あ、はやてのこと完全に忘れてた。…住所知らないけど、まあ図書館に行けばあえるだろう。…たぶん、おそらく。
「本当に心配したんだからね!?」
「はいホントすみませんでした桃子さんお願いですからそろそろ離してください痛いです」
なんか桃子さんにまで抱きしめられた。いやね、大切に思ってくれてるのは嬉しいんだけど…なんでみんなして頭に衝撃与えてくるんだよ…あとそこの君たち、猫構ってないでこっちなんとかしてください。
「すみません桃子さん、ちょっといいですか?」
「はい?」
と、声が聞こえて解放された。振り向くと、恭也さんと知らない女の人がいた。
「こんばんは、悠斗くん。月村忍です」
「はい、どうも。悠斗・フローリアンです…」
なんか、こっちは向こうのことを知らないのに相手がこっちのことを知ってるのって、変な感じするな…
「改めて、すずかを助けてくれてありがとう」
「あ、いえ、お礼はいいですよ。友達を助けたいってだけでしたし」
「…友達、ねぇ…」ボソ
「?なにか言いました?」
「あ、ううん、なんでもないわ。…すずか、ちょっと悠斗くんとお話してていい?」
「?うん、いいけど…」
え、僕の意思関係なしに話進められたんだけど。
「と、いうわけで。今日のことについて、ちょっと話を聞かせてくれる?」
「はい、いいですけど…」
「うーん、ここじゃなんだから、別の部屋で話さない?」
「?はい…」
「じゃ、そういうことで。すずかも、お友達と話したいことは話しておきなさいよ」
「さて、じゃあ話をしましょうか」
「はい、わかりました。…夜の一族の件について、でしょうか?」
「あら、分かってたの?」
「そりゃあ、拐われたことに関してはすずかとアリサもいた方がより詳しく分かるのに呼んだのは僕だけですし、わざわざ部屋を離すなんて、話を聞かれたくないみたいじゃないですか」
「……なんか、君の年の割には頭が回りすぎてる気がするんだけど…」
「自覚してます。それで、何をするつもりなんですか?口封じの為に脅迫でもするんですか?」
「ああ、別に貴方が想像してるような酷いことはしないわよ?」
「え?そうなんですか?」
「ええ。ただすずかを伴侶にするか、記憶を消すかどっちかを選んでもらうだけだから」
「ああ、そうなんですか。わかりまし………ん?」
え?この人なんて言った?後半は理解できるよ?いや、待って…え?
「あの、すみません。もう一度、同じことを言ってもらえますか?」
「どちらかを選んでもらうだけ」
「その少し前です。選ぶ選択肢を」
「すずかを伴侶にするか、記憶を消すか」
「……間違いであってほしいんですが、伴侶にするって、簡単に言えば結婚するってことですよね?」
「ええ、そうよ?」
……ナニソレイミワカンナイ。
というわけで、冒頭の会話に戻ります。てか何言ってんだろこの人。
「あの、ちょっと待ってください」
「迷うことはないでしょう?それとも何?うちの妹は嫌だとでもいいたいの?」
「いえ、すずかは可愛い子ですし、嫌だってことはぶっちゃけて言えばないですよ。ただ、これって秘密を知った人には全て同じ選択をさせてるってことはないですよね?」
「…どうしてそう思うのかしら?」
「いや、秘密を知ったってことだとアリサもそうですよね?だとしたらアリサもすずかを伴侶にすることになりますから、アリサにそういう趣味がない限り強制的に記憶を消すことになるじゃないですか。それに、社会の屑みたいなやつが知ってしまったらすずかが酷い目にあうと思いましたから」
「屑って…ほんと、悠斗君って年にあわない思考してるわね」
「それも自覚してます。で、どうなんですか?」
「…確かに、全員に同じ選択をさせてるわけではないわ。同棲だったら、秘密を誰にも話さず、永遠に友達でいてもらう、とかの契約を交わしてもらうし。第一、悠斗君が言うような社会の屑がすずかの伴侶になる、なんて言ったら問答無用で記憶消してから社会的に潰すから」
「うわぁ…って、待ってください。ならどうして僕にも友達でいてもらうって選択を出さなかったんですか?」
「ん?ああ、悠斗君が頭の回りが言いように、小さい子でも大人の悪人となんら変わりない思考をしてることもあるから、その類でないかをちょっとかくにんさせてもらっただけよ。別にからかって反応を楽しもうとか、そういうんじゃないから」
「ああ、そうですか…」
たぶん半々か6:4くらいでそう思ってたんだろうな…
「それで、悠斗君はどうするのかしら?」
「友達であることを誓わさせてもらいます。すずかの意思を無視するとか、そんな酷いこと出来ないですし」
「そう言ってもらえるとこちらとしても嬉しいわ。…さて、なら次はアリサちゃんと話さないとね。もしかしたら全員とかもしれないけど」
「あー、アリサがなんで自分たちを信用してくれなかったとか言ってたし、結構時間空いたから、なのはやうちの妹達にも話してるかも知れませんもんね。ま、頑張ってください」
結論から言うと、全員がすずかを化物でないと言い切り、友達でいると誓った。けど、すずかが僕と契約をするときに迷いなくしたあたり、伴侶にするとかの話は完全に忍さんの中だけのことだったんだろう。…絶対にからかってたぞあの人。
…よし、今日逃したら次言うタイミング逃すから、早めに言っておくか。
「恭也さん」
「ん?なんだ?」
「…僕に、剣を教えてくれませんか?」
「…悠斗…」
「なに、キリエ?」
なんか、いつもふわふわしてるキリエが、真剣な顔をして聞いてきた。
「…どうしちゃったの?頭打って、どこか悪くなった?」
「兄に対してそんな失礼なこというな!」
「痛い痛い痛い!ごめんなさい!」
真剣な顔をして何をいうかと思ったら、この妹は!
「…一応理由を聞かせてもらえないか?」
「今日、実感したんです。ただあれをやりたい、これをやりたいって思っても、それをやり遂げるだけの力がないと、何もできないし、守ることも出来ないんだって。だから、守るための力を、手に入れたいんです。今日みたいに、恭弥さんが助けに来てくれるって状況があるとは限らないから、自分の力で、守りたいものを守れるように」
「とりあえず、理由ははっきりしているから容認しておこう。…だが、一つだけ言っておくぞ」
「守る力も、傷つける力も、その力を使うもの次第で変わる。このことを、絶対に忘れるなよ。忘れず、力の使い方を間違えないと誓えるのなら、明日からうちにこい」
「うー…難しくてよくわかんない。アミタはわかった?」
「私もちょっと…悠斗はどうですか?」
「……」
「…悠斗?」
「ん?ああ、なんでもないよ。さ、そろそろ帰ろっか」
「え、はい、分かりました…」
大丈夫ですよ、恭也さん。わかってます。僕の力は守るために使うって、あの時決めましたから。
……あの時?あの時って、いつなんだ?
最後に複製をはって自分の首を自分で締めていくスタイル。ちなみに妹達とありますが、年の差は成長する過程で判断したため、キリエとの差はありますが、アミタとの差ははっきりしてません。なのでアミタが妹なのか姉なのかは明確には分かりませんが、悠斗は自分が兄だと思っています。簡単に言うと、ガンダム種のカガリみたいなもんです。
さて、次回からようやく無印に入ります。いやー、長かった。無印前なんてやる必要ほとんどないのになんで設定細かく決めてないのにやったのか自分でもわかりません。まあ、そのおかげでフェイトがかなり初期の段階から来るんですけどね。それでは、また次回で。