「う、うーん…」
「あ、気付いたか?」
「君は…」
「まあ、自己紹介はあとにしよう。また話すことになるし」
同じ話をするのは嫌いなんだ。
「あ、ああ、わかった」
「では降りてください。そちらの艦長に案内をしていただくのもご迷惑かと思いますので、変わりにあなたが案内してください」
「わかった。…出来れば、バリアジャケットを解除して欲しいんだが」
「悪いけどそれはできない。俺たちはまだ君らを信用したわけじゃないんだ」
「そうか…だが、そこの動物になっている少年は元の姿に戻ってもいいんじゃないか?」
「あ、そうですね。それじゃあ」
そういった後、ユーノの周囲にバリアジャケットを装備するときに似た光がで始めた。光が収まると、そこには俺と同じくらいの歳の少年がいた。
「ふう…シュテルは違うけど、悠斗にこの姿を見せるのは二回目だっけ」
「いや、初めて。なのはたちにもその姿一回も見たことないぞ」
「え?…あ、本当だ。だからなのはは僕のことフェレット扱いしてたのか」
「温泉の時に言ったような気がするぞ…まあいいや。取り敢えず案内してくれ」
「ああ。こっちだ」
「一つ言わせてください。何故通路はSFのようなものだったのに、この部屋は勘違い和風のようになっているのですか?」
「言うな…すごいミスマッチしてるしいろいろ突っ込みたいところはあるけど、それでもそっと胸にしまっておくんだ」
「声に出してる時点でダメなんだけどね…小声で言っているから大丈夫だけど」
「さ、どうぞ」
あ、緑茶と羊羹だ。ここは流石に大丈…夫…いや待って、ちょっと待って。確かにそういった飲み方もあるよ。けどさ、流石に和菓子と一緒に飲む時に砂糖とミルクを入れますか?
「?どうしました?」
「あ、いえ、なんでもないです」
「あ、この羊羹おいしいです」
「あら、そう?口にあってよかったわ」
いや、そうじゃなくてさ…
「すみません、そろそろ本題に入りませんか?」
「ああ、そうでしたね」
こほん、と艦長さんは一つ咳払いをし、
「申し遅れました。私は時空管理局提督、リンディ・ハラオウンと言います」
「僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンです」
「悠斗・フローリアンです」
「ユーノ・スクライアです」
「シュテル・スタークスです」
ですです言い過ぎやしないですか?
〈余計なことを考えないでください〉
〈はい。てかさらっと心読まないで〉
「フローリアンって、まさか」
「そちらが考えてるフローリアンがグランツ・フローリアンなら、俺はその息子です。義理ですが」
「そうか、あの…」
あのってなんだ、あのって。俺グランツさんがどんなことをしてきたかあまり知らないからさ、後で教えてくれないかな?
「話を戻しましょう。さて、ではまずロストロギアのことから聞かせていただきます」
「ユーノ任せた。発見者のお前が一番説明出来る」
「私たちも出来る範囲で補足します。頑張ってください」
「うん、わかったよ」
そして、管理局にこれまで起きたことを話した。ユーノが遺跡で見つけたこと、地球に落ちてしまい、回収するために追ってきたこと、なのはが魔法少女になったこと。これらを話し、フェイトのことは俺がテスタロッサの名前を伏せ、自分の幼馴染みで手伝ってくれている、と説明した。次元跳躍魔法は、彼女の母が怒って母の愛でやった、と説明したら、リンディさんが納得してくれた。嘘はついてないよ。一部隠してるだけだから問題ないね!
「そうですか。わかりました。では、もう一つのロストロギアについて説明していただけますか?」
「もう一つ?」
「君の持っているその本のことだ。闇の書によく似たものだ、説明してもらわなければならない」
えー、言わなきゃダメなん?…そうですか。
「地球の骨董品屋で買った。で、少し構ってたら何故か起動パスワードが解けて中から少女が出てきた」
「…嘘は言ってないだろうな」
「はい、本当のことです。何より、私がその本のプログラムの一つです」
「ついでに言っておくと、この本の名前は紫天の書。闇の書じゃないからな」
闇の書がなんなのかは知らんけど、紫天の書か夜天の書の親戚だろ?いろいろ突っ込まれそうで怖いな。
「しかし、ユーノ君はすごいですね。責任を感じて自分で管理外世界に来て解決しようとするなんて」
「だが、無謀だ。危険でもある」
それを聞いて、ユーノが俯いた。あー、全く、
「そい」
「あだっ!?」
イライラしたからユーノの額にデコピンした。
「〜何するのさ、悠斗」
「お前、今また俺らを巻き込んだとか思ってんじゃないだろうな?」
「それは…そうだけど」
「前にも言ったろ?俺らはお前を助けたい、手伝いたい、自分に出来ることをしたいって思ってやってんだからさ。お前が変に考え込むことなんてないんだよ」
「悠斗…」
「あ、すいません、話の腰折っちゃって。続けてどうぞ」
「ああ。…これからは、君たちは元の生活に戻り、管理局が解決することとする」
「え…」
…まあ、そうなるよな。確かにユーノは責任を感じるし、不完全燃焼だけど、こればっかりはしょうがない。
「でも、あなたたちや、今この場にいないあなたたちのお友達も、納得しない子もいるでしょう。明日一日ゆっくり考えて、それから改めて返事をしてください」
あー、そうなるか…は?(威圧)
「じゃあ、これから君たちを元の場所に「ちょっと待った」…まだ、なにか?」
「あるよ、文句あるよ。イライラしてるよ」
「私もぶっちゃけキレちゃってます。大事な話でこんな矛盾したこと言われてプンプンです」
よし、シュテル行くぞ。向こうが謝ってくるまで言葉の暴力で傷つけてやる。
「さっき、クロノは危険だ、と言っていたよな」
「ああ、確かに言った」
「そして、それはこの船の人全員が思っているのですよね?」
「ええ、そうですよ?」
お、リンディさんに汗が出始めてきた。よし、煽ろう。
「あれれー?おっかしいぞー?なんで危険なことなのに、すぐやめさせずに一日考えさせるのかなー?」
「「え?」」
いや、なんでクロノまで驚いて…あ、そっか。
「リンディさん、この船で俺たちとまともに戦えるのは何人いるんですか?」
「それは…」
「わかりました。悠斗、ここからは私が」
「おけ、任せたシュテル」
はい、とシュテルはこちらに微笑んだ。そしてリンディさんに顔を向け、
「あなたはこう考えたのでしょう。この船には戦力となる人がクロノしかいない。いたとしても、ジュエルシードを確実に封印出来るものは少ない。そして、私たちはそのジュエルシードを少数で幾つも封印してきた。私たちを戦力として取り込み、一刻も早くこの事件を解決したい。ですが、管理局の立場としては、そのようなことを自分から言い出すわけにはいかない」
ですから、とそこで一呼吸いれ、
「私たちに、自分から言い出してもらう必要があった。私たちに言ってもらえれば、管理局の立場を守れたまま、戦力として私たちを使うことができる。メリットが多く、そしてデメリットもほとんどない。素晴らしい作戦ですね、尊敬します。真似は絶対にしませんが」
お、ナイス。最後に相手を下に見た発言をしたのはポイント高いぞ。
「艦長、今の話は、本当なんですか?」
「…ええ、そうよ。その通り」
「艦長!何故!」
「クロノ、そのへんにしとけって。言ったろ、立場があるって。リンディさん、一ついいですか?」
「…なにかしら?」
「俺たちは協力してやらないこともない。ただ、こっちのだす要求をのんでもらえればいい」
「なにかしら?」
「一つ、俺たちの行動は出来る限り見逃すこと。ああ、好き勝手させろ、というわけじゃない。人道的に間違っている、という場面では止めてくれて構わない。一つ、俺たちのことは民間協力者として扱うこと。そして、一つ」
そして、あと二つ。俺的には、これが一番大事なこと。
「なんでもいいんで情報揃ってる場所使わせてくださいお願いします。あと終わったあとジュエルシード貸して下さい」
あ、ポカーンって顔してる。なんでやろ?
結論から言うと、条件は全てのんでくれた。情報が揃っている場所は、本局にある無限書庫というところがあるらしいので、そこに連れていってもらうことに。
「てなわけで、数日居なくなるから、ディアーチェに伝えといて。全部終わる前には戻ってこられると思う」
「僕も悠斗に着いて行くよ。少し興味もあるし」
最初は、シュテルは俺が行くことに反対していた。けど、
「…わかりました。行ってらっしゃいです」
こうして、渋々納得してくれた。
[という訳で、無限書庫に入れるようになりました。そこでいろいろ調べてきますね]
[はい、わかりました。どうかお願いしますね]
[了解です。それで、プレシアさんは]
[今二人に正座させられて説教されてます。まあ、流石に今回のことはフェイトも怒ってますね。アルフは今隣で睨んでるだけですから]
[あー、やっぱり。じゃあ、プレシアさんにも伝えておいてください]
[はい、わかりました。伝えておきますね]
で、ここで通話を切った。さてと、
「ここで調べあげなきゃだめだ。なんとしても情報を集めるぞ」
UAが10000近くになってるので、なにか記念の話を書こうかと考えてます。ですが、ミスやらかして重大な部分のネタバレを書きそうなので、無印が終わったあとの空白期に入れようかと思います。なので、書くとしてもあと2、3話投稿したあとになります。書けるのかな…
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