リリカルな世界のお話   作:リリカル☆レモン

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最近猫が布団の上に来るんだけど、胸の辺りまで来るんです。しかもデブなので余計苦しいんです。なので横にずれないといけないため、かなりスペースが狭いです。で、夕方や夜には頭を撫でてくれと言わんばかりにくっついてくる。なんなんですかねいったい。


第十五話

「……知らない天井だ」

 

ネタでも何でもなく、本当に知らない天井だった。えっと、

 

「確か、アリシアちゃんを生き返らせて、その後に魔力切れて寝たんだっけ」

 

まあ、取り敢えずあの後どうなったか確認しに

「うみゅ…」

…あれ?前に似たようなことなかったか?気の所為だよな?腹の辺りに重みを感じるんだけど。

 

「んっ…」

 

気の所為じゃなかったですアリシアちゃんがベッドに潜り込んでました。目が覚めたあとにこっちに来たのかな?起こそうかどうか迷っていると、部屋の扉が開いて、フェイトが入ってきた。

 

「あ、悠斗起きた?」

「あ、うん。で、なんでアリシアちゃんはここで寝てるの?」

「え?あ、本当だ!母さん!リニス!アルフ!」

 

えー、放置すんのこの状況。……えー。

 

「おーい、アリシアちゃーん?」

「ふみゅ…」

「寝言がすごい子供っぽい…って確か5歳だったか。アリシアちゃん、朝だよー?起きて」

「あさ?わかった、おきるぅ」

 

あ、よかった。ようやくどいてくれる。と思ったが、何故かアリシアちゃんは寝ぼけた目で見つめてきた。

 

「えっと、どうしたの?」

「…お兄ちゃん?」

 

……ファ?誰?とかお兄さんとかじゃなくて、お兄ちゃん?

 

「あのね、アリシアちゃん。僕はお兄ちゃんじゃないよ。悠斗っていうの」

「うん、わかった。悠斗お兄ちゃん」

 

あんさん言うてること矛盾してまへんか?

 

「うー、眠い…」

「って、アリシアちゃん寝ないで!お母さんくるよ!」

「もう来てるわ」

「へ?」

 

プレシアさんが、というよりは、テスタロッサ家のみんながいつの間にか部屋に入っていた。どうやらアリシアちゃんと話しているうちに来ていたらしい。

 

「ほら、アリシア起きて」

「うー、やだぁ、お兄ちゃんと一緒に寝るぅ」

 

ビシッ、とプレシアさんが固まった。えっと、今のプレシアさんって…

 

①、アリシアちゃんに拒絶され、ショックで石化。

②、お兄ちゃん発言で動揺している。

③、アリシアちゃんが俺と一緒に寝る発言で妄想が斜め上に天元突破し、激しい怒りに目覚めた伝説の戦士に。

さあ、どれだ?

 

「…」

「あの、プレシアさん?」

 

あれ、なんか様子がおかしい。

 

「か、母さん?」

「プレシア…?」

「お、おい、プレシア?どうしたんだい?」

「…悠斗くん」

「は、はい」

 

え、大丈夫だよね、③じゃないよね。サンダーレイジとか磔刑とかこないよね?

 

「ちょっと、ちょっとでいいの。少し付き合ってくれるかしら?」

 

あ、これ③だ。詰んだ。

 

 

 

その後、フェイトたちの説得によって、なんとかプレシアさんの怒りが収まった。え、俺は何してたかって?まだベッドにいるよ。アリシアちゃんが離れてくれないし。

 

「全く、あなたはフェイトやアリシアが絡むとすぐ周りが見えなくなるんですから…聞いているんですか!」

「はい、聞いてます、反省してます」

「あー、リニスさん、いいですよ。気にしてませんし」

「いえ、私の気が収まらないんです。だいたい、プレシアはいつも…」

 

何故こうも主と使い魔の立場が逆転するんだろう、この人たちは。

 

「んぅ…うるさぁい…」

「あ、起きた」

「あれ?なんでママは正座してるの?知らない人いっぱいいるし…」

「おーい、リニスさん、もうそろそろやめてあげて。アリシアちゃんに説明しないと」

「んー、いいや。お兄ちゃんが説明して」

「かくかくしかじか」

「まるまるうまうまってことかー」

 

この子…できる!

 

 

まあ、ちゃんと細かいこと説明したけどね。あれだけで伝わるなんてことありえないし。

 

「えーっと、つまり私はフェイトのお姉ちゃんってことだね!」

「いや待って。どうしてそんな話になるんだい?」

「だって、フェイトは私が産まれたあとにママが産んだんでしょ?だったら、私はフェイトのお姉ちゃんで、フェイトは私の妹なんだよ!」

「え?えっと…お姉ちゃん?」

「…まあ、お互いにそれで納得するならいい…のか?」

「いや、まず年が逆だろ。フェイトは9歳だけど、アリシアは5歳なんだし」

 

ですよね。その辺のことアリシアちゃんはわかってんのかな?

 

「あのね、アリシアちゃん」

「あ、お兄ちゃん!私のことはちゃんつけなくていいよ!アリシアって呼んで!」

「アリシア、確かにそれだとアリシアはお姉ちゃんになる。だけど、年が違うんだ」

「うー…そんなのどうだっていいじゃん。私はお姉ちゃんなの!そんなこと言うんだったら、お兄ちゃんなんとかしてよ!」

「お姉ちゃん?それは流石に「なんとかできるけど、それでいいの?」え?」

「具体的にいうと、だいたい4~5年くらいアリシアの体内時間を魔法で経過させるんだ。けど、やったことなんてないから、何が起こるかわかんないよ?それに、寿命もその分少なくなる。他にもいろいろ問題が起こるけど、それでもいいの?」

「うん、いいよ!」

 

はえー、即答ですか。びっくりですよ。

 

「じ、じゃあ、やるよ」

「ばっち来いです!」

 

で、魔法かけたんだけどさ。

 

「…ねえ、お兄ちゃん。本当に魔法かけてくれたの?」

「うん、かけたよ。ちゃんと変化もしてる。…だいたい2,3cmくらい伸びたかな?」

「嘘だよね?本当はもっとおっきくなってるんでしょ?」

「現実は非情である」

「…」

「あ、固まった」

「お、お姉ちゃん?」

「うがー!なんで私はこんなにちっちゃいのさー!」

「お、落ち着きなよ。その内でかくなるって!」

「色々大きいアルフに言われたくないやい!」

「い、色々?」

「アリシア、さっきから何を騒いでるの?」

「ママ…私、フェイトと違って大きくないの…なんで?」

「えっと…大丈夫よ、すぐに大きくなるわ!」

「うわーん!ママまで同じこと言う!もうやだー!」

 

会話がループしてる…これ、いつまで経っても終わらないんじゃないか?

 

「えっと、アリシア?なんでアリシアは小さいことが不満なの?」

「だって…妹より小さいのって変だもん。お姉ちゃんっぽくないもん」

「あー、取り敢えず言っとくと、自分より年下の奴より背が低いやつなんていっぱいいるぞ?それに、別に小さくたって、アリシアはアリシアなんだから、気にしなくてもいいと思うぞ」

 

うわ、何言ってんだ俺、くっさ。臭すぎだろ。5歳の女の子に対して何言ってんだよ。

 

「…うん。わかった。ありがとね、お兄ちゃん」

「うん、わかってくれたらいいんだ。あとお兄ちゃんじゃないからね」

「うん、悠斗お兄ちゃん」

 

はっはっは、こいつぅ。

 

 

 

結局、お兄ちゃん呼びを諦めさせる争いは、俺がやめさせるのを諦める結果で終わった。で、夕方。久しぶりのフローリアン家に帰ってきた。

 

「ただいまー」

「あ、お帰りなさい、悠斗。どうでしたか?」

「妹が増えた」

「え?」

「なんでもない」

 

そうだな。義妹だからちょっと違うな。

 

「あ、お帰り悠斗!」

「ゲポラ!」

「あはは!ゲポラだって!フクロウみたいな名前!」

「レヴィ…やめろって言ったよな?俺の腹すごい痛いんだけど?」

「えー、だって悠斗昨日いなかったもん。だから悠斗分の補給~♪」

「あのさぁ…わざわざタックルする必要あるの?」

「あるの!こうするといっぱい補給出来るんだー」

 

そう言って、頭をすりすりと擦りつけてきた。腹に。やめんか。

 

「うぬらは玄関で何をやっておる…」

「レヴィ、悠斗が困ってますよ。どいてあげてください」

「悠斗、お帰り。手洗ってお菓子でも食べよ?」

 

あれ?なんか足りない。

 

「アミタとシュテルは?」

「ああ、二人なら買い出しに行ったわよ」

「カツを作ろうかと思ったが、少し材料が足りなくてな」

「なるほど。グランツさんは?」

『いつも通り』

「なるほど」

 

今度はいつになったら出てくるんだろうね。

 

 

 

 

 

「ああ、美味い。やっぱディアーチェの作るご飯は美味い」

「そ、そうか。そう言ってもらえると、我も作った甲斐がある」

 

そういいながら、ディアーチェは髪を弄り出した(髪を指に絡めてくるくるする女の子がやると可愛いあれ)。

 

「そういえば、今回はどちらに行っていたのですか?」

「あ、私も気になります!」

「んー、ちょっとテスタロッサ家まで」

「フェイトのとこ?何しに?」

「うーん…まあ、たぶん数日経てばわかると思うよ」

「えー」

「これ、話していいか分からないからな。どうしても知りたかったら、フェイトのお母さんに聞いて」

「家庭の事情、というやつか。だか、それならなぜうぬはそれに関わっておるのだ?」

「フェイトのお母さんに頼まれてたからね。だいたい二年前くらいからかな?」

「え、そんな前からフェイトさんと知り合いだったんですか?」

「うん。地球外で知り合った人の説明とかめんどくさ…どう言えばいいかわからなかったし」

「流石にそこまで言ってから訂正するのは、あたしはどうかと思うんだけど」

「気にするな!」

「気にします」

 

まあ、あの親ばかさんのことだから、絶対にこっちに来るだろうな。皆どう反応するのか楽しみです。

 

 

 

 

 

で、正直言って、妹が増えた発言について追求されるかと思ったらされなかった翌日。久しぶりの登校をしていた。

 

「あ、みんな!久しぶり!」

「あ、すずか。おは「今まで何してたのよ!」…そんな怒らなくても」

「怒るわよ!あたしがどれだけ心配したと思ってるの!」

「ごめんなさい、反省しております。ですからその振り上げた手をそっと降ろしてくださいお願いします」

「うわ情けない」

「意志が弱すぎますね」

 

うるさいな、プライドなんかどうだっていいんだ。投げ捨てるものなんだよ。土下座だって堂々とやってやる。

 

「知ってる?土下座っていうのは自分より上の奴がやっているのを見るのが価値があるのよ。だからあんたみたいにすぐ土下座したって、なんの意味もないの」

「なん…だと…?」

「さあ、覚悟はできてる?」

「ちょ、ちょっと待ってくれへんかアリサはん!ワイは本当に反省して…」

「ええ、そうね。反省しているのは分かったわ。でもそれと説明しないのは別よ」

 

待って待ってなんで俺だけ

 

「せりゃぁぁぁ!」

「アパカッ!」

 

ああ、アッパーってここまで人を打ち上げられるのか。すごいなぁ。

 

「うぼっ」

 

痛い。アッパーと地面に叩きつけられた2連コンボですごい痛いんだけど。

 

「ほら、悠斗。何時まで寝てるの?はやくバスに乗りなさい」

「鬼かお前は!」

 

 

 

 

 

「あー、朝から疲れた…」

「なんだ?何かあったのか?」

「バーニングアッパーをくらってお空に近づいた」

「ああ、何時ものことか」

 

いや、何時から何時ものことになったんだよ。まさかこれから毎回同じことが起こるとでも言うのか?そんなバイオレンスな生活嫌なんだけど。

 

「それはそうと、また転入生が俺たちのクラスに来るらしいぞ」

「は?また?なんで俺たちのクラスに集中してるんだ?」

 

まあ、あの人が無理やり通させたとかだろうけどさ。

 

「おい悠斗、またお前の知り合いとかじゃないだろうな?」

「いや、そんなん会ってみないとわからんぞ」

 

あの人が余程の親ばかでなければ初対面だけど、十中八九二人が来るだろうな。

 

 

 

 

 

「と、言うわけで、この間ディアーチェさんたちが来てからそこまで時間が経っていませんが、また二人、お友達が増えます!」

「はい、先生!男の子ですか、女の子ですか?」

「二人とも女の子です!」

「外人さんですか!」

「はい!金髪の可愛い子ですよ!」

 

はい確定ー。金髪で可愛くて外人で二人で一緒にくるとか知り合いに条件どストライクなんですけど。

 

「はい、じゃあ何時までも廊下で待ってもらうわけにはいかないので、入ってきてもらいましょう。どうぞ!」

 

そうして、転入生が入ってきた。一人は、なのはたちもよく知っている子。もう一人は、ごく僅かしか知らない、小さい子。

 

「ふぇ、フェイト・テスタロッサです」

「アリシア・テスタロッサだよ!みんな、よろしくねー!」

 

うん、やっぱ正反対だな、あの二人。アリシアが積極的に言ってるのは、フェイトの緊張が少しでも解れるようにするためだろうか。

 

「あ、お兄ちゃん!おはよー!」

 

突然教室が騒がしくなった。まあ、テスタロッサって名前の奴なんて一人もいなかったから、当然だろう。さて、アリシアは誰のことをお兄ちゃんと呼んだのかな?

 

「むー!悠斗お兄ちゃん、無視しないで!」

 

あ、みんなが一斉にこっちを向いてきた。はて、後ろに何かあるのだろうか(すっとぼけ)

 

『お前だお前!』

「うん、わかっててやったよ」

 

だって、また鬼がやって来るからね。

 

「ねえ悠斗、ちょーっといいかしら?」

「あっはっは、アリサ、落ち着きなよ。まだ朝のHRだぞ?」

「そんなことは関係ないわ。あんたには言いたいことややりたいことがあるの」

 

うん、やっぱり怒ってるよね。でも、俺には最終兵器があるんだ。

 

「せんせ「先生。質問の時間に移っていいですか?」ちょ」

「はい、いいですよ。他のクラスの迷惑にならないように、あまり騒がないようにしてくたさいね?」

「それは悠斗次第です」

 

あれれー?いつの間にか大ピンチだ。

 

「待って!お兄ちゃんを苛めないで!」

 

おお、アリシア!君が助けてくれるなんて!元々は君が原因なんだけど!

 

「アリシアって言ったっけ?大丈夫よ、これはスキンシップだから」

「え、そうなの?」

「ええ、苛めじゃないわ。だから安心して」

 

くっ、仲間が減った。なら!

 

「なのは「フェイトちゃんが一緒だなんて、私嬉しい!」「うん、私もだよ」…シュテル、ディアーチェ!」

「自分で蒔いた種だ、自分でなんとかせい」

「私たちに隠していた罰とでも思ってください」

 

神は死んだ。信じていた家族や友だちはもういない。真の仲間なんていなかったんだ。

 

「さて。覚悟はいいかしら?」

「そんな覚悟は出来るわけないししたくもない。けど、一つ言わせてくれないか?」

「何かしら?」

「…優しくしてうぼらっ!」

 

まだ最後まで言ってないのに、腹パンとかなんですか。




一日二回で長く効く。肉体疲労がマッハな回でした。別に戦闘なんてしてないんですけどね。
で、無印編終わりました。今後は無印~A's編の間の空白記(日常編)を書くつもりですが、今不定期更新が準備運動をしているのでちょこちょこ間があくと思います。ですが、失踪はしないつもりで頑張りますので見捨てないでください。
誤字脱字報告待ってます。感想とかは罵詈雑言じゃなければ気楽にかいてくださっても構いませんよ?|・д・)チラッ
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