UA1万記念番外編
勤労感謝の日。それは、普段お世話になっている人に感謝をする日…ということになっている。本来の意味は殆どの人が知らないが、日本の収穫祭であった。ぶっちゃけると、豊作であることと命の糧にしてくれて神様ありがとうございます、ということを天皇が執り行うものだったのだが、戦後、アメリカが自国の祝日にこじつけた、ただの後付けであり、現在の勤労感謝の日は全く違う意味なのである。
「ほら、王様。今日はゆっくりしてて」
「今日は私たちが頑張りますよー!」
「む、むう…」
まあ、別に働いてる人に感謝してもいいんだけどね。
「よーし!ご飯作るぞー!」
「それじゃあ、私は洗濯物を乾しにいきます」
「よし、では我は二人の手伝いを―」
「はい、座って王様。今日は休んで、二人に任せよう?」
「そうですよ。二人とも、そのために早起きしてたんですから」
グランツさんが出てこないのが気になるけど、まあ何時ものことだし別にいいか。
「で、シュテルとキリエは?」
「そういえば…まだ起きてこんな」
「そうですね…悠斗、起こしてきてくれますか?」
「はーい、了解ですよっと」
「お二人さーん、朝でっせー。起きてくだされー」
うーん、キリエは兎も角、シュテルまで熟睡ってのは珍しいな。肩揺するか。
「おーい、シュテル、起きて。朝ごはん冷めるよ」
「すう…すう…」
「ほら、キリエも」
「うーん…」
あれ?おかしいな。なんで起きないんだ?
「ほら、今起きたら何でも言うこと聞いてやるぞ」
「おはようございます、悠斗」
「ふわあぁぁ、おはよう悠斗」
おいこらお前らちょっと待たんかい。
「なあ、お前ら俺の言葉聞いてから起きたよな。狸寝入りしてたんだよな?」
「何のことですか?私は今起きたところですよ?」
「あたしも。悠斗、決め付けるのはよくないと思うなー」
ぐぎぎ…!いや、待てよ。
「まあいいや。下降りて朝ごはん食べに」
「あ、自分で言ったことはしっかり守ってくださいね?」
「うーん♪何聞いてもらおっかなー♪」
「やっぱり狸寝入りしてたんじゃねえか!」
ゆうと は 3 かい なんでもいうこと を きくことに なってしまった!
「…レヴィ、うぬは何を作った?」
「え?カレーだけど…どこか変だった?」
「まず色がおかしいわ!なぜ青いカレーを作った!」
うーん、これは…
「こら、だめだぞレヴィ」
「全くだ。何故…」
「朝からカレーはちょっと重いぞ。ご飯とおかず2~3品か、パンにしないと」
「そこか!?そこなのか!?」
「何言ってんのさ。カレーは黄色だけじゃないよ?」
「いえ、黄色が普通なので、悠斗の反応がおかしいだけです。私たちの反応が普通なんです」
みんなを見てみると、若干引いていた。ええ…
「ひぐっ…ねえ悠斗、ボク、ダメなことしちゃったの?」
「あー…朝からカレーを作ったのもあるし、普通に作らなかったってのもある。けど、次からは大丈夫だろ?また昼や夜にまた頑張ってくれればいいよ」
「うん…わかった!」
「それにしても、なぜうぬは青いカレーを作ろうと思ったのだ?」
「好きな人には、意外なものを作った方がいいって言われたからやってみた!」
「誰に?」
「美由希」
「ディアーチェ。ちょっと道場行ってくる」
「昼までには帰ってこい」
「わ、ちょ、待ってよ!なんで急に切りかかって」
「問答無用!貴様の犯した罪、自らの身で償え!」
「口調!口調変わってる!私が何したっていうのさ!」
何をした?何をしたか…だと?
「我の家族を泣かせた!それが答えだ!」
「泣かせてないよ!?」
「ええい、あくまでもシラを切るつもりか貴様は!」
「知らないよ!恭ちゃん、助けて!」
そういい美由希は恭也殿を見たが、無言で顔を背けた。ありがとう。
身内に見捨てられた美由希は絶望の表情になった。
「いい表情だ。だが、我はそれだけでは収まらんぞ!」
「や、ホント待ってよ…いやぁぁぁぁぁぁ!」
「ただいまー」
「おかえりなさい、悠斗。どうでしたか?」
「スッキリした!」
「それは良かったです」
これで変なことを吹き込んだりはしないだろう。いやーいい仕事した。
「二人は今何してるの?」
「ユーリは掃除、レヴィは昼食の準備です。念のため、アミタが見てくれていますが、変なことをする素振りはないようですよ」
「あの子物分かりいいからね。ダメって思ったことはちゃんと理解するから」
「一度失敗しないと理解しないのが玉に瑕ですが」
それ言っちゃあかんです。
その後、特に何も問題は起こらなかった。ちなみに、青いカレーはみんなが食べたがらなかったので、俺とレヴィが美味しくいただきました。
「そういえば、フェイトさんのところはどうなってるんでしょうか?」
「…プレシアがリニスの手伝いしてそう」
「え、それって立場が逆転して「気のせいだよ」ソウダネ」
で、夕食はユーリが作ったわけなんだけど…
「ハンバーグがまた割れました…」
「だ、大丈夫だって。野菜とかちゃんと調理出来てるじゃん」
「好きな食べ物なんです。それをちゃんと作れないのが…」
「まあ、とにかく練りまくる。これしか方法がないからな。ユーリは腕が細いから仕方ないのかもしれん」
「力が出ない…なら、魄翼を使えば!」
「こらこら」
「なら、今度一緒に作ってみるか?どれくらい練るか近くで見ればわかりやすいと思うし」
そういった途端、アミタがジト目で見てきた。
「思うんですけど、最近悠斗は『一緒に』とか『何でも聞く』って言い過ぎだと思うんです」
「え、そう?俺そんなに言ってるか?」
「はい、言ってます。だから私の言うことも聞いてください!」
「う、うん、わかった…うん?」
「じゃあボクも!」
え、ちょっと待って。家族全員の言う事を聞かなきゃいけないんですか?
…まじですか。
あ、ご飯はちゃんと食べたよ。美味しかった。
はい、短い上にいつもと変わらない文章でした。記念っていってもどう書けばいいかわからなかったです(なんでかいた)
あと、勤労感謝の日なので、11月の話です。先の話なので、4人の言う事を聞くのはだいぶ先になります。