「あー…うあー…」
「うるさいぞ、悠斗。少しは落ち着いたらどうだ?」
「だって、考えが出ないんだもん。落ち着かねえよ」
「気持ちは分かりますが、今はどうしようもないです。落ち着いてください」
落ち着けったってさぁ…人の命関わってんだし…
「あ、そうだ悠斗。ボク買いたい漫画あるから、一緒について来て!」
「えー、でも「いいんじゃないですか?出かけるのもいい気分転換になると思いますよ」…そだな。分かった、行くよ」
「やたー!早く行こ!」
「待て待て!準備させろってば!」
…まあ、レヴィと一緒にいればなんか浮かぶかもな。
「悠斗、行ってらっしゃい」
「何か買ってきてくださいね」
「おいこら」
なんかアミタが俺の財布に遠慮してないんだけど。
「あ、アイスだ!悠斗、買って!」
「なあレヴィ。お前は漫画を買いに来たんだよな?デパートに来たのはまだ理解できるよ。けどなんで真っ先に食品コーナー行ってアイスを見るんだ?」
「いいから買ってよ。暑いんだもん」
「はいはい、分かったよ」
なんで俺が払わないといけないんですかね。
「ねえねえ、これも買ってよ」
「やだよ自分で買えよ。一日一個しか買ってもらわないってディアーチェと約束してるだろ?」
「えー…分かった。自分で買う」
むしろ自分で買うのが普通なんだよ。俺の財布も考えて…土産どうしようか。
「レヴィ、漫画自分で買ってきて。土産探しておく」
「うん、分かった!行ってくるね!」
そう言って、レヴィは駆け出して行った。…他の人に迷惑かけなきゃいいけど。
「あー…どうしよっかな…ヘアピンとかがいいかな?それとも食べ物か…どうしよう」
あー、何あげれば喜ぶんだろう。女の子の興味あるやつわかんねえし…
「あれ?悠斗?」
「あ、お兄ちゃんだ。やっほー!」
「ん?おお、フェイト。アリシア。いいところに来てくれた」
「何?何か用でもあった?」
「いや、うちの家族に何か買っていこうと思ったんだけどさ。何渡せば喜んでくれるか分かんなくて」
「え?お兄ちゃんの家族に渡すんなら、何でも喜んでくれるでしょ?ねえフェイト」
「うん。みんな喜んでくれるよ」
「何でそう思うんだ?」
「「悠斗(お兄ちゃん)の家族だから」」
なんでそんなに会ったことないアリシアまで言いきれるんですかい?
「それでも悩むって言うなら、私が選んであげよう。なんて言ったって、お姉ちゃんだからね」
「私も一緒に選ぶよ。それで姉さん、どんな物にする?」
「やっぱり、小物とかそういったものかな。取り敢えずは…」
…この後の二人の会話は俺にはよくわからなかった。女の子ってムズカシイね。
暫くボケーっとしていると、店内放送がかかった。
[お客様のお呼び出しをします。海鳴市藤見町よりお越しの悠斗・フローリアン様。レヴィ・ラッセルさんがお待ちです。至急迷子センターまでお越しください]
「…何やってんのあの子」
「あ、あはは…取り敢えずこっちは任せて、悠斗は行ってきてあげて」
「レヴィって結構寂しがり屋だし。行ってあげないと泣いちゃうかもよ?」
「泣きはしないだろうけど…まあ行ってくるよ」
というか、本屋行って戻ってくるだけでなんで迷子になるんだよ。どうなってんだ?
「おーい、レヴィ」
「あー、遅いよ悠斗。ボク待ってたんだよ?」
「遅いよ、じゃねえよ。迷子になったやつが何威張ってんだ。あ、すみません、ご迷惑をおかけしました」
「いえ、大丈夫ですよ。彼女さんのこと、ちゃんと見てあげてくださいね」
彼女…?…………ああ、勘違いしてんのか。
「あ、違いますよ。苗字は違いますけど、ただの家族です」
「あら、そうなんですか。失礼しました」
「いえ、こちらも迷惑をかけましたので。ほらレヴィ、行くぞ。…レヴィ?」
「あ、うん。分かった」
?珍しいな。レヴィがこんなに静かなんて…
「ねえ悠斗」
「うん?なんだ?」
「ボクらって、「ただの家族」なんだよね?」
「んー、経緯は結構複雑だけど、簡単に言えばそうだな」
「そっか…そうだよね…」
「…どうした?元気ないぞ?」
「ボクにもよくわかんないんだ。なんか、胸のあたりがモヤモヤするっていうか…なんていうんだろ…」
「…まあ、あんま気にしなくていいんじゃないか?考えずにはしゃいでた方がレヴィらしいぞ」
「うん…って、それってどう言う意味!?」
「さーて、どう言う意味でしょうかね?さ、行くぞ」
「あ、待ってよ!説明してよー!」
あはははははー、捕まえてごらーん。
戻って事情を話したあと、レヴィとフェイトに怒られました。アリシアは「うん、私はちゃんとわかってるよ」みたいな目で少し離れたところで見てました。いや、見てないで助けてよ。
「あー、楽しかった!」
「こっちは振り回されて疲れたけどな。ちょっとは財布に遠慮してくれよ」
「まあまあ。考えずにはしゃいでた方がボクらしいんでしょ?」
それとこれとは話が別…って、
「あ、骨董品屋だ」
「あ、ボクらがいた場所だ」
あー、懐かしいな。だいたい一ヶ月前だっけ。
「こんにちはー」
「はいいらっしゃい。…おや、君は前の」
「あ、覚えててくれたんですか?」
「もちろんだとも。読めない本や奇妙な石を買っていった珍しいお客さんだからね」
…それ、俺が変なやつだって言ってますよね。失礼じゃないですかい?
「それで、今日は何を買いに来てくれたんだい?」
「ただ見に来ただけなんだけど、買うのは確定なんすね…」
んー、なんかないかのう…
「あれ、これって…」
「ああ、その二つの銃かい?それ、弾を入れる箇所がないし、エアガンとかでもないから大人は誰も買ってくれなくてね…」
「おじさん、これ下さい!」
「って、これでいいのかい?使い物にならないと思うけど」
「大丈夫です!下さい!」
「分かった。今回も安くしとくよ」
そんなこんなで、俺はオレンジ色と黒色の二つの銃を手に入れた。
「悠斗、それ何なの?」
「なんか面白そうじゃん?」
「…もしかして、何も考えずに買ったの?」
もしかしたら使えるかもしれないじゃないか。
「太陽ぉぉぉぉぉ!…反応ないな。あんこぉぉぉぉく!…ダメだ」
「何やってるの?」
「いや、出来ると思ったんだけど」
くそ、おれは太陽少年でも暗黒少年でもなかったのか。
「ただいまー」
「お帰り。さあプレゼントを」
「いきなり催促ですか…ほら」
「え?本当に買ってきたの?」
「おいこらどう言う意味だ。ちゃんとみんなの分買ってきたぞ」
「あ、ありがとうございます」
みんなにプレゼントをあげた。ちなみに、アミタには青色のリボン、キリエは黄色のハンカチ、ディアーチェは花の形をした髪留め、シュテルは赤いフレームの眼鏡、ユーリは緑のカチューシャをあげた。
「ねえ悠斗。ボクには?」
「え?アイス買ってやっただろ?」
「…グスン」
「わー!冗談だって!ちゃんとレヴィの分もあるから!」
「…ホント?」
「ホントホント!Wahrheit!」
「何て言った?」
「本当をドイツ語で言っているようですよ」
「ほらこれ。レヴィの分」
「あ、ありがとう。…空けていい?」
「いいよ」
レヴィが包みを空け、中に入っていたのは
「ヘアゴム?」
「うん。レヴィ結構その辺に置いとくから、汚れて洗う度にちょっとずつ傷んで来てるからさ。新しいの買ってあげようかなって」
「悠斗…ありがと!大事にする!」
「お、おう…わかった」
あのですね。俺も見た目小学生でも、精神年齢大人ですから、そんなふうにヘアゴム両手で胸のあたりで持った状態で見上げられると、なんかその…
「このロリコン」ボソッ
「ちゃうわ!てか誰だロリコン言ったの!」
最近周りのみんなの態度酷いや。
次回予告!
はやての周りに最近猫がうろついているとヴィータから聞いた悠斗。
ネットの情報で撫でテクニックを身に付け猫を骨抜きにした悠斗だったが、なんとそれはリニスさんだった!
リニスさんの人様に見せられない姿をプレシアさんに見られ、悠斗に危機が迫る!
次回、さらば悠斗。 リリカルマジカル、頑張ります!
嘘です。