「え?どういう、ことですか?」
「あ、いや、別になのはちゃんが虐められてるって思ったわけじゃなくてね、なんか…悲しそうに見えたから」
「こら!悠斗!なのはちゃんが困ってわぷっ」
「ほらほらーキリエは私と一緒に向こうに行こうねー」
「むー!むー!」
「もしかして、家族の方で何かあったの?」
「ふえ!?えっと…その…」
結局、このまま帰ってもずっと気になるだろうから思い切って聞いてみた。何か聞こえた気がするが、すぐ聞こえなくなったので気にしなくていいだろう。
「…話しても、いいんですか?」
「話してなのはちゃんが楽になるなら、むしろ話してほしいな」
「迷惑、かけちゃうかもしれません」
「友達って、迷惑かけあうのが普通でしょ?」
「え……?とも、だち…?」
「うん。友達。名前を呼びあえば、その人とはもう友達だから」
「…ぐすっ」
「えっ!なんで泣いちゃうの!そんなに嫌だった!?」
「違うんです。ともだちなんて、初めてで」
「……なのはちゃん…」
「…話聞いてもらってもいいですか?」
「うん、大丈夫。気がすむまで話していいよ」
その後、なのはちゃんは自分の身の回りに起こったことを話だした。
曰く、お父さんが事故で大怪我をして入院して目を覚まさず、お母さんは開いたばかりのお店を経営するのに忙しく、お兄ちゃんとお姉ちゃんはその手伝いをしているため一人ぼっちで寂しいのだが、忙しいお母さんたちにわがままを言いたくないため、毎日悲しい思いをしているらしい。
……なんていうか、自分が想像してたことよりも悲しいことだったけど、ここまで話されたら、励まさないといけないよね。
「なのはちゃん、ちょっと言いたいことがあるから、聞いてもらえるかな?」
「え…?」
「なのはちゃんは、家族の誰かが悲しい思いをしているのに、それを隠されてて、そのことを知ったらどう思う?」
「えと、すごく悲しいです。つらいのに、それを話してくれないから」
「うん、そっか。じゃぁ、なのはちゃんはその悲しい思いを家族の皆にさせてることになるよ」
「え?」
「なのはちゃんが自分のことをあまり見てもらえなくて寂しい思いをしてるのにそれを隠してて、そのことを知ったらお母さんたちはどんな気持になると思う?」
「あ…」
「きっと、なのはちゃんが思ったように、悲しい思いをすると思うよ」
「……」
「だからさ、家族のみんなに、話してみよう?」
「え?」
そう言って、僕はなのはちゃんの頭を撫でた。
「なのはちゃんが思ってる、寂しいとか、悲しいとか、そういうことを隠さず言ってみよう?」
「でも、そうしたらお母さんたちは…」
「隠し事をされるよりも、わがままを言ってもらう方が、親っていうものは安心するんだよ」
「…そうなんですか?」
「まあ、たぶんだけど。でも、思いを隠し続けて悲しい思いを抱えるよりは、ずっと楽だと思うよ」
「……」
「もし不安なら、僕がついててあげるから」
「え?」
「なのはちゃんが思いを伝えている間、ずっと隣にいてあげるから」
「悠斗くん…」
「はいはーい!あたしもついてるよー!」
「わたしも一緒にいるよ!」
「アミタちゃん…キリエちゃん…」
「さあ、行こうか、なのはちゃん」
「…うん!」
まだ終わらない上に「え?」とか…を多用するあたりに文才のなさを感じる日々
誤字•脱字、文章に違和感を感じたら「ただの猿か」と思いながら報告しただけると有難いです。