時間がたって、また休日。僕はアリシアを生き返らせるためのヒントを探しに図書館に来ていた…が…
(フェイトはアリシアの容姿と記憶を持って生まれてきた。それでもアリシアにはならなかったってことは、それだけじゃだめだってことなんだろうけど……うーん、オカルト関係の本も読んだ方がいいかな?)
これといって成果は上がっておらず、一歩も前に進めていなかった。
「しょうがない。今日は本借りて、また次の休みの日にでも…なにあれ?」
帰ろうとした時に、車椅子に乗った女の子が高いところにある本を取ろうとしているのが見えた。…あ、こっち見てきた。
「…この本?」
「あ、ありがとうございます〜。えっと、八神はやてっていいます」
「え?あぁ、悠斗・フローリアンっていいます。よろしく」
「よろしくな〜…悠斗くんは、なんの本を借りにきたんや?」
「(関西弁の子か…この辺だと珍しいな…)えっと、人間の魂に関係してる本を探してて」
「あぁ、その本やったら、あの辺に…」
「ありがとう、はやて。あんまり図書館寄らないから助かったよ」
「いや…それは構わへんのやけど…重ないんか?」
「いや、全然?」
ちょっと20冊近く借りただけなんだけど、一般的に見ると重いんだろうか?
「あ、海鳴小に通ってるんか?」
「うん、妹と幼馴染みと一緒にね。最近は友達も増えたし」
「そかー、ええなー…」
「足、早く治るといいね」
「そうやなー「ちょっと!離しなさいよ!」「や、やめてください!」…なんや、あれ?」
「…あれ、アリサとすずか?」
声をした方を見ると、二人が黒服の人達に囲まれてて、そのまま連れ込まれた…連れ込まれた?
「ちょ、なんやあれ!人さらわれたで!」
「ごめん、はやて!また今度!」
「て、悠斗くん!?」
やばいって!冗談じゃなくやばいって!車出た!えっと、警察…じゃなくて士郎さんたちに…
「はい、もしもし。高町ですけど」
「恭也さん!?車がアリサたちを黒服で!」
「落ち着け。何言ってるのかわからないぞ?」
「あ、はい!えっと、黒い服を着た人達が、アリサとすずかを車でさらっていきました!」
「っ、場所は!?」
「図書館あたりでさらわれました!今追いかけてます!」
「わかった!俺もすぐ行く!」
「はい!細かいことがわかったらすぐ連絡します!」
「気をつけろよ!」
「わかりました!」
なんとか連絡できた…けどやっぱ車早い!あ、でも遠くの信号で止まった。今すぐ騒ぎになるのを恐れてるのか?
「えっと、車で走れるルートでなるべく騒ぎにならない場所…あの廃ビルか?」
できるだけ早い道を通ってきたつもりだったけど、さすがに車の方が早かった。けど、まだ声が聞こえるので、到着にそこまで差はなかったらしい。
「もしもし、恭也さん?」
「悠斗か。何かわかったか?」
「はい。○○区の廃ビルに入っていきました」
「そうか。なら、お前はそこで待っていろよ」
「え?」
「は?」
「いやいや、ここまで来ちゃいましたし、何かあったらやばいですから」
「確かにそうだが、それはお前にも言えることだろう?第一、お前は戦えるのか?」
「それは…」
「わかったのなら、お前は待ってるんだ。大丈夫、俺もすぐ向かう」
「…わかり、ました」
「じゃあな。くれぐれも、無茶はするなよ」
…いろいろ言われたし、理解もできた。でも、僕の友達が危険な目にあってるのに、おとなしく待っていろなんて、納得出来ない。気がつくと、鉄パイプを握って、入口に立っていた。
「ん?なんだガキ?ここはお前みたいなやつがくるとこじゃねぇんだよ」
「……る……い……」
「ああ?何言ってんだお前?」
「……きる……じゃない……」
「おい聞いてんのかクソガキ!」
「できる、できないじゃない。やるか、やらないかだ」
「アァ!?何言ってやがる!」
相手が殴りかかってきた…でも…なんだろう…すごく遅く見える…避けれる!
「なっ!?」
向こうは当たると思っていたのだろうが、僕がよけたことでかなり動揺してた。
「テメェ、ふざけてんじゃねぇぞ!」
もう一度殴りかかってきたが、さっきよりも隙が大きい…確か、気絶させたいときは後頭部に強い衝撃をあたえて!
「せいっ!」
「ガッ!」
なんとか気絶させれたけど、これ、血とか出てこないかな?…いや、アリサとすずかをさらったんだ。そんなん気にする必要はないか。
「さて、恭也さんが来るまでどこまでやれるかはわかなんないけど、やるって決めたんだ。必ず助けてみせる」
次回、戦闘描写が入るため、おそらく更新が遅れると思います。次の投稿が早かったら、「ああ、こいつ戦闘描写かけなかったからキンクリしたんだな」って思ってください