IS インフィニット・ストラトス 黒い刃と白い刃   作:ウサ黒

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一夏、もう少しちゃんとしようぜ?あと、織斑先生って滅茶苦茶怖い!

一時間目のIS基礎理論の授業が終わりを告げ、今は休み時間。だが、俺達は休ませてはもらえないらしい。今も視線の突き(ラッシュ)がどこかの吸血鬼のスタンド並みに飛んでくる。

 

俺達も負けないよう?よろしく&スカッと爽やかな微笑みで、視線を返すと鼻血を噴出しながら失神する女生徒が後を絶たない。なぜだ?

 

「あ゛あ゛ぁ・・・・・、もうヤダ。帰りたい。ボク、お家帰る・・・。」

 

「遊騎、キモい。あと、帰らないでくれ。俺が困るから。」

 

割とマジで冷ややかな視線を送ってくる親友、一夏くん。

 

「いや、だって帰りたくなるじゃん。ナニコレ、俺達って珍獣か何かかよ?」

 

そんな感じで俺達が悶々として居たとき、二面性を持った女神が舞い降りた。一夏には救いの、俺には絶望の女神が。

 

そう、一夏の目線で訴える、必死の助けてコールを無視した俺達の幼馴染み・・・・・・

 

篠ノ之箒その人である。

 

「すまない、一夏を借りるが、いいか?」

 

そんな風にぶっきらぼうに言いながらも、俺に対して『文句は言わせねぇぞ、コラ』みたいな事を目で訴えてる。

 

何この幼馴染み。怖い

 

「さ、サーイエッサー・・・」

 

俺には『はい』か『YES』しかないじゃん。

 

「そうか、では借りていく。行くぞ一夏」

 

そう言って一夏の首根っこを掴んで引きずっていく

 

「え?おい、箒?箒さん?首が絞まってますよホウキ様!?くるしぃ、首しまって息がぁ・・・・」

 

嗚呼、あんなに顔を信号機みたいに変わらせて。一夏、キミの犠牲は忘れない。

 

そして俺は俺の教室(せんじょう)で視線の弾丸を捌ききればいいんだろ?

 

フフッ、やってやろうじゃないか。別に、勝ってしまっても構わんのだろう?

 

 

 

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それから箒達が戻ってきたのは始業の鐘ギリギリであった。

 

俺の結果?もちろん惨敗に決まっているだろう?

 

そうしている内に授業になり、山田先生が教壇に立ち授業を始める。

 

 

 

「――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ――」

 

すらすらと教科書を読んでいく山田先生。

 

なんと。山田先生がこんなに出来る人だったなんて!SHLではあんなにキョドってたのに・・・

 

あら?一夏の様子がおかしいな。隣の女子のノートとか教科書とか色々見てるし・・・・。

 

女子が視線に気づいて一夏の方見たぞ。顔がほのかに赤い・・・・。

 

止めといた方が良いのに。アイツって凄い朴念仁で通ってるのに・・・・・。

 

泣かされた女の子なんて数知れず・・・・。ついたあだ名が女性殺し(ハートブレイカー)なんて物や一級建築士など色々だ。

 

あ、振られた。振られたって言うか、何かそれに近い物が起こった。

 

また一人、一夏の撃墜記録が加算されたな。

 

一夏の挙動不審な動きが山田先生も気付いたのだろう。先生が、一夏に授業をちゃんと理解出来てるかわざわざ訊きに来ていた。

 

「織斑君?何かわからないことがありますか?」

 

止めてあげて先生!これは秘密だが電話帳と間違えて必読の参考書を捨てたんだから!!今アイツに『出来てるか?』なんて聞いても『全然分かりません!!○○条約?美味しいんですか?』みたいな名言しか帰ってこないんだ!だから頼むよ、先生!!!

 

だが、現実は甘くない。

 

「分からないところが有ったら聞いてくださいねー?なんせ私は教師ですから!」

 

えっへん!とでも言いたげにその豊満な胸を強調するように胸を張る山田先生。

 

やばい、エロイ。胸がエロイぞ!?全て遠き理想郷(アヴァロン)とはこんなにも近くにあったのか・・・・・・・・・。手を伸ばせば届きそうだ。だが、届いてはいけない。全て遠き理想郷とはよく言った物である。

 

「先生!」

 

一夏の元気の良い挨拶。元気が良いのは良いことだ。

 

「はい、織斑くん!」

 

それに笑顔で応える山田先生。

 

「ほとんど全部分かりません」

 

ガタタッ!

 

教室のみんながずっこけた。

 

そして次の瞬間、織斑先生の出席簿が火を噴いた

 

「織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

さっすが織斑先生!この教室内でただ一人ずっこけないなんて。人に出来ないことを平然とやってのける、そこに痺れ・・・・・スパン!!

 

「るぼらッ!」

 

「下らん事を考えるな、馬鹿者が。」

 

「はいッス」

 

やべぇ、何この教師。心を読んで来やがった!奴はスタンd・・・・・・

 

「二度は言わんぞ?」

 

ギロリ

 

「了解っす」

 

まるで射殺すかのように睨まれてしまった。だから何で心が読めるんだよ!?

 

「まったく・・・。で、読んだのか?」

 

「電」

 

待て一夏!その先を言うんじゃあないッ!!死にたいのか!?誤魔化すとか、そういう事は出来ないのか!?一夏ァあああああああ!!!!!!!!!!!

 

「話帳と間違えて捨てましたぶわらびッ!!!」

 

パパァンッ!!

 

このとき、織斑先生の出席簿が二回、煌めいた。

 

そう。一夏の頭を織斑先生の出席簿が二回、捕らえたのだ。時間にして約0,3秒。初撃で顎を打ち上げ、間髪入れずに頭頂部に振り下ろしの一撃。

 

まさに芸術。そう言っても過言では無いほどの華麗さがそこにはあった。

 

「お前も食らいたいようだな?」

 

「めめ、滅相もございません!!」

 

ははッ!俺はまだまだ生きていたいからな

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者め」

 

「あとで再発行してやるから、一週間で頭に叩き込め。」

 

あの厚さはさすがに・・・・・無理だろ。

 

「い、いや・・・・一週間であの厚さはちょっと」

 

「やれと言っている」

 

「はい・・・・・やります」

 

ギロリと一夏を睨む

 

うん。安定の怖さだな

 

「ISはその機動性、攻撃力、制圧力など、過去の兵器を遙かに凌ぐ。今は『スポーツ』となっているが、一皮剥いてしまえば恐ろしい『兵器』だ。だから、そういったモノを深く知らずに扱えば必ず事故に繋がる。そうならないための基礎知識と訓練だ。理解が出来なくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうモノだ。」

 

その通りだ。そして、兵器だけじゃない。日常でも包丁、ハサミ、工具など、いろんな物でさえ考え無しに扱えば、怪我をする。最悪、切断などだって有り得る。

 

 

 

 

 

そのあと、色々あって俺と一夏は放課後に補習を受けることになった。

 

俺は別に理解できない所は少ないが、受けておいて損は無い。しかも、あのエロイ乳が拝み見放題。最高じゃないか。

 

そんなこんなで二時間目終了の鐘が鳴る。

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