初投稿です。何度か家で小説は書いていましたが、本格的に書くのはこれが初めてです。それ故に、駄文になることはほぼ間違い無いでしょう。出来るだけそのようなことならないよう努力します。
それでは、『不屈ノ爪』スタートです。
プロローグ 爪、撃沈
199X年11月29日
沖縄沖では、米軍と1隻の潜水艦とが死闘を繰り広げていた。もっとも、その戦闘ももう直ぐ終わりを迎える。
彼女の死によって。
『魚雷が2本、機関室の船底(キール)を突き破ります!』
轟音と共に、アメリカ合衆国海軍第3艦隊所属『タイコンデロガ』級打撃巡洋艦(イージス艦)26番艦『ヴェラ・ガルフ』の機関室に魚雷が2本、突き刺さった。報告は、さらに続く。
『不発魚雷です‼︎』
それ以降もCIC(戦闘情報指揮所)に絶望的報告が入る。
『船倉甲板破損、浸水‼︎』
『各区ハッチ閉め、防水措置をとれ‼︎』
『燃料バラスト・タンク破損‼︎』
『機関室浸水‼︎』
世界最強と言われるこの『ヴェラ・ガルフ』にこれ程のダメージを与えた、戦闘国家『やまと』こと、元合衆国海軍第7艦隊所属原子力潜水艦『シーバット』を追う2発のMk-46魚雷が映っているディスプレーを見ながら、『ヴェラ・ガルフ』艦長テレンス・B・カーバー大佐が、そのディスプレーを殴りつけながら、吠える。
「GOーッ‼︎」
Mk-46、深度200mで炸裂。
激しい爆圧が、『ヴェラ・ガルフ』の瀕死の艦体にさらなるダメージを与える。
しかし、『やまと』はすでに深海へと脱出していたのだった。
『5分で沈没します!全員に退艦命令を、艦長!』
漏電し、凄まじい火災を起こしているCICを見ながら、呆然と立ち竦むカーバー大佐は、小さく呟いた。
「この……、世界最強を誇る戦術データ・システムで武装したイージス艦が……。しかも、艦数3対1という絶対優位でありながら……、完璧に負けた」
彼の顔に、皮肉な笑みが浮かぶ。そして、再び呟いた。
「もう……世界のどの洋上艦をもってしても、あの艦を沈めることは、不可能ということか……」
20時50分、北緯26°東経128°の地点。
『ヴェラ・ガルフ』沈没。
彼女『ヴェラ・ガルフ』は、母国、そして母港から遠く離れた沖縄沖で、その生涯を終えようとしていた。
彼女の艦体のほとんどが、海に沈みわずかに洋上に曝す艦首部分は、激しい炎につつまれている。
やがて、その艦首も海底に没し、周りには油と救命ボート、そして『ヴェラ・ガルフ』から出た浮遊物のみになった。
…沈む。
ただ、沈み続ける。
自分はたった1隻の潜水艦に負けたのだ。
しかし
それでもいい。
戦闘艦として生まれた以上、「死」常に身近なものだった。そのため、彼女には「死」恐る感情が少なかった。
それに…
彼女の最も大事なヒトは守れたのだ。
それ以上何を望む?
彼女の意識が遠退く。
やがて、『ヴェラ・ガルフ』は、永久(とこしえ)の眠りに就いた。
さて、出来ました。本文の大部分、特に『ヴェラ・ガルフ』と『やまと』とのくだりは、沈黙の艦隊の本文を写しただけです。すみません。
次回からは、しっかりと書いていくので安心してください。
次をいつ書くか分かりませんが、のんびりと待っていただければ幸いです。
それでは、この様な作品を読んでいただき、誠にありがとうございました。