不屈ノ爪〜The Iron Clow〜   作:明るい脳筋

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お久しぶりです。
本格的に夏に入ってきた今日この頃。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私はすっかり夏バテ気味で、1年半ほど封印してきたアイスを食べて腹を下す日々を過ごしています。
それはさておき。
今回は小ネタを2つほど書いてみました。面白さは期待しないでください。
それでは、始めます。


番外編 バカと情報は使いよう

ある日のこと。

いつも通りの時間に食堂に昼食を取りに来た古鷹と加古は、食事を終えてから休み時間をゆっくりと過ごしていた。

食堂にはテレビが一台置いてあり、どうやって受信しているのか、日本のワイドショーが流れていた。

外の情報がほとんど入ってこない南の島、さらに情報から隔離される軍隊ではこのテレビは数少ない情報源だ。

加古は頬杖をつきながらウトウトしだした。それに気付いた古鷹は、すぐにそれを咎める

「もう、加古ったら。まだ仕事があるんだから起きてなさいよ」

「エー。ちょっとぐらい寝かせてよぉー」

加古はそう言いながら、大きなあくびをした。

バキャッ、という嫌な音がしたのはその直後だった。

加古の表情はこわばり、開いた口をゆっくりと閉じようとした。が、それは上手くいかなかった。

古鷹もこの異変に気付き、加古に問いかけた。

「どうしたの加古?口が開いたままだけど…」

加古はしばらくの間黙った後、ほとんど聴き取れない言葉を発した。

「あががはがれた」

「?」

古鷹は首を傾げた。

加古は腹立たしそうにどこからともなく紙とペンを取り出して何かを書いた後、ズイッと突き出した。

そこには、『アゴが外れた』というくだらない言葉が書かれていた。

 

 

1. アゴが外れた!

 

 

「…で、なんで私のところに来たんですか?」

ヴェラは自室に押しかけてきた重巡の姉妹を呆れ顔で見つめつつ言った。

「ヴェラならどうにかできるんじゃないかと思って」

古鷹が代表して答える。

「出来る訳ないじゃないですか」

ヴェラはさらりと言った。

2人の重巡はあからさまに嫌そうな顔をしてヴェラを見つめた。

「…何ですか、この空気は?私悪くないですよ。どう考えても私のところに来たあなた方が悪いじゃないですか。

いや、止めてくださいよ、その顔。何で使えねーな見たいな顔してるんですか。おかしいでしょ色々」

ヴェラの抗議の声を無視して、古鷹が言う。

「ここまで来たんだから何か教えてよ」

「…はぁ。分かりましたよ、私の雑学を披露したらいいんでしょう。

題して!『読者の皆様が今後役に立つかもしれないどうでもいい情報』のコーナー!」

「結構ノリノリじゃないのヴェラ」

加古が紙に何か書いてから2人に見せた。

『読者ってだれよ?』

ヴェラはそれを無視して話を続けた。

「アゴが外れた場合、お近くの口腔外科に行ってください。プロの先生方が速やかに治してくれます。

夜間の場合は、救急医療機関へ受診してください。

その時の状況によりますが、1時間以上待たされるおそれもありますので暇潰しになるような物を持っていくことをお勧めします。携帯電話なんて物は使わないようにしましょう。

なお、1人目のお医者様が失敗しても、2人目、3人目といるので心配ありません。ちゃんと治ります。

無事に治った後も注意が必要です。特に、治った直後は非常に外れやすくなっているので、その日はできるだけ喋らないようにしましょう。また、微熱が出ますが心配する程ではありません。

救急医療機関へ行った方は、次の日に口腔外科に行くことをお勧めしますが、別に行かなくてもさほど影響はありません。

…こんなとこでしょうかね」

重巡姉妹は驚いたような顔をしていた。

「どうしました?」

「いや、なんでそんなことまで知ってるのかなって」

古鷹は不思議そうに聞いてきた。

ヴェラは首を傾げて言った。

「どういう訳か、戦術データシステムに記録されてるんですよ。アゴが外れた時の対処法(日本版)が」

「戦術でも何でもないじゃない…」

加古が話に入ってきた。もちろん、筆談である。

『電波でも受信してるんじゃない?」

古鷹はそれだとばかりに指パッチンして言った。

「それですよ!ヴェラはきっとどこからともなく電波を受信しているんですよ!」

「何ですか電波って…」

「よくあるでしょ?キャラが知っているはずのないことを突然言いだしたり、初めてあった相手の名前を知ってたりするあれ。

つまり、ご都合主義」

「なんだかよく分からないんで、その話はいずれ…。

さあ!私のコーナーは終わりましたし、早く診療所に行きましょ。ねっ、そうしましょ」

「んー、納得いかないけど…まあ、いっか」

『早く行って喋りたいよー』

ヴェラは2人の同意を確認すると、姉妹の背中を押して部屋から追い出し、診療所の方へ押していった。

 

診療所の医務室で、ヴェラは笑いを堪えていた。

気の毒な加古は、かれこれ10分間アゴを治そうとする若い軍医に顔を引っ張りまくられていた。

軍医はすっかり力任せのやり方に頼っており、お世辞にも治せそうにない。そのことが本人も分かっているのか、自身のプライドを取り戻そうとその表情は必死そのものだ。

一方の加古は、ほとんど半泣き状態で顔は真っ赤になっている。こういう表情が好きな人はきっと悶絶ものだろう。

古鷹はというと、心配そうな顔をしているが、時々顔を反らしている。一瞬だけ見えたが、その顔には笑いの表情が浮かんでいた。

ヴェラは笑みを抑えつつ、加古のことが急に哀れになった。かわいそうに。姉にまで笑われてしまうとは、不憫でならない。

さらに数分間の格闘の末、加古がついに根を上げた。

『もう別の方法を考えてよぉ』

泣きかけの顔が可愛らしい。

軍医も流石に悪いと思ったのか、軍医長を呼びに行った。

パラオ泊地における医療行為の最高責任者である軍医長の尾形大佐が入って来たのはそれから5分後のことだった。

尾形はひとしきり患者を診たのちに言った。

「アゴが外れた場合の処置は何度もしたことがある。が、何分艦娘は初めてだ。人間とおなじようにいくかどうか、はっきり言って、分からない。

だが、最善を尽くさせてもらう」

尾形は手に医療用のゴム手袋を着けた。着け方がどことなくかっこいい。

尾形はその手を加古の口に突っ込み、奥歯の辺りに親指を持っていき奥歯とアゴを手で掴むと、それを力一杯下に引っ張った。

その力に引っ張られて加古の頭が下に下がる。

尾形は先ほどの軍医に加古の頭が下がらないように持つよう指示して、再び引っ張り始めた。

加古の頭が下がりそうになるが、軍医がそれを阻止する。

加古はかなり痛そうな顔をするが、目を強く瞑って耐えている。が、やがてそれも耐えきれなくなり2人の男の手を振りほどき、素早く紙に字を書いてからその紙を全員に見せた。

『力任せのやり方はちょっと…』

尾形はその文字をまじまじと見てから、ため息をつきながら言った。

「仕方ありません。奥の手を使いましょう」

「奥の手?」

古鷹が興味ありげに聞いた。

「そうです。奥の手です」

尾形はウィンクをしてみせた。医務室に妙な空気が流れる。尾形は慌てた様子で、隣の部屋に繋がるカーテンに向かって言った。

「お願いします」

カーテンの奥から1人の男が出てきた。

尾形を除く全員が口をあんぐりと開けた。

そこに立っていたのは、江田提督だった。

 

「なんで提督がここにいるんですか?」

古鷹が驚き顔で聞いた。江田はまるで何がおかしいんだとでも言いたげな顔で答えた。

「加古のアゴが外れたと聞いたから心配できたんだ。提督として、部下の心配をするのは当然だろ?」

「まぁ、そうですけど…」

「まだ治らないのか?」

江田が尾形に聞いた。尾形は面目なさそうに答える。

「そうなんです。両アゴが外れているので簡単かと思いましたが、どうやら間違いだったようです」

江田は加古を見た。

加古は顔中を引っ張られたり、弄られたりしたせいで真っ赤に腫れている。

「確かに、そのようだな。…よし、少しやり方を変えてみよう。尾形、変わってもいいか?」

「はい?江田提督が処置なさるんですか?」

尾形は江田の顔を見た。その顔は真剣そのもので、冗談を言っているようには見えない。

尾形はため息をついてから場所を変わり、江田がその場に座った。

加古の顔にはあからさまな不審の表情が浮かんでいた。提督、本当にできんの?と、でも言いたそうだ。

「さて、これまで力任せにやって上手くいかなかったんだな」

江田の問いかけに全員が頷く。

「それじゃあ、これからは力と一緒に頭も使おう」

そう言うと、江田は加古のこめかみの下のアゴの関節に人差し指と中指を当て、力強く押した。

ゴリゴリと骨と骨が擦れる音がすると同時に、アゴの骨が僅かに下に下がる。

加古も感じたらしく、先ほどまでの不審の表情が期待に変わる。

江田はさらに押して、アゴの骨が元の位置に戻るまで力を加え続ける。

カクンと、何がはまるような感覚があった後、アゴはそれ以上下に行かなくなった。

江田は手を離し、加古に口を閉じるよう促す。

加古はゆっくりと口を閉じ始めた。最初は恐々と、最後の方はほとんど自然に口を閉じた。

医務室に安堵の空気が流れた。

「どうやら、上手くいったようだな」

江田は何かとてつもないことを成し遂げた後のような達成感に満ちた顔をした。

「サンキュー、提督。おかげで助かったよ」

「礼はお前のキープしてる一番良い酒を頼む」

「それとこれとは関係ないじゃん」

加古は再び喋れることに興奮したのか饒舌に喋る。

ほとんど空気だったヴェラは、少し不安を感じた。もちろん、自分が主人公であることに不安を感じたのではない。

あんなに喋ったら、せっかく治ったアゴがまた外れるのではないか?

ヴェラは警告をした。

「加古さん、そんなに喋っていたらアゴがまた…」

ゴキャッと、再び妙な音がした。

空気が凍る。加古は凍りついた表情のまま、口を閉じようとしたが、それが閉じることはなかった。

「外れますよ、と言おうとしたんですが…」

ヴェラの警告は、あまりにも遅すぎたのだった。

 

 

アゴが外れた! 完

 

 

 

「うーみーはー広いーな、大きーなー。つーきーは、登るーし、陽はしーずーむーっぴょん」

卯月は楽しそうに童話を歌う。

周りは見渡す限り、歌の通り海が広がっている。幾つもの蒼が入り混じったその海を、白い航跡を引きながら艦娘たちは哨戒任務についていた。

ヴェラは卯月を見た。いつでも楽しそうな彼女を見ていると、少しばかり腹立ちを覚えてしまいそうだ。

ヴェラは周りを見渡し、同じ艦隊の他の艦娘たちを見た。

第三艦隊は個性の塊だ。その中で、無個性に近いヴェラはこの艦隊にいる間は、ツッコミ役に徹するようになっていた。

まぁ、そんなことはどうでもいい。

とにかく今は、ほとんど安全になったパラオ近海の哨戒をしている。

もはや形骸化しているとも言えるこの任務は、艦娘たちのモチベーションを上げ、艦娘同士の親睦を深めるためのちょっとした遠足程度の認識になっていた。

こんなことでは行けないはずなのだが、これも悪くないと思ってしまう自分も平和ボケしているのだろうか。

「今更だけど」

球磨が突然喋り出した。

「ヴェラは体力測定と知識テストの事は覚えてるかクマ?」

ヴェラは一瞬考えたのち、記憶の底にからその情報を取り出した。

「ええ、覚えてますよ。体力測定の方は忘れたい記憶ですが」

「知識テストは確か満点をとってたはずだぴょん」

卯月が話に入ってきた。ヴェラは少し鼻高々に言った。

「その通りです。こんな私ですが、これでも艦娘の中では頭がいい分類です」

「あれは、基礎知識とかを超越した高難易度のテストだったニャー」

「そうクマ!だから今日は、あのテストで満点を取れた訳を聞かせて欲しいクマ!」

「はあ。まぁ、いいですけど…」

こうして、ヴェラのお勉強講座が幕を開けたのだった。

 

 

2. 馬鹿と情報は使いよう

 

 

「確か第1問は酸素魚雷の有効性でしたよね?」

ヴェラの問いにうなづくと同時に、球磨はいった。

「そこは全員分かってるから次に行くクマ」

「分かりました。第2問は…「ビーム・ディフェンス・ポジション」は、通称なんと呼ばれているか、でしたね」

「答えはなんだにゃ?」

「『サッチ・ウィーブ』。この空戦機動の生みの親であるジョン・S・サッチ少佐の名前からこ呼び名が与えられました」

おぉ〜と、他の艦娘たちから歓声が上がる。

「もしかして、2問目で止まったんですか?」

ヴェラは驚いて聞いた。睦月が不満そうに言う。

「睦月たちはヴェラさんと違って頭が堅いから仕方ないにゃしぃ」

睦月が代表して答えた。

「ほら、そんなことはいいから第3問を教えるクマ」

球磨にせかされ、ヴェラは次の問題に移る。

「第3問は、ベトナム戦における有名な爆撃作戦を1つ挙げよ、ですね」

「そもそもベトナム戦が何か分からないのよね。南方作戦の一環かしら?」

如月の問いにヴェラは答える。

「ベトナム戦争のことです。1955年から75年までの戦争で、共産主義系の北ベトナムと民主主義系の南ベトナムとの戦いとなっています。

アメリカにおける『悪夢』とも言えます。

この問題の場合、米軍の北爆の作戦の1つを挙げるようですね。

答えはいくつかありますが、私の場合は『アーク・ライト』作戦を選びました。

いくつかの共産主義諸国からは、死の鳥で知られているB-52による爆撃作戦です」

「そんなの知ってる訳ないぴょん。この問題を作った馬鹿野郎に一発打ち込まなきゃ気が済まないぴょん」

「そんなドスの効いた声でぴょんぴょん言っても意味ないよ…」

卯月の言葉に弥生が妙なツッコミを入れた。

「そんなことより早く次に行くがよいぞ」

次は睦月が先を促した。

「第4問は、えー、あれです、あれ。何でしたっけー。あっ、そうだ。

『宇宙戦艦と言えば?』」

「コンバイラ」

「ヤマトクマ」

「ヱクセリヲンにゃー」

「アウストラだぴょん」

「ドメラーズⅢ世にゃしぃ」

「ドーントレス」

ヴェラを含めた全員がほぼ同時に答えた。

「見事に分かれましたね。全員の元ネタを言うと、弥生さんのコンバイラは提督としても知られる『R-TYPE』。球磨さんのヤマトと睦月さんのドメラーズⅢ世は言わずと知れた『宇宙戦艦ヤマト』。多摩さんのヱクセリヲンは『トップをねらえ』、あるいは『ふしぎの海のナディア』。卯月さんのアウストラは『タイタニア』ですかね。

で、私が言ったドーントレスは『彷徨える艦隊』です。

卯月さんよくそんなの思いつきましたね。それなりにマイナーですよ」

「うーちゃんの部屋には全巻揃ってるぴょん」

卯月がドヤ顔を決める。何に対するドヤ顔か分からないが、ヴェラはとりあえず空気を読んで言った。

「そのうち貸してくださいよ」

「お安い御用だぴょん。でも、タダとは言わせないぴょん」

卯月が調子に乗り出したので、ヴェラはそこで話しを切って次の問題に移った。

「最終問題は、『イラク戦争における大量破壊兵器の根拠となった人物の暗号名は?』です」

「知る訳ねぇクマ!満点取らせる気のないテストなんてふぁいっきらいだクマ!」

「はいはい、落ち着きましょうね、球磨さん。総統閣下ぽくなってますよ」

球磨は数回深呼吸をしてから言った。

「答えはなんだクマ」

「その前にイラク戦争について軽く説明を。この情報は、泊地司令部の資料室にあるものですので詳しく知りたい方はそこで調べてください。

イラク戦争ら、2003年3月20日から2011年12月15日までの約8年間に及ぶ戦争を指します。

大規模な戦闘は2003年の内に終了していましたが、治安維持を名目に米軍が駐留していました。

2011年の安定化を境に、米駐留軍が撤退することにより戦争が終了したことになっています。

開戦の公式の見解は、湾岸戦争終結後の国連決議の違反となっていますが、非公式な見解の中には、軍産企業からのホワイトハウスへの圧力や、石油価格の操作等様々な仮説が考えられています。

この戦争の最大の目的と言えるのは、イラク国内に存在するとされる大量破壊兵器、NBC兵器の発見にあったとも言えますが、米国側の主張とは反対に大量破壊兵器は発見されませんでした。

ここで登場するのが、最終問題の答えである情報提供者『カーブ・ボール』です。

『カーブ・ボール』は、金を得るために嘘の情報をでっち上げ、それをCIAに売り込みました。ホワイトハウスからすっかり信頼を失っていたCIAは、政府が求めている情報に飛びつき、間違った情報をホワイトハウスに送りました。

こうして、アメリカは8年間の新しい『悪夢』にうなされるようになる訳です」

「こんなの分かるわけないにゃしぃ。もっと簡単な問題にするがよいぞ」

「私が作ってる訳じゃないですよ…。

それでも、これはあまりにも難し過ぎます。第二次大戦の艦娘には無理な問題ばかりですからね」

「そう言えば、ヴェラさんは199X年に沈んだって言ってたぴょん。どうして2003年から2011年までの情報があるんだぴょん?」

「んー。私の戦術データシステムが優秀だからじゃないですか?」

「答えになってないにゃー」

「そう言えば重巡たちがヴェラは電波を受信してるって言ってたクマ。あの時も電波を受信してたに違いないクマ」

「カンニングにゃ」

「はい?ちょっと待ってくださいよ。なんでそうなるんですか?カンニングなんてしてませんよ!」

「じゃあ、なんで沈んだ後のことが分かるの?」

「それは…」

ヴェラは口ごもる。そう言われてみればそうかも知れないと、内心では感じていたが、ここでそれを認めるわけにはいかない。

ヴェラが答えようとしたその時、無線が入った。

『話は聞かせてもらった。まさかカンニングをしていたとはな』

「江田提督?いや、違うんですよ。これは何かの間違えで…」

『詳しい話は帰って来てからたっぷり聞いでやる。逃げるんじゃないぞ』

無線はそこで切れた。

ヴェラは呆然と周りを見た。弥生を含む全員がニヤニヤしている。

…どうやら、ここに味方はいないらしい。

ヴェラはため息をついてから、彼女は前を見た。

腹立たしいまでの青空と、憎らしいまでの深い海の蒼が、目の前に広がる。

その2つの青を見ても、ヴェラの心が晴れることはなかった。

 

バカ都情報は使いよう 完

 

 

3. 『やまと被害者の会』 第2回会合

 

M「やあ、みんな元気かな?今日は影やm…」

ヴ「アー!アー!Mさんマズイですよ!」

M「あ?いいじゃねぇか。Hello、読者の皆様。元気してるかい?今回も勝手にやらせてもらってる空母Mだ。ん?本名を出せ?次に出る予定だからもう少し我慢してくれや」

N「M?今日はもっとしなければならないことがあるでしょう?」

M「…ああ、そうだった。前回の時に名前を出し損ねた新人さんの紹介に来たんだったな。

と、言うわけでご紹介しよう、原潜K!」

K「時は来たれり。我は深海を統べる海狼の王なり。次元の彼方にいる者たちよ、お初目にかかる」

ヴ「…」

N「…」

M「…」

K「…今のなかったことにできる?」

ヴ「できません」

K「ですよね。…さて!改めましてこんにちは。原潜Kです。よろしくね」

M「すげぇな。あれをよくなかったことにできるな」

K「え?Mさん、何言ってるの?」

M「…いやなに、すぐに記憶を改竄できる脳味噌はいいなって思っただけだ」

K「ふーん、そう。とこでMさん、私の紹介は終わったあとは何するのよ?」

M「特にすることはないぜ」

N「何ですって!私も暇じゃないというのに、貴女と言う人はクズのろくでなしですわ!さっさとくたばるがよい!」

M「そこまでキレる必要はないだろ?あと、お嬢様キャラがブレブレだぞ」

N「黙らっしゃい!」

M「ヒッ」

N「今日という今日は許しませんわ!漁礁にして差し上げます!」

M「…上等じゃねぇか、この時代遅れの高速戦艦が。蜂の巣にしてやる」

K「怖いねー。ロートル同士でいがみ合ってるよ」

ヴ「こっちに飛び火する前に退散しましょ」

K「そうね。あっ、読者の皆様。今回もこんな茶番に付き合ってくれてありがとね。また次回、作者の気が向けば会いましょう。

じゃ、バイビー」

 

『やまと被害者の会』 第2回会合 完

 




お疲れ様でした。
2つと言ったな。ありゃ嘘だ。
アゴネタは、私の経験談です。と、言っても3ヶ月も前の話なので少し記憶が薄れているのであんな感じになってしまいました。
ああ言うのは早めに書いたほうがいいですね。

次回からは第2部を開始する予定です。
MさんにNさん、Kさんにアンチ・ホープが本格的に登場します。
4人家族の最後に風呂に入った時のお湯の温度くらいの目で見ていただければ助かります。
最後に、このような作品を読んでいただきありがとうございました。
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