血界戦線~The Irregular at Magic High School~(改)   作:オゼル

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本日から、新規開店と事で始めるつもりです。

サブタイトルのPARTⅠは章を通してのPARTⅠなので、賞タイトルも近い内に乗せますので待っておいて下さい。


Blood of enrollment ceremony
~PART Ⅰ~


西暦2095年、かつて超能力と呼ばれていた先天的に備わる能力が時が経つにつれて空想上の産物だった、魔法と言う名で世界に広まっていき、強力な魔法を操る魔法技能士は国の力とまで言われており、魔法師の数が、国の力に直結すると言われていた・・・

そう、“言われていた”だ、3年前、何の前触れもなく、突如としてアメリカの紐育と呼ばれていた街が一晩で消失し、紐育はこの世界と向こうの世界、すなわち異界(ビヨンド)が交わる街、HL-ヘルサレムズ・ロット-と呼ばれるようになった。

 

アメリカ政府は自体を収集させるため、陸海空と魔法師の軍隊をヘルサレムズロットに向かわせるも、異界の力に成すすべもなく倒れていった。

それまで魔法師に力を注いでいた国は、超常なる力を持つ異界に惹かれていき、いつしかヘルサレムズ・ロットは今後千年の覇権を静かに狙う町と呼ばれている。

唯、この3年間で外の世界がHLの影響で混乱を招いたケースは3年前の大崩落以降、両手で数える程しかなく、その殆ども事前に防がれていた。

 

何故なら、HLにはある一つの組織があるからだ、その名を超人秘密結社ライブラ、世界の均衡を保つ為に作られた組織でHL内での様々な問題、異界の超常の事件や、各種犯罪の摘発などを行っているが、その為、多方面から恨みを買っており、メンバーの情報だけでも裏で大金で取引される程である。

 

 

そして、そのライブラのメンバーである二人の男たちが、

 

レオ

「信じらんねえ!まじ信じらんねえ!!どうやったらナイフやら包丁やらピストル、マジンガン、エトセトラな兵器もった13人の女性に追われなきゃいけないんですか!?」

 

ザップ

「しょうがねえだろ!信じられねえような、不運と偶然が重なった結果だ!お前があんな場所にいるのが悪いんだろうが、陰毛頭!!」

 

レオ

「あんな場所って、ザップさんが指定した待ち合わせ場所でしょうが!!」

 

・・・・・そうは見えないが、このバイクを操縦しているそこら中血だらけの褐色の男がザップ・レンフロ、そしてその後ろでいまだ、襲い掛かる女性たちの恐怖が忘れなれない、細目の小柄な少年がレオナルド・ウォッチ、彼ら二人はそのライブラのメンバーなのである。

 

レオ

「けど、急に招集なんて、なんかあったんですかね?」

 

ザップ

「大方、どっかのバカな組がまたアホな事でもやらかそうとしてんだろ」

 

レオ

「バカなアホって、もうちょっとましな言い方あるでしょうが、ウ○コではしゃぐ小学生レベルの知能指数しかないんか、アンタは」

 

ザップ

「あっ!なんか言ったか!?」

 

レオ

「ぎゃあぁぁぁぁ!!」

 

事実を言われて怒ったのか、ただ単に苛ついただけなのか、ザップはレオの体を地面すれすれまで押し倒す。

 

ザップ

「マジで三途の川まで送ってやろうか!陰毛異臭頭!」

 

レオ

「すんまっせん!調子乗ってました!僕が悪かったです!」

 

ザップ

「ちっ、わかりゃあ良いんだよ」

 

ザップはレオの体を起こし、とあるビルの前でバイクを止める。

 

レオ

「そういえば第2次崩落未遂からここでも魔法師絡みの事件が増えましたよね」

 

ザップ

「まぁな、魔法師全員って分けじゃねえが、大半の魔法師がHLが目障りで仕方がねえって思ってる、魔法より高位の異界技術なんて物が出てきちまったんだからな、おまけに世間の魔法師に対する目も冷たえし」

 

レオ

「僕が住んでた街じゃ魔法師なんて一人もいなかったから、テレビの反魔法師運動なんて海岸の火事って感じでしたけど、HLってとんでもない物が現れてもたまにネットニュースで見ますもんね」

 

二人は最近起こった事件に関する事を話ながらビルの中に入ると、中は四方がドアになっている不思議な空間になっており、ザップは何かを思い出すように扉をグルリと見渡すと

 

ザップ

「確か今日は・・・こっちか」

ザップが扉を開け、レオもザップの後を追う様にドアの向こうに歩いて行く。

 

クラウス

「来たかね、2人とも」

 

部屋の中には、赤い髪と特徴的な下顎の犬歯と見るものを威圧させるほどの眼光でレオとザップを見つめる男性、ライブラのリーダーであるクラウス・Ⅴ・ラインヘルツ

 

スティーブン

「見た感じボロボロだが、来るまでに何か合ったのかい?」

 

2人の姿を見て心配しているのか、ただ単に気になって聞いたのか

目元に傷を持つがそれだけを除けば、スーツと革靴を着た見ただけでは普通のビジネスマンに見える男性、ライブラにおいてクラウスの副官的存在であるスティーブン・A・スターフェイズは二人に本部に車でに何があったのか尋ねる。

 

レオ

「色々ありまして・・主にザップさんの隣人トラブルって言うか、なんと言うか」

 

ツェッド

「別に言葉を濁さなくても大丈夫ですよレオくん、大方そこの兄弟子が見境なしに眠った女性達とのトラブルでしょう」

 

チェイン

「多分、朝に女の部屋から出ようとしたら、一昨日眠った彼女と鉢合わせて二人の間で板挟みになって、タイミングよく呼び出しが来てこれ幸いと二人から逃げるようにアパートから出ようとしたら配達中の一週間前に寝たピザ屋のアルバイトとばったり遭遇、その上、下ではSNSで集ったSS(シルバーシット)被害者の会総勢10名が乗り込んできて、前代未聞の修羅場が展開そして命からがら逃げだした、まぁそんな所でしょ」

 

ザップの弟弟子で人間と魚の交配によって生まれた半魚人、ツェッド・オブライエンと、スーツを着た普通の女性に見えるが不可視の人狼と呼ばれる人外の存在、チェイン・皇は二人がボロボロになっている理由を呆れながら考察する。

 

ザップ

「黙っとけ生魚!!つーかお前は何でそこまで詳しく知ってんだ!?」

 

チェイン

「・・・・・女の勘?」

 

ザップ

「ごまかすな!!」

 

K.K

「はいはい、2人ともそこまで、ザップっちの13股については後でけじめをつけさせるとして、そろそろ本題に入りましょう」

 

言い争うザップとチェインを見かねて、眼帯を付けたスレンダーな女性、ライブラ戦闘員でありライブラ唯一の既婚者であるK.Kが2人の間に入り、言い争いを止め今回の招集についての話に戻した。

 

スティーブン

「ありがとうK.K、まぁ諸事情など含めて色々あるんだが、要約すると日本に

血界の眷属(ブラッド・ブリード)が出現した」

 

レオ

「日本って、あの日本ですか?」

 

スティーブン

「そうだ」

 

ザップ

「急な招集だから何かと思えば、そんな事かよ、この街以外でも連中の目撃情報は少なからずあるじゃないっすか」

 

スティーブン

「確かにな、だが今回の事に関しては前例が無い、はっきり言って異常だ」

 

スティーブンの目つきが鋭くなり、場の空気が一変する。

 

スティーブン

「一週間前に牙狩日本支部からの報告で日本の首都、東京でブラッド・ブリードが出現した、幸いこちらが応戦する前に対象が消えた為、被害は無かったが、その二日後に九州地方、熊本の阿蘇山付近で別のブラッド・ブリードが出現し、その場にいた構成員の約三分の二が惨殺される結果になってしまった」

 

K.K

「別に一つの国で複数のブラッド・ブリードが出たなんて話は少ないけど前例はあるじゃない?」

 

スティーブン

「確かに、だが今回の連中は外にいる雑魚とは分けが違う」

 

「「「「・・・・・・!!?」」」」

 

レオ

「んっ?」

 

スティーブンの言葉にレオ以外の4人がある事に気づいた

 

ツェッド

「まさか、そのブラッド・ブリードは」

 

スティーブン

「あぁ、関東で遭遇した牙狩構成員と九州で生き残った者たちの証言が確かなら、日本にいるブラッド・ブリードは2体とも長老級(エルダークラス)だ」

 

レオ

「ええっ!?」

 

スティーブンの発言にその場の空気が先ほどよりもはるかに重く全員にのしかかる。

 

血界の眷属(ブラッド・ブリード)

昔から各地に残る世界でも有名な怪奇伝承、吸血鬼そのもの

元々は異界の存在であり、ライブラのメンバーも元は、そのブラッド・ブリードに対抗する組織、牙狩のメンバーが殆どである。

伝承に書かれている通り、不死身かつ不死者でありひとたび暴れだせば尋常ではない程の被害を出す。

その中でも長老級(エルダークラス)と呼ばれる者たちはライブラの精鋭であるクラウス達ですら、ある方法を除いて勝てない程の相手である。

 

チェイン

「HLならいざ知らず、外の世界で同時期にエルダークラスのブラッド・ブリードが現れるなんて、そりゃあ前代未聞ですね」

 

クラウス

「あぁ、その為牙狩本部は現在、蜂の巣を突いたような騒ぎだ、我々ライブラの目的はHLで起こる事件や犯罪を食い止め、世界との均衡を守るのが目的だ、だが今回の件に至って、こちらから2名も捜索員を出す事が決まった」

 

今まで口を閉じていたクラウスが重々しい表情で口を開き今回の招集の本当の目的をその場にいる全員に話し始めた。

 

レオ

「それって、僕たちの誰かが日本に行くって事ですか?」

 

スティーブン

「誰かというか、その中に君は入ってるぞ」

 

レオ

「・・・・・・・えっ?」

 

突然の事にレオは一瞬、思考が停止する。

 

スティーブン

「今現在、連中に有効な手は君の眼とクラウスだけだからな、クラウスは現在HLから離れられないとしても、せめて忌み名だけでもつかめれば打開策を得られるかもしれない、それとアパートの家賃については心配するな今回は特例としてこちらで払っておくよ」

 

レオ

「そっ、そうですか、助かります・・・まっ、まぁ日本に行くのは仕方ないとして、もう一人は誰が行くんですか?・・・もしかしてザップさん?」

 

レオは他人の目からも“こいつとだけは行きたくない”オーラを出しながら嫌な顔つきでザップの方に顔を向ける。

 

ザップ

「なんだ、その顔!俺だってお前と一緒に行くなんかゴメンだよ!何が悲しくてこんな糸目の童貞陰毛頭と旅行に行かなきゃいけねえんだよ!」

 

スティーブン

「ザップはダメだ、こちらの目が届かない所で問題を起こしたら溜まったものじゃないからな、ストッパーが2名ぐらいいないとこの人間の皮をかぶったマウンテンゴリラは連れて行けない」

 

ザップ

「今さらっと言ったよね?暴言をさらっと言いましたよね!?」

 

ザップの言葉を右から左に聞き流しながらスティーブンは腕に巻いた腕時計を見つめ

「そろそろか」とつぶやいた

すると、扉のドアが開き、中から顔全体に包帯を巻いた老紳士、クラウスの執事を務めているギルベルト・F・アルトシュタインが部屋の中に入ってきた。

 

ギルベルト

「坊ちゃま、お待たせして申し訳ありませんでした、ただいま彼女をお連れいたしました」

 

クラウス

「そうか、では入れてあげてくれ」

 

ギルベルト

「かしこまりました」

 

そういうとギルベルトはドアノブを回し、ゆっくりとドアを開き、部屋の中に

 

ザップ

「げっ!?」

 

K.K

「あらあら」

 

チェイン

「あぁ、なるほど」

 

ツェッド

「?」

 

レオ

「だっ、誰ですか?この人」

 

スティーブン

「そういえばツェッドとレオはまだあった事がないんだったな、彼女もライブラのメンバーだ、名前は・・」

 

???

「かまわんスティーブン、自分で言う」

 

ブロンドで後ろの髪を三つ編みの形でまとめている見た目からして20代前半の女性が入ってくると、その女性はレオとツェッドに目を向ける。

 

キャロル

「キャロル・H・バートンだよろしく頼むぞ、新人」

 

そう言って、キャロルと名乗った女性はレオに手を差し伸べすのだった。

 




オリキャラの紹介は、次回の話で行います。

話の流れとしては、PARTⅡで自己紹介の流れと他メンバーとの関係と空港までの流れの話になると思います。

なお、前作ではオリキャラだけが日本に行く展開でしたが、それではなんで血界戦線とのクロスなのか分からなくなってしまう為、レオを同伴させる形を取りました。

2話目は金曜日までには投稿します。
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