血界戦線~The Irregular at Magic High School~(改) 作:オゼル
キャロル
「キャロル・H・バートンだよろしく頼むぞ、新人」
レオ
「はっ、はい!こちらこそ、よろしく」
突然、初対面の女性に手を差し伸べられてとっさにレオは自らをキャロルと名乗った女性と握手を交わす。
ザップ
「おいおいおい!!何でてめえがここにいんだよ!?パチモンロビンフッド!」
ザップはキャロルが気に入らないのか普通に考えて女性に向けてはいけない顔でキャロルを睨みつける。
キャロル
「相変わらずだな、ザップまだあの時の事を根に持ってるのか?」
レオ
「あの時?」
キャロルの言葉にレオは、ザップとキャロルの間で何かあったのかと疑問に思ったが、
ザップ
「てめえっ!!あの時の事言ってみろ!今すぐ3枚におろしてやんぞ!!つーかレオ何が合ったのか知りたいか!教えてやるよ、但し料金はてめえのその細目より細いち○こだ!それでも聞きたいか!」
レオ
「いっ、いえ!結構です!」
ザップはキャロルの言葉に敵意むき出しで反応し、それを見たレオはこの件についてはこれ以上触れないでおこうと決めた。
K.K
「久しぶりねキャロっち、元気してた?」
キャロル
「お久しぶりですK.Kさん」
K.K
「今度また遊びに来なさいよ、息子たちも喜ぶから」
キャロル
「そうですね、今回の任務が終わったら、顔を見せますよ」
K.Kは久しぶりにあった友人と接するようにキャロルと和気あいあいと話し、
チェイン
「久しぶり」
キャロル
「どうも」
チェイン
「今度またうちのメンバーと飲みにいかない」
キャロル
「時間があれば、それと店はウイスキーが飲める店で頼む」
チェイン
「OK」
チェインも口数は少ないが、見るだけで二人の仲が良いと分かるような態度で話をしていた。
チェインとの話を終えるとキャロルはまっすぐクラウスとスティーブンの前に足を向ける。
キャロル
「お久しぶりです、ミスタ・クラウス、スティーブさん」
クラウス
「キャロル、急に呼び出してすまない」
キャロル
「いえ、私こそ数か月前の第2次崩落の際は応援にこれず申し訳ございませんでした」
スティーブン
「気にするな、本部の命令で出頭していたんだ、向こうでの任務も大変だろうからね」
キャロル
「えぇ、まぁそれも後一月で終わると思った矢先に呼び出されたんですが」
スティーブン
「任務の内容は大体理解してるね」
キャロル
「はい、レオナルド君と一緒に日本に行き、ブラッド・ブリードの対処並びに彼の護衛、私は日本の土地勘もありますし、今回は潜入捜査に近いですから、自分でも適任だと思います」
クラウス
「そうか、それではさっそくだがすぐにレオナルドくんと一緒に日本に向かってくれ、日本での拠点は日本支部が用意してくれている」
レオ
「えっ?すぐ?」
キャロル
「了解です、それとスティーブンさん、牙狩本部で私が頼んでいた物は届いてますか」
スティーブン
「あぁ、これの事だろう」
スティーブンはそう言うと、黒の細長いケースを持ち上げると、それをキャロルに手渡した。
キャロル
「それではあまり時間がないので私と彼はすぐに空港に向かいます、日本に着いたら連絡を入れますので」
クラウス
「あぁ、頼んだぞ二人とも」
レオ
「えっ?えっ?」
キャロル
「急な事で悪いがすぐに空港に向かうぞ、レオナルド君」
レオ
「いや、あの、行くにしても僕、服とか日用品とか準備とか何も・・」
キャロル
「そういった物は向こうですべて準備されている、心配はない」
レオ
「えっ?」
K.K
「がんばってね、レオっち」
チェイン
「ファイト」
激励する人
ツェッド
「ご愁傷様です、レオくん」
同情する人
ザップ
「がんばれよぉ~あと土産買って来いよ~レオ~」
人の不幸を心から喜んでいるクズ
クラウス
「彼女は信用できる人物だ、安心したまえ」
ギルベルト
「ご自宅の必要な物があれば、後で私の方で送っておきますのでご心配なく」
不安を取り除こうとしてくれる人
スティーブン
「まぁそういう事だ、頼んだぞ、少年」
まるで会社の人事異動の様に唐突に話が進んで行き、
~ビル前 タクシー乗り場~
キャロル
「早く乗り込め、クラウスさんの方でプライベートジェットを用意してくれている」
レオ
「えっ?」
~外~
キャロル
「そういえば、外に出るのは久しぶりか?レオナルドくん」
レオ
「あっ、はい・・・・えっ?」
~空港 ターミナル内~
キャロル
「プライベートジェットの搭乗口は向こうで、付いてこい」
レオ
「あっ!待って下さい・・・・えっ?」
~プライベートジェット内~
キャロル
「日本まで12時間程かかる今のうちに寝ておいた方が良いぞ」
レオ
「はい・・・・・えっ?・・・ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」
キャロル
「!?どっ、どうした!?」
レオの叫びが機内中に響き渡り、突然の事にキャロルが驚いてレオの方に顔を向ける。
レオ
「いや、どうしたって!こっちのセリフですよ!何でトントン拍子に進んでいっちゃうの!?なんで僕、知らない内に飛行機に乗せられてるの!?意味わかんないんですけど!?」
キャロル
「そっ・・そうか、適応能力が高いと思ってたんだが、ただ単に状況が呑み込めなかっただけだったか・・すまないなレオナルドくん」
レオ
「あっ!いえ、すいません僕の方こそ大声上げちゃって、それと呼び方だけどレオで良いですよ、ザップさんや他の人からもそう呼ばれてるんで」
キャロル
「・・・分かった、改めて、キャロル・H・バートンだよろしく頼むなレオ」
レオ
「こちらこそ、よろしくお願いしますキャロルさん」
レオも少し落ち着いたのかキャロルと二回目の握手を交わした。
レオ
「けど驚きましたよ、いきなり日本に行けだなんて」
キャロル
「それほど今回の件は異常だと言う事だ、私も本部で話を聞いた時は耳を疑ったよ」
レオは少しずつキャロルと話しを交わし始め、キャロルも友好的だった為、2人の話は弾んでいった。
レオ
「そういえば、本部でザップさんにあの時の事って言ってましたけど、ぶっちゃけ何やったんですか?」
レオは本部でのキャロルとザップの会話を思い出し、キャロルにその事を聞いてみた。
キャロル
「あぁ、あの事か・・・ちょっと耳を近づけろ」
レオ
「えっ?はっ、はい」
キャロルに言われてレオは困惑しながらも耳をキャロルの顔に近づけ、
キャロル
「実はな・・」 ごにょごにょごにょ
レオ
「えっ!マジですか!?・・はっ、ハハハハハハッ!!そんな事やったんですか」
キャロルの話にレオはこらえきれず涙を流しながら笑いだす。
その頃~ライブラ本部~
ザップ
「ぶえっくしゅっん!!」
K.K
「あらっ、ザップっち風邪?」
ザップ
「いや、大丈夫っすよ姉さん・・・誰かが俺の噂でもしてんじゃねえのか?」
チェイン
「そうなんじゃない、バカは風邪ひかないって言うし」
ザップ
「いちいちうるせえんだよ雌犬!!」
(あのアマ、まさかレオにあの事話てんじゃねえだろうな?)
ザップの予感が的中した頃、プライベートジェット内では、
キャロル
「そういえばレオ、クラウスさんから聞いたんだが君は神々の義眼保有者だとか?」
レオ
「えっ?・・あっ、はい・・・そうです」
キャロル
「すまん、嫌なら別にしゃべらなくても大丈夫だ」
レオは歯切れの悪い返事を繰り返し、それを悪く思ったのかキャロルはレオに頭を下げる。
レオ
「そんな、気にしないでください、僕がこの眼を持ってるのは事実なんだし」
キャロル
「そうか、すまないな・・・そうだ、日本についた後の予定を話しておこうか」
レオ
「あっ、お願いします、着いた後の事を分かってたら僕も動きやすいし」
キャロルは神々の義眼の件から話を外し、日本に着いた際の事について話始める。
キャロル
「とりあえず日本に着いたら、今回の活動と元々ライブラに支援をしてくれているある人とすぐに会う事になっている」
レオ
「ある人?」
キャロル
「今は、魔法師と私たちの橋渡しをしてくれる人、そう覚えておいてくれれば良い、その後は日本での拠点に戻り、次の日にブラッド・ブリードが現れた現場に向かう、君の眼で何か痕跡が見つかれば良いんだが」
レオ
「けど、今でも信じられません、HL以外でブラッド・ブリードが、しかもクラウスさん達でも紙一重で倒す敵が、2体も現れるなんて」
キャロル
「別に不思議ではないさ、私たちが気づかなかったのか、はたまた気づこうとしなかったのか、どの道3年前のあの日から世界は変わった、こんな日がいつ来てもおかしくなかったんだ」
レオ
「キャロルさん」
キャロル
「ただ、これだけは心の底に刻んておくんだレオ、今回の事件は最悪の場合」
レオ
「最悪の・・場合?」
キャロルは神妙な顔つきでレオに目を向け、次の言葉を発する。
~日本 東京 某地区~
夜の路地裏で背格好からして16から18歳ぐらいであろう少女が3人の身なりの悪い男達に囲まれていた。
「ねぇ、いいでしょ俺達と良い事しようよ」
「こんな夜中に一人でいるのって危ないよ、俺達がボディーガードしてあげるからさ」
「俺さ、人がこない良い場所知ってるんだ」
表情や言葉から男達が何を考えているのか見ればすぐに分かるが、少女は一言
「本当に人は来ないの?」
「えっ?もしかして君もやる気アリ?」
「ふふっ、あ・た・り」
そう言って少女は軽く男にウインクをする
「マジで!?俺達気があうねぇ!」
「ねぇ、早くつれてってよ」
少女に急かされ、男達は少女を止めていたワゴンに乗せ、目的の場所に向かって行き、数十分ほどでワゴンは廃ビルの前に着くと、女性と男達はワゴンからおり廃ビルの中に入って行き、2、3階階段を昇り、3人の男の内、太った、たらこ唇の男が少女の肩に手を掛けようとした時、逆に少女が男に抱きついた。
「!?けっ、結構大胆なんだな、君」
「そうよ、でも貴方は」
「おっ、俺は?」
「脂が載ってて美味しそう」
「えっ?」
そのまま少女は、男の首筋を噛み千切り、男はコンクリートの床に倒れる。
「がっ・・あっ・・あぁ」
倒れた、男の千切れた首から血が噴出し、理科の実験で電気を流したカエルの足の様にビクビクと震えていたが、血が収まると同時に痙攣していた男もその命を終えた。
「えっ?・・・・あっ・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!」
「にっ、逃げろ!!」
突然の事に残りの2人は何が起こったのか分からなかったが、少女が連れの男を喰い殺した事に気づき恐怖のあまり悲鳴を上げてその場から逃げようとする。
「・・・・・」
だが、少女は残りの2人を追おうとせず、ただ黙って逃げる男達を妖艶な眼差しで見つめていた。
「何だよ!?何々だよあの女?!」
「俺が知るかよ!」
男達は、自分たちが見た光景が信じられず、階段を駆け下りながら言い争っていた。
「お前があの女を捕まえて犯そうぜなんて言うからこんな事になったんだぞ!」
「ふざけんなよ!お前らだってのりのりだったくせに!!」
男達は一階に着くと、すぐに外に出てワゴン車に乗り込むとエンジンを掛けワゴン車を急発進させた。
「おい!これからどうすんだよ!?」
「けっ、警察に行って助けてもらおう!」
「馬鹿!警察になんか行ったら俺達の事もばれるだろうが!」
「けっ、けどよ!あの女どう考えても普通じゃねえよ!」
「分かってるよ!とりあえず今は逃げるにかねえ・・だ・・・ろ?」
運転をしている男は突然、車のブレーキを踏んだ。
「!!・・バカ!お前何やってんだ!」
「あっ・・あれ・・」
「あれ?・・・!?」
運転をしていた男が車の正面を指差し、メガネの男が言われるまま正面を向くと、そこには廃ビルにいるはずの少女が殺した男のであろう血を口から垂らしながら、こちらを不気味に紅く光る眼で見つめていた。
「なっ、なんで・・俺達は車で逃げたのに!・・何で先回りしてんだよ!?」
「しっ、知るか!!」
ワゴン車の中で男達は、遂にパニックに陥ってしまう。
「待っててね、今・・そっちに行くから」
知ってからしらずか、少女はゆっくりと足をワゴン車の方に進めていく。
「くっ・・・くっそぉぉぉぉぉぉ!!」
自分達も死んだ男の様に殺されると思った男は恐怖に駆られ、ワゴン車のアクセルを思いっきり踏んで、向かって来た少女に向かってワゴン車を猛スピードで突っ込ませ、少女をひき殺そうとした、だが・・・
「・・・・えっ?」
ドンッ!とした音が聞こえ、運転していた男が目を開けるとそこには、左腕でワゴン車を止めている少女の姿が飛び込んできた。
「残念でした」
「なんだよ、なんなんだよお前は!?」
「たっ、助けて!」
「・・・・さようなら」
命乞いをする男達を尻目に、少女は右腕を異形の物へと変化させ、異形の手はフロントガラスを突き破った。
数時間後、ワゴン車が大破し死者が2人いると通報を受けた警察が向かうと、悲惨な光景が広がっていた。
騒ぎを聞きつけ、夜中にも関わらず現場には野次馬がごった返していた。
だが、事故現場の少し離れたビルの屋上で大破したワゴン車を見ている二人の男女がいた。
一人はこの事件の犯人である少女、そしてその隣には黒いコートを着た色白い肌の男が立っていた、
「どうでしたか、今日の私は?」
「・・・・」
少女は、隣にいる男に期待を膨らませたような顔で男に問いかけたが、男はただ黙って大破したワゴン車を見ていた。
「あっ、あの・・」
「動きに無駄が多すぎる、力を手にして舞い上がっているな?」
「!・・もっ、申し訳ありません」
「調子に乗るな、慢心は自らの首を絞めることになるぞ」
「慢心ですか・・分かりました、以後気をつけます」
「分かればいい、今日はこれまでだ帰るぞ」
「かしこまりました、オータム様」
少女に、少女にオータムと呼ばれた男はそのまま夜の街に消えて行った。
2095年 3月 ○日 某所
レオとキャロルを乗せたプライベートジェットは日本のとある場所に着いていた。
レオ
「あれっ?ここって、キャロルさんここ、空港じゃありませんよ」
レオが言うように飛行機が着陸した場所は、空港とは別の場所だった。
キャロル
「すまない、言い忘れていたな、実はここは我々の支援者が監視・守護している地域でな、ここで降りた方が何かと都合が良いんだ」
レオ
「守護?」
キャロル
「とにかく降りよう、窓から見えたんだが、どうやらもう来ているらしい」
レオ
「えっ?誰がですか?」
キャロル
「その支援者だよ」
2人はプライベートジェットから出るとゆっくりと階段を下りて行くが、その途中でレオは下では複数の黒服を着たボディーガードらしき男達と中央に白髪でスリーピース・スーツを着こなしている老人がこちらを見ている事に気づく、
???
「待っていたよ、ライブラ諸君」
白髪の老人は物腰柔らかな口調でキャロルとレオを迎える。
キャロル
「まさか貴方が直接、迎えに来るとは思いませんでした」
レオ
「・・あの、キャロルさんこのお爺さんが話に出てた支援者の人ですか?」
キャロル
「そうだレオ、お前も早く自己紹介しろ」
レオ
「はっ、はい」
キャロルにせかされレオは老人の方に顔を向けると、
レオ
「あっ、あの・・レオナルド・ウォッチと申します、今回はお世話になります」
九島
「よろしくレオナルドくん、私は九島烈と言うものだ」
キャロル
「それでは閣下、ここでは何ですから」
九島
「そうだな、こちらで話し合いの場所は準備してある、そこで今後の話をしようじゃないか」
九島烈の言葉は先ほどとは違って、重くレオの心に響くのであった、レオはこれから始まるのが嵐の海を進んでいくような険しい道だという事を直感的に感じとり、キャロルの言葉を思い出していた。
キャロル
(ただ、これだけは心の底に刻んておくんだレオ、今回の事件は最悪の場合)
レオ
(最悪の・・場合?)
キャロル
(日本という国の崩壊を招く)
オリキャラ紹介
キャロル・H・バートン CV 水瀬いのり
ライブラのメンバー、レオがライブラに入る2か月ほど前に牙狩本部からの救援要請で本部に出頭、そのまま第2次崩落の間も牙狩本部にいたが、日本での血界の眷属の事件でライブラに戻り、レオと一緒に日本に行くこととなる。
性格は目上の者には礼儀をわきまえた大人な対応をし、ライブラメンバーとも友好的に接している。
ただ、ザップとはある任務が原因で今でも中が悪く、ザップに仕返しである事をした為、ザップからはいつか殺すとさえ言われている。
容姿は戦姫絶唱シンフォギアGXのキャロル・マールス・ディーンハイムがファウストローブを着た際の成人の姿、性格は今のところまったく似ていない。
クラウスやザップ同様、血を用いたある戦い方をするが現段階ではどんな戦い方をするのかは不明。