血界戦線~The Irregular at Magic High School~(改) 作:オゼル
ただ、話の中で九島やこの作品における魔法師がライブラや牙狩の関係を少し出ます。
最後に、血界戦線のあのキャラが登場しますので誰が出るのか予想してみて下さい。
日本に出現したブラッド・ブリード対策の為、日本にお赴いたレオとキャロルはそこでライブラの協力者であり十師族の一人 九島家の元当主 九島烈が2人を出迎えた。
そしてレオとキャロルは九島に連れられ、とあるビルの最上階にある部屋で今後の事についての話を始めていた。
キャロル
「改めて、今回は急な事にも関わらず我々の拠点の準備など、大変ありがとございます」
九島
「なに、気にすることはないよ君たちの苦労はこちらでも理解しているし、今回の件は私自身、今も戦々恐々している。」
キャロル
「そう言えば、現当主のご子息や他の十師族の方々は今回の事件はすでに知っているのでしょうか?」
九島
「いや、今回の件はまだ私と一部の者しか知らない。十師族の中で君たちライブラと友好的な者は私の様な変わり者ぐらいだからね、現当主の私の息子も君たちの支援を止めようと考えている程だ」
キャロル
「そうですか、我々のボスが聞けば自分の力不足だと思うんでしょうが」
九島
「いや、君たちは十分にあの街でやってくれている、君たちを心思わない者たちは、君たちの苦労を知らないか知っていても知らないふりをするかのどちらかだ」
レオ
(あっ、あの、キャロルさん)
キャロル
(どうした?レオ)
何を思ったのか、レオが小声でキャロルに声を掛け、キャロルも小声で話し始める。
レオ
(さっきから、ちょくちょく話に出てくる十師族って、何なんですか?)
キャロル
(・・・はぁ、レオ ちゃんとニュースとか見てるか)
レオの質問にキャロルは少々、呆れた顔でレオを見る。
レオ
(すいません、外の事は自分の国の事ぐらいしか)
キャロル
(まぁ、魔法に携わってるわけじゃないし、しょうがないと言えばしょうがないが、十師族って言うのは日本の魔法師の一族の中でも特に秀でた10の家系の事で表立った権力はないが、実際は裏でかなりの力を持っている連中の事だ)
レオ
(そうだったんですか、じゃああの九島さんって、本当にすごい人なんですね)
キャロルに十師族の説明を受けて、今さら緊張してきたのか、レオの体がこわ張る
九島
「んっ?どうしたんだね、気分が悪そうだが?」
レオの変化に気づき、心配したのか九島がレオに声をかける
レオ
「いっ!いえ!なんでもないです」
九島
「そうか、なら良いんだが・・しかし、君のような少年があのライブラのメンバーとは驚きだね」
レオ
「えっ、えぇ・・僕も、たまに自分が皆さんと同じ場所にいるのが場違いなんじゃないかって、思う時が・・イタッ!?」
レオが自分を卑下したような事を口にした瞬間、キャロルがレオの頭を小突く
レオ
「なっ、何するんですか!?キャロルさん」
キャロル
「自分を過小評価するなレオ、私もお前とあってまだ一日も経ってないが、それでもお前はクラウスさんが認めたライブラのメンバーだ、こういった場でそんな発言は控えろ」
レオ
「・・・・はい!」
最初は呆気に取られていたレオだったがキャロルの言葉に嬉しさもあったのか力強く返事をし、その光景を九島は微笑ましく見ていた。
九島
「やはり面白いな、ライブラとは」
キャロル
「あっ、申し訳ありません閣下、お見苦しいところを」
九島
「いやかまわんよ、それよりも本題に入ろうじゃないか」
そういうと九島はキャロルとレオに複数の書類の束を渡す。
九島
「現在、九島で掴んでいるブラッド・ブリードの情報と、少し前に牙狩から私宛に届いた物をまとめておいた、まぁ牙狩の情報ならいざ知らず、こちらが掴んだ情報では焼け石に水だろうがね」
キャロル
「閣下、その様な事は」
九島
「気遣いは無用だよキャロルくん、3年前のあの日から、我々魔法師は異界(ビヨンド)において無力だと痛感している」
レオ
「3年前って、じゃあ九島さんも大崩落を見ていたんですか」
九島
「あぁ、3年前の師族会議の時にね」
レオ
「師族会議?」
九島
「簡単に言えば十師族の当主が集まっての話合いだよ、その時は体調を崩した息子の代理で私が出ていてね、その最中にあの事件が起こった、正直私は己の眼を疑ったよ、たった一晩で紐育という世界有数の都市が壊滅、異界と融合した一つの国が完成したのだからね、他の当主たちも似たり寄ったりの思いだったろう」
レオ
「・・・・・」
九島から発せられる言葉をレオはただ静かに耳を澄ませて聞いていた、それだけ九島烈の言葉から重みが感じられたからだ。
九島
「世間ではHLを今後千年の覇権を狙う場所と言っているが、かなり楽観的な考えだ
私から言えば、あの街は密閉された部屋の中にあるいつ爆発してもおかしくない爆弾だよ」
キャロル
「爆弾、ですか」
九島
「その通りだ、確かに異界との接触は、魔法よりもさらに上を行く高位の力を含め、今までの我々の常識をすべて覆した、だがそれ故に世界に対する危機もさらに巨大に膨れ上がっている、その時期に牙狩からHLにおける対応組織を作ると聞いた際に私はすぐ協力を申し出たよ、先ほども言ったように十師族の中にはライブラを快く思っていない者が多く、非協力的な者が殆どだ。元々ライブラは牙狩のメンバーが多く在籍している、魔法師と牙狩は昔から浅からぬ因縁があるといえ、個人的に嘆かわしく思うよ」
キャロル
「いえ、我々ライブラは言い方が悪いかもしれませんが世界の均衡を保つ為とは言え、国家間とのいざこざも少なくありません、他の十師族の方々の反応も仕方がないかと、それに牙狩ともブラッド・ブリードの対策で各国で魔法師との対立も少なくありませんでしたし、両者の溝を考えれば非協力的な方が多いのも仕方がない事かと、それに我々もすべての魔法師がこちらを敵視しているとは考えておりません、言に閣下の様に我々を支援してくれる方も少なからずいるのですから」
九島
「そうか、それを聞いて私も少しは気が楽になるよ。
さて、話を戻すがこちらが掴んだ情報では九州に現れたブラッド・ブリードはどうやら東に向かっているらしい」
レオ
「東に、ですか」
九島の言葉を聞いて、レオが資料に目を通すと、確かに九州に現れたブラッド・ブリードが京都に現れたという一文が書かれていた。
九島
「うむ、我々 九島が守護・監視している紀伊で牙狩から渡されたブラツド・ブリードの姿に似た少女が東に向かっているという情報を得てね」
レオ
「情報を得たって、一体どうやって?」
九島
「まぁ人海戦術での聞き込みと言った所かな、ただかなりの数で探したのだが、結局 得られた情報は恥ずかしながらそれだけだよ」
キャロル
「いえ、情報は少しでもある方がこちらとしても対処できるすべが増えますので」
九島
「それならば良いのだが、それと君たちの拠点だが、移動なども考えて東京のある空き家をこちらで買い取っておいたので、そちらを使ってくれ」
そう言って、九島はキャロルに家の鍵を手渡す。
キャロル
「何から何まで、本当にありがとうございます閣・・・か?」
レオ
「なあっ!?」
キャロルが九島に礼を言おうとしたが、九島の顔、正確に言えば頭の上を見て、唖然としレオもそれに気づき、驚きの声を上げる。
九島
「んっ?どうしたのかね?・・・!これは」
???
「キィ」
九島も二人の反応を見て、目を受けに向けると、そこに小型の白い毛を生やした猿が自分の頭の上に乗っていた。
さすがの九島も驚きの声を上げ、レオはその猿を見て、声を張り上げる。
レオ
「ソニック!?何でお前ここに!?てゆーか、いつから付いて来てたんだ!」
ソニック
「キィ」
レオにソニックと呼ばれた猿は、九島の頭から飛び降りると、レオのひざ元にちょこんと座り込んだ。
九島
「その猿は、君のペットかね、レオナルドくん」
レオ
「えっ?はっ、はい、そういう事になってます」
九島
「驚いたな、年を取ったとは言え、私に気づかれず頭の上に乗るとは」
レオ
「すっ、すいません!本当に失礼なことを!ソニックも謝れ!」
ソニック
「キィ?」
九島
「いや気にしないでくれたまえ、久しぶりに面白い体験をしたよ、それよりもこの後はどうするつもりだね、もう東京行きの新幹線などは出ていないが、こちらが用意した部屋で一晩泊まる事もできるが」
キャロル
「いえ、今後の事を考えてすぐにでも準備をしたいので深夜バスにでも乗って東京に向かいます」
九島
「そうか、だが緊急の事態だからこそ、万全の状態で事に当たるべき事もある、長旅で疲れただろうし、今日の所は休んでおきなさい」
キャロル
「・・・・そうですね、それでは今回は閣下のご厚意に甘えさせてもらいます」
キャロルも断るのも失礼と思ったのか、九島の好意を受ける事にし、それを聞いてレオもやっと休めると内心でホッとしていた。
九島
「それでは私はこれで失礼させてもらうよ・・・そうだ、言い忘れていた事が一つ」
キャロル
「?なんでしょうか」
九島は座椅子から立ち上がり部屋を出ようとしたが、何かを思い出したように二人の方に振り替えり
九島
「君たちが拠点とする東京は、関東を守護・監視している七草と十文字の管轄だ、十文字の現当主はライブラに中立的な立場を取っているが、七草の当主は悪い男ではないのだが君たちに懐疑的な姿勢を見せている、身の回りには細心の注意を配りたまえ」
キャロル
「ご忠告、ありがとうございます閣下」
キャロルとレオは再度、九島に頭を下げ、それを見て九島も静かに部屋を出て行った。
レオ
「なんか、本当にすごい人でしたね、クラウスさんとは違う迫力がありましたよ」
キャロル
「だろうな、閣下は20年前まで世界最強の魔導士と言われていた程の人でトリック・スターという異名まであった程だ」
レオ
「えっ!そうだったんですか!?」
キャロル
「あぁ、さて話はこれぐらいにして明日は早い、今日はもう眠るとしよう」
レオ
「そうですね、行くぞソニック」
ソニック
「キィ」
怒涛の一日を終えたレオだったが、彼は心の中でこれから始まる嵐の日々に不安を覚えるのだった。
次回は、レオ達が東京の拠点に向かう話ですが、魔法科高校の本編突入は後、数話ほどかかりますが、待っておいて下さい。