血界戦線~The Irregular at Magic High School~(改) 作:オゼル
自分の予想だと、あと8~9話か、それ以上は第一章の話になります。
レオ
「ここが九島さんが用意してくれた拠点ですか」
翌日、レオとキャロルは九島烈から用意された朝一の新幹線で、東京に向かい現在、東京での拠点となる場所の前に立っていた。
レオ
「なんか、イメージしてたのとけっこう違いますね」
レオが言うように、その拠点は潜入の為の目立たないような家ではなく、古い映画に出てきそうな喫茶店のような形をしていた。
キャロル
「確かに、普通に見れば目立つかもしれんが裏を返せばこんな目立つ場所に潜入する奴がいるとは誰も思わんだろ、とにかく中に入るぞ」
レオ
「わかりました、けどなんか緊張するな」
レオは恐る恐る、キャロルの後についていくように拠点の中に入って行くと、中は拠点の名は普通の喫茶店ならすぐにでも営業が出来そうな程に整理が行き届いていた。
キャロル
「資料に書いていたが寝室用の部屋は二階に4部屋ある、好きな場所を使え」
レオ
「了解です、それでこの後どうするんですか?」
キャロル
「とりあえずブラッド・ブリードの一人が現れた現場に行く、都心から少し離れた場所にあるからなるべく急いだ方が良い、準備ができ次第出発するぞ」
レオ
「じゃあすぐ準備してきますね」
そう言ってレオは二階に上がろうと階段に足を掛けようとした時、
キャロル
「それとレオ、部屋に大きめの鞄があるらしいから、ソニックを連れて行く場合はその鞄に入れておけ」
レオ
「えっ?何でですか?」
キャロル
「その・・色々と目立つだろ、ここはHLではないんだ、普通の猿が街の中にいたら唯の騒ぎで済むが、ソニックは異界の猿だ、なるべく人目には触れさせないほうが良いし、かと言っ手の届かない場所にいたらいたで、何をするか分からないからな」
レオ
「・・・・確かに」
キャロル
「とりあえず私はここで待っているからすぐに準備しておけ」
レオ
「はっはい!」
特に急かされえいる分けではなかったのだが、キャロルの言葉に焦ってレオは駆け足で階段を駆け上がって行く。
キャロル
「・・・少しだけ、先行きが不安だ」
キャロルはレオを見て、そうぼやくのであった。
そしてレオが準備を終え、拠点を後にした二人は用意された車に乗り込み、ブラッド・ブリードが出現した場所に移動をはじめ、一時間半ほどで報告にあった山岳地帯に到着する。
レオ
「ここが、ブラッド・ブリードが現れた場所ですか」
その場所は、いたって普通の場所であり近くの山ではハイキングを楽しむ人影がちらほら見えたりなど、とても一週間前に世界を揺るがす程の力をもった人外の生物がいたとは到底思えなかった。
キャロル
「どうだレオ、何か手掛かりになりそうなものは見えるか」
レオ
「いえ、駄目です一週間も経ってるせいもあると思いますけど、これと言って特に気になるものはありませんね」
レオは周囲の山々を含め、辺りをかれこれ一時間その目で注意深く観察するが、特に変わったものや場所は見当たらず、静かに目を閉じた。
キャロル
「ここは手掛かりなしか、まぁ報告では出現したブラッド・ブリードは特に何もせず消えたと言うし、痕跡がないのもしょうがないか」
キャロルは足元に落ちてある小石を開いながら進展がない現状をぼやきながらその石を川に向かって投げる。
レオ
「他の場所も探してみましょうか?」
キャロル
「いや、目撃場所に痕跡が何もないとなれば、他の場所も同じようなものだろうな」
レオ
「熊本に出たっていうブラッド・ブリードとは牙狩の人が抗戦したんですよね、何か分かった事はないんですか?」
キャロル
「書類上は容姿と力以外は何も分かっていないが戦闘を行ったとなれば、君の眼で見て多少は何かしらの痕跡を残してる可能性がある」
レオ
「じゃあ、明日にでも熊本に?」
キャロル
「いや、今から行けば夕方に出る新幹線で熊本に行ける」
レオ
「また新幹線ですか?飛行機の方が早いんじゃ・・あっ、ソニックか」
レオは急いでいるなら陸路の新幹線より空路での向かう飛行機の方が早く着くのにと不思議に思ったが、鞄の中で眠っているソニックを見て、その理由に気づく。
キャロル
「まぁな、新幹線ならまだしも手荷物検査がある飛行機でソニックを連れて行くわけにはいかないだろ、まぁペット同伴OKの旅客機もあるにはあるが、念には念を入れてだ」
レオ
「なんかすいません、聞いた感じソニックがHLにいればこんな手間がかからずに済んだのに」
レオは急だったとはいえ、ソニックをザップ以外のライブラのメンバーに預けなかった事を今になって後悔する。
キャロル
「いや、気にするな潜入捜査の際、何かあれば音速猿のソニックはきっと役に立つ、それを考えればこれぐらいの面倒は安いものだ」
レオ
「そうすか、そう言ってくれると僕も気が楽です」
僕らはこれ以上、詮索しても連中につながる物はないと思って、近くの食堂で昼食を取った後、拠点の方の喫茶店に戻った後キャロルさんは牙狩日本支部から送られてきた新しい書類に目を通し終えると一日分の着替えやハミガキやタオルなどの日用品を大きめのキャリーバックに詰め込んで、僕たちはすぐに熊本行の新幹線がある駅まで向かって熊本行きの新幹線に乗りこんだ、途中でソニックが鞄から顔を出して隣にいた子供たちがはしゃぎだした時は焦ったけど、その後はなんとか目立ったトラブルは起こらず、熊本に着いた僕たちは第2のブラッド・ブリードが出現した熊本県阿蘇山へと向かった。
-日本 九州地区 熊本県 阿蘇山-
レオ
「ここが阿蘇山か、任務じゃなけりゃあ、良い観光名所なんだろうけど」
熊本についたレオ達は、2人目のブラッド・ブリードが出現した、阿蘇山に向かい現在、その現場を捜索中だが、レオはこの場所で何十人という人間が一人の怪異に殺されたと思うと、思わず背筋がブルっと震える。
キャロル
「レオ、何か見えるか?」
レオ
「だめです、東京のと同じで、こっちも特に手掛かりになりそうな物はありません、違うと言えば処理しきれてない微量の血痕くらいです」
レオの言葉にキャロルは自分のブロンドの髪を爪でかき始める。
キャロル
「予想はしていたがここも手掛かりなしか、まぁ連中が簡単にボロを出すマヌケなら私たちもここまで苦労はしないか、レオ」
レオ
「?どうしたんですか」
東京と同じように一時間捜索して何も見つからないので、これ以上は無駄と思ったのかレオに声をかける。
キャロル
「これ以上は時間の無駄だ、近くのホテルで泊まって、そこで今後の対策をもう一度練ろう」
レオ
「そうですね、でもあとちょっとだけ探してみます」
キャロル
「そうか、何か気になったものがあれば、どんな些細な事でも報告してくれ」
レオ
「はい」
レオは、この場所に何か違和感を感じたのか、再度 注意深く 抗戦があった場所を詮索していると、
レオ
「・・・・あれ?」
キャロル
「どうした?レオ」
レオ
「いや、なんかあの岩の下に何か落ちてるんですよ、紙か布の切れ端みたいなのが」
レオは抗戦した場所から数メートル場所の岩の下に何かが落ちている事に気づき、それをキャロルに伝える。
キャロル
「布の切れ端?」
レオ
「あれです、あの右側の岩の下」
それを聞いて、キャロルはレオが指さした岩の方に向かって歩いて行き、岩の隙間を見ると、そこにはレオがいったように服の切れ端の様な物が石の下に挟まっていた
キャロル
「これは」
レオ
「なんなんでしょうか?見た感じただの布の切れ端ですけど」
キャロルは岩下から布を取るとその布の見てをある事に気づく
キャロル
「これは布じゃなくてレースだな、かなり上質な物だ・・一応、日本支部の連中に預けて調べさせておくか」
キャロルは何か手掛かりになるかと思い落ちていたレースを持っていた小型のケースに入れる。
キャロル
「レオ、今日の所はこれで終わりだ、東京に戻るぞ」
レオ
「えっ?でも、もう新幹線も飛行機も今日は終わってますよ」
キャロル
「早急にこれが何なのか調べたいからな、牙狩日本支部に連絡を入れて迎えをよんでもらう」
レオ
「けど、義眼で見てもどこにでもあるただの布ですよ、観光客が落としたゴミかもしれないし」
キャロル
「その可能性は高いが少し気になってな、どんな些細な物でもたまにそれが問題を解決する事もある、今はそれに賭けるしかない」
その後、僕らを迎えに来た牙狩の人達にキャロルさんは例の布を預けて、僕とキャロルさんはそのまま、車で東京に戻る事になった、着いた頃にはもう朝になってこの二日間の疲れがでたのか、正直へとへとだった。
キャロル
「さすがに限界か、拠点に戻ったらすぐに眠った方が良いぞ、レオ」
レオ
「はっ、はい」
車の助手席で僕の異変に気付いたのか、キャロルさんは心配そうにしてくれた。
日本に来たパートナーがこの人で良かったと心の底からそう思う。
これがザップさんだったら、どんな酷い目にあっていた事か。
拠点の喫茶店に着くと、キャロルさんは情報などを整理するから、疲れを取れと言ってくれて、その行為に甘えて僕は、二階の風呂場でシャワーを浴びて自分が決めた部屋のベッドに倒れこむと、そのまま眠りについていった。
ソニック
「キィ、キィ」
レオ
「?・・ソニック、あれ今何時って?・・・えぇっ!もう5時!?」
ソニックに頭を軽く叩かれている事に気づいて起きたら、時計の針は午後5時を指していて、とっさに窓の外を見ると、空はすでに夕焼け色になっていた。
レオ
「さっ、さすがに寝すぎた・・キャロルさん、怒ってないかな?」
正直、あまり行きたくなかったが、行かない訳にもいかないので、僕は恐る恐る、階段を下りて行くと、一階の広間ではまだキャロルさんが厳しい顔付きで書類と睨めっこをして。
レオ
「やばい、さすがに今でるのは気まずい」
ギィ
レオ
「あっ!」
キャロル
「んっ?」
レオゆっくりと2階の部屋に戻ろうとしたが、足を後ろに戻した瞬間、床がわずかに軋む音が出てしまい、大声を張り上げてしまうと、それに気づいたキャロルが階段の方に目を向け、レオの目とキャロルさんの目が合ってしまった。
レオ
「あ・・・・あの」
キャロル
「なんだ、ようやく起きたのか」
その場に気まずい空気が流れ込むが、キャロルは意に介さず、レオに声をかける。
レオ
「はっ、はい・・・すいません、僕だけこんな時間まで」
キャロル
「気にするな、誰だって疲れがたまればそうなる、ただ今後は注意してくれ」
レオ
「えっ?・・あの、それだけですか?」
キャロル
「それだけだが、まだ何かあるのか?」
レオ
「いっ、いえ!・・・・」
(本当に良い人だこの人、ザップさんなら確実にビルの屋上から逆さ磔3時間にするのに)
レオはHLでよく一緒にいるザップとキャロルを比べて、つい涙ぐんでしまう
キャロル
「なぜ泣く?」
レオ
「なっ、何でもないです!・・そうだ、何か飲み物でも買って来ましょうか?」
キャロル
「飲み物?そうだな、それじゃあ近くにコンビニがあるからそこでカフェラテと後、適当に片手でも食べられる物を買ってきくれ」
レオ
「はい!待ってて下さい」
そう言ってレオはキャロルが差し出した財布を手に取り、外へと出て行った。
レオ
「ええっと、確か地図だとこの辺にあるはずなんだけど」
だが、慣れない土地ゆえか、財布と一緒に渡された地図を見てレオは回りを右往左往していた。
レオ
「はぁ、キャロルさんにちゃんとコンビニの場所聞いとくべきだったな」
レオが愚痴をこぼしながら地図を見ていると
レオ
「わっ!」
???
「きゃっ!」
周りをおろそかにしていまい、通行人の少女とぶつかってしまった
レオ
「ごっ、ごめんなさい!!」
慌ててレオが倒れた少女に手を差し伸べるが、
???
「いえ、平気です、こちらこそ申し訳ありません」
少女は、自力で立ち上がると、レオに向かって一度、お辞儀をした
レオ
「わぁ・・・」
そして、少女の顔を見た際にレオは息をのんだ
その少女は、まるでおとぎ話に出てくるお姫様の様な美しい姿をしており、良い意味で人とは思えない程だった。
???
「あの、お怪我はありませんでしたか」
レオ
「えっ?あっ!だっ、大丈夫です」
???
「それは良かったです、見たところ外国の方の様ですが、ずいぶん流暢に日本語をしゃべるのですね」
レオ
「えっ?まっ、まぁ、職場で上司に日常会話ぐらいは覚えろと言われて」
(実際は日本に行く前にキャロルさんに食べされられた外の言葉なら、どんな言語でも翻訳できるっていう、変なプルプルした食べ物を食べさせられたんだけど)
レオは、HLを出る前にキャロルに食べさせられた長方形の形をした灰色で所々、黒い斑点があるぷるぷるした異界特産の食べ物を食べさせられた時の事を思い出し、少し表情が曇る。
???
「本当に大丈夫ですか?あまりお顔がよろしくありませんが?」
レオ
「あっ、だっ、大丈夫です、心配しないでください」
???
「そうですか、それでは私はこれで」
少女はレオに再度、お辞儀をするとその場から離れていった。
レオ
「本当に綺麗な子だったな・・んっ?」
レオが遠ざかる少女にまだ見惚れていると、少女は先ほどとはうってかわり、万年の笑みで少し離れた場所で待ち合わせをしていたのか、黒い髪をした見た目からして16から18ぐらいの男子の元に駆け寄る。
レオ
「彼氏さんかな?そりゃそうだよな、あんなに綺麗な子なんだし」
レオは、少女から目を外し、地図との睨めっこに戻るが
???
「もぉ、お兄様ったら」
先ほどの少女の声が聞こえ、また前に目を向けると、先ほどの男女が仲睦まじく歩いてる姿が映った。
レオ
「お兄様って、事は兄妹か・・・ミシェーラ元気かな」
レオは仲睦まじく歩いていく兄弟を見て、自分も妹の事を思い出していた。
結局、その後 苦労してなんとかコンビニにたどり着いたレオは、キャロルから言われたカフェラテと適当に見繕った菓子パンや惣菜パンを買って、拠点へと戻って行くが、拠点に着いた頃にはもう日は沈み、橙色の夕焼けは黒一色の夜空に変わっていた
レオ
「遅くなってすいません!」
キャロル
「・・・・・」
レオはドアを開けると同時にキャロルに頭を下げたが、キャロルはレオに気づいていないのか一枚の紙をじっとみていた。
レオ
「あの、キャロルさん?」
キャロル
「んっ?・・あぁ、レオかすまない気づかなかった」
レオ
「僕こそすいません、こんなに遅くなって、けどどうしたんですか一体」
キャロル
「あぁ、実はお前が出た30分後に牙狩日本支部から熊本で見つけたレースについて分かってな」
レオ
「えっ?こんなに早く、それで何だったんですか一体?」
キャロル
「あのレースは一部の所でしか使っていなくてな、探し出すのは簡単だったらしい。簡潔に言うと、あれはとある学校で女生徒がスカートの上に着けるレースとほぼ同じ物だった」
レオ
「女生徒?それに学校って」
キャロル
「そうだ、その学校は日本各地に9校あるのだが、レースの色からその中のある学校の女生徒が着ける物だと断定した」
レオ
「どっ、どこ何ですか?その学校って」
キャロル
「国立魔法大学付属第一高等学校、この日本において魔法師を養成する為の九つある育成機関の一つだ」
最後に出た兄弟は皆さんお察しのおの二人です。
後、次の話は今日の午前0時に更新予定です。