精霊を携えし少年と
精霊を携えし少年は
衝突する
2週間後、俺のもとに合格通知が届いた
しかしなぜか、制服の色が赤い
なぜ赤なのかと思っていたら、制服とともに手紙が入っていることに気付いたので、読んでみる
『最近のオシリスレッドの生徒は堕落している面がある
そこで君のデュエルタクティクスによって、根性のたたき上げをしてもらいたい』
だとさ
校長直々とはいえ、正直、虫唾が走る
だがこれで入学できないよりかは数万倍ましなので、諦めることにした
――――――――――――――――――――――――――――
フェリーに乗って着いた港からは火山がよく見えた
……港、火山、森、湖、寮、校舎、研究施設
これらがあって、本当に学園と言っていいのだろうか?
「なあ!
お前って、スライムを使ってた奴だよな!」
「おう!?
ああ、そうだが……」
なんだ、主人公の遊城十代じゃないか
どうせ
仮に今したら、二度とこいつとは
「俺は遊城十代、っていうんだ!
俺と
えーっと……」
「小暮。小暮蓮だ」
「よし、蓮!
「名前で呼ぶな、遊城」
こいつに名前で呼ばれると何故か苛つく
「あ、そうそう
この
「えー、固いこと言うなよー」
ああ、鬱陶しい
「始めるなら早く」
「よし!だったら早速……」
「
遊城十代LP4000
小暮蓮LP4000
「俺の先攻、ドロー!
俺は《
《
「《バブルマン》の効果発動!
このカードの召喚成功時、俺のフィールドに何もなければ、デッキからカードを2枚ドローする!」
出たな、強欲な泡男め
確実に禁止行きだろうけど、この効果でOCG化すれば良かったのに……
「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」
ああ、かったるい
アドレウス、遊城が伏せたカードは?
[
俺は知ってるが、言いたくない]
ちっ、無理か
悪魔のアドレウスでこれだ
天使のティラスは教えてくれるはずがない
「ドロー」
……何だ、これ
伏せカード次第だが、ワンキルできるんじゃ……
「魔法カード、《ヒーローアライブ》を発動
ライフを半分支払い、デッキより
来い、《
小暮蓮LP2000
《
「俺の知らないヒーローか!
くぅ~っ、楽しみだ!」
「五月蠅い。黙れ遊城
《エアーマン》の効果発動
このカードの召喚・特殊召喚成功時、デッキから
俺はデッキから《
さらに、魔法カード、《
自分フィールド上に
来い、《
《
《
「《ザ・ヒート》の効果
このカードは俺のフィールド上に表側表示で存在する
《
「《プリズマー》の効果発動
えくすt……融合デッキから融合モンスター1枚を相手に見せ、その融合素材モンスター1枚をデッキから墓地に送る
俺が選択するのは《
デッキから融合素材の《
これにより、《プリズマー》のカード名はエンドフェイズまで《フォレストマン》になる
リフレクト・チェンジ」
《
「さらに《
《
「さらに《オーシャン》が召喚されたことで、《ザ・ヒート》の攻撃力が200ポイントアップする」
《
「バトルだ
《オーシャン》で《バブルマン》に攻撃。ビッグウェーブクラッシュ」
「伏せカード、オープン!《ヒーローバリア》!
俺の
……やっぱりか
十代の常套手段は、ヒーローバリアを発動し、その後の攻撃ではヒーロー・シグナルを発動すること
後続を切らせることなく、次のターンの融合に繋げてくる
厄介なことこの上ない…
「《フォレストマン》となった《プリズマー》で《バブルマン》に攻撃」
「ぐっ……
だが俺は罠カード、《ヒーロー・シグナル》を発動!
俺のモンスターが戦闘によって破壊された時、手札かデッキからレベル4以下の
来い!《
《
「《ザ・ヒート》で《クレイマン》に攻撃
ヒート・ナックル
そして《エアーマン》で直接攻撃
エアロブラスト」
「う、ぐあぁっ!」
遊城十代LP4000→2200
「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ
エンドフェイズ時に《プリズマー》の効果は消え、元に戻る」
《
畜生、融合系カードがあれば低ステータスを晒さずに済んだのに……
こういうときの引きの悪さが問題だよなぁ
「へへっ、やるじゃねえか
俺のターン、ドロー!
魔法カード、《死者蘇生》を発動!墓地からモンスターを1体、蘇らせる
蘇れ、《
《
「効果はさっき説明した通りだ
デッキからカードを2枚ドロー!」
……何でこいつの手札は7枚もあるんだ
これから何体の融合モンスターが召喚されるか、考えただけでも恐ろしいな……
「魔法カード、《融合》を発動!
手札の《
現れろ、《
《
「さらに魔法カード、《
墓地の《融合》と融合素材にしたモンスターを1枚、手札に加える
俺は《融合》と《
魔法カード、《O-オーバーソウル》を発動!
俺の墓地に存在する通常モンスターの
戻れ、《
《
「再び《融合》を発動!
手札の《
現れろ、《
《
「《サンダー・ジャイアント》の効果発動!
手札を1枚捨てて、元々の攻撃力がこのカードよりも低いモンスター1体を選択し、破壊する!
俺は《ザ・ヒート》を破壊する!ヴェイパー・スパーク!」
…長いな
ここまでして手札がまだ1枚残っているとか、奴の手札は化け物か!?
「そして魔法カード、《強欲な壺》を発動!
デッキからカードを2枚ドローする!」
禁止カード、おい
まだこの世界じゃ引っかかってないから俺も入れてるけどさ…
これで融合とかしたら大したチーターだな。天性の
「ドロー!
…………にっ」
あ、笑った
ますますわけのわからない状況になるな
「俺の墓地には《
《ネクロダークマン》が墓地にいる時、俺は1回だけレベル5以上の
俺は《
《
「さらに魔法カード、《ミラクル・フュージョン》を発動!
俺のフィールドと墓地のモンスターを除外して、
俺はフィールドの《バブルマン》と墓地の《バーストレディ》を融合
来い、《
《
「バトルだ!
《スチーム・ヒーラー》で《オーシャン》を攻撃!スチーム・ブラスト!」
「罠カード、《和睦の使者》を発動
このターン、俺は戦闘ダメージを受けず、モンスターも破壊されない」
間一髪だった
ガチで潰されるところだったわ……
「ちぇっ
なら俺はターンエンドだ!」
嫌なくらいに元気だな
もうこいつとは二度と
「エンドフェイズ時に永続罠《リビングデッドの呼び声》を発動
俺の墓地からモンスターを1体、攻撃表示で特殊召喚する
俺は《
《
「ドロー
スタンバイフェイズ時、《フォレストマン》の効果を発動
俺のデッキまたは墓地から《融合》を1枚、手札に加える
俺はデッキから手札に
さらに《オーシャン》の効果を発動
スタンバイフェイズ時に俺のフィールドか墓地にいる
俺はフィールドの《エアーマン》を手札に戻す」
いつもより多く回せるんだが……
「魔法カード《強欲な壺》発動
デッキからカードを2枚ドローする」
……
「《
《
「《エアーマン》の効果で、デッキより《
魔法カード《融合》を発動
手札の《フラッシュ》とフィールドの《オーシャン》を融合
氷結せよ極寒の
《
「おお!
それが蓮の融合モンスターか!」
「五月蠅い
《フラッシュ》の効果、発動
このカードが墓地に送られたとき、墓地の魔法か罠を1枚、手札に加える
俺は《融合》を手札に加える」
これがフラッシュの恐ろしき原作効果
使い回せばとんでもないカードになる
実質的に
即刻禁止だな
「再び《融合》を発動
フィールドの《フォレストマン》と《エアーマン》を融合
吸収せよ大地の
《
「《ガイア》の融合召喚成功時、相手のモンスター1体を選択し、その攻撃力を半分にする
そしてその数値分、エンドフェイズまで《ガイア》の攻撃力はアップする
俺は《エッジマン》を選択」
「な、なんだって!?」
《
《
「さらに魔法カード、《
お前も効果は知っているはずだ
俺は墓地から《融合》と《フラッシュ》を手札に加える
《融合》を発動
手札の《フラッシュ》と《プリズマー》を融合
抱擁せよ閃光の
《
「《フラッシュ》の効果で、墓地から《
魔法カード、《ミラクル・フュージョン》を発動
墓地の《ザ・ヒート》と《プリズマー》を除外し、融合
溶解せよ灼熱の
《
「《シャイニング》の効果、発動
このカードの攻撃力は、ゲームから除外されている
除外されているのは《ザ・ヒート》と《プリズマー》の2枚
よって600ポイントアップ」
《
「魔法カード《
墓地の《融合》と《フラッシュ》を手札に加える
《融合》を発動
手札の《フラッシュ》とフィールドの《アブソルート
再臨せよ、《アブソルート
《
「せっかく融合したモンスターを、何でまた融合素材にするんだ?」
「《アブソルート
凍てつかせろ、
「げっ!?
なんだって!?」
足元から凍っていく十代のモンスター達……
エッジマンは力を奪われた上に凍らされるなんて、不遇だなぁ
[何回も何回も融合されてるお前のモンスターよりはマシだろ]
あ、向こうの味方しちゃうんだ、アドレウス?
[どうでもいいですが、あなたのターンは長すぎます
さっさと終わらせてください]
へいへい
「《フラッシュ》の効果により墓地から《強欲な壺》を手札に加え、発動
デッキからカードを2枚ドローする」
……なんだ、これ
「魔法カード《手札抹殺》を発動
お互いに手札を全て捨てて、その枚数分カードをドローする
まあお前は手札が無いから俺だけだが
俺は1枚を捨ててドロー」
……まさかの俺もチートドローの持ち主か?
この世界では少し嬉しいが、元世界ではごめんだね
「魔法カード《ミラクル・フュージョン》を発動
墓地にいる《フォレストマン》と手札抹殺で墓地に送った《シャドー・ミスト》を除外し融合
終幕せよ漆黒の
《
「俺の
《
「《エスクリダオ》の攻撃力は俺の墓地に存在する
俺の墓地には《オーシャン》、《エアーマン》、《フラッシュ》、《アブソルート
よって400ポイントアップ。ダークコンセントレイション」
《
「さて、全員で直接攻撃だ
《ガイア》、コンチネンタルハンマー
《アブソルート
《ノヴァマスター》、ノヴァストライク
《シャイニング》、オプティカル・ストーム
《エスクリダオ》、
「う、うぐあああああああぁぁぁぁああ!!」
遊城十代LP2200→0
「終わりだな
約束通り俺はお前とは
さて、そろそろ入学式だ
時間はあまり無い
早く準備して来いよ」
倒れている十代にそう言い、俺はUターンしてレッド寮の方へと向かい、歩き始めた
[蓮、ひどいですね]
何がだよ
[あれは俺でも引くぞ]
だから何がだよ
[オーバーキルにも程があります]
いいだろ、別に
勝ったんだからさ
[いや、でも13100のオーバーキルはひどいぜ]
あれ、そんなにいってた?
[ガイア3500、アブソルート
十代の残りのライフ2200を差し引いても5桁を余裕でいってます]
仕方ないだろ?
引きが良かったんだから
それよりも早く入学式を済ませようぜ
そして寮の部屋で寝る!
[……ああもう、好きにしろよ]
アドレウスさんくす
えーっと、確か会場はあっちか……
次回
触れ合うは多くの人間
馴染まずにいるは二人の人間
浮き立つ二人の出会う
かく虚しき心の女性は
第3話『思想相反』