転移者の無気力決闘   作:レイン・ディスペア

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同室の男

境遇を同じくして共に過ごす

証拠であるは黒いカード

そして出会うは







ひとりの女性


第3話 思想相反

当然というか何というか、やはりここの校長の話も長かった

どうして校長先生の話は毎度長いのだろうか

 

 

 

さて、俺の寮の部屋は実に嫌な場所にあった

2階の一番奥、出入りに面倒な部屋だ

 

部屋の中に大量のトランクがあったが、業者さんには感謝しないとな

 

 

 

……で、こいつの処理をしないといけない

 

こいつ――同室の奴の名前は多田(ただ)悠哉(ゆうや)

こいつについて知っていることはこれだけだが、少なくとも原作キャラではないはずだ

ということはどんなデッキかもわからないし、そもそもどんな奴かもわからない

 

 

「というわけで決闘(デュエル)しろや」

 

「はぁ!?何、いきなり!?

 

 ……別に構わないけどさぁ、条件付きでいい?」

 

「条件、って何だよ」

 

「屋内、つまりこの部屋での決闘(デュエル)

 そして、俺が使うカードについては一切質問しないこと

 ……いいか?」

 

「構わん」

 

 

ここまで言うってことは……

 

[蓮と同じような存在かもしれませんね]

 

[精霊の存在は認知できなかったがな]

 

……だよな

 

ならばシンクロとエクシーズは知っているはず

こちらだって使用して構わないだろう

 

 

 

決闘(デュエル)」「決闘(デュエル)!」

 

 小暮蓮LP4000

多田悠哉LP4000

 

「俺の先攻、ドロー」

 

相手の出方がわからない以上、様子を見ながら戦うか

 

「俺はモンスターをセット

 カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

「俺のターン、ドロー!

 俺は魔法カード、《おろかな埋葬》を発動!

 デッキからモンスターを1体墓地に送る

 俺は《コドモドラゴン》を墓地へ

 さらに《コドモドラゴン》の効果を発動!

 このカードが墓地に送られた時、手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する

 現れよ、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》!」

 

 

《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》 ATK/2800 DEF/2400

 

 

【ドラゴン族】か?

コドモドラゴンを採用しているのならば、デッキ内のドラゴン族の比率はかなり高いはず

すると、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンは攻めの起点か

 

 

「俺は《ポケ・ドラ》を守備表示で召喚!」

 

 

《ポケ・ドラ》 ATK/200 DEF/100

 

 

「《ポケ・ドラ》の効果、発動!

 このカードの召喚成功時、デッキから《ポケ・ドラ》を1枚、手札に加える

 《ダークネスメタル》の効果を発動!

 1ターンに1度、手札か墓地からドラゴン族モンスターを1体、特殊召喚できる

 俺は手札から《ラヴァ・ドラゴン》を特殊召喚!」

 

 

《ラヴァ・ドラゴン》 ATK/1600 DEF/1200

 

 

「《ラヴァ・ドラゴン》の効果、発動!

 表側守備表示で存在するこのカードをりr……じゃないや、生贄に捧げることで、手札と墓地からレベル3以下のドラゴン族モンスターを1体ずつ特殊召喚する!

 俺は手札の《ポケ・ドラ》と墓地の《コドモドラゴン》をそれぞれ守備表示で特殊召喚!」

 

 

《ポケ・ドラ》 ATK/200 DEF/100

《コドモドラゴン》 ATK/100 DEF/200

 

 

「……これからすることは誰にも言うなよ?」

 

 

……何をする気だ

 

「俺はレベル3の《ポケ・ドラ》2体でオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!

 現れろ、《No.17リバイス・ドラゴン》!」

 

 

《No.17リバイス・ドラゴン》 ATK/2000 DEF/0

 

 

「あ、エクシーズってのは「知ってる」そうそう知って……え?」

 

「知ってるよ

 同じレベルのモンスターを重ねて、その上に特殊召喚するモンスター

 違うか?」

 

「あはは……

 ……何でお前が知ってるんだよ」

 

ここは言うべきか?

 

今は決闘盤(デュエルディスク)を使用していないから、KC社のデータベースに載ることは無い

恐らくこいつも転生者か転移者

同じ境遇だから伝えたほうがいい気もするが……

 

 

「何でお前が知っているんだ、蓮」

 

「名前で呼ぶな」

 

……仕方がない

ここは言うしかないようだ

 

「お前がこの世界に転生してきたのか、転移してきたのか、それは知らん

 だが、俺はお前と同じく、遊戯王OCGの存在するあの世界にいた

 ただそれだけだ」

 

「……そうか」

 

 

お、納得した?

 

 

「ならば遠慮なく戦えるな!」

 

「なんでそうなるんだよ!?」

 

「さあな!

 行くぜ!

 《リバイス・ドラゴン》の効果、発動!

 1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを一つ取り除くことで攻撃力を500ポイントアップさせる!」

 

 

《No.17リバイス・ドラゴン》 ATK/2000→2500 DEF/0

 

 

「俺はこのターン、《コドモドラゴン》の効果を使用したため、バトルフェイズを行えない

 カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

 

……ふう

なんというお調子者か

 

だがこれで、遠慮しなくてもよくなったな

 

 

 

悠哉のフィールドにはリバイス2500、レダメ2800、コドモ200で、バックが1枚

一応、バックは割っておくか

 

「エンドフェイズ時にサイクロンを発動

 お前の伏せカードを破壊」

 

「な!?」

 

破壊したのは竜の逆鱗

怖すぎるだろ!

 

 

「ドロー

 《魔貨物車両ボコイチ》を召喚」

 

 

《魔貨物車両ボコイチ》 ATK/500 DEF/500

 

 

「魔法カード、《機械複製術》を発動

 俺のフィールドに存在する攻撃力500以下の機械族モンスター1体を選択して発動

 そのカードと同名のモンスターを2体まで俺のデッキから特殊召喚する

 俺は《ボコイチ》を選択

 デッキから《ボコイチ》を2体特殊召喚する」

 

 

《魔貨物車両ボコイチ》 ATK/500 DEF/500

《魔貨物車両ボコイチ》 ATK/500 DEF/500

 

 

「罠カード《カオス・インフィニティ》を発動

 フィールドに存在する守備表示モンスターを全て攻撃表示にし、デッキか墓地から機皇を1体特殊召喚する

 俺はデッキから《機皇兵ワイゼル・アイン》を特殊召喚」

 

 

《機皇兵ワイゼル・アイン》 ATK/1800 DEF/0

 

 

「さらに《カオス・インフィニティ》の効果で攻撃表示になりリバースした俺のモンスター、《魔装機関車デコイチ》のリバース効果を発動」

 

 

《魔装機関車デコイチ》 ATK/1400 DEF/1000

 

 

「このカードのリバース時、デッキからカードを1枚ドローする

 さらにこの時に俺のフィールドに《魔貨物車両ボコイチ》が存在するならば、その枚数分追加してドローする

 俺のフィールドに《ボコイチ》は3枚

 よって、計4枚ドロー」

 

これで手札は6枚

どうとでも動けるが……

俺が転移者だということの証明でもするか

 

 

「魔法カード、《共振装置》を発動

 俺のフィールドに存在する種族と属性が同じでレベルが違うモンスター2体を選択して発動

 俺は《デコイチ》と《ボコイチ》を選択

 片方のレベルはもう一方のレベルと同じになる

 これにより、《ボコイチ》のレベルを《デコイチ》と同じ4にする

 

 

《魔貨物車両ボコイチ》 星2→4 ATK/500 DEF/500

 

 

「さて、動きますか

 俺はレベル4の《デコイチ》と《ワイゼル・アイン》、レベル4になった《ボコイチ》の3体でオーバーレイ

 3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚

 現れよ、《No.32海咬龍シャーク・ドレイク》」

 

 

《No.32海咬龍シャーク・ドレイク》 ATK/2800 DEF/2100

 

 

「やっぱりそうだったのか……」

 

「言っただろ?

 さらにレベル2の《魔貨物車両ボコイチ》2体でオーバーレイ

 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚

 来い、《ガチガチガンテツ》」

 

 

《ガチガチガンテツ》 ATK/500 DEF/2200

 

 

「《ガチガチガンテツ》の効果

 このカードが俺のフィールドに存在する時、俺のモンスターの攻撃力と守備力はこのカードのオーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップする

 《ガチガチガンテツ》のオーバーレイ・ユニットの数は2個

 よって、俺のモンスターは攻守ともに400ポイントずつアップする」

 

 

《No.32海咬龍シャーク・ドレイク》 ATK/2800→3200 DEF/2100→2500

《ガチガチガンテツ》 ATK/500→900 DEF/1800→2200

 

 

「魔法カード、《エクシーズ・ギフト》を発動

 俺のフィールドにエクシーズモンスターが2体以上存在している場合、俺のフィールドにあるオーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて2枚ドローする

 俺は《シャーク・ドレイク》の素材になっている《ワイゼル・アイン》と《ボコイチ》を取り除き、2枚ドロー」

 

 

だいぶ手札が潤っているな

この時点で既にコドモドラゴンに攻撃すれば勝てる状況だが、さらなるオーバーキルを俺は狙う

元々、ライフポイント8000で戦うために作ったんだからな

 

 

「魔法カード、《二重召喚(デュアルサモン)》を発動

 俺はこのターン、もう一度通常召喚を行える

 《ブラック・ボンバー》を召喚」

 

 

《ブラック・ボンバー》 ATK/100→500 DEF/1100→1500

 

 

「《ブラック・ボンバー》の効果、発動

 召喚成功時、俺の墓地から闇属性・機械族・レベル4のモンスター1体を効果を無効化して守備表示で特殊召喚できる

 俺は墓地より《ワイゼル・アイン》を蘇生」

 

 

《機皇兵ワイゼル・アイン》 ATK/1800→2200 DEF/0→400

 

 

「俺はレベル4《ワイゼル・アイン》にレベル3《ブラック・ボンバー》をチューニング

 7つの武器よ、全てを壊す大地となれ。シンクロ召喚。

 武装せよ、《パワー・ツール・ドラゴン》」

 

 

《パワー・ツール・ドラゴン》 ATK/2300→2700 DEF/2500→2900

 

 

「シンクロモンスターまで……

 本当に転移者だったのか……」

 

「だからそう言っただろうが

 《パワー・ツール・ドラゴン》の効果を発動

 デッキから装備魔法を3枚選び、相手はランダムに1枚選択する

 その選ばれた1枚を手札に加える

 俺が選ぶのはこの3枚だ」

 

「《(ディファレント)(ディメンション)(リバイバル)》、《団結の力》、《早すぎた埋葬》か……

 ……っておい!

 早すぎた埋葬は禁止カードだろ!?」

 

「この世界じゃ問題ない

 これらをシャッフルして……さあ、どれだ?」

 

「じゃあ真ん中のカードで」

 

「これな……」

 

 

早すぎた埋葬か

団結の力だとただ単にオーバーキルするだけだから、ちょうど良かった

 

「魔法カード《死者蘇生》を発動

 お前の墓地から《ポケ・ドラ》を蘇生させる」

 

「ああっ、俺のポケ・ドラがぁ!」

 

 

《ポケ・ドラ》 ATK/200→600 DEF/100→500

 

 

「さらに《早すぎた埋葬》を発動

 ライフを800払い、俺の墓地から《ブラック・ボンバー》を蘇生させる」

 

 

小暮蓮LP4000→3200

《ブラック・ボンバー》 ATK/100→500 DEF/1100→1500

 

 

「レベル3《ポケ・ドラ》にレベル3《ブラック・ボンバー》をチューニング

 6つの槍よ、全てを弾く水となれ。シンクロ召喚。

 構えよ、《氷結界の龍ブリューナク》」

 

 

《氷結界の龍ブリューナク》 ATK/2300→2700 DEF/1400→1800

 

 

「また禁止カードを……」

 

「早すぎた埋葬は仕方ないとしても、こいつはもはやこの時代のカードじゃないだろうが」

 

「ま、まぁ……」

 

 

さて、どうしていこうか

まだ動けそうだが……

 

「魔法カード《闇の誘惑》を発動

 デッキからカードを2枚ドローし、手札の闇属性モンスターを1枚ゲームから除外する

 俺は2枚をドローし、《サイバー・ウロボロス》をゲームから除外

 《サイバー・ウロボロス》の効果を発動

 このカードがゲームから除外された時、手札を1枚墓地に送ることでデッキからカードを1枚ドローする

 俺は手札の《処刑人-マキュラ》を墓地に送って1枚ドロー

 《処刑人-マキュラ》の効果により、俺はこのターン、伏せたターンに罠カードを発動できる

 魔法カード《強欲な壺》を発動

 デッキからカードを2枚ドロー

 俺はカードを1枚伏せて、そのまま伏せた《凡人の施し》を発動

 カードを2枚ドローし、手札の《サイバティック・ワイバーン》をゲームから除外する

 カードを1枚伏せ、そのまま伏せた《異次元からの帰還》を発動

 ライフを半分支払い、俺のゲームから除外されたモンスターを可能な限り特殊召喚する

 来い、《サイバティック・ワイバーン》」

 

 

小暮蓮LP3200→1600

《サイバティック・ワイバーン》 ATK/2500→2900 DEF/1600→2000

 

 

「装備魔法《幻惑の巻物》を《パワー・ツール・ドラゴン》に装備

 装備時に属性を一つ選択し、装備モンスターの属性はその属性になる

 俺は炎属性を選択

 これにより《パワー・ツール・ドラゴン》は炎属性になった」

 

 

《パワー・ツール・ドラゴン》 地属性→炎属性 ATK/2700 DEF/2900

 

 

「カードを1枚伏せ、そのまま伏せたカードを発動

 罠カード、《風林火山》

 俺のフィールドに風、水、炎、地属性モンスターが存在するときにのみ発動可能

 俺はデッキからカードを2枚ドロー

 また伏せて、《風林火山》を発動

 今回もデッキからカードを2枚ドローする」

 

 

「なぁ!?

 よくそんな都合よくドローできるな!」

 

「俺でもよくわからん

 《シャーク・ドレイク》で《リバイス・ドラゴン》に攻撃

 デプス・バイト」

 

 

多田悠哉LP4000→3300

 

 

「《シャーク・ドレイク》の効果、発動

 1ターンに1度、このカードが相手モンスターを戦闘で破壊し墓地に送った場合、オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、そのモンスターを攻撃力を1000下げた状態で相手フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する

 そしてこのカードはもう一度攻撃できる

 浮上させろ、《シャーク・ドレイク》」

 

 

《No.17リバイス・ドラゴン》 ATK/2000→1000 DEF/0

 

 

「《シャーク・ドレイク》で《リバイス・ドラゴン》に攻撃

 デプス・バイト」

 

 

多田悠哉LP3300→1100

 

 

「《ブリューナク》で《コドモドラゴン》に攻撃

 雷槍一閃」

 

「負けかぁ……」

 

 

多田悠哉LP1100→0

 

 

「一応、《コドモドラゴン》の効果だ

 俺の手札から《青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)》を攻撃表示で特殊召喚する」

 

 

青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)》 ATK/3000 DEF/2500

 

 

「俺はまだ終わらせない」

 

「え?」

 

 

[本当にオーバーキル大好きだなぁ]

 

いいだろう?

最後に引いたカードがこれなんて、もはや奇跡だよ

 

[奇跡を通り越してチートです]

 

天使、黙れ

 

 

「《パワー・ツール・ドラゴン》で《ダークネスメタル》に攻撃

 この時、速攻魔法《リミッター解除》を発動

 俺のフィールドにいる機械族モンスターの攻撃力はエンドフェイズまで2倍になる

 やれ、《パワー・ツール》。クラフティ・リミッター・ブレイク」

 

《パワー・ツール・ドラゴン》 ATK/2700→5400 DEF/2900

《サイバティック・ワイバーン》 ATK/2900→5800 DEF/2000

 

「うおっ!?」

 

「続いて《サイバティック・ワイバーン》で《青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)》を攻撃」

 

「ぐはっ」

 

さて、締まらない終わりを迎えようか

 

 

「《ガチガチガンテツ》で直接攻撃」

 

「おっぷ!」

 

 

 

オーバーキルダメージ総数はたった7600か……

元世界でも1ショットキルを達成しているが……禁止カードが多かったかな?

 

 

「これでお前のことはわかった

 それがメインデッキなら、エクシーズを使用しない構築に変えろ

 さすがに一般生徒の前で使用するのは拙いからな」

 

 

「ああ、わかった」

 

 

とりあえず、情報は手に入れたな

 

この世界には俺以外にもOCGのある世界から来たやつがいる、という事実を知っただけでも収穫だ

 

 

 

「なあ、確か今日は入学祝のパーティだよな?」

 

「ああ、食堂でやるはずだ」

 

 

……あまり接触はしたくないが、あむn……大徳寺先生に会っておくべきだろうしな

 

 

 

「よし、じゃあ行くか」

 

「行くってどこへ?」

 

「食堂」

 

「まだだよ

 パーティは夜7時からで、今は朝11時

 時間なんざ大量にあるっての」

 

 

「……」

 

 

そうだったのかよ

時間ありすぎだろ…

 

 

「なあ、ちょっと外の空気を吸いに行かね?」

 

「…はぁ」

 

 

悠哉に誘われた俺は部屋を出る

 

 

 

 

 

……どうして寮の目の前で十代と水色頭の……翔だっけか、こいつらは決闘(デュエル)してるんだよ

あ、スパークマンがサイクロイドを破壊した

 

随分と次元の低い決闘(デュエル)だが、この時のカードプールでは仕方ないか?

 

 

「行こうぜ」

 

「……ああ」

 

 

悠哉に連れられて俺は階段を下りる

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここはどこだ?多田」

 

「悠哉でいいのによ

 ここは見ての通り、オベリスクブルーの寮」

 

「……食堂のつまみ食いに来たのか?」

 

「正解」

 

「……はぁ

 下らん、帰る」

 

 

「おい、ちょっと待「部屋にいる」……わかったよ」

 

 

 

よし、悠哉を振り切ることに成功

このまま部屋へと帰って、寝よう

うん、そうしよう

 

 

 

 

とその時、茂みの奥で音が聞こえた

 

――――誰かいる?

 

[誰だ、あの女]

 

女!?

 

[はい

 しかもあなたをじっと見ていましたよ]

 

 

おいおい

俺にストーキングされるくらいの価値なんて微塵も無いぜ?

 

だがむかむかして非常に気持ち悪い

……追うか

 

 

「待てよ!そこの奴!」

 

 

そうして女が入って行ったのは、現在は使われていないオベリスクブルー特待生の廃寮

 

「見られたくない、ってわけか」

 

 

 

暗い顔をしたその女は、決闘盤(デュエルディスク)を構えた

 

 

「また決闘(デュエル)ぅ?

 まあ妙な奴の情報も手に入るんだ

 仕方ない。受けてやる」

 

 

 

保険をかけて、今回はこのデッキだな

 

 

「「決闘(デュエル)」」




次回


廃寮の中



対立する二人の人間



その裏にある大きな影



調子者の心の底は







第4話『異種邂逅』
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