聖なる乙女と乗竜奮闘記   作:椎倉

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主にレチーニを授かる過程でのギクシャク

基礎課程でアッシュと会う直前までの出来事です。

もう少し書きたかったのですがあまりにも遅くしてしまうのも人としてなので…


過去も今も未来も決まっていない

私とレチーニの出会いは私が7歳になって少し経ってからになる。

 

元々領地的にロートレアモン騎士国の国境に近いところに祖母が居るが私たち姉妹を育てることが出来ないと言って騎士国にある父方の知り合いに育てられてきた。

なので一応オーファンの儀を受ける義務があった。

しかし、両親が亡くなった出来事に竜達が関係していることもあって恨んでいるわけじゃないがあまり気が進まないままアルビオンの森まで来た。

 

このままアルビオンの森でしばらく居て適当な時間ででていけば竜を授からずに済むと考えていながら歩いてたらアルビオンの森の詳しいことを全く知らないことに気が付いた、いや思い知らされた。

 

「迷っちゃた…、これじゃあこの森から出ていこうにもでていけない…」

 

闇雲に動いて誰かと遭遇、もしくは出口を探す… ダメ…、だからといってここで待って誰かの助けを…、最悪ここで死んでお父様とお母様と同じ場所に行くのもいいかな…

 

そんなこと考えながらどれだけ時間が経ったのか、10分かもしれない、1時間かもしれない とたった時間も分からないぐらいじっとしてたら

 

ふと声がし始めた

 

「…………ト、……スト」

その声ですこし気を取り戻した。あるいはもうおかしくなっちゃているのかな…と思いつつも暗い森の中、その声がする方向に気力を振り絞って歩き始める。

 

「ミスト…、ミスト」

はっきりと聞こえる…、お母様の声だ…

 

「お母様…、どこ?」とその時に森の暗闇が晴れた。

 

「ようやく来たわね、ここまで頑張ったわね」

お母様ではない、それはわかったけど誰かと分かるまでしばらく時間がかかった

 

「あら、あなたもオーファンの儀を受けてる子じゃないの?」

 

「私、お母様の声が聞こえてここに…」

 

「そう。ならあなたのお母様がここに導いたのね。まだ私のことが分かってないみたいだけど私はマザードラゴン、人間に幼竜を授ける存在」

 

「あなたが…」

 

「あなたには幼竜を授かる権利がある。けれど、あなたはそれを望んでない。むしろ竜なんか持つことを拒んでいる。違う?」

 

「私のお父様とお母様は私が赤ちゃんの時に妹を産んですぐなくなった、そしてそれには竜が関わっていると聞きました。だから私は竜なんか持たない。ルシアにも持たせない。そう決めているのです。」

と話すとしばらくの沈黙が流れました。

 

いくらマザードラゴンに遭っても受けなければ…と思い進路をマザードラゴンと正反対の方向をとり立ち上がった

「では失礼しま…、うっ…」と立ち去ろうと思ったがすぐ倒れてしまった。

 

「あらあら、じっとしていて衰弱していたのね」

 

「そんなこ…と…」動こうと思ったがまったく足が立たない。そして、マザードラゴンが近づいてきて意外なことを言った

 

「あなた、幼竜を授からない?」

 

「へっ…?」

 

「あなたとこうして出会えたことも運命でしょ?」

 

「私は望んでいません…、出会えたことも不幸としか…」

 

「出会いは偶然にて必然、その出会いもたった一つの出来事からとよく言うでしょ?、それにあなたは母親の声を聞いてここまで来たでしょ? ということはあなたに授かってほしいということじゃないの?」

 

「……」母親のことを出されると何も言えなくなった。

お母様は私に何を望んでいたのか…

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ミスト、あなたには誰にでも優しくて助けられる子になってほしいの…」

 

「……??」

 

「だから、妹を産んでお母さんがいなくなってもお父さんみたいにちゃんと竜騎士(ドラグナー)|になるのよ…、そして、お母さんみたいにちゃんと人を助けられる存在になるの…、いいね…?」

 

「はぶぅ…」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

元々、私のお父様は竜騎士(ドラグナー)でお母様は医者であった、

 

しかし、お父様は戦争の後遺症で私が生まれた直後になくなり、お母様もその看護で疲労が蓄積し子を授かることも難しいと言われていた。

 

そんな中、私を授かった時は両親はものすごく喜んだらしい

 

お父様は私の顔を見てしばらくして亡くなってあまり記憶にないがお母様は私にお願いごとをしたことも関係あるのかたまに夢に問いかけてきて声は覚えていた。

 

なのでお母様のお言葉なら…とつい思ってしまった。

 

いやいや、ダメ。そんなことで心が折れたら弱い人間て言われてしまう。

 

それに竜を授かろうとも出来る仕事は山ほどあるはず、それでやっていけばちゃんと人助けできるはず…

 

「いいえ、やっぱり私はご遠慮させてもらいます」えぃ…、と立とうと思ったら体力がほとんどなかったことを思い出した。

 

「やっぱり体力がないのね、じゃあ、ここから出ていけるように体力を回復させてあげるから一つ条件を飲んでくれない?」

とマザードラゴンが言ってきた。両親もいなくなり物心がついて姉までいなくなったら流石にルシアが…

 

「その条件、聞かせてもらえますか」

 

「あなた、幼竜を授かりなさい」

懲りないなっと思いながら理由を聞こうとしたら向こうから語ってくれた

 

「私の力を授かるからには星刻を携わないとね、それに生まれてくる子もあなたにとって運命を変える子と思ってるから」

 

「私の手に扱える子なんですか」

 

「それはあなた次第ね、それに勝手に授かった子を殺そうとしないこと。それは人殺しと同じ罪になるから、あなたの両親に深手を負わせて人と同じことになるからね!」

そう聞くとやはり一つの命は重い、いや亡くなっていい命なんてないと感じた。

 

「分かりました。その条件飲みます。」

 

「いいでしょう。ではあなたに幼竜を授かる儀を始めます。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

と言って今のパル、レチーニを授かったなと思い出す

 

けれど実際はここの学院入るまで生まれなかったのと手の平の星刻は疼いても竜が生まれる事はなかった

 

生まれたのは基礎課程(シニオス)1年の一回目の定期試験が始まる2週間ほど前だった、元々幼少期から貧しい方の出だったので本などは自分の中では珍しく、図書館などに頻繁に通っていて同学年の子が普通に読みなさそうな書物もたくさん読んでいて

1回目の定期の筆記の時には基礎課程で学ぶ知識をほとんど吸収していた。ただ幼竜が生まれていなかったので実技試験をどうしようか路頭に迷っていた。

そんな時になんとか生まれてきたのだ。

 

しかし竜も生き物、言うことを聞かないことは当然というべきことだった。

 

「こら、レチーニ。そこは右じゃな…、きゃあ…」

と初歩的なところから言うこと聞かなかったおまけに…

 

「もうだいぶ大きくなって飛竜なのに飛べないってどういうことなの?」

 

「くぅ…」弱く鳴いた後、私と距離を取るように暴れ始めて他の人に迷惑をかけて

 

「こら、ちゃんと躾けているのか!それでも竜飼い人(ブリーダー)|か」

 

「すいません…」

とこんな感じで怒られてはレチーニに怒りをぶつけて自分の気持ちを無理やり落ち着かせていた。

 

当然、実技試験は一番下の成績だった

 

そんなある日に、星刻が少し薄くなったことに気づいていた。

 

自分は勉強熱心で授業も真面目だったのでどういう事情に陥っているかはすぐ理解できた。

 

自分とレチーニの間の星精路のつながりが弱まっているということということを

 

「こればっかりはしょうがない…、パルが悪いの…、こんな竜を授けたマザードラゴンが…」とそんな言葉を吐いていました。

 

この日を期に身体が重く感じるようになっていくようになりました。

 

「ううっ、一向に体調がよくならない…」

 

「ミスト、どうしたの?」

 

「あっ、アシュリー?実は最近何もかものやる気が起きないの…」

私の友達で勉強を教えている、アシュリー・プメル。成績は筆記では自分が教えているので心配なく、実技もそこそこできるいわゆるちょっとできる友達だ。

 

「なるほどね、それでパルのレチーニに強く当たっちゃって話すこともまともにしてくれないというわけね」

 

「そうなの…、つながりを強くすれば多分私の体調も次第によくなると思いたいけどキッカケがなくて…」

 

「うーん…、あまりおススメしないけど方法は一つあるよ」

 

「ホント…?」

 

「この学園一の問題児の人を知っている?」

 

「小耳にはさんでそういう人がいるというのは風の噂で…」

 

「そいつがどんなドラゴンにも乗れるっていうのよ」

 

「ウソだ…、普通パルはその星刻を託した飼い主にしか自分の背を許さないはず…」

 

「だから、学園一の問題児と言われているのよ」

 

「それでその人にどうしろというのよ…」

 

「その人にレチーニを乗ってもらって気持ちを聞くのよ!」

 

「でもそんなことしたらあの人のパルは…」

そのことを聞こうとしたら少し周りを見て、小声で声を出し始めた

 

「そいつね、未だにパルが生まれてないんだって…」

 

「それは気の毒なことに…」

 

「いやいや、もう1年の三分の二は終わっていて生まれてない人なんてあいつだけだよ」

 

「どうせならその人にレチーニを引き取ってもらえれば…」

 

「あんたね…、それじゃずっと体調戻らないよ」

 

「そうだった…」

 

「でどうするの?」

 

「他に方法があったら試したね…」

 

「ということはそいつに頼むのね」

 

「止む無しだよ」

 

というわけでその日の授業をなんとかこなし、重い足取りを引きづりながら学園一の問題児を探し始めた。

と言っても噂は結構広く伝わっており、名もすぐわかった。

 

アッシュ・ブレイク どんな竜でも乗りこなせる人か…

 

「じゃあ、その人に頼んでレチーニの気持ち聞いてもらいなよ」

 

「アシュリーは?」

 

「私はこれから街で他のクラスメイトと待ち合わせしているの。だから一人で行きなよ」

 

「ええっ…、一緒じゃないんだ…」

 

「私はあくまで相談に乗ってあげただけで最終的に自分で解決しないと自分のためにならないよ」

 

「分かった…」

 

性別が違うのですぐに会うというわけには行かずに置手紙をしてきた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「おっ、アッシュ。その隠した手紙みたいなのはなんだ?」

 

「ちがうんだよ、これはだな…」

 

「だけど、その手紙の模様などは女の子が使うようなものと見られるが」

 

「なんか用事があるから会いたいと書いてるんだよ」

 

「それは ま・さ・か」

 

「告白かもしれないな」

 

「そんなばかな…、とりあえず明日の放課後に約束したから会って話をしてくっからあまり覗くなよ」

 

その夜

 

「とりあえず、彼の机に置手紙してきた…」

 

「何々? ミスト、誰に告白するの?」

 

「キュリ、ミストが今、どういう状況か理解して言ってる?」

 

「冗談だよ~♪」

 

キュリ・クブラエル、前回のテストも赤点ギリギリ、ただ頭より体動く教科はよくできる。私と正反対と言っても過言ではない。

 

基礎課程(シニオス)の寮は三人部屋で私、アシュリー、キュリの三人でルームシェアしている。

 

しかし、基本家事は私がしている。

 

なぜなら、二人とも貴族の出で家事のことは全くだったからである。

 

そんな二人と仲良くできているのは二人の性格と人当たりの良さに助けられて庶民の出の自分に隔たりなく接してくれている。

 

かくしてアッシュと出会う約束を取り付けた。




ホントはアッシュと出会ってレチーニに対する感情の違いまで書きたかったのですがリアルが(いろんな意味で)やばくなったのでキリがいいかなと思ったところで一旦終えました。

あと原作読み始めましたがアニメだけじゃわからないこともちらほら載っていて結構使えそうです。

まだ5巻までしか買ってないのですがいずれ全巻(もうすぐ最終と聞いており)揃え読み切りたいです

(今まで劣等生読んでたなんて言えない
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