ヤマト2202の情報もぽつぽつ出てきました。
『さらば』ベースかぁ‥‥。
そしてヤマト乗組員はやはり冷や飯組。
―― 地球防衛軍中央司令部 ――
藤堂平九郎幕僚長と幕僚達、さらには土方連合艦隊司令も出席した臨時の会合が行われていた。
なぜかと言えば、ガミラスから譲渡された大マゼラン~太陽系の銀河間通信システムを介して、イスカンダル救援に向かっている第13戦隊(TF13)との超遠距離通信がようやく可能になり、早速定例報告がなされたのだが、嶋津や古代達がやんちゃ――ではなく、小規模なガトランティス艦隊との遭遇戦と、その艦隊から攻撃を受けていた船舶から4名の男女を救出したが、件の船は時空管理局の次元航行艦で、救出した4名も管理局員で、うち1名は11歳の子供だという事が報告されたからだ。
TF13は時空管理局の救助隊を待っていたが合流できなかったため、4名の局員に説明した上で、再び発進したという。
「時空管理局か。こうも早く再接触するとはな」
「遭遇した以上、ガトランティス艦の排除と救助活動は妥当でしょうが、タイムロスは痛いです」
「タイムロスはまだ挽回が可能だからよしとして、問題は管理局だな。‥‥まさか、救出した中に子供、さらにはクライド・ハラオウンの身内の可能性がある者がいたとはな」
難破状態で時空転移してきた『エスティア』からは様々な物がサルベージされたが、それはハードのみならず、書物や資料も含まれていた。
その中には時空管理局の組織に関するものもあったのだが、政府や防衛軍からの反応は芳しくなかった。
魔法の存在の信憑性についての論戦もさりながら、管理局自身が、かつていくつかの世界(有人惑星)を強引に管理下に置いたという事実を指して、ガミラスやガトランティスと同様の勢力なのではないかと指摘し、関わりたくないと言う者もいた。
ことに、10歳そこそこの子供まで正規クルーとして乗り組み、かつ1人を残してガトランティスの犠牲になったという事実には、攻撃したガトランティスのみならず、危険を伴う任務に子供を参加させていた時空管理局に疑念と不信を募らせる事になった。
「それで、TF13は帰路に時空管理局と接触するつもりなのか?土方司令」
「彼らの任務はイスカンダルの救援、もしくはスターシャ陛下と古代守を救出し、地球に連れ帰る事だ。時空管理局員の救出は仕方ないが、管理局にスケジュールに干渉されるのはよろしくない。彼女らも一旦地球に連れ帰ってはどうか?」
黙して語らなかった土方だが、ここで口を開く。
「今の時点では当初の予定どおりに行動するよう指示しています‥‥それと、時空管理局員を我々の戦争に巻き込む事は極力避けたい。人道上の理由のみならず、時空管理局と敵対する可能性はできる限り摘み取る必要があります」
「クライド・ハラオウンはどうするのかね?」
「管理局側に身柄を返還する方向で進めるべきでしょう‥‥まずは、彼の義理の娘に当たるという局員と直接話してもらう予定です。彼と『エスティア』が過去からタイムスリップしてきたのかも裏がとれます」
――TF13からの情報の中に、『エスティア』とクライド・ハラオウン
が、約22年前から時空転移(タイムスリップ)してきた可能性があるというものがあり、これが軍の一部に論争を引き起こしていた。
事実なら、地球防衛軍の目の前でタイムスリップ現象が確認された事になり、それが市民に知れれば社会不安の原因になりかねないのだ。
だからこそ、土方は人道的見地も含めてクライド・ハラオウンの身柄を何とか返還できないかと模索し始めたのだ。
無論、それはスムーズには進まなかったのだが。