――『テシオ』――
「『クズリュウ』から報告!前方11時30分、距離250宇宙キロに複数の艦船反応があります!」
観測士席の三沢が声を張り上げる。
先頭を行く『クズリュウ』が何か掴んだようだ。
「艦形はわかるか!?」
松島が質す。座標では『タイタンⅣ』が遭難していた宙域だが、来ているのがガトランティスや暗黒星団帝国の連中だったらややこしい事になる。
まあ、時空管理局ならいいとも断言はできないのだが‥‥。
「艦形照合!時空管理局の次元航行艦L級及びXV級です!」
「気を緩めるな。警戒体制のまま距離を縮める」
三沢の報告にブリッジの緊張は少し緩んだが、艦長席の嶋津冴子の声に再び引き締まった。
「『ヤマト』に連絡。ハラオウン執務官を第1艦橋に」
「わかりました!」
「速度を15宇宙ノットに落とせ。偵察機をスタンバイさせろ」
嶋津はそこでひと呼吸おき、パク通信長に再び指示を出した。
「時空管理局に回線を開くよう呼びかけろ。指揮官と交渉する。‥‥それと、発光信号も用意。発光プログラムは時空管理局式だ」
地球防衛軍はガミラス軍の発光信号パターンは解読していたが、時空管理局のそれは『エスティア』のデータを解析したことで把握した。
それは地球防衛軍のそれと共通する部分が多かった――。
――『ヤマト』第一艦橋――
「ハラオウン執務官をお連れしました」
「失礼します」
新人クルーに続き、フェイトが第一艦橋に入ってきた。
「先頭をいく『クズリュウ』から、管理局のL級とXV級艦の反応があると知らせてきた。『ヤマト』も同じ反応をキャッチしている」
「!‥‥そうですか」
「間もなく先方にコンタクトをとるが、君にも立ち会ってほしいのだ」
「わかりました」
真田の要請にフェイトは応じた。
管理局側も、自分がいるとわかれば話をしやすいだろう。
「映像が届きました。展開します!」
森 雪の声が響いた直後、メインスクリーンが切り替わり、『タイタンⅣ』やガトランティス艦の残骸と、遊弋する時空管理局の艦船が映った。
「‥‥確かに、これはL級とXV級です」
画像を一目見たフェイトは即座に仲間達の船だと断定する。
「『テシオ』から管理局に通信が放たれました!」
相原が一同に告げた。
――『クラウディア』艦橋――
「4時30分の方向から接近する複数の反応‥‥これは、管理局の艦船の最高速度を凌いでいます!」
「!?」
観測担当オペレーターが切迫した声を上げた。
その声にブリッジの雰囲気は一変した。
「作業中止。総員警戒配置につけ!急速転移準備急げ!」
艦長席のクロノ・ハラオウンは最悪の事態を念頭に指示を出したが、次いで、ひとつの可能性に賭けた。
「接近する艦船に呼びかけろ。第97管理外世界の公用語でだ」
「わかりました!」
――接近してくるのが『ヤマト』、そして地球防衛軍ならば、それで通じるはずだ。
さらに、残骸を分析しているマリエル・アテンザを艦橋に呼び出す。
通信オペレーターがキーを叩き、英文を作成しようとした時だ。
「接近してくる艦船から通信!‥‥第97管理外世界公用語で、『ソチラハ時空管理局ナリヤ?』です!」
クロノは頷き、返電を指示する。
「『我、時空管理局所属《くらうでぃあ》。貴艦艦名ヲ知リタシ』とな」
指示を出した直後、
「済みません、遅くなりました!」
マリエルが駆け込んでくる。
「今、先方に返電したところだ」
空いている席を示しながら、クロノは現状を説明する。
マリエルが席についた直後、通信オペレーターが声を上げた。
「返答がありました!『コチラ地球防衛軍所属、《テシオ》《ヤマト》《チョウカイ》《クズリュウ》《アシタカ》ナリ。貴艦艦長はくろの・はらおうん提督ナリヤ? 《テシオ》艦長・サエコ・シマヅ』」
相手が地球防衛軍艦、そして『ヤマト』が含まれていた事に、『クラウディア』のブリッジにはほっとした空気が漂い、クロノの顔も明るくなった。
「『テシオ』より映像通信です!」
「繋いでくれ」
クロノは一度深呼吸すると立ち上がった。
『ありえへんSP』見て次シリーズ決めました。
『かんぴょう』です!