――『ヤマト』――
『クラウディア』からの連絡艇はランチ格納庫に誘導され、古代・真田とフェイトが迎えた。
連絡艇の乗降ドアが開き、黒い提督制服姿のクロノ、次いで白衣姿のシャマルが降りてきた。
「宇宙戦艦『ヤマト』艦長代理の古代 進です。ようこそ『ヤマト』へ」
「副長兼技術長の真田です」
「船務長の森 雪です」
「時空管理局次元航行艦『クラウディア』艦長、クロノ・ハラオウンです」
「時空管理局本局医務官のシャマルです」
一通りの自己紹介を終えた後、クロノが表情をやや和らげ、謝辞を述べる。
「この度は我が局員を救出・保護いただき、ありがとうございます」
「宇宙に携わる者の義務を果たしたまでです‥‥それに、救出できたのも僅かな人数に過ぎません」
「全員死亡よりは遥かに有り難い事です‥‥それに、一私人としてはただただ感謝するばかりです」
最後はクロノの兄・息子としての本音だ。
一方、フェイトはシャマルと再会を喜び合っていたが、一段落したため、クロノに歩み寄り、そっと抱き合った。
「‥‥よく頑張ったな、フェイト」
「‥‥うん、お
――その後、護衛の魔導師を含むクロノ一行4人は古代達に案内され、ティアナ達が待つ士官会議室に向かった。
行き交うクルーと挙手の礼を交わしながら、クロノ達は興味深げな表情になっていた。
(内装も、海上自衛隊の艦船とどこか似ているな)
壁一つにしても、管理局の艦とは趣が違う。
第97管理外世界で、横須賀港で行われた自衛隊のイベントで見た自衛艦の内装に近いのは、この『ヤマト』が日本人の手で運航されているがゆえか。
そして、士官会議室に入ると、
「ようこそ、ハラオウン提督」
若き日のプレシア‥‥もとい、嶋津冴子がクロノ達を迎えた。
「色々とお骨折りいただき、ありがとうございます。嶋津大佐」
「何の。帰れるならば元の世界に帰すのが筋ですから」
言葉を交わしつつ、クロノと嶋津は握手する。
そこへ、車椅子に座ったスターレットと、それを押すティアナ、シャリオが歩み寄り、敬礼する。
「‥‥3人とも、よく生き延びてくれた」
「ご心配をおかけしました。クロノ提督」
「スターレット、シャーリー。2人とも、ご両親がとても喜んでおられたよ」
「はい、ありがとうございます」
シャリオとスターレットを労い、クロノはティアナに向き直る。
「ティアナも、よく頑張ってくれた」
「ありがとうございます‥‥兄の遺志を継ぎきるまでは絶対死にません」
「ああ、ご両親や兄さんの元へ行くのはずっと先だからな」
「はい」
一通り労ったクロノは改めて嶋津・真田・古代に相対し、最敬礼する。
「この4人とクライド・ハラオウンを救助、保護いただきました事、時空管理局を代表して、改めて御礼申し上げます」
嶋津は、
「宇宙船乗りの義務を果たしたまでです。それに、我々は4人しか助けられませんでした。御礼を受ける立場ではありません」
と返し、着席を促す。
時空管理局と地球防衛軍初の直接会談が始まろうとしていた。
身内のゴタゴタで少々すり減りましたorz