明久side
「さて、改めて確認するが今回の戦闘は敵を教室に押し込むことが重要になる。その為開戦直後の渡り廊下線は負けるわけにはいかない。そこで前線部隊の指揮は姫路に取ってもらう。野郎ども、しっかり死んで来い!」
「が、頑張ります!」
『『『うおおーーー!!』』』
今回の試召戦争は相手を教室に押し込んでいないと相手の代表を討ち取ることできない。よって、前線部隊には50人中40人というほとんどの人数を費やしている。
キーンコーンカーンコーン
「よし、行け!目指すは……」
『『『システムデスクだ!!』』』
そして、お昼の鐘と同時にBクラス戦が始まり、僕たちは廊下へと飛び出した。
渡り廊下を僕達前線部隊は猛烈な勢いで突き進んでいく。
今回のFクラスの武器は数学。他にも英語や物理など立ち合いの教師を多くし突き進む。
『いたぞ、Bクラスだ!』
『高橋先生を連れているぞ!』
反対側からはBクラスが余裕の表れかゆっくりと歩いてくる。こちらがしょっぱなから総力戦なのに対しあちらは様子見か10人程度しかいない。
『生かして帰すなーーー!!』
そんなセリフと共に戦闘が始まった。
総合
『2ーB 野中長男 1943点』
VS
『2ーF 横溝浩二 764点』
数学
『2ーB 金田一祐子 159点』
VS
『2ーF 武藤啓太 69点』
『2ーB 里井真由子 142点』
VS
『2ーF 君島博 72点』
うっわあ……点数差が倍近くあるしダメだな、こりゃ……
「しょうがないな……吉井明久、数学でいきます
そして僕はとりあえず数学で召喚しておく。
『吉井明久だっ!皆の者、奴らの敵討ちだあっ!討ち取れえっ!!』
『『『『おおうっ!!』』』』
さすがにあれはやり過ぎたためかBクラスの標的が一斉に僕に向く。でも今回は……
「悪いけど、今回は本気出したから僕は強いよ?」
数学
『2ーF 吉井明久 324点』
『『『『なっ!?』』』』
その点数に戦場中から驚きの声が漏れる。それもそうだろう。Fクラスの観察処分者である僕がAクラスレベルの点数をとってるのだから
『な、その点数は……』
「あれ、知らなかったの?実は僕、数学は得意な方なんだよね」
とは言っても今回はたまたま良くできた方かな?苦手分野が出なかったし
「さて、じゃあさ……いくよ?」
そう言うと銃弾を撒き散らすように放つ。
さすがに頭に当たることは無いけどそれでも点数を減らすことには成功する。
『ぐっ……てめえら!数で押すぞ!』
数で押すか……それもいいんだけどさ
「す、すいません、お、遅れました……」
「少しはみなさん待ってくださいよ……」
『なっ!?ここで姫路瑞樹と比那名居天子だとおっ!?』
姫路さんと天子が到着する。
「さて、みんな僕にばかりかまってていいのかい?天子と姫路さんに突破されちゃうよ?」
『くっ!あの二人をまず討ち取れ!吉井はその後でもいい!』
これで人数が裂けたね。
「なら長谷川先生、Bクラス岩下律子です。Fクラス姫路瑞希さんに数学で勝負を挑みます!」
すると早速一人が勝負を仕掛けてきた。
「あ、長谷川先生。姫路瑞希です。その勝負受けます」
「律子、私も手伝う!」
「ならBクラス吉岡龍樹は比那名居天子に数学で挑みます!」
「松尾慶太も手伝います!」
「その勝負受けます」
「じゃあ僕も手伝っとこうかな」
天子は試召戦争は初めてだし、数学は良くないから一応フォローに入っておこう。
「「「「
数学
『2ーF 吉井明久 324点』
『2ーF 姫路瑞樹 412点』
『2ーF 比那名居天子237点』
VS
『2ーB 岩下律子 189点』
『2ーB 菊入真由美 151点』
『2ーB 吉岡龍樹 167点』
『2ーB 松尾慶太 175点』
そして総勢7名の召喚獣が表れ、点数が表示される。
「天子、君はもうちょっと数学がんばろうか」
「数学苦手なのよ。知ってるでしょ」
「まあね……」
天子は特定の数教科は常時500点近い点数をキープしているのに対して、その他の教科は200点台前半あたりというアンバランスな点数であるのだ。
「そういや姫路さん400点越えだね」
「はい、数学は解けたので」
「え、ちょ、それって腕輪持ち!?」
「勝てるわけないじゃない!?」
いや、普通に連携とか操作技術とかを駆使すれば腕輪持ちだろうとどうにかできると思うんだけど……
「いきます!えいっ!」
そう言うと姫路さんの召喚獣は相手に腕を向けるとそこから熱線が放たれる。
「くっ、律子!避けるわよ!」
「わかってるわよ!」
「逃がさないよ!」
さすがに驚いたものの躱されそうになったので銃弾を脚に打ち込んで動きを封じる。あの二人を討ち取れなくても大丈夫だろうけど士気に影響があるかもしれないからね
「「きゃーーっ!」」
さて、まずは二人。後は……
「うっ、お前行けよ」
「いや、お前の方こそ……」
「勝負中によそ見だなんて余裕だね〜」
そう言うと一人の脚を切り裂いて天子の方へと蹴り飛ばす。もう一人の方は僕が相手をしておこう。
「天子、ひとり任せたよ」
「わかったわ」
天子にも召喚獣の操作を慣れさせるためにも1人は任せておく。脚を斬ったから動きも制限されてるだろうし勝てるだろう。
「ほりゃっ!」
「なっ!?早……」
もう一人の方は相手の剣を弾いてカウンター気味の膝蹴りを入れて銃弾を打ち込んでトドメをさす。
天子の方は……
「えいっ!」
「うぐっ!?」
天子の武器で突き刺されて戦死したようだ。ていうかあの武器ってビームサーベル?赤く輝いてるし……
『お、おい!もう四人も戦死したぞ!?』
『姫路瑞樹、予想以上だ……』
『いや、吉井もやべえぞ!』
『お、おいどうするんだよ!?』
『こ、後退だ!』
『いやそれよりも援軍を本陣に……』
よし、上手い具合に混乱してきたな……
「明久、お主そのような点数を取れてるとはのう……」
「ん?まあ勉強はしてるからね」
近くにいた秀吉が意外そうに聞いてくる。
一応去年から勉強してるしね。ただ幽香に頼んだのは少し後悔している……
「それよりもどうしたの、秀吉はまだ後方待機じゃなかったっけ?」
確か雄二の作戦ではいざという時のために後方支援の部隊がいる。秀吉もそのメンバーのうちの一人だったはずだ。こうむやみやたらに前線には出てこない方がいいはずなんだけど……
「それがのう、Bクラスの代表が
「根本って……あの?」
「うむ、その根本じゃ」
根本恭二、卑怯者の代名詞とも言われ、カンニングは当たり前、喧嘩に刃物はデフォルト、球技大会では相手に一服盛ったとかの悪い噂が絶えない人物だ。
「何やら嫌な予感もするし一旦教室の状況を確認しておきたいのじゃ」
「なるほど……わかった。島田さん、僕は一旦教室に戻るからその間の前線部隊の指揮をお願い!」
「え、まあいいけど……」
「天子と姫路さんは後方で待機。絶対に抜かれないようにして!」
「わ、わかりました」
「任せなさい」
そして僕は秀吉を伴ってFクラスへと戻っていった。