最近出番なくてマジで空気でしたからね……
明久side
「じゃあ次は姫路が行ってくれ」
「分かりました!」
どうやらこちらからは姫路さんが行くようだ。で、Aクラスからは……
「私が行くわ」
僕の幼馴染の一人である幽香だ。まずいな、幽香に科目選択権がある以上厳しいぞ。
「科目はどうしますか?」
「生物でお願いします」
やっぱり生物で来たか……
生物は幽香の得意科目である。
こりゃ厳しいぞ。なんとか操作技術でカバーしなければ勝つのは難しいだろう。
「それでは召喚してください」
「
「
そう言って表れた幽香の召喚獣の装備を見る。チェックのスカートに日傘か……なかなか珍しい装備だな。あと肝心の点数は……
生物
『2ーF 姫路瑞希 402点』
VS
『2ーA 風見幽香 456点』
おお、流石幽香だ、圧勝してるね。
姫路さんも400点を越えてるけど、それよりも幽香は高いな。
「それでは試合開始!」
「行きま「甘いわね」なっ!?」
試合開始と同時に二人の召喚獣は接近するが、幽香の召喚獣は大剣をかわして姫路さんの召喚獣の眉間を傘で突いて攻撃する。
「ね、明久。この勝負って……」
「うん、姫路さんには悪いけど幽香の勝ちだろうね」
「な、明久どういうことだ?確かに点数は負けているが勝ち目がないわけじゃないだろ」
「勝ち目なんて無いよ。今の一撃目で分かったから」
操作経験の長い僕なら分かる。もう姫路さんの勝てる確率なんて無いだろう。
「どういうことだ?確かに一撃目はもらってしまったが……」
「そこが問題なんだよ。その一撃目はカウンターの一撃だったんだ。タイミングが合ってないとできないんだよ」
「だが……」
「点数は見ての通り幽香が上よ。さらには喧嘩も強くて運動神経の良い幽香なら操作経験が少なくてもある程度動かせるでしょうね」
「そして姫路さんはD、Bクラス戦はほとんど動かしてないし、運動神経も良くない」
事実Dクラス戦では僕が動きを止めさせていた相手に一撃だけを入れて倒し、Bクラス戦では腕輪で一掃、後半は脅されていて動けなかった。
「つまり操作技術によるアドバンテージはほとんど無い」
「だがまだ腕輪が……」
「それが一番の問題さ。ほら、見なよ」
そう言って僕が幽香たちの方へと指を向ける。誰がどう見ても姫路さんの劣勢で、幽香の日傘の先から出ているレーザーに追い詰められている。
「ほらほらほら?どうしたのかしら?」
「舐めないでください!腕輪発動!」
そう言って姫路さんは手を向けると熱戦を放つ。
「これで……」
「当たるわけ無いでしょ?」
「なっ!?」
しかしそれは幽香にあっさりとかわされてしまう。それもそうだ、だって……
「隙が無い相手に撃っても無駄よ。避けてくださいって言ってるようなものよ」
「そんな……」
それを見て姫路さんは項垂れている。
「姫路さんは操作技術や運動神経が乏しいから一撃必殺の腕輪の力に頼ろうとする傾向があるんだ。だから隙の無い相手にも使っちゃうんだよ」
Bクラス戦の時も腕輪を使ったけどあれは僕がサポートしなきゃ確実にかわされていただろう。それを自覚してない姫路さんは自身の腕輪の力を過信してしまってるのだろう。
「本当の大技ってものはこう使うのよ!」
そう言って幽香の召喚獣の腕輪が光ると手のひらから花びらが出てきて、竜巻のように渦巻き始める。それを姫路さんの召喚獣に向かって放ち、ダメージを与えながら上空へと吹き飛ばす。
「さて、これで終わりよ」
幽香の召喚獣の日傘の先にレーザーのエネルギーが溜まっていき、先端を上空で身動きのとれない姫路さんの召喚獣に向ける。
そしてエネルギーが解き放たれると極太のレーザーとなって姫路さんの召喚獣を飲み込む。
「ま、ざっとこんなもんかしら?」
そしてレーザーが消え去った後には、姫路さんの召喚獣の姿は見られない。
生物
『2ーF 姫路瑞希 DEAD』
VS
『2ーA 風見幽香 364点』
「勝者、Aクラス!」
その宣言にうちのクラスからは絶叫の声が漏れる。それもそうだ、主戦力である姫路さんが惨敗したんだからね。
「くっ、もうこれで後がねえな……」
「じゃ、次は天子ね。科目選択権をしっかりと使って勝ってきなよ」
「はいはい。その次は貴方なんだから頑張りなさいよ?」
「当然!」
ここは得意不得意の点数差の激しい天子に科目選択権を使わせるべきだね。僕はどの教科でも勝てるし
「なっ!おいっ、勝手に……」
「言っとくけどこれしか勝つ方法無いからね?」
「ぐっ……、だが比那名居はともかくお前が勝てる確率なんて……」
まあそれもそうか、僕の全力の点数知ってるのなんて幽香と天子くらいだからね
「あるさ。言っとくけどこれ勝つ確率は誰よりも高いよ」
「……そこまで啖呵切るんならぜってえ勝てよ」
「はいはい」
そう軽く答えると天子の方を見る。
「そういうわけだから天子も勝ってきてね」
「当たり前よ」
そう言うと天子は笑いながら前へと出た。
「それでは次の方……は出てますね」
「Fクラスの比那名居天子です。以後お見知りおきを」
「Aクラスの
へえ……白沼龍夜か……ん?タツヤ?どっかで聞いたような……ってまさか!
「ねえ秀吉。あれがまさかさっきの……」
「そうじゃ、あれが姉上の想い人じゃ」
「やっぱり……」
「姉上がよく家に招いておったから顔見知りじゃよ。気のいいやつじゃよ」
「そうなんだ……」
なんかいかにも気さくなリーダータイプって感じだしね……
「ていうかさっきからお姉さんが秀吉を見つめてるんだけど……」
「あ……」
秀吉、ご愁傷様です。
「それでは科目を選択してください」
「そうですね……地理でお願いします」
「おっ、地理か……」
天子が選択したのは地理か……
「白沼君って地理得意なの?」
「そうじゃのう。確か姉上に教えておったし得意だと思うのじゃが……」
「
「
ま、聞くよりも点数見た方が早いかな。
えっと点数は……
地理
『2ーF 比那名居天子 482点』
VS
『2ーA 白沼龍夜 411点』
おお、天子に負けてるとはいえ400点越えてるな……
「今回は結構自信があったんだけどな……」
「まあ私は地理は得意なので」
不得意科目も頑張ってね、天子
「それでは勝負開始!」
そう言われ、二人の召喚獣が激突し、刃を重ねると一旦後退する。
ちなみに白沼君の召喚獣の装備は青色の甲冑に広刃の大剣。明らかに強そうである
「一気に行かせてもらう!腕輪発動!」
そう言って白沼君の召喚獣の剣が炎を纏う。うっわ、こりゃ強力だな……
姫路さんのとは違って使ったとしても隙ができないタイプの腕輪だし攻撃力も高そうだ。
「じゃあこっちも腕輪発動よ」
「なっ!?」
そして天子も腕輪を使って地震を起こして、白沼君の召喚獣を倒させる。
天子もダメージを受けるけど攻撃を食らう方がダメージが大きいだろうからこれが最善だろう。
「くっ、腕輪が……」
「どうやらその腕輪、時間制限があるようね」
どうやら炎が出る時間はそれほど長くは無いようだ。どうやら勝ち急ぎすぎたようだね
「今度はこっちから行くわよ!」
そう言って天子は召喚獣を接近させる。
「甘……」
「そっちの方が甘いわよ!」
「なっ!?」
しかし振り下ろされた大剣をかわして逆に左腕を切り上げる。さらに背中に一太刀浴びせかけて蹴りを入れて無理やり距離を取る。
「うぐっ……こうなったらまた腕輪を……」
「させないわよ!」
そう言って接近すると今度は脚を斬りつける。
「なっ!これじゃあ移動が……」
白沼君の腕輪は武器強化のタイプだから接近してないと意味が無い。そしてあの脚なら接近は困難だし、天子に腕輪を使われたらそう簡単には起き上がれないだろう。
「終わりね」
「くそおっ!!」
そして天子は剣を胸に突き刺してトドメを刺す。
地理
『2ーF 比那名居天子 385点』
VS
『2ーA 白沼龍夜 DEAD』
「勝者、Fクラス!」
『『『『おおーーっ!!』』』』
その結果にFクラス側から歓声が上がる。
「勝ったわよ」
「お疲れ」
そして戻ってきた天子とハイタッチをする。結構強めにやったんだけどまあいいだろう。
「で、次は明久よね。大丈夫なの?」
「ま、今回は
「そう。なら安心ね」
本当は出す必要はなかった気がするんだけどな……。まあ備えあれば憂い無しというやつだ。
「それでは6回戦目の方は出てください」
「んじゃ、行きますか」
さて、いよいよ僕の全力のお披露目と行こうか!