【完】ACE COMBAT SW ‐The locus of Ribbon ‐   作:skyfish

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皆さんはエスコンどの作品をやりましたか?
私は順番でいうとX→X2→5→04→zeroなんですよね。6とAHと3Dsやってみたいんですがゲーム機が・・・

それでは本編どうぞ


第1話「遭遇」

この世界でも人間同士の戦争は存在した

いや、正確にはそれを忘れさせる異変が突然起こった

人類は〝互いに殺しあう″という遊戯を考える余裕すらなくなったのだ

それらは毒をまき、鉄を貪り、大陸の空と大地を蹂躙し始めた

もちろん人類も黙って見てはいない

自分たちの故郷、友人、恋人、家族・・・

大切な人たちを護るためにその異変に立ち向かった

それが5年前から今に至る戦争――

彼らは猛々しく戦い、敗走した

ヨーロッパ大陸のそのほとんどを侵略された人類は

各国の精鋭を集めた部隊を編制し望みを託した。

大陸最後の砦であるこの島は今も護られている

"彼女たち"のおかげで

ここでは仮初の平和が保たれている

平和から最も遠いこの空で

平和と人類を護るために飛ぶ彼女たちの名は――

 

 

『ストライクウィッチーズ』

 

 

1944年5月19日16:30

 

警報!そのとき私は格納庫にいた。

すぐさま自分の機体に乗り戦闘準備を始める。

うるさすぎるアラートが基地全体で鳴り響いてる。

 

≪ネウロイ出現! 方位105、グリット17地域、高度8000に大型ネウロイ1機接近中! 各員戦闘配置につけ。航空部隊はただちに出撃せよ! ≫

 

他の仲間が格納庫に駆けつけていく、一番最後の人を見て大声を上げた。

 

「宮藤! すぐに出撃するぞ、はやく準備しろ!」

「す、すみません! 坂本さん」

 

そうして全員準備が完了し滑走路から飛び立った。

 

 

 

「敵機発見!」

 

坂本がそういうと同時にネウロイからの攻撃が始まった。それを散開してやりすごす。

 

「シャーリーとルッキーニは援護射撃! バルクホルンを援護! 私と宮藤は奴を攪乱する。リーネは後方支援を頼む!」

「「「「「了解!」」」」

 

坂本と宮藤は九九式二号二型改13mm機関銃を撃ちながらネウロイの周囲を飛び回る。

シャーリーとルッキーニの援護射撃の中で、バルクホルンはMG42機関銃の銃身をネウロイの体に叩きつけた。

 

「はああああああ!!」

 

バルクホルンの固定魔法「怪力」で強化された一撃の威力は大きくいつもなら簡単に砕け散るのだが、ネウロイの装甲が堅いのかヒビしか入らない。

 

「リーネ、あそこのヒビを狙え」

「はい!」

 

リーネは手に持つボーイズMk.1対装甲ライフルを構えて狙撃した。

爆散。煙がはれるとそこに赤いコアが見えた。

 

「コアを見つけたぞ! 全員撃てぇ!!」

 

コアに大量の魔力がこもった銃弾をあびせる。その威力に耐えられずコアは粉砕した。

 

「ネウロイの沈黙を確認。みんなよくやった」

「は~怖かったぁ」

「頑張ったね。芳佳ちゃん」

 

皆がそれぞれのことで話し合っている。

太陽は傾き、空は薄暗くなっていた。

 

「よし。日が暮れる前に基地に帰るとす…ん?」

 

基地からの通信が入ったので回線を開く。

 

≪少佐!坂本少佐!聞こえますか!?≫

「どうしたミーナ、そんなに慌てて?」

≪それが…皆さんがいる空域に新たに大型ネウロイの反応があったのだけど様子がおかしいの。警戒して!≫

「ネウロイが? ここからは何も見えないのだが…」

 

そのとき、夕暮れの橙色の空が真っ白になり輝いた。

 

「うお! なんだ!?」

「ネウロイの攻撃か!?」

「うじゅ。眩しい。」

 

あまりの光に皆戸惑う。治まると黒い物体を見て声を上げる。

 

「ネウロイ!?」

「そんな…いきなり現れたの?」

「うえ~、もう帰りたいんだけど~」

「そういうなよルッキーニ。ちゃっちゃと終わらせて帰ろうぜ」

「珍しく意見が合うな、リベリアン。なんであれ私の前に見えるのを落とすだけだ」

「いや待て、様子が変だ」

 

坂本美緒は自身の固有魔法である魔眼を使い、ネウロイをくまなく観察する。

その直後、ネウロイは砕け散った。

 

「え? え? なんで?」

「魔眼で確認したのだがコアが見当たらなかった。おそらくすでに破壊されていたのだろう」

「なんだそれ。じゃあだれが破壊したんだ?」

「それは分からないが…」

 

そんな中、先ほどのネウロイを見ていた宮藤が何かを見つけた。

 

「あれ?坂本さん、あそこで何か落下してます」

「なに?」

 

坂本が魔眼で確認すると

 

「あれは…ウィッチだ!」

「え!ウィッチですか、でもどこの?」

 

リーネが質問するが美緒は分からないと答える。

とりあえず不明ウィッチに交信をはじめた。

 

「上空のウィッチ、聞こえるか。聞こえていたら自らの所属を明らかにしろ」

 

返事はない。ただその高度をどんどん落としてゆく。

 

「上空のウィッチ、所属を明らかにしろ!そのままでは海に落ちるぞ!」

 

無音。

 

「もしかして気を失ってるんじゃ…」

「まずいぞそれは!」

 

先に動いたのは宮藤だった。

 

「助けに行かないと!!」

「待って、芳佳ちゃん!」

「ヨシカー!」

 

後からリーネとルッキーニが続く。

 

「待て、お前たち! むやみに近づくな!」

「いや、行かせてやれ」

「少佐! もしネウロイだったら!」

「魔眼でもコアは発見できなかった。大丈夫だろう。ミーナ、聞こえるか?」

 

そういって美緒は基地にいるミーナに通信を送る。

 

≪なに、坂本少佐?≫

「突如出現したネウロイは消滅した。それと所属不明のウィッチに遭遇したが気を失っている。大事はないと思うが救護班の準備をしてくれ」

「なっ!? 正気か少佐?」

≪了解しました。急いで帰投してください≫

「だそうだ。これ以上日が暮れては面倒だ。つづきは基地に帰ってからにする。いいな」

「…了解した」

 

バルクホルンは俯いて小さく答えた。

 

 

 

 

「大丈夫ですか!? しっかりしてください!」

 

宮藤は声をかけるが返事がない。このままでは海に突っ込んでしまうため、せめて落下を止めようと試みた。

 

「う~~! おーも-いー!!」

 

宮藤はウィッチの体を抱き支えるが依然落下は止まらない。

その間にリーネとルッキーニが追いつき、リーネが右手の銃をルッキーニはストライカーユニットを持ちようやく止まった

 

「この銃見た目通り重いよ~!」

「うじゅあぁぁぁ!!! むり!シャーリー手伝ってぇ!」

「あいよー。っと、確かに重いな」

 

などと4人がかりで運ぶことになった。

帰り道はこの正体不明のウィッチについての議論で持ちきりだった。

 

「いったいどこの誰なんでしょうか?」

「顔つきは扶桑人に似ているが知らない顔だな」

「それにこの銃ですが私たちが使うものと全然ちがいます」

「一番おかしいのはこのユニットだよなぁ。もしかしてジェットストライカーだったりして」

「あれはまだ開発中のはずだ」

 

そんなこんなといろいろ話しているとルッキーニがあるものを見つけた。

 

「ん? ねぇねぇ、シャーリー。翼と尾翼に何か書いてあるよ」

「え? どれどれ」

「なんだ? 見せてみろ」

 

美緒が翼を、シャーリーが尾翼を見る。

 

「3つの矢じりのようなものが描かれているな」

「なぁ。これ部隊章じゃないか?」

 

そう言われ、確認するとそこには水色の輪に白い飛行機のようなものが通り抜けているマークが描かれていた。

 

基地に着くまでずっと議論は続いた。

 

ただ1人だけ、バルクホルンは今も気を失っているウィッチを睨んでいた。

 

 

 

 

 

――――少しだけ時間を遡る

 

空気を切るような音でわずかに意識が戻った

目の前に若干赤みがかった海がどんどん近づくのが意識しなくても理解できた

全身で風を受け止めているのが感じられる

どうやら自分が気づかないうちにイジェクトしていたようだ

でもパラシュートが開く様子がないので、このままでは海に叩きつけられて死ぬだろう。

 

すこしだけ残念に思う

もし死ぬなら空中で自身の愛機と共にしたかった

でもそんな贅沢が簡単には実現しないのが世界だと十分認識していた

 

ふと目を横にやる。目に入るのは沈みかけた真っ赤な夕日

それはこんな状況でもこころ奪われるほど美しいものであった

だからこれが最後でも、まあいいか、と思ってしまう

 

海面がすぐそこまで迫ってきた

覚悟を決めて目を閉じようとすると、何かがこちらに近づいてきた

最初、俺の命を刈り取る死神かと思ったがそうではない

見るとどうやら女の子のようだ

つぎは天使にでも会ったかと思ったがこれまたハズレ

頭に天使の特徴である輪っかもなければ翼もない

その代わりに足に変なものを履いていた

どうやら本物の天使は万人が想像するものとはまったく違うものだと理解し、内心ため息をつく

 

そんな珍妙な天使の顔がはっきりと分かるまで近づいたとき

 

 

 

(―――――ああ、そうか。やっと…)

 

 

 

心の中でそう呟き、目を閉じた。

 

 

同日 21:00

 

「それで、例のウィッチの容体はどうなの?」

 

この基地の最高指揮官であるミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐は坂本美緒少佐と今日起こった出来事を話していた。

 

「ああ。医師からの報告では、指先の内出血以外は目立った外傷はなく明日には目を覚ますとのことだ」

「そう、でも問題は・・・」

「ああ・・・こっちだな」

 

2人の前には例のウィッチが所持していたストライカーユニットと銃を見ていた。

他のユニットと比べ一回り大きく、並べて置いてあるせいか明らかに他とは違う技術が使われていると感じさせた。

 

「とりあえず機体には触れないように伝えておいたけど、とにかく彼女の目が覚めたときに聞いてみる必要があるわね」

 

ミーナの声が格納庫に静かに響いた。




最後まで読んでいただきありがとうございます。
ストパンキャラですが性格、口調など完全に把握していません。
おかしかったら米欄にお願いします。

え?なに?もっと勉強してから書けだ!?
そんなこと言うなよこっちは絶賛勉強中なんだよぉ(´;ω;`)ブワッ


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