【完】ACE COMBAT SW ‐The locus of Ribbon ‐   作:skyfish

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少しだけコメディ


第38話「王の目覚め」

1944年9月17日

 

 

ブリテン島の北200㎞に位置する全長3㎞ほどの無人島。そこにはレオナード部隊の検閲から逃げ延びた科学者たちがいた。そう。こここそがマロニー大将が言っていた謎の廃施設が見つかった場所。科学者たちはそれを調べるためにネウロイのある能力を利用しようと考えた。それは再生能力。ネウロイの再生能力を利用して施設を復活、調査する手筈だったが、コアコントロールシステムの暴走で不可能となった。

 

「これからどうする?」

 

「どうするって……なあ」

 

 捕まりたくない思いと科学者としての意地のせいか大元のコアを斬り取りここまで持ってきてしまった。どうしようと悩む科学者たち。

 

 

 

異変は、ゆっくりと浸食していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガリア解放によりネウロイの恐怖が無くなった日からロンドンは昼夜関係なくずっとお祭り騒ぎだ。その中のお店。そこでブリタニア料理を堪能していたメビウス1達御一行(メビウス8、スカイアイ他数名は別行動)

 

 一応この場を借りて言わせてもらう。明確な理由は筆者も知らないが、不味いと名高いブリタニア料理。食べてもいないのに不味いと決めつけるのは彼の国に大変失礼です。筆者は食べたことないため説得力はありませんが美味しい料理はあります。

 

『…………………雑でした』

 

 と言い放った腹ペコ王の言葉は有名ですが、時代背景を良く考えてください。あの時代、調味料は良くて塩のみだったと思います。しかも戦時中で味付けも何も無かったかもしれません。さらに付け加えると、王の言葉は大半が“太陽の騎士”に原因があります。

 

 以上述べたようにブリタニア料理にも美味しいものはあります。現に、皆さんおいしく頂いたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 どれだけ美味しくても絶対に食べられないものは存在します。それは見た目と香り。過去に合ったのは、まだスカイアイたちがここに来る前のある日。料理当番だったエイラはあるものを取り出した。

 

シュールストレミング

 

 スオムスが誇る伝統の缶詰食品。それを開けた30分後、基地関係者の半数が倒れる事態となった。異変(異臭)を察知したサーニャ(ガスマスク装備)によって対処されたのは記憶に新しい。そして、ある特定の国に対して、絶大に効果を出す料理がブリタニアにある。そして、つい先ほど灰になったものが。

 

 

 

 

(燃えたよ。燃え尽きた………………真っ白にな)

 

 

 

 

「メビウスどうしたんだ!? メビウス。メビウスーーーーーー!!!」

 

 

 

 

GAME OVER

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやいや勝手に死なせんな筆者」(メタい)

 

 誰か(?)にツッコミを入れるシャーリー。

 

「肝油すら耐えたメビウスが一撃だと!? そんなに凄かったのかこれは」

 

 ブリタニア料理の代表の1つ。それは、ノースポイント、扶桑、そして我らが日本の民に死が確定した拷問級の食べ物。

 

 

 

 

 

 

ウナギのゼリー寄せ

 

 

またの名をウナギゼリー

 

 ……………うん。もう何言っているかわかんねーと思うけど、何この異世界料理? て思うのは分かるよ? でも残念。実在してるんだぜ、これ。見た目と調理方法は各自で調べてくれ。責任は各自で。因みに味は塩味らしい。調味料は入れてないため、良い意味で素材本来の味が出されている……らしい。

 

「あれ? 芳佳ちゃん?」

 

 食してから笑顔を崩していない芳佳。というか。まったく動いていない。ペリーヌが芳佳の眼前で手を振る。

 

「え……笑顔で気絶してますわ」

 

「芳佳ちゃーーーーーーん!?」

 

 

 

 

尊い2人の命が「だから殺すなっつーーの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 軍所有の大演習場。そこではある物を装備した海兵隊隊員が横一列に並んでいる。その端っこにはワイト島分遣隊のフランシー・ジェラードの姿が。

 

「放て!」

 

 合図とともに一斉に引き金が引かれる。ボウッ! と音と共に大量の水が放水された。ものすごい勢いで水が放たれたにも関わらず微動だにしていない。さすが海兵隊。これしきの事でビクともしない。

 

「うひゃーーーーー……………」

 

「あ。フラン飛ばされた」

 

「これで何回目でしょうか」

 

「さあ?」

 

「自分が作った手前、どうしても使いこなしたいのじゃないかしら」

 

 以前海水浴に行った際フランが作った高圧放水銃。あの時は足場が砂だったこと、フラン自身が軽すぎたせいで勢いに負けて自身が飛ばされる事態となった。夢を諦めかけたが、海兵隊にCQCを教えていた、あのエースウィッチに瓜二つの誰かさんが

 

『ちゃんと構えてればできる』

 

と言いながら実証した。しかも能力なしで。コツだけ言うと

 

『コーヒーの香りがする』

 

 と言いながらどこかに飛んで行ってしまった。

 

で、この高圧放水銃。ガッチリと極められた体つきである海兵隊員たちはそうでもないが、華奢な体である彼女には厳しい話だ。年頃の女の子に体重増やせなんて無理な話。それでも挑戦している。

 

「まだまだーーーーー!」

 

 

 

 

 

 

「うひゃーーーーー……………」

 

 

なんともほのぼの(?)として雰囲気に包まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃。ポーツマス軍港に停泊中の扶桑海軍航空母艦“加賀”飛行甲板

 

 前回の約束通り。ガランドと森田以下加賀航空隊の皆はコーヒーブレイクを楽しんでいた。嗜好品の一つであるコーヒーは煙草に引けを取らないほどの人気だ。そんな中、途中参戦してきた有名ウィッチ似のウィッチが来たこと、持参してきたコーヒー豆でより混沌(カオス)になっていた。

 

航空兵A「うわ……」

航空兵B「苦っ!」

森田「ここまで苦いのは生まれて初めてだ」

ガランド「これは、きついね」

 

メビウス8「そうか? これまだ中の下くらいだが」

 

加賀航空隊の皆さん「止めてください貴方のためにも」

 

メビウス8「ショボーン(´0w0`)」

 

 その後、牛乳を入れてコーヒー牛乳にしたところ絶妙な美味さに仕上がった。それを航海中に飲めないことを加賀航空隊の皆は残念がったそうな。

 

 

 

 

 

 

航空兵C「そうだ。“間宮”を召喚すれば」

 

森田「ふざけたことぬかすと二航戦流訓練法だ」

 

航空兵C「ゴメンナサイ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ頼めるか?」

 

「ああ。了解した」

 

 山積みになった書類に埋もれた部屋ではベルツことレオナード・スウィントンとスカイアイ、その他の部下たちが書類作業に当たっていた。その多くがマロニー一派が計画していたウォーロック計画の資料である。押収したものを全て確認しているのだ。これがなかなかの量で終わる気配が一向にない。

 

トスッ。

 

 

ドサササーーーーーー。

 

「うわ! 申し訳ありません!」

 

 部下の1人が誤って書類の山に触れ、それがドミノ倒しのように5つほど巻き込んで崩れた。床に散らばった書類を拾っていくなか、その中に写真が挟んであった。スカイアイは何気なしにそれを拾いあげ、言葉を失った。

 

「何故……こんなものがここにある!?」

 

「どうした?」

 

「これを見てくれ」

 

 拾った写真を見せる。それを見てベルツも絶句した。そこに映っている物を一度も忘れはしない。風化で色痩せ、表面が崩れ落ちているがそれは正しく、エルジア軍のマークだった。

 

嫌な予感がする。

 

そう感じた2人は同じことを思った。

 

「諸君。エルジアという言葉が記載された書類を至急探してくれ!」

 

 床にバラけた書類を重点的に調べる。この不安がただの夢だったと思えることを願って。

 

 

 

 

 

 

その希望は、無残にも砕かれることとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』

 

この部隊に最後の夜が訪れた。ガリア解放の目的を達成した彼女たちは明日をもって解散となる。最後の晩餐なだけに皆が皆料理に手を振るう。その間、メビウス1は1人飛べなく形だけ留めるF-4の主翼に寝転がっていた。あれからもう少しで半年となる。俺たちをこの世界に送り込んだあの女神は準備ができ次第元の世界に返すと言った。なんでも今世界と世界の狭間で時空乱流というものが発生してため安定するまで待たないといけないとか。

 

「ここにいたんですか」

「探しました」

 

 芳佳とリーネが来ていた。どうやら晩餐の準備が整ったらしい。

 

「メビウスさん。その、1つ聞いていいですか」

 

「なんだ」

 

「メビウスさんの写真に写っていた車椅子の女性。メビウスさんの恋人かですか」

 

「―――ああそうだ……いや、そうだった(・・・・・)

 

包み隠さずメビウス1は言う。その言葉に宮藤は違和感を覚える。

 

「もしかして、その人は……」

 

「いや、死んでないよ。ちゃんと生きてる」

 

「そうだった……何かあったのですか?」

 

 怪訝な顔を浮かべるリーネに、メビウス1は話を続けた。

 

「彼女の弟が俺の親友でな。後部座席を任せていたんだが………俺のミスで被弾して、死んじまったよ。あの日から今まで顔も合わせていない」

 

 あれ以来複座戦闘機乗ることをやめた。もうあんな気持ちを味わうのは御免だったから。

 

「今でも面会の話が来ているが……適当な理由付けて断ってる」

 

「どうしてですか? その人が会いたがっているのに」

 

「―――どの面さげて、会えばいいんだ?」

 

 自嘲的な笑顔を浮かべているが、その表情には明らかに、底知れぬ悲しみが宿っている。そんな彼女に2人はどんな言葉をかければいいのか分からなかった。

 

 

 

 

 

その時だった。眠りに着こうとしていた基地に警報が響き渡る。

 

「なに? なんなの!?」

 

「ガイアのネウロイの巣は消滅したのに?」

 

「おい管制室この警報は何だ!」

 

≪わ、分かりません情報が混乱してて………とにかく空を見てください!≫

 

 空? と聞いて三人は急いで格納庫を出る。空を見上げて言葉を失った。

 

 

 

 雲一つない夜空を覆い尽くすほどの流れ星。その一つが、綺麗な白い光から凶暴な赤い火の玉となってヨーロッパ大陸に落下した。直後、夜空を照らさんばかりの閃光が見える。隕石が堕ちた瞬間だった。

 

 

「出撃するぞ二人とも」

 

「「はい!」」

 

3人は駆け出し、自身のストライカーが置いてある格納庫に向かう。

 

 

 

災厄の流れ星

 

 

 

御稜威の王が蘇る

 

 

 

慈悲深き王は、地上に住まうもの分け隔てなく安息を与える

 

 

 

“救い”が始まる

 

 

 

絶望という名の“救済”が

 

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