俺、生まれました
生まれてすぐに殺される予定だった赤子はその場で少年へと成長しその姿をくらました、彼に行く先はない、頼れるものもない、生まれたばかりで言葉もわからない。
ほっといても奴は死ぬ、そう考え捜索等がされることはなかった
それから十年が経ち
「まっず」
そんな文章で書いただけでは訳のわからない過去を持つ少年は素直な感想を述べていた
「そ、そんな酷いこと言わなくたっていいじゃないか。僕達チームだろ!」
恐らくはそのまずい料理らしきものを作ったであろう男が文句を告げる
「何がチームだ、同じストリート生活ってだけだろヴァレス」
笑いもせずバッサリと少年は切り捨てる、ここは俗に言うホームレス達が過ごす街道であり彼等は時折近所の教会から与えられる施しと個性的な仕事をして生きていた
あるものは真っ当な仕事、又あるものは犯罪、そしてこの二人は
「この中じゃ僕達くらいなんだからもっと仲良くしようぜ、教会の依頼なんてもんで報酬もらってんの」
「だからといって毎度俺に頼ってもらわれても困る」
境遇としては人の身ではありえないと言っていいものだが彼はどうやらスれずに生きてきたようだ、多少口下手ではあるけれども
今日は依頼もなく自作の家に篭っていた彼等は暇を持て余し昨日の依頼を振り返る
「しっかしいくら僕達がこんな資源無駄遣い装置と化してるからといってただの武器で悪魔狩りをやらせるなんてなに考えてんだろうな」
ヴァレスが言ったことに彼は不満げに答えた
「さぁな、その分報酬もうまかったし俺は満足だ。ただ俺がほとんど一人で相手したのになんでヴァレスとのわけ前が半々なんだよ...」
睨まれたヴァレスは左に目をそらし話を変える
「そんなことより今日は待ちに待った施しの日じゃねーか、美人少女シスターにパンもらおうぜパン」
「さっきからまるで俺達が旧知の仲のように喋ってるけど俺がここに来たのついひと月前だぞ」
「てことはここでの配布は受けたことがねーのか」
ヴァレスが尋ねると彼は頷く
「ここの街の教会には『聖女』って呼ばれてる金髪の美少女シスターがいるんだよ。このストリート生活で汚れた心のオアシスになってくれてるぜ」
「『聖女』?すげぇあだ名だな」
少年は大層なあだ名に思ったことを口に出す
「ああ、なんでも『
「へぇ、結構レアものだな。しかもご大層なあだ名もついてるから中々の使い手なんだろうな」
前から同じ『神器』持ちと話して見たいと思っていた少年は嬉しそうだ
「まぁ年もお前さんより少し下だろうし話しやすいだろ10歳らしいから」
「ヴァレス、お前そういう趣味が...」
少年は引くに引いたが歳を聞いて安心もした、本当の年齢と同じなのだから
文才ないね、俺。まぁ楽しかったからいいけど
感想とかあると嬉しい