「おい、なんでよりによってゼロとなんだ」
「その言い方は酷いな...なんで初対面のイリナの方が俺の扱いがいいんだよ」
ゼノヴィアとゼロは互いに不満そうに声を漏らした。
「というよりゼノヴィアとゼロさんってどういう知り合いなの?」
「まぁ簡単に言うと先輩と後輩かな」
「...ふん」
「それってどういう」
質問にニヤリと笑いながら答えたがイリナにはよくわからなかった。
「みなさん、侑斗先輩を発見しました!」
ギャスパーからの連絡が入り三人は木場のいるという場所へと駆け出した。
「木場がやりあってる相手が持ってるのは...」
「教会から盗まれたうちの1本ね、木場くんは冷静さを失ってるみたいだけど結構押してるわ」
「そりゃ俺と模擬戦やりまくったからな」
乱入するかしないか少し悩んでいたところに話が進んでいく。
「な!?ヴァルパー•ガリレイ!」
「なんだあのおっさん」
「今回の事件を起こした張本人ってとこかしら」
ゼロは自身の記憶と照らし合わせ、ここから自分の取るべき行動を模索する。
「乱入は...なしだ。傍観に徹する」
「そうすると思っていたがやはりか。また未来がどうとかいっているのか?」
ゼロの出した答えにゼノヴィアは呆れ、イリナは二人の会話に混乱する。
「ちょっと前は信じてくれてたのに酷くないか?」
「別に疑ってるわけじゃないがどうもゼロはそれに踊らされているようにしか見えない」
「へ?未来?どういうこと??」
一人話についていけないイリナが混乱する。
「ゼロは狙っては無理だが、突然未来の光景が見えるらしい」
「昔は誰かの末路しか見えなかったけどゼノヴィアと会う少し前に変質してな」
少し懐かしむ目をした後にゼロはやはり考えは変えないと告げる。
「まぁコカビエルとはサシでやらせてもらおうかな。新しい禁手も試したい」
「待て!コカビエルだと?」
「まぁ最近見たからなこれに関しては。間違いないはずだ」
もっともコカビエルだけではないが、と心の中で付け足した。
アーシアとヴァレリーを含む他のグレモリー眷属も合流し、木場は禁手へと至る。
「ここで反乱分子を減らしておけば、妨害が入るまでもなく和平まで一直線だ」
「それにしても未来が見えるって神器かなにかなの?」
「いや、神器ではないはずだ。正体不明だけど検討はついてるな」
まぁわざわざ予想を言う必要はないだろうとゼロはそこで話を切る。
「きたぞ、コカビエルだ。元魔王の子孫達もいるな」
ヴァレリーにタイミングは任せてある、ゼロは家族である彼女に絶対の信頼を置いていた。
(きたな、ヴァーリ。裏切るのが随分とはやくなったし成功か。)
「『宝珠の顕現•王国』!」
なんてことのない路地裏で始まるだろう戦闘をヴァレリーの作った世界へと隔離する。
「行くぜドライグ!」
『任せろ!相棒』
特訓により制限の伸びてきた禁手を使うイッセー。
そして
「悪いな、俺の目的のために死んでくれ」
ゼロの口から出されたその声にゼノヴィアとイリナはぞっとする。向けられた対象は彼女らではないが。
「あーん?誰かと思ったらこの前のクソガキか」
「ああ、エクスカリバーを置いていくなら楽に殺してやる」
「その目、気にくわねぇな。いくらイケメンでもそんな目で見られたらクソ女どももドン引きだぜ」
「お前は必要ないからな」
そういった時には既にフリードの両手は落ちていた。
そのまま作業のように彼の持っていた2本の聖剣を破壊する。
「この戦闘が終わるまではイリナのはそのままにしとくさ」
怯えた表情を隠していない彼女に微笑みかける。
「流石に危害を加えられるなら抵抗するわ」
「いや、本当に何もしないさ。出来れるだけはやくくれ」
そうとだけ言うと本人曰く6本分の力を持つエクスカリバーを持って戦場へと駆け出した。
「私も使うしかないか」
「少しは私もあの理想像に近づけただろうか」
デュランダルをみて驚く声も聞こえたがその雑音すらもオーラで切り裂き、理想像の後へと続いた。
今後ちょっと無理ある展開も出るかもですが許してもらえるとうれしいです。
読んでくれている方々ありがとう
次回、俺、壁にぶつかります!