「こんな怪しげなチラシ配るなんて斬新なアルバイトだな.....」
ゼロは自身の配っているものに目を向けて呟いた。
「日傘OKで助かったわ、デイウォーカーと言っても限度があるから」
ヴァレリーはそれでもきつそうに言う。
「悪魔のお仕事を手伝うなんて不思議な気分です」
アーシアも同じくアルバイトとして参加していた
どうしてこうなったか
その日リアスに呼ばれゼロ達3人はオカルト研究部へと足を運んでいた
「あーなんかオチが見えた気がするぞ」
ゼロが一人つぶやく
「なんだか不思議な部屋ですね」
アーシアは部屋の魔法陣などをみながら少し興味深そうに見る
「これは悪魔の転移魔法陣じゃないかしら」
ヴァレリーがゼロの想像通りの答えを出した
「そうよ、ここオカルト研究部は私の眷属悪魔のいる部活なの」
ギャスパーは封印中の眷属らしくあの時は特例だったらしい。リアスは彼以外の眷属が揃ったところで彼らにゼロ達のことを、ゼロ達に彼らのことを教えた。
今回ゼロ達を呼びつけたのは人数が足りないからチラシを配るのを手伝えとのことだ。
「アーシアは神様に仕えるシスターだしヴァレリーはデイウォーカーとはいえ長時間日光の当たるところに出したくないから俺だけでいいならいいぞ」
ゼロなりに気を使ったのだが
「だっ大丈夫ですゼロさん。私もお手伝いします」
「私だけ仲間はずれなんて嫌」
と2人がいい結局3人とも手伝うこととなった。
「それにしてもいつまでいるんだあいつ」
ゼロは随分前から来ていた男に目を向ける。
先ほどチラシを渡した時少し面倒そうな顔をしていたから正気ではあるのだろう、とゼロが考えをまとめた時アーシアが言った。
「あれはークラスメイトの兵藤一誠さん?」
アーシアの知り合いらしいその男は顔色を変え一人の女の子と合流した。
「へぇ、デートか。楽し.....」
途中で言葉を区切ったゼロはアーシア達に声をかける。
「おい、あれ堕天使じゃねーか?」
隠してはいるが仄かに感じる力の波動を3人とも認識した。
「流石にアーシアの知人ならほっとくわけにもいかねぇか。何もないのが一番だけどな」
アーシアとヴァレリーにその場を任せゼロは彼らを追いかけた。
ーイッセーsideー
生まれて初めてのデート、3時間も前に来ちゃったけど待つなんて余裕余裕
途中外国人のすっげぇイケメンから流暢な日本語で変なチラシ渡された。正直捨てたかったけどイケメンの加護にあやかることにした
俺の彼女、天野夕麻ちゃんと合流して手を繋いでぶらぶらと歩く。
やべぇ、こんな幸せでいいんですかね。俺このまま死んじゃうんじゃね。
そこから洋服の店に入ったりファミレスで食事したりとデートを満喫してたら気づいたらもう夕暮れだぜ。
おっこの別れ際の空気、もしやキスとかそれ以上のこととか期待しちゃってもいいの!!
「ねぇ、イッセーくん」
「なんだい、夕麻ちゃん」
「私たちの記念すべき初デートの記念ってことで、ひとつ、私のお願いを聞いてくれないかな」
よっしゃぁきたぁぁぁ
「な、何かな、お、お願いって」
落ち着け俺、チャンスはいくらでもある、ステイクールだ
夕麻ちゃんがその可愛い唇で言葉を紡ぐ。
「死んでくれないかな」
へ?今なんて?俺の聞き間違いか?
「ごめん、もう一回言ってくれるかな。俺の耳おかしいみたいでさ」
俺の言葉を聞いてもう一度夕麻ちゃんは口を開く。
「死んでくれないかな」
やはり同じ言葉、わけがわからない当然さ
俺が冗談きついなぁと言おうとしたが、夕麻ちゃんから翼が生えそれどころではなくなった。
「貴方との数日は楽しかったわ。まるでままごとみたいで」
目つきも先程までの可愛いものから鋭いものへと変わり彼女の手に光の槍が形成される。
彼女の手から放たれた槍が俺の体を貫く直前横から現れた影がその槍をはじいた。
ーイッセーside outー
「間に合ってよかった。途中一回見失っちまってさ」
驚いた表情の少年にゼロは微笑みかける。
(さっきは気づかなかったがこの少年神器持ちか。それも相当強力な龍の神器か)
そこまで考えたところで上からの声に思考を遮られる
「なっ!?私の光がただの人間に弾かれるなんて」
「まぁこのくらいなら昔からなんとかなったしな」
そう言いながらゼロは素手よりはマシであろう安そうな剣を構える。
「おい、イッセー?だっけか。自分の神器出せるか?」
ゼロはイッセーに問いかける
「神器?」
イッセーは混乱している上に聞いたことのない言葉を言われパニックになる。
「あーお前の強さの象徴ってなんだ!もしお前が自分でこのわけのわからん状況に落とし前つけたいなら冷静になってそれを頭に思い浮かべてみろ」
向かって来た堕天使をさばきながらゼロがイッセーに話しかける
「俺は自分の男としての尊厳を取り戻したい!俺の強さの象徴は空孫悟です!」
ゼロはニヤリと笑って
「見せてやるよ『女神の微笑み』の
ゼロの指輪から黒い輝きが放たれる禁手という言葉に驚く堕天使を照らす
すると突然堕天使の羽が姿を消し地面に墜落した
「ぐぅ、なっなんで!?」
「イッセー!ちょっとだけ手助けしてやるから自分で決着つけてみな。その強さの象徴を強く意識すれば神器はきっと答えてくれるさ」
何故か苦笑いしながらのアドバイスを受けてイッセーは強さを願う
「夕麻ちゃん!俺の純情を弄んだ罪は重いぜ!」
『Dragon booster!!』
イッセーの手に赤い籠手が出現し身体能力を引き上げる
「うおっなんだこれ」
「あはは、なんだただの『龍の籠手』じゃない。力を2倍にするだけのありふれた神器でしかも元が1のあなたと力を封じられても500の私じゃどうやっても勝ち目がないじゃない」
『Boost!!』
それを聞いてゼロはニヤリと笑いながら後ろに下がる
「まぁ俺はもう余計なことはしないさ。まぁ堕天使様が俺とまだ遊びたいならやってやるけどな」
『Boost!!』
「人間風情がいい気なもんね、舐めてくれるじゃない」
『Boost!!』
「全く人間舐めてるのにその人間にさっきまでひぃひぃ言ってたのは誰だよ」
『Boost!!』
「さっきから言わせておけば!!」
ゼロがため息をつき間をとって挑発的な目を向け続ける。
『Boost!!』
「おい、いつまで俺に向かって話してんだよ。いつ来るか警戒してなくていいのか?」
『Boost!!』
「ただの『龍の籠手』持ってるだけのガキに警戒なんて必要ないでしょう?」
『Boost!!』
そう言って妖艶に笑う堕天使だがそれをみてゼロは笑った。
「お前の負けだよ堕天使さん」
ゼロの一言とほぼ同時に
『Boost!!』
『Explosion!!』
イッセーの神器から出る力が跳ね上がる。
「な、なによこれ。このガキの神器はただの『龍の籠手』のはずじゃ」
慌てる堕天使にイッセーは告げる。
「さっきからよくわかんねーことばっか起きるけどさとりあえず一発殴らせろ!」
イッセーは一瞬で堕天使に接近する。
「吹っ飛べクソ天使!!俺の純情を返せ!」
渾身の力を込めたそれは力を奪われていた堕天使では回避できず直撃して意識を刈り取った。
「ほぅ、やるじゃねーか」
ゼロが言うとイッセーは
「いえ、助けてくれたありがとうございました!」
と感謝を述べる、そしてそのままイッセーは続ける。
「ところでこれってなんなんですか」
自身の腕に現れた赤い籠手に疑問を抱いたようだ。
「あーそれはだな」
ゼロが教えようとした時、数人の堕天使が降り立った。
「あー新手か。今度は俺一人でやらないとな」
身構えるゼロに対して堕天使達は無視して倒された堕天使を助け起こした。
「クソガキどもめ、絶対に復讐してやる」
「レイナーレ様、今は撤退しましょう」
レイナーレと呼ばれた気絶させられていた堕天使をなだめ彼らは飛び去った。
はい、というわけでレイナーレ負けました
え?はやくねと思われると思いますがまたでてきます
禁手出したけどこれどうなんだろ、ゼロとアーシアは性格が違うのでゼロのは亜種ってことにして戦闘向けにしました。細かいことはまぁそのうち.....
次回は『後輩、鍛えます』