ガンダムビルドファイターズ IL   作:アンスリューム

1 / 4
ネット小説(二次創作)を書くのは初めてになります。小学校の読書感想文以来まともに文章を書くことも無かった為、拙い文章、変な改行、誤字・脱字等目立つと思いますがこんな話が書きたいという雰囲気だけでも伝えられればと思います。


始動!ガンプラバトル部

「失礼します。」

 

放課後の職員室に一人の少年がプリントを手にやってくる。辺りを見回し目的の人物を見つけ出し側に寄って声を掛ける。

「サカキ先生。これ、よろしくお願いします。」

 

サカキと呼ばれた40代初頭の男性教諭は声の主へ振り返り差し出されたプリントを受け取り目を落とす。

「ヒイラギか。ふむ、部活動の新設届けか。内容はガンプラバトル・・・。ああ、うちの息子も随分熱中しているあれか。部員は3人・・・。」

 

サカキはプリントに目をとおしながら、時折その内容を口にし確認していく。

「ざっと確認したところ部活動としての要件は満たしているな。これならば問題無いだろう。」

「ほんとですか!やった!」

「ただなぁ・・・。」

喜ぶヒイラギを余所にサカキの表情は明るくない。何も問題無いと言っていたのにどうしたのだろうか。

「ヒイラギ。生徒の自主的な活動は学校としても推奨しているし、当然そのサポートも行っている。しかしうちは片田舎の市立校だ。全校生徒合わせて200名にも満たない小さな学校では部活動に回せる予算も限りがある。大きな大会で優勝した実績でもあればともかく、新設となればとてもじゃないがあのガンプラバトルに使う大きな機械など購入してやる事は出来ないだろう。精々小さな部室をあてがうくらいしか出来ないだろうがそれでもいいのか?」

サカキが懸念していたのは所謂大人の事情だった。有名私立校では大規模フィールドを形成出来るだけのバトルシステムを所持しているところや、専属のコーチを雇っているところもあるそうだがここ、佐賀市立西湘中学校ではそうはいかない。生徒数が少ない為部活動も限定されており野球やサッカー等の人気スポーツと予算の余りかからない文化系の部活動が少々あるだけだった。

「はい、それで結構です。部室はガンプラを組み立てるのに使用します。バトルシステムについては当てがありますので大丈夫です。」

「そうか。では私の方で手続きはしておこう。三年しか無い中学生活だ。悔いの無いよう頑張りなさい。それと顧問の方は私がやろう。」

 

「いいんですか?ありがとうございます!」

「と言っても素人の私では助言や指導は出来んだろうが、練習試合の相手を探すくらいの手伝いは出来るだろう。」

再度サカキに礼を言い職員室を出る。ようやくスタートラインに立てた。そして此処から始まるんだ。憧れのあの人達がいる世界に進む為の戦いが!

 

佐賀市立西湘中学校一年生、ヒイラギ・ケイ。あどけない顔立ちと今時の中学生としては若干低い142cmという身長にコンプレックスを持つ極普通の少年である彼は自分のクラスのドアを開けて二人の友人に声を掛ける。

 

「おはようコウタ、アキ。」

コウタと呼ばれた少年カシワギ・コウタが素っ気ない挨拶を返す。

「おはよう。」

 

元々口数が少なくケイとは小学校からの付き合いの為、態々口に出さなくとも言いたい事が伝わるのでぶっきらぼうに見えるが決して仲が悪い訳では無い。

「おはよ、ケイ。」

 

ユズキ・アキ。ケイの幼なじみでコウタとは小学校からの腐れ縁の少女も挨拶を返してくる。

「で、例の件どうだったの?」

「うん、バッチリ!担任のサカキ先生が顧問になってくれて部室ももらえたよ。早速今日の放課後に部室で今後について話し合いたいんだけど二人共予定は大丈夫?」

「サカキ先生が顧問してくれるんだ。なんだか意外だなぁ。あたしは大丈夫だよ!」

「俺の方も問題ない。」

「じゃあ授業が終わったら部室棟のガンプラバトル部の部室に集合で!表札もかけておいたからすぐ分かると思うよ。」

 

「おっけー。」

「了解した。」

 

放課後、サカキよりあてがわれた部室に集まる。物置として使われていたのだろうか少し埃っぽいが3人で作業するには十分な広さだ。窓も大きく換気扇も付いておりこれならば塗装作業も問題無いだろう。

「えー、ではガンプラバトル部部長として挨拶を。あー本日はお日柄も良く・・・。」

「もう、なに校長先生みたいな事言ってんのよ。もっと気楽にしなさいよね。」

「ごめん、緊張しちゃって。んん、二人共僕の我儘に付き合ってくれてありがとう。この部はガンプラバトル選手権世界大会を目指して結成されました。大会を目指すのは勿論だけどみんなでガンプラバトルを精一杯楽しめる部に出来ればと思います。二人共、よろしくね!」

「なかなか様になってるじゃない。うん、こちらこそよろしく!」

「ああ、よろしく頼む。」

 

部長であるケイの挨拶が終わり、ここに西湘中学ガンプラバトル部が誕生した。

「早速なんだけど、まずはチーム名を決めたいと思う。二人共何か良い案はある?」

「チーム名かぁ。どんなのがいいんだろ。」

「俺は特に拘りは無い。二人に任せる。」

「もう!あんた少しは協力しなさいよね!」

「ま、まぁまぁアキ落ち着いて。実は僕の方で考えてきたんだけど二人が嫌じゃなければどうかな。」

「へぇ、さっすが部長。どんなのか聞かせてよ。」

「任せる。」

「えっと、僕が考えてきたチーム名は『IGLOO』。意味はエスキモー諸民族の家を指す言葉なんだけど僕の場合はガンダム作品のひとつMS IGLOOが好きだったからそのまま取っただけなんだけどね。」

「ふーん、かまくらみたいな家なんだ。なんかあったかそうだしいいんじゃない?あたしはそれでいいよ。」

 

「構わない。」

 

「じゃあチーム名は決定ということで。次はみんなが使うガンプラなんだけど・・・。」

 

「あたしガンダムは多少は知ってるけどガンプラ作った事無いよ?勿論ガンプラバトルも経験無し。」

 

「俺もガンプラバトルはやったことが無い。」

 

「その辺りは作り方は教えるしバトルはみんなで練習すればいいから問題ないよ。ただチームの方針はある程度決めてあるからそれに沿ったガンプラにしたいなとは思ってるんだけど。」

「方針ってどんなの?」

 

「うん、メンバーの役割を予め決めておこうと思ってね。僕の案ではアキがアサルト。機動力を生かして相手チームへの強襲をする役割だね。そしてコウタがファイアサポート。重火器による支援とあわせてウェポンコンテナによる弾薬の補給もお願いしようと思う。そして僕がコマンダー。指揮官としてフィールド全体を見渡して二人に指示をだそうと思う。合わせて狙撃によるアキのサポートもやろうと思う。」

 

「強襲ねぇ。なんか野蛮な感じがするんだけどあたしが男っぽいとかいう理由で選んだんじゃないでしょうね!?」

 

「ち、違うよ!ちゃんと理由があるんだよ。アキ昔ピアノやってたよね?その経験を生かしてやってもらいたいことがあるんだよ。」

 

「ピアノねぇ。お母さんが少しは女らしくしろって無理矢理やらされてたけどピアノがバトルの役に立つの?想像つかないんだけど。」

 

「まぁそれは追い追いね。役割についてなんだけど二人共それでいいかな?」

 

「なーんかはぐらかされた気がするけどまぁいいか。あたしは異存なーし。」

 

「異存無い。」

 

「じゃあ役割もこれで決定と。次は使うガンプラなんだけど二人は使いたいガンプラってある?」

 

「あ、あたしアレがいい!あのクマのぬいぐるみみたいなやつ!」

 

「あーベアッガイⅢかぁ。うーんアサルトの役割的にはどうかなぁ。機動力の面で不安なのと武装が内臓式で汎用武器が持てないからちょっと無理かな・・・。」

 

「なによー、可愛いからいいじゃない。」

 

「う、うん見た目は大事だよね。自分が使うガンプラな訳だしやっぱり自分好みのやつを使いたいって気持ちも分かる。でも今回だけは僕のお勧めのやつを使ってくれないかな?」

 

「んもぅ!ケイはほんと我儘なんだから。いいわ、駅前のケーキ屋さんのイチゴショートで手を打ちましょ。」

 

「え!?あれ一個600円もするんだけど・・・。今月お小遣いがきびし「え!何か問題でも?」なんでもないです・・・。」

 

「ん、よろしい。で、ケイのお勧めってなに?」

 

「え、えっとこれなんだけど。」

 

「何々ドムトルーパー?可愛くない却下。」

 

「ちょ、元々可愛いガンプラの方が少ないから!お願いだよアキ〜。」

 

「はぁ、まったくしょうがないわね。いいわ、今回は我慢してあげる。で、これがお勧めな理由はなに?」

 

「うん、まずはドム系列に共通のホバーによる高機動力だね。そしてビームシールド発生装置による防御力の高さ。アキにはアサルトとして矢面に立ってもらうから多少の攻撃をものともしない防御力と後方に下がる為の機動力という点からもこれしかないと思ったんだ。」

 

「ふーん、色々考えてるのねぇ。そこまで考えてくれてるならあたしも文句は無いわ。」

 

「ありがとう、アキ。次にコウタだけど何か希望はある?」

 

「特に無い。」

 

「じゃあコウタにはGキャノンを使ってもらおうかな。これは四連マシンキャノンによる制圧射撃ができる点と汎用MSとしてもバランスの取れた機体であることから補給用の弾薬を使い切った後も戦闘が継続できる点から選んでみたんだ。ウェポンコンテナについては陸戦型ガンダムのものを改造して取り付けようと思う。」

 

「悪くない。」

 

「じゃあ最後に僕のガンプラだね。高い指揮能力に狙撃が可能な機体で思いついたのがゲルググ・キャノン。」

 

「キャノンタイプは火力支援機ではないのか?」

 

「うん、普通のゲルググ・キャノンだったらそうなるね。」

 

「普通じゃないの?」

 

「僕はジャコビアス・ノード専用機を再現してみようと思うんだ。あの機体なら指揮官として部下に指示を出してたから指揮能力も問題ないだろうし、スナイパーライフルで狙撃もできる。そして高機動型ゲルググのバックパックによる機動力で陣地転換もできるしこれしかない!って思ったんだ。」

 

「ガンプラにも色々あるのねぇ。」

 

「チームとしての方針は理解した。」

 

「今日はもう遅いし道具もないから明日から製作作業に入ろう。道具はとりあえずうちにあるやつを持ってくるよ。部費で少しは買えればいいんだけど・・・。」

 

「その辺は明日サカキ先生に相談してみましょ。」

 

「うん、そうだね。じゃあ改めまして、チーム・イグルー頑張っていこう!」

 

「おー!」

「ああ。」

 

こうして一人の少年とその親友による物語が幕を開ける。




この小説では原作で不遇だった、(と筆者が思った)アレをどうにかして活躍させようというコンセプトのもと執筆していこうと思っています。アレが出てくるのは後半になると思いますがそこまで漕ぎ着けるよう頑張っていきたいと思います。行間が詰まり過ぎて読みにくかった為セリフ間に一行挿入してみました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。