元より、尭深は自己主張する性格ではなかった。白糸台では有名な先輩、目立つ後輩に挟まれて大人しくしていた。東帝大でも、表に立つのは恭子と煌、それから怜に任せていた。裏方は自分の役割。自らを卑下するわけではなく、人間には向き不向きがあると尭深は考えてきた。
その考えが変わったわけではない。今でもそう信じている。
けれどもその考えが、知らず知らずの内に自らの枠を狭めていたことにも、尭深は気付いていた。――誰かの意見を支持するばかりでは、辿り着けない場所がある。きっと、後悔するときがくる。
「お願い」
似合わない、と言われても。
「お願いだから」
不釣り合いだ、と認めても。
「――行かないで、須賀くん」
未来で悔やまないために、自分の意思を貫き通す。例え、他の全員が異なる意見だったとしても関係ない。
しばし、京太郎はぽかんと呆けていた。
既に、彼は行くと決めた後。それから時間も充分経過し、旅路の準備もほとんど終わってしまっている。引き留めるという行為自体が、今更であった。京太郎の反応は、至極当然と言えよう。
それら全てを、尭深は振り切った。思いの丈を、ぶつけてしまった。流れる汗を拭いもせず、京太郎と視線を交わし合う。
「渋谷先輩――」
「っ!」
京太郎に名前を呼ばれた瞬間、尭深は我に帰った。
突き刺さるのは仲間たちの視線。突発的な尭深の言動に、誰しもが困惑していた。かあっと、尭深は頬を朱に染め顔を俯かせる。穴があったら入りたい気分だった。
しかし、それでも彼女は逃げ出さなかった。
その決意を見て取ったのだろう。京太郎は決して茶化さず、真摯に尭深と向き合った。
「……もう、決めたんです。行くって」
尭深の望みは、当然のようにはね除けられる。――ああ、分かっていた。一度決めたことなのだ。ここで簡単に折れるような、彼ではない。
けれども、尭深もまた生半可な想いで引き留めにかかったわけではなかった。
「それでも……それでも、行かないで、欲しいの」
「渋谷先輩……」
「た、尭深」
普段、控え目な尭深だったからこそかも知れない。彼女の頑なさは、京太郎だけでなく東帝大学麻雀部の面々に動揺を与えた。尭深の言葉に割って入れないでいた――あるいは、根深いところでは尭深と同じ気持ちだったのかも知れない。皆一様に、言葉を失っていた。
「うんうん、渋谷さんの気持ちはよう分かったわ」
故に、この場を取りなしたのは外部の人間。
清水谷竜華だった。
彼女とて、京太郎の留学に思うところがないわけではないはずだ。しかしながら、聡明な彼女はすぐに理解したのだ。今、動けるのは自分だけなのだと。
「ちょっと言い出すん遅かったんとちゃうか、と思うけど」
「それは……」
「ああ、分かっとるから」
尭深は竜華へ反駁を試みようとするが、両手で制されてしまう。気持ちを燻らせたまま、尭深は竜華の次の言葉を待った。
「須賀くん」
「は……はい」
先ほどまでの甘えた声色は消え失せ、竜華は怜悧な瞳をもって京太郎を射貫く。
「留学で一杯一杯になってたんは分かるけどな。仲間を納得させてなかったんは、良くないんと違う?」
「……返す言葉もないですね」
京太郎が項垂れ、尭深ははっと面を上げる。
きっと彼は謝ろうとする。だがそれは、尭深の望むところではない。彼に謝らせたくて、我が儘を言い出したわけではないのだ。
「す――」
「でも、須賀くんも引く気はないんやろ?」
竜華は、常に先手をとり続ける。まるで先を見通しているようだった。
しばらくの逡巡を見せた後、京太郎はゆっくりと頷く。それを認めた尭深は、再び俯いてしまう。一方で、竜華の演説は続いた。
「そういうわけや。須賀くんと渋谷さん、二人がきちんと納得できなあかんとうちは思う」
「話し合え、とでも言う気?」
訊ねたのは、怜だった。もう時間は残されていないだろう、と言わんばかりの詰問口調。しかし竜華は、あっさりと首を横に振った
。
「そんなんより、分かりやすい決着のつけ方がうちらにはあるやろ?」
彼女が何を言い出すのか、尭深にもすぐに察しが付いた。京太郎も、同様だった。彼女たちは間違いなく、疑いようなく、雀士なのだから。
「――どうせ決めるんなら、麻雀で」
◇
ルールはシンプル。
半荘一回勝負で、尭深が京太郎の順位を上回れば留学取り止め。その逆ならば、留学決行。他は大学麻雀ルールに準拠する。
「結果に対して、どっちも文句つけたらあかんで」
卓につきながら、竜華が念押しする。
「私なんかが良いのかな、と思わないでもないけど……頼まれたからには、やりきるのです」
もう一人同卓するのは、松実玄。
東帝大学の他の面子は、全員自ら辞退した。その複雑な心境を、尭深は何となくではあるが理解できた。彼女たちにも迷いはある。それが対局の結果に影響することを避けたのだ。
結局のところ、名目上でも外部の人間である竜華と玄が選ばれたのは当然の流れであった。
尭深は席に着き、目前の京太郎と向かい合う。
思えば、彼と本気で戦うのは初めてであった。細かい話を言えば、インハイで清澄と白糸台の陣営で矛を交えている。もちろん彼は男子で選手ではなかったし、当時尭深は彼のことをはっきりと認識していなかった。
それから部活の練習で打つことはあっても、公式試合で同卓したことはない。非公式でも何か大事なものを賭けて戦うなど、昨日までは思いも寄らなかった。
「よろしくお願いします」
京太郎が頭を下げる。尭深は、失礼と分かりながらも返礼できなかった。ただ今は、勝つことだけを考えていた。結果京太郎の人生に影響を与えることになっても、多方面に迷惑をかけることになっても。
取り囲む恭子たちは、一旦意識の外に置く。彼女たちも、敢えて口出しせずに静寂を保っていた。
半荘一回のこの勝負、竜華と玄は二人の妨害もアシストもしない。実質的な尭深と京太郎の一対一だ。
――須賀くんのスタイルは分かっている。
徹底的な分析と観察眼に基づく対応力と、末原恭子にも似通う速度。時折不可解な待ちや鳴きをするところがあるが、それらはおそらく清澄高校で培ったものだろう。
一方の京太郎も、尭深の「収穫の時期」は重々承知している。基本的にはスロットを増やさない戦略で臨んでくるだろう。彼の速度なら、それも不可能ではない。
――でも。
尭深も速度に関しては、一定の自信がある。「収穫の時期」のスロットを増やすために、自ずと手に入れた技術だ。
「ツモッ」
玄の親番から始まった東一局、安手ではあるが尭深は先制する。玄に連荘してもらっても一向に構わなかったが、それよりも京太郎に戦意を見せるのを優先した。
迎えた自分の親番、この調子で連荘を続けるつもりであったが、
「ロン」
「……!」
僅か三巡、尭深は京太郎に振り込んでしまう。速い。しかも、全く気配を感じなかった。やはり、油断ならない相手だ。いや、春先よりもさらに実力が向上している。八月にあったという麻雀仮面集団――正確にはプロ集団――との対局経験を、しっかりと吸収している。留学にお呼びがかかるわけだ。今更ながら理解させられる尭深であったが、勝負から逃げるわけにもいかない。
次局は玄が和了し、あっという間に東四局となる。尭深にとっては好ましくない展開だ。京太郎も、自分の親とは言えさっさと流してしまう手を選ぶだろう。
――という尭深の予測は、あっさりと覆されることになる。
「それ、ロンです」
京太郎は何の躊躇いもなく牌を倒し、一本場に移行する。それはつまり、尭深の「収穫の時期」をアシストすることになる。
――まさか。
尭深は、対面に座る京太郎と改めて向き合う。彼の瞳に宿るのは、燃え盛る炎だった。すぐに尭深は理解した。
京太郎は、真正面から尭深を斬り伏せようとしている。戦術として上策とは言えないかも知れないが、自分の武器を生かし、反論の余地なく勝利を得ようとしているのだ。
胸に痛みを覚えながら、しかし尭深は受けて立つことにした。
「ツモ!」
連荘したいなら、したいだけすれば良い。決定的な差をつけられなければそれで良い。収穫の時期」をズラす手も考えたが、それも未完成だ。ならば、と尭深は決心する。真正面から受けて立とう。オーラス、最後の最後に一撃を与えて勝ってみせる。
冷静になって考えれば分かることだが、それは京太郎の挑発だった。まんまと乗せられた形だ。それでも尭深は、勝機があると信じていた。
迎えるのはオーラス。揃えたスロットは12。トップ目は京太郎だが、役萬も軽く狙える配牌、逆転はいくらでも可能だ。いくら京太郎が速度に優れているとは言え、早々追いつけるものではない。
はずだった。
「ポン!」
玄の第一打の東を京太郎は食い取った。今回、尭深のスロットに入らなかった字牌。
――初めから、狙っていたのか。
「もいっこ、ポン!」
「……!」
続いて、尭深の捨牌も食い取られる。テンパイ気配は濃厚。しかし尭深の手も進んだ。お互い後一手のところまで来た。
祈るように、尭深は牌をツモる。
――お願い……!
この一手で、決着を着けねば。着けねばならない。彼をここに引き留めるために。ずっと一緒にいるために。
エゴイズムに溢れる願いだと、尭深は理解していた。それでも貫き通すと決めていた。ただきっと、その部分で差が出るとも彼女は分かっていた。この勝負、彼は勝つためだけに全力を注いでいた。そこに、紛れは存在しない。その純粋さが、勝敗を分けるのだと。
「……っ」
半ば当たり前のように祈りは通じず、ツモ切りとなる。
そして切った瞬間、彼女は悟った。
「カン」
京太郎が牌を倒し、嶺上牌をツモる。
「ツモ――嶺上開花」
――自らの敗北を、悟ったのだった。
◇
対局が終わっても、尭深は彼に何も言えずにいた。その後の練習にも参加しなかった。恭子たちにも咎められないまま、夜は更けていった。
言い訳のしようがない敗北。
様々な想いが入り混じった感情とどう向き合えば良いのか分からなかった。宥や煌からフォローされても、ずっと上の空だった。
練習が終わり、大部屋でみんなが寝付いた後も、尭深はずっと目が冴えていた。
どうしても眠れず、尭深は一人起き上がる。
お茶を、飲みたくなった。思えば、先ほどの対局中もお茶を忘れていた。いつもならありえないこと。余程、焦っていたらしい。らしくないと、自嘲してしまう。お湯を沸かそうと、間借りしている松実家の台所に足を運ぶ。
そこは、既に明かりがついていた。
「あ」
「し、渋谷先輩」
先客がいた。――京太郎だった。
彼も湯飲みを抱え、一服しているようだった。ここで自分と顔を合わせるのは余程予想外だったのだろう、京太郎は慌てふためいて胡座座りから立ち上がろうとする。その拍子に、
「熱っ!」
お茶を零して手にかかってしまった。
尭深は、すぐに動いていた。テーブルの上に置かれていた布巾を素早く手に取り、彼の手からお茶を拭う。
「あ、ありがとうございます。すみません、先輩」
「……ううん」
「……先輩?」
拭い終えても、尭深はぎゅっと京太郎の手を握ったままだった。掴んで離さない。離せなかった。京太郎はしばらく所在なさ気に狼狽えていたが、やがてその行為を受け入れていた。
たっぷり五分ほどそうしていただろうか。
尭深はようやく京太郎から離れると、羞恥で頬を染めつつ、
「お茶。もう一杯、飲まない?」
と訊ねた。京太郎はほっと息を吐き、頷く。
「お任せして良いですか。やっぱり自分でいれるより、渋谷先輩のお茶のほうが美味しいですから」
「お任せされました」
冗談っぽく言うと、京太郎は微笑んだ。尭深も釣られて、笑った。笑ってしまった。それまで悩んでいたのが馬鹿らしいほど、あっさりと肩から力が抜けた。
夏場でも炬燵完備の松実家の居間で、尭深と京太郎は二人肩を寄せ合う。彼女たちの手には、湯飲みが握られていた。
「負けちゃった」
「勝たせて貰いました」
「謝らないんだね。いつもだったら、『すみません』って、言ってるでしょう」
「真剣勝負でしたから。ここで謝るのが間違いなことくらい、分かります」
「うん。私が頑張って引き留めようとしたのに、須賀くんは冷たく断ってきたもんね」
「ちょ、ちょっとそういう言い方止めてもらえませんっ?」
意地悪を言ってみると、存外京太郎は慌てふためいた。尭深から皮肉られる機会などほとんどなかったので当然の反応とも言えた。しかし尭深は面白おかしく、くすくす笑ってしまう。そんな尭深の姿も珍しく、京太郎は困り果てていた。
あまりからかいすぎるのも可哀想だ、なんて考える余裕さえ生まれていた。
「冗談だよ」
「渋谷先輩の冗談は分かりづらくて困ります」
「そんなに分かりづらいかな」
――ああ、なるほど。
こうして京太郎と話して、今の自分の心境を尭深は理解した。
京太郎は、確かに留学に行く資格がある。いや、行くべきだ。上から物を言うようだが、自分にも正面から戦って勝って見せたのだ。彼にしか見えない世界が、彼が見るべき世界が、彼の進むべき道の先にある。
もう、彼を送り出すことに躊躇いはなかった。その点においては、すっきりとさえしていた。ともすれば、他の東帝のメンバーよりも。
ただ一つ胸に引っかかっていたのは、ただ単純な敗北感。ついに後輩に負けてしまった、という子供っぽい悔しさなのだ。
「……渋谷先輩は、あんまり顔に出ませんからね。雀士としては優秀なんでしょうけど」
「そんなに、かな」
自覚を持ちながらも、尭深は拗ねるようにお茶に口をつける。京太郎はしばらく黙っていたが、やがてぽつりと声を漏らした。
「そう思って、甘えてたのかも知れませんね」
「え?」
「分からないのは仕方ない。渋谷先輩はそういう人だから。――そんな風に考えて、渋谷先輩と向き合おうとしてなかったのかも知れません。そのほうが、楽ですからね」
そんなことない、と尭深は反論しようとした。京太郎との対話で、一度尭深は救われているのだから。しかし尭深がそうするよりも速く、京太郎は続けた。
「でも、そうして逃げた結果が、今日の勝負だったんですね。何も言わないから、渋谷先輩も理解してくれている。正直、そう思ってました。そんなわけ、ないのに」
「須賀くん……」
「そのことについては、謝らせて下さい。俺、渋谷先輩に甘えてました」
「……ううん」
甘えていたのは、自分もだ。何も言わなくても、彼なら察してくれると心の何処かで甘えていたのだ。湯飲みにお茶を注ぎ足しながら、嘆息する。
「今日渋谷先輩と打てて良かったです。打たないまま行っていたら、きっともっと後悔することになったと思いますから」
「うん。私も、須賀くんと打てて良かった。ありがとう、須賀くん」
彼の湯飲みにも、お茶を注ぎ足す。
「ありがとうございます、先輩」
「いつものことだから」
「いえ、その、それもありますけど――もう一つ、お礼を言わせてくれませんか」
彼の言わんとすることが理解出来ず、尭深は小首を傾げた。京太郎は少し恥ずかしそうに頬をかいて、
「本当のところ言うとですね。俺、嬉しかったんです」
「なにが……?」
「引き留めてくれたこと、ですよ」
隣に座る京太郎と、目と目が合う。
「もちろんみんな背中を押してくれて、それも嬉しかったんですけどね。失礼な話ですけど、それと同じくらい、渋谷先輩が引き留めてくれたことが嬉しかった。ああ、俺、必要とされてるんだなって。自分でも、思ってもみなかったくらいに嬉しかったんです。だから――ありがとうございます」
そのお礼が尭深に与えたものは、誇らしさだった。他の部員の誰も為し得なかった彼への賛辞を、自分は成し遂げたのだ。
「うん。どういたしまして」
自信たっぷりに笑う尭深は美しく、京太郎は目を背けてしまう。一方尭深は訳が分からず、首を傾げていた。
それからしばらく談笑していたが、ふと、尭深は思いついたことを口にする。
「そうだ、須賀くん」
「どうしました?」
「さっきの勝負、公平じゃなかったよね。私が負けたときの取り決めがなかったから」
だから、と尭深はずい、と京太郎に詰め寄る。普段の彼女とは違い、随分と大胆になっていた。深夜のムードがそうさせるのだろうか。あるいは、この先長い間二人だけの時間を取れないことが分かっているからか。
「なんでも須賀くんの言うこと、聞くよ」
「な、なんでも」
「うん。なんでも」
ごくり、と京太郎が生唾を飲み込む。尭深は無自覚に色気を振りまいていた。そもそも夏の寝間着は薄く、豊かな彼女の体を隠し切れていない。重ねて言えば、尭深にその自覚はなかった。
「……あー。そ、その……えーと、ですね……」
「うん」
「……勝ってて、下さい」
かなり渋って、絞り出すように京太郎は言った。
「インカレに出られるように。インカレで優勝できるように。勝ってて下さい。そのときは、絶対応援に駆けつけますから」
「分かった。絶対、勝つから」
尭深は深く頷き、京太郎の肩に頭を預ける。
「し、渋谷先輩っ?」
「須賀くんも、向こうで頑張ってきてね。誰にも負けないくらい、強くなって」
「……はい。元々そのつもりですよ」
「うん。約束、だよ」
彼の肩は、とても暖かかった。そのまま目を瞑り、眠ってしまいそうになるくらい安心感に充ち満ちていた。
「――尭深? 須賀くん?」
「き、煌ちゃんっ」
「花田先輩っ」
ここで、寝惚け眼をこする煌が居間に入ってこなければ実際そうしていただろう。尭深と京太郎は飛び跳ねて離れる。
そして二人は、
「ははははっ」
「ふふふふっ」
おかしくなって、笑い合う。何があったのかと煌は首を傾げるが、結局、彼女も微笑んでいた。――尭深たちが、二人で笑っている。その結果だけで、充分だった。
こうして、二人だけのティーパーティーは終わりを告げた。
◇ ◇ ◇
そして季節は巡る。
秋を迎え、冬を耐え、春を過ごし、対峙するのは再び夏。
「――よし。行こか」
先頭に立つのは、末原恭子。松実宥、花田煌、渋谷尭深、園城寺怜らは彼女に続く。彼女たちが向かう先は、全ての大学生の頂点――全日本大学麻雀選手権へと続く道。
そこに、彼の姿は未だない。
Ep.11 たかみープロデュースフェアウェルティーパーティー おわり
次回:Ep.12 愛縁航路を導くエール
12-1 松実家シスターズウォーファイナル
次回より最終エピソードになります。
最後までお付き合い下されば幸いです。