では、どうぞ!!
さて、新しく聖白蓮達が家族になったのはいいが。いかんせん家が狭い。
「……改築するか」
これだけの強者が集まっているんだからスグに終わるだろう。
・
驚いた。今の私の感情を表すのならこれが一番当てはまるでしょう。
だって、一つの家に、大妖怪と人間が一緒に住んでいるのですから。
どうすればそんな事が出来るのか……私のように何かを説いている訳でもないのに、どうしてそんなに安定しているのか。
そんな事を考えていると、桃色の服を来た女性が話しかけてきた。
「貴女が聖白蓮さんですか?」
「はい。今日からお世話になります」
「初めまして茨木華扇です。そんなに改まらなくても良いですよ。今日から『家族』なんですから。よろしくお願いしますね」
「そう言ってもらえると幸いです。あの、失礼を承知で訪ねたいのですが……」
私の視線の先は彼女の右腕がある場所へと注がれていた。
「ああ、右腕の事ですか?まあ、別に隠すような事でも有りませんしね。実は……」
・
華扇さんの話を聞いても、まだ私は信じられないでいた。
右腕を切った事に対してではない。
彼らの信頼関係に対してだ。
私が同じ事をしてしまったら、された相手が付いてくるとは到底思うことは出来なかった。
……この人に着いていけば何か分かるのだろうか……
「聖ー着いて早々悪いが手伝ってくれー」
・
なんだ、今日は厄日なのか?
俺の前には紫色のドレスを着た女性がいた。
今は夜。家の改築を切り上げ休んでいた所だ。
「で、誰?誰かの知り合い?」
俺が皆に聞くも、答えは否。
「違うのか。なら本当に何のようだ?大妖怪様?」
「そう……そこまでバレているのなら隠す必要はありませんわね。私は八雲紫と申します。単刀直入に言わせていただきますわ。鶴来彰人様私の式に成ってくださいませんか?」
「……理由をお聞かせ願おうか」
「私は今、人と妖怪が共に暮らせる世界を創っています。ですが、私一人の力だけでは切り離す事は出来ても確立させることが難しいのです。そこで、貴方の力をお借りしたい。貴方の圧倒的な 霊 妖 魔 の力と、その『変化』の力を」
なるほど……
「力を借りるだけなら、何故式にしたいと言ったんだ?」
八雲が俺の頬に手を伸ばした。
妖艶に艶かしく頬をなぞり、どんどん下へとその手を伸ばしていく。
服の隙間から俺の胸をなぞり、顔を近づけ耳元でこう呟いた。
「興味があるからですわ。さあ、私の物に」
「お引き取り願おうか」
八雲の体を空気の鎖が拘束する。
「いきなり術を行使してくるなんて、あんまりじゃありませんこと?」
「その言葉、そっくりそのままお返ししよう。それに、そんな物が俺に通用すると思ったのか?」
八雲が行使した術は相手を魅了する術。大妖怪ほどの実力者なら一瞬にして相手を虜にしてもおかしくないほどに強力なものだ。
「ほれ、さっさと帰った帰った」
八雲の拘束を解く。
「……また来ますわね」
「もう来るな!」
八雲は変な空間へと姿を消した。
・
「あら。お早う御座いますわね。彰人様」
「なんでいるんだ……八雲……」
八雲は優しく微笑んでいた。
お読みいただき有難うございます!!
展開早いけど許してね?(^_-)
と言うわけで紫様が登場しました。
そして今半分を過ぎたあたりですかね。この物語も終わりが見えてきたぜ……!!変んことを思い付かなければな……!!
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
では、また次回~