では、どうぞ!!
旅へと
あれから数ヶ月。あの日の忙しさが嘘のように俺の日常は平和だった。
このまま平和な日々が続けば良いのだが、元々の目的もありそんなに悠長にしている暇はない。
刻一刻とタイムリミットは迫っているのだ。
「もう一周してみるしかない……か」
「なにを一周してみるのかしら?」
そんな言葉と共に視界が真っ暗になる。
「世界一周の旅にでも出ようかなってな。まあなに、長くても十年程度の旅だ」
「ふーん。ところで私の式に『なるつもりはない』あら残念♪」
「それに今は手伝ってやってるだろ。それで我慢しろ」
「嫌よ」
はぁ……こいつに手伝わされている仕事。
まあ、色々あるのだが基本は力仕事だったりするのだが、まれに計算を任される。
いや、本当に意味がわからない。
まずひとつの要因として、計算式が完全にオリジナルなこと。
ふたつ目の要因は、数字が莫大すぎること
まあ、他にも細々としたのがあるのだが割愛させてもらう。
能力で『知』を上げている状態じゃなければ解ける気がしない。
ああ、でも藍が解いていたな……化け物だな……俺以上の……
「そんな難しそうな顔をして、一体どうしたんだ?」
「ん?ああ、藍か。んーちょっと旅に出ようかなーって。今紫には話したんだけど」
「私達は付いていってもいいのか?」
「出来ればここに残ってくれてると有難いかな。まあ、長くても十年程度だから」
「分かった。どうせ他の皆も連れていくつもりは無いのだろう?」
「……頼めるか?」
「任せておけ」
藍はそう言い残し部屋から出ていった。
「さて、華扇辺りが煩そうだしそろそろ行くか。紫も頑張れよ」
「任せときなさい。貴方が帰ってくるときには完成させておいてやるわ」
「ほぉ。その光景を言葉忘れないから」
『彰人ぉおおお!!』
スパーン と勢い良く扉が開かれる。
そこには顔を真っ赤にさせ怒っている華扇がいた。
「大黒柱の貴方が『じゃ!!またな!!』待ちなさい!!」
華扇の右腕が俺の足へと迫る。
まったく……我ながら厄介なものを創ったものだ。
「はッ!!そんなんで捕まるか!!」
「キィーー!!貴方がって人は!説教です!!」
「断る!!」
そんな追い掛けっこをしていると、家からぞろぞろと家族たちが出てくる。
「なにやってんの?」
「ぬえ!!この説教魔を『誰が説教魔ですか!』どうにかしてくれ!」
「全く……よりにもよって私に頼むのかな~」
ぬえはぼやきながらも華扇を捕まえてくれた。
「……んじゃ。行ってくる」
それぞれ、違った表情を見せたが
『『『いってらしゃい!!』』』
「おう!!行ってきます!!」
こうして、騒がしく俺は旅へと出かける事となった。
『帰ってきたら説教ですからねー!!』
俺にはなにも聞こえない聞こえないったら聞こえないんだ!!
お読みいただき有難うございます!!
今回で神社編の終了となります。
次回は皆大好きロッリコの時間だよ~
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
では、また次回~