では、どうぞ!!
俺の目の前には、頭を抱えプルプルと震えているロリっ子と門番がいた。
理由は単純明白……俺がやり過ぎた事にある。
いやぁ……流石にやり過ぎた……家族に手を出されてる訳でもないのにな……
まあ、後悔は後だ。
今は二人をどうにかしないとな……
「大丈夫か?」
俺のその声に反応しビクッと大きく震えた。
その後に、ゆっくりと顔をあげキョロキョロと二人して辺りを見回している。
そして、ロリっ子の方がバッ!と勢い良く立ち上がり両手を胸の前で組ふんぞり返った。
足震えてるぞ?
「ふ、ふんっ!!所詮は人間か!どうせさっきのも幻術か何かだったのだろう!!?雑魚は泣きながら家族に泣きつきあっていればいい!!」
……いやまあ、ね。俺は別に良いんだけどさ?実際は俺を引き離したいだけなんだろうけどさ?
ただ、ここで舐められるのも……ね?
俺のちっぽけなプライドと、俺の弟子兼師匠をバカにしていると、俺の過去を知りながらも……俺を受け入れてくれた者たちを侮辱していると。そう受け取らせて貰うからね?
まあ、それだけ家族が大事なんだって事だから。
「と言うわけで……テメェはもう一回死んどけ」
魔力の四割を解放。
術式展開
透明の鎖が吸血鬼の四肢を繋ぎ、動けなくする。
「な!?クソッ!!離せ!!」
『聖なる声』
吸血鬼を半透明の球体が包み込む。
『その声は、光と共に主の敵を葬るだろう』
球体が淡く光を放ち始める。
フゥオンフゥオン
不思議な音が聞こえ始め、そして―――
『ホーリ・シャウト』(聖なる美声の歌)
ファアアアアアアアン!!!
―――闇で覆い尽くされた世界に、一つの美しい星が舞い降りた。
球体の中が光で埋め尽くされる。
ふと、門番の方を見てみるとこの光景を口を開き眺めていた。
そして、歌が終わり、それと同時に光が段々とその強さを弱めていった。
光が消えた球体の中には、プスプスと音を出している人形だったものが存在していた。
「あ……」
「安心しろ。死んではない」
「え?」
その言葉と共に、目の前の肉塊がグニャグニャと変形し元の吸血鬼の姿へと戻った。
「……さっさと出てきたらどうだ?上手く気配を隠してるつもりなんだろうがバレバレだぞ?」
俺が扉の先に声を呼び掛けると、扉が開きそこから一人の女の子が入ってくる。
「…………圧倒的ね……圧倒的……その魔力の量も質も、そして魔法の完成度合いも」
「そりゃどうも。それよりあの吸血鬼の事はいいのか?」
「生きてるんでしょ?自分が言われたら怒るんだから自業自得よ。まったく……毎度毎度巻き込まれるこっちの身にもなってほしいものだわ」
「の割には嬉しそうだが?」
魔女は小さく笑い、俺もそれに釣られ笑いをこぼしてまった。
「話したいことがあるわ。私の部屋に来てくれないかしら?」
「喜んで」
俺たち二人は、静かに部屋を後にした。
「あの~私は?」
一人空気になっていた門番を置いて……
お読みいただき有難うございます!!
彰人くんゲキ怒
被害者はレミリア様でした。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
では、また次回~