パチェさんを弄るのが楽しい。
では、どうぞ!!
んじゃ、二つ目の魔法と行きますか。
「もう壊さないでよ?」
「それは保証できんな!!」
「本当に止めて!!お願いだから!!」
目に涙を溜め詰め寄ってくるパチェさんを見て罪悪感が……沸くはずもなく、適当に流しておこうと心に誓った。
「そんな事誓うなぁあ!!」
「まあまあまあ!今回は大丈夫だから!ね?」 (タブン
「今たぶんっていわn」
「さーて、始めますか!!」
「話を聞けぇええ!!」
パチェさんの叫びを受け流し、部屋の中央へと立つ。
チラッ とパチェさんの方を見てみると…………あの、背中と頭に蝙蝠のような羽が生えた女の子に介護されてた。
どんなけからだ弱いねん…………流石に罪悪感を覚えました。うん……今度からほどほどにしておこう。
さて、何を創造するか……
……魔法って言ったら……ルーン文字か?何となくそんなイメージがある。
ルーン……ルーンねぇ……あ、あるじゃん一個。
右手を首に持っていく。
そして、指が肉を貫き、固いものが指先に触れる。
それを掴み、一気に引き抜く。
右手に掴まれていたのは一本の『脊髄』。
体は魔力で支えているため問題はないし、痛みも軽い頭痛がする程度だ。
とはいっても、体は重く、吐き気が凄まじい。
視界は赤く染まり、声を出そうとするたびに焼けるような痛みが脳を刺激する。
それらを全部押し込め、詠唱を開始しよう。
『我ガ望ハ光ヲ喰イ殺ス杖』
『ソノ杖ハ漆黒ノ炎ヲ纏、カノ光ヲ喰イ潰シタ』
『時ニ剣トナリ、時ニ槍トナリ、時ニ弓トナル』
『絶対ナル捕食者トシテ、我ノ脊髄ヲ喰ライ今此処ニ顕現セヨ!!』
『漆黒ノ杖 レーヴァテイン!!』
真っ黒の炎が俺の腕ごと脊髄を覆う。
だが、その炎は熱くなく軽く振るうだけで消えてしまった。
後に残ったのは、真っ黒の杖。
今まで顕現させてきたものでは珍しく、何の特徴もない真っ黒の杖だった。
レーヴァテイン
北欧神話のロキが造り上げた武器の一つ。
意味は『害をなす魔の杖』だったはずだ。
この杖はヴィゾフニルと言う鳥を討つために使われたと言う。
そして、面白いことにこの杖は剣にも槍にも弓にもなる。
…………そんな知識を持ってしまったら……試したくなるのが男と言うやつだ。
「パチェさんやーい。外いくぞー」
「……は?あ、え?」
完全に話を聞いていない。
隣に控えていた悪魔ちゃんに頼み、外に連れ出して貰うことにしよう。
―――その日、紅魔館から一筋の赤い光が天高く上っていった。
・
「ふいー久しぶりにやったら身体中が痛いねぇ」
「貴方!!あれは一体どういうことなの!?」
「ねえパチェさん。もう少し何か言うことはないんですかね?」
かれこれこのやり取りを一時間。そろそろ新しい展開が欲しいところだ。
「大体、あれは一体、と言われましても……魔術としか言いようが……」
「あんな簡単な……それこそ儀式すらしないで本物を呼び出したって言うの!?ふざけないで!!」
「…………はぁ……」
本読んじゃだめかな。
元々そう言う約束だったし良いよね?
「溜め息じゃなくて説明をしなさい!!それと、本を手に取るな!!」
「…………」
……そろそろ俺もキレていいと思うんだ。
だって、信じてもらうためにやったのに、また疑われるだもの。
そんな時だった。
『お兄さん。私と……遊ボ?』
金色の吸血鬼が話しかけてきたのは……
お読みいただき有難うございます!!
またデーデンになると思った?残念!彰人くんがイライラするだけでした!!
そして……ついにあの娘が……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
では、また次回~