東方 崩廻録 (完結)   作:ちゃるもん

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投稿です!!

もうすぐ完結!!
いやぁ~長かった。

では、どうぞ!!


帰ってくるさ

藍と酒を交わしているうちに皆が帰ってきた。

 

さっきまでは広すぎた部屋が一気に狭くなり改めて帰ってきたんだな。と実感する。

台所からは美味しそうな香りが漂ってくる。

 

久しぶりに会った妹紅は見違えるほどに霊力の量が増えキチンと制御できているようだ。

ぬえは……相変わらずだらけている。

華扇は台所にいて分からないが、後でお説教らしい。

聖は何かが掴めそうだと言っていた。

ナズーリンが星に説教している。

村紗は一輪と雑談している。

 

何とも言えない騒がしい空間。

それが嬉しかった。

 

料理が運ばれてきて、楽しい食卓を皆で囲む。

 

食べ終わった後は、旅先で何があったのかを聞かれ、それを話していたら何時しか夜になっていた。

 

・

 

「次は何処へ行こうかね」

 

空に浮かぶお月様をぼんやりと眺めながら呟く。

 

「また、何処かへ行くのですか?」

「……行きたいとは思わないけどな」

「では、どうして?」

「やらなきゃ行けない事がある」

 

後ろから聞こえる声はどこか寂しげだ。

 

「貴方は……帰ってくるのでしょうか……何時もの笑顔で……帰ってくるのでしょうか……」

「…………帰ってくるさ。きっと」

 

なんて言ってみたものの……分かるハズがない。

もしかしたら、明日には会えなくなっているかもしれない。

底知れない恐怖が心を渦巻く。

 

だが、その前に……俺が……それ自体も意味がないものなのかもしれない。

でも、足掻いたって良いじゃないか。

必死に足掻いて足掻いて……家族を護りたいんだから。

 

それに、答え自体は既に見つけている。

 

だったらもう、前を見て進むしかないんだよ。

 

「先に寝ますね……お休みなさい」

「ああ。お休み」

 

静寂が訪れる。

聞こえるのは風の音、木の葉の音、水の音……皆の生命の音。

 

俺は救えるのだろうか?

いや、救うんだ。例え自分の命が無くなろうとも。

 

それが、俺が俺に与えた生きる意味なのだから。

 

俺が死んだら皆悲しむだろうか?

残された者の気持ちを考えろ。と、怒るだろうか?

 

そして、何時か……忘れ去られるのだろうか?

 

焔、依姫、豊姫、泳琳、天照、諏訪子、神奈子、文、華扇、にとり、桜花、ぬえ、妹紅、輝夜、藍、幽香、鬼、ロリ吸血鬼、居眠り門番、パチュリー、小悪魔、フランドール。

 

これ以外にも、昔の教え子たちや里の皆……皆、俺を忘れてしまうのだろうか。

 

「ねえ、私が居ないんだけど?」

「うるせぇ隙間妖怪」

 

折角しんみりしていたのに…まったく……

 

「完成したのか?」

「ええ。お陰さまでね」

「そうか……お疲れ様」

「貴方が素直にお礼だなんて……なんか不気味ね……何かの前触れかしら?」

 

失礼な……

 

「その前触れを止めに行くんだよ」

 

 




お読みいただき有難うございます!!

幻想郷完成!!
そして、彰人くんの出した答えとは一体……

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

『あの狂る』と『弱いから』の最新話を投稿します。
そちらもよろしければ。

では、また次回~
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