今回で最終話。
長い間お付き合い有難うございました!!
でば、どうぞ!!
END 崩廻録
幻想郷……忘れ去られたモノ達が最後に行き着く忘却の楽園。
何時しか人間が強力な力を持ち、妖怪を恐れなくなる。
そして段々と妖怪は少なくなっていき、何時しか消滅する。それを防ぐための世界。
言ってしまえば妖怪の楽園。とも取れなくもない世界である。
まあ、そんな事はどうでもいいのだ。
俺にとっては目の前の問題の方が大事なのだ。
それはなんなのか……
八雲紫の直ぐとなり。
そこに広がる半透明のナニカ。
合っていた。と言う喜びと もう会えない。と言う悲しみが身体中を駆け巡る。
同じ場所に三つの気配。世界の核とも言えるモノの気配。一つは外界。一つは竜脈。だが、どうしても3つ目だけが見つからなかった。
何故三つなのか……それは分からないが、一つめを生命とし、竜脈を息吹とすると……三つ目は世界そのものなのではないのだろうか?なんて考えたりもしたが、結局しっくりとくる答えはなかった。
が、一つだけ分かっていることがある。
それは、この世界を守れる可能性があると言うこと。
崩壊を止められる可能性があると言うこと。
もしかしたら……俺は自分の罪から逃げ出したいだけなのかもしれない。
彼女たちの隣には立てるほど綺麗ではない自分が……憎たらしいから。
俺の罪を、存在をしってなお受け止めてくれた家族を思い浮かべそんな事を考える。
だって、そうではないか。
どんなに受け入れられたとしても……一緒に背負ってくれる人が居ても……この罪からは逃れられないじゃないか。
頭に浮かぶのは、まるで赤子のように震える自分を抱き締めてくれた家族たち。
やっと……楽になれるんだ……
俺が動かないのが不思議なのか、八雲紫が必死に体を揺さぶり声を掛けているが、頭に入ってこない。
ただ、目の前のナニカに目を奪われる。
この先に救いが待っていると言っているかのようで……
そっと手を伸ばしてみる。
手は半透明のナニカをすり抜けた。
その先は冷たかった。温もりなど一切感じられない。
これだけ長い人生を過ごしてきたのに、俺の心は今ある温もりよりも、自分を責め立てるような冷たさが心地よかった。
自分の弱く、脆い精神に嫌気が差す。
もう、誰にも頼らない。誰にも理解されなくていいんだ。
そう、思えたから……思いたかったから。
だから、俺は八雲紫に
『後は頼んだ』
そう言い残し、ナニカの中に身を投じた。
・
廻すは文明、歴史、進化
崩壊なんて許さない
この世界は俺が廻す。廻しつづける
俺にいきる意味なんてない。理由なんてない
でも、理由を作ることは出来るんだ
俺は……家族を守りたい
こんな穢れた手だけど……守りたいんだ……
だから……今……
世界を崩廻させよう
永遠と壊れることのない。終わりが訪れないように……
世界を崩廻させるんだ
ごめんな。皆……
自分が溶けていく。否、交わっていく。
この世界の核として。交わっていく。
それが合っているかなんて、誰にも分からない。
ただ……彼の望みは絶たれ、願いは、生きる理由は達成された。
後に残ったのは……平和な……平和な世界……
終わりが来ない……世界……
・
結局……君も答えは見つけられなかったわけだ。
いや、もしかしたら、答えがない事が正解なのかもね。
さて……この資料にはなんて名前を付けようか……
どうせだから君が望んでいる名前にでもしようかな。
えっと……終わることのない世界。
『崩廻録』
これでよし。
君のお陰でまた一歩、私達が求める答えに近付けた。
ありがとう。そして、お疲れ様。
TRUE END
崩廻録
END
お読みいただき有難うございます!!
う~ん……見直してみると薄いですね。
しかも最後すんごい強引に終わらせてしまった……
何時か色々考え直してリメイクしていきたいと思っています。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
次回からは『赤ずきん』が固まりしだい投稿していかせていただきます。
長い間お付き合い有難うございました!!