…眠れん!さっきまで寝てたんだししょうがないとは思うんだけどさ…
……異端者、か……この事を考えるのは久しぶりだな…
おっと、誰か来たようだ。
『お目覚めはどうですか?彰人さん』
「グッスリ眠れたわ。豊姫。なんでこんな事を?」
「もう気づいていらしゃるのでは?」
「妹思いだな」
「良く分かっているではないですか」
もの凄くいい笑顔で返事をされました。
「依姫から話は聞いたんですよね?」
「ああ」
「どうしてあの屑が死んだのか気になりません?」
「妖怪か何かに殺された…んじゃ無いなその言い方だと。お前が
「お察しが宜しいようで嬉しいです。あの屑は私の学校の教師をしていたんです。笑えますよね自分の教師がロリコンでさらには自分の妹を標的にしていたなんて。その先生は人情が厚い方でしてね私も信用していたんですよ?でも、私は依姫を悲しませる奴は許さない。それが師匠でも貴方でも私自身でも、依姫が悲しむのならこの体が血に染まってもかまわない。もう染まっていますけどね」
「ふーん、なあ、逃げていい?俺にも、まだ分からんけど、やらなくちゃいけないことがあるんでね」
「別に構いませんよ。ただその鎖を引きちぎった瞬間にまた眠ることになりますがね」
バキンッ!
「ん?なんか言った?」
「ちょ…!貴方話を聞いていたんですか!ってあれ?」
「あんまり使いたくなかったんだけどな、霊力は封じられてるし魔力じゃ下手したらベットも吹っ飛ぶかもだからな」
「どうして…人間じゃないんですか!?なんで妖力を!?」
「ん?俺は人間じゃないぞ?かと言って妖怪でもない。俺は『
「クッ!こうなったら力ずくで!」
豊姫が殴りかかって来る。いや貴女そんなキャラじゃないでしょうに。
「甘い甘い」
俺は豊姫の腕を掴み肩に担ぐ。
「ちょ!離して下さい!変態!」
「誰が変態か!」
ポカポカと殴ってくるが全然痛くない。
「ああ、そういやこの会話依姫も聞いてるはずだから」
「は?」
「頑張れよー」
豊姫の体から力が抜けた。正直あいつも相当なシスコンだから案外すんなり行くと思うんだけどなー。
さてはてどうなることやら。俺のせいだけど。
俺は依姫の部屋に向かって歩を進めた。
てかココどこ?俺迷子?えー豊姫は使えないし…取り合えず進むか…
途中豊姫が復活したので案内してもらい、今依姫の部屋の前。
「俺も部屋にはいるけど話には介入しないから頑張れ」
「…依姫は受け入れて…くれるのでしょうか…」
「おいおいさっきまでの覚悟とやらはどうした。大丈夫、とは言えないが、お前の覚悟は伝わるだろうよ。依姫入るぞ」
依姫に確認を取り部屋に入る。
俺は入り口の所に立ち二人の様子を見守る。
「依姫…聞いてたのよね?」
「…はい」
「ッ…!そう…嫌よねこんな血に染まってる姉なんて…でも…!」
「もういいです」
「依姫…ごめんなさい…」
「なにを謝ってるんですか姉さん。姉さんは私のためにしてくれたんでしょう?それなのに嫌ったり出来ませんよ」
……なんかいい話風になってるな…さすがはシスコン同士と言ったところか。
まあそんな感じになって豊姫大号泣つられて依姫大号泣。俺は耐えれず部屋を後にした。
部屋に戻ると扉の前に永琳が立っていた。なんか泣いてるけど…今日はあれか水難の日か…
「あー、永琳?どうした?」
「彰人!聞いてくれ!姫様が、姫様が!」
「あー取り合えず落ち着け。キャラがおかしくなってるぞ。ほら部屋入れ」
「すまないな!」
もう…勘弁してぇ
俺は扉を開けて永琳を部屋に入れた。
「ほれお茶。貰い物だけど。これ飲んで少し落ち着け」
「ありがとうなの!」 ズズッ…フハァ…
某艦隊ゲームにそんなキャラいなかったけ?
永琳はお茶を飲み落ち着いたのか、徐々にその顔が赤く染まっていく。
「落ち着いたか?」
「ええ、ごめんなさいね少し取り乱したわ」
あれが少しなのか?
取りあえず何があったのかを聞くことにした。
「で?何があったんだ?」
「ああ!実は姫様が手紙を返してくれたんだ!」
「ああそう。で姫様ってだれ?」
「でなその手紙にな!『ありがとう永琳』と書いてあったんだ!」
「いや、だから誰」
「それに壁越しだが『少し外に出てみようかな』とも言っていたんだ!」
だめだこりゃ!全然聞いてないよこれ。
それからその姫様とやらの昔話なんかを三時間近く話していた。俺はお礼を言いに来た豊姫と依姫の話を聞いたり焔の相手をしてたけど?
「彰人!聞いてるのか!」
「ああ聞いてる聞いてる」
もうこの人キャラ崩壊がひどい。誰か助けて…
そうそう、さっき豊姫と依姫から姫様て人の話しを聞いたけど『
輝夜ねぇ…なんかフラグ臭が酷いけど気にしないで置こう。
どうやらその姫様はこの町の権力者らしく引きニートらしい。
そして、その姫様に一番執着してるのが永琳らしい。ここ数年は顔も合わせられなかったからここまで喜んでいるのだろう。
次の日の朝まで姫様の自慢は続きました。勘弁して欲しい…
「で、本題に入りたいんだけど良いかしら?」
「…やっとか…」
「単刀直入に聞くわ。月に行くつもりはないかしら?」
「ない」
「…どうしてか聞かせてくれるかしら」
「俺のメリットがほとんど無い」
「…ほとんどなのね」
「確かにそうだけどさ、永琳達が月に行く目的って穢れ?が無い場所に行くためなんだろ?豊姫と依姫が言ってたぞ」
「まあ、そんなところね」
「で、その穢れは言わば生と死の概念みたいなものなんだろ?それが無いって事は擬似的な不老不死になれるんだろ?俺行く意味ねえじゃん」
まあ、探し物が有る可能性が有るけど、どちらにせよ行く気は無い。
「…私達がこの場所を離れるときは核を落とすつもりよ…ここには何も残らない。それでも良いのね」
「構わないさ」
「なら最後に一つお願いしていいかしら」
「何だ?」
「当日は妖怪達の襲撃が予想されてるわ」
「それを食い止めれば良いんだな?」
「頼めるかしら」
「分かった。任しとけ。後この話は豊姫と依姫には黙っといてくれ。あいつら俺が月に行く前提で話してたからな」
「分かったわ」
そう言って永琳は部屋を出て行った。
俺も面倒な時期に来たもんだ。豊姫いわく後一ヶ月もすればロケットは完成するとのこと。
それまで楽しみますかね。
・
・
一ヵ月後
・
・
いやー色んな事があった、あれから豊姫と依姫は本当の意味で仲良くなれた気がする。
永琳は姫様に付きっ切りで、毎度毎度号泣しながら俺の部屋の前にいた。
豊姫と依姫と一緒に服を買いに行ったりもした。
それと、姫様には合えませんでした
そして今日、
俺はロケットに妖怪を近づけさせないように霊力でドームを作り侵入を防いでいる。住民が集まるのに時間が掛かり今は夜。
「焔、能力の準備を頼むぞ」
「分かった」
「彰人さん焔ちゃん行きましょう。貴方達で最後です!早く!」
豊姫がロケットの入り口で叫んでいる。依姫も後ろから此方を見ている。
ぎゃぁぁ!
悲鳴にも似た声が聴こえる。妖怪の声だ。
「早く!」
「悪いな、俺達は行かない」
「何を!?こんなときに冗談を言わないで下さい!」
ロケットの扉が閉まる。
扉を叩いている豊姫と依姫の姿が見える。
ゴォォォォ…
ロケットが発射の準備を始めた。後数秒もしたら発射するだろう。
「いっちょ派手にやってやれ焔!」
「まかして!」
スゥゥーー…
焔が息を吸い込み、吐き出す。
ブォォオォォォオッ!!
辺り一面を炎が焦がしつくす。
焔の能力は『識別』この能力で敵と認識しか者にしか攻撃が通らないように出来る。広範囲攻撃が多くフレンドリーファイアになりやすい彼女にもってこいの能力だ。
結果無傷のロケットと俺、周りには焼け焦げ灰となった妖怪だったものが残った。
ゴォォオオオオオ!!!
ロケットが月に向かって発射された。
「焔、元に戻って」
元に戻った焔の背に乗りロケットの後を追う。
事前に言っていたので行動は早い。
ロケットから核が落とされ、その場から音が消えた。
「最後に素敵な魔法をお見せしましょう」
焔の体を炎が包み込む。ただでさえ大きな体が更に巨大になる。
今の姿はドラゴンよりも火の鳥の方が会ってるだろう。
ロケットを追い越し核が落ちた町の中心へ…
side out
side 豊姫
彰人さんが乗る前にロケットは発射してしまった。
核も落とされたその時だ、ロケットより少し小さいドラゴンが追ってきていた。ドラゴンは途中で炎に包まれ一度ロケットを追い越したら町の中心だった所に落ちた。
すると、
「えっ?」
荒野となった町が一瞬で森と化したのだ。
「本当に…何をしでかすか分からない人ですね…貴方は」
side out
side 彰人
「驚いてるかなー」
それに反応してくれる存在はいない。
「はー一人か…」
焔は世界を見てみたい。と言って一人立ち去ってしまった。
「また篭るかね」
俺は修行がしやすい場所を探すためにその場を後にした。
「ついでに探し物があれば良いんだけど」