色々ネタ満載でお目汚しするかもしれません。
カソ村。
世界樹から南西に存在する人口が100人にも満たない小さな村。
断じて過疎村ではない。
そんな事を言えば村人から怒られる。
そしてこの村はオレがこの世界に来て初めて訪れた村だった。
冒険者の為の『ルイーダの酒場』さえない今どき珍しすぎる村だ。
まぁルイーダの酒場が無いからこそ、この村を選んだわけだが…。
しかし武具屋に揃っている品は良質なものが多い。
その所為で、当時はこの世界に来て初めての村だというのに何の武器も防具も手に入れられなかった訳だが…。
村の外にでる魔物はレベルが低いので問題なかったが…。
「ねぇ平塚君」
「何かな?」
「私は街に連れて行ってほしいと頼んだんだけど?」
「そうだっけ?」
「此処は、何もないな…」
そこ衛宮、失礼な事を言うな。
気の良い人達ばかりなんだぞ。
「…お? おめえ…ケンじゃねぇかっ!?」
村人Aことオッチャンが気さくな声を掛けてくれる。
どうやら野良仕事の帰りらしい。
「久しぶり、オッチャン 元気だった?」
「おう!おめえは、あれ以来全く村に立ち寄らねぇから、どっかで野垂れ死んだのかと思ってたよ」
オッチャンはガハハと豪快に笑う。
にしても相変わらずの村人スタイル。
牛の世話してるクワを持ったドット絵のオッサンのコスプレにしか見えん。
「お前のほうが失礼じゃないか」
衛宮、人の心を読むな。
え、声に出てた?衛宮と遠坂が互いに頷いている。
いつの間に仲良くなったんだこいつら。
もしかして戦闘中に庇ってもらって、キュンと来ましたか遠坂さん。
「……ニコ」
遠坂凜はニコリと微笑むと、ツカツカとオレの側までやってきた。
そして足払いでオレをスタンさせ、
然る後にそのニーソに包まれた御御足で、オレをゲシゲシと蹴り回すのであった。
特殊な性癖のない俺には唯痛いだけでご褒美でも何でもなかった。
「痛い痛い!マジやめて!ほんと!マジでごめんてっ!!?もう言わないからっ!」
「ガハハ、新しい仲間かい!?おめえも今じゃ一端の冒険者か!噂はこんな田舎にも届いてるぜ!」
「冒険者?噂?」
オッチャンの言葉に遠坂が足を止めて首を傾げた。
も、もう少しで、み、見え……絶対領域が…。
「もしかして平塚って有名人だったりするのか?」
「なんだい知らねぇのか?冒険者でこいつのことを知らない奴はモグリだぜ?」
「オッチャン!」
なんか不味い。
そう思ったオレは咄嗟に声を掛けて話を中断する。
「ここで立ち話もなんだしさ」
「おお、そうだったな…、じゃあ家に来るか?久しぶりに飯食わせてやるよ」
「ハハッ!サンキュ、じゃあ言葉に甘えるとするよ」
「じゃあ俺は村の皆に知らせてくるよ。ケンは久しぶりに皆に会って行ってやってくれ。俺はその間に飯の支度を済ませておく……おーいっ!みんなぁっ!ケンのやつが戻ってきたぞーーっ!!」
オッチャンは大声で叫びながら家に帰っていった。
「さて行くか」
「ちょっと待ちなさい平塚君」
「なんだい?」
「アンタ、私達に何か隠してない?」
「それは俺も気になってた。さっきの人の話も途中で遮ってたし」
遠坂と衛宮は俺の前に立ち塞がる。
「それに、未だ答えて貰って無いわよ」
「何の話だ?」
「アンタがサーヴァントと対等に戦える理由よ」
「勿論長年の修行のた」「嘘ね」
遠坂は俺の言葉を遮るように言葉を重ねてきた。
失礼な。ちゃんと死ぬほどの修行はしたぞ。
「確かに…鍛錬だけで、サーヴァントと戦えるようになれるなんて明らかに異常だよな」
「さっきの人が言っていた冒険者、それがアンタの強さの秘密に関係してそうね」
本当に泣けてくる。
何でこいつらこんなに感が鋭いんだよ。
「無理に隠そうとするから余計に怪しまれるのよ」
「じゃあ俺も冒険者になれば平塚のように強くなれるのか?」
衛宮は期待の眼差しを向けてくる。
ここは早々に諦めさせたほうが本人の為だな。
「そんな訳ないだろ。一朝一夕で力が手に入るか。冒険者はそのキッカケに過ぎんよ」
俺達は村人たちに挨拶を返しながら、オッチャンの家へ向かった。
「美味かった…ごちそうさん」
「ええ、こういうのを郷土料理っていうのでしょうね」
村人たちとの挨拶を終わらせたオレたちはオッチャンの家へ到着した。
ちょうどタイミングよく夕飯の支度も終わっていたところで、さっそく俺達はオッチャンの出してくれた料理に舌鼓を打った。
「ガハハ!いつもは俺一人の寂しい食事だからな!逆に礼を言うのはコッチのほうだ!」
相変わらず気の良い親父である。
食事も終わり一息ついたところで、そろそろ帰らないかと提案する。
今日中に元の世界に帰らないと。学校もあるわけだし。
オッチャンに礼と挨拶をして家を後にする。
既に外は薄暗くなっており、夜の帳が落ちようとしていた。
「なぁ平塚」
衛宮が真剣な表情で口を開いた。
「何だよ」
「お前に頼みがあるんだ」
「頼み?まぁ予想はついてる。冒険者になりたいんだろ?」
衛宮は驚いたように目を見開いた。
「どうして分かったんだ?」
「まぁオレも男子だからな。強い力に憧れる気持ちは分かる」
「じゃあ…」
「だが断る」
気持ちは分かるが、それとこれとは話が別だ。
オレには衛宮の願いを聞いてやる義理も義務もない。
それに冒険者になったところでレベルを上げるには実際に魔物を倒す必要がある。
それ以前に冒険者の資格を取るのは面倒だし金も掛かる。
大成した冒険者にとっては大した額ではないが…。
だからといって衛宮の為に金を払ってやる義理はない筈だ。
オレの拒絶の言葉に衛宮の口がへの字に曲がる。
「衛宮、冒険者になったからといって、いきなり強くなれる訳じゃない。オレだって今の実力になるまで結構な年月掛けてるんだ。大体、元の世界での生活があるのに冒険者になる暇も、冒険者家業をする暇も有るわけ無いだろ?もしかして片手間で出来るとでも思ってたのか?冒険者舐めてるだろ」
「そんな事は…」
一気にまくし立てるオレに対して衛宮は納得は行かないが反論できずに唸る。
「確かに冒険者の力は魅力的ではあるけど、こんな力、元の世界だと完全に封印指定確実よ。コッチに骨を埋めるなら兎も角、衛宮君はその気はないのよね?」
衛宮は遠坂の言葉に頷いてポツリと本音を漏らした。
「ああ、オレは唯みんなを守れる正義の味方になりたいだけなんだ…」
正義の味方。
常日頃から人助けをしているお人好しだと思っていたけど、ガチで将来の夢が正義の味方とは…。
ここって笑うところなんだろうか?いい歳した高校生が夢みたいな事を…。
しかし不思議と笑う気にはなれないし実際に笑えなかった。
「それに平塚みたいな力が手に入れば聖杯戦争で犠牲になる人たちを守れるかもしれない。そう思ったんだ」
衛宮は真剣そのものだった。
コイツは正に正義の味方なんだろう。
「頼むよ。少なくとも冒険者になれば力が手に入るキッカケにはなるんだろ?」
衛宮は諦めきれずにオレに詰め寄った。
しかしオレも譲る気はない。
仕方なしにラリホーで眠らせて元の世界に、
「待って衛宮君!」
遠坂が衛宮の腕を掴んで静止する。
「な、何だよ遠坂!?」
憧れの遠坂に腕を握られて顔を赤くする衛宮。
遠坂は衛宮の反応に気にすることなく、ある一点を睨みつけていた。
その視線の先は衛宮の手の甲、そこには赤い文様のようなアザが刻まれていた。
「令呪ですって!?衛宮君、マスターだったの?」
「え?俺が……、マスター?」
「私としたことが、今更気がつくなんて……ああもう、うっかりにも程が有るわよ」
そこで俺は閃いた。
「良かったじゃないか衛宮」
「え、どういうことだよ。言っとくけど俺は聖杯なんかに興味はないぞ」
「違うってマスターになったってことは英霊ってやつを呼んで使役できるって事だろ?」
俺は遠坂に確認するように問う。
「ええ、どんな英霊が呼ばれるかは触媒次第だけど…まさかアンタ、衛宮君に」
「おう、衛宮がマスターになれば英霊って戦力が手に入る。冒険者になって修行を積むより手っ取り早く戦う力が手に入るんだ。聖杯戦争で犠牲になる人だって助けられるぞ」
「いまいち納得出来ないけど、確かにその通りだ…」
衛宮は自身の令呪を見つめながら納得したように頷いた。
よし、冒険者の力から英霊の力に興味が移った。
「そういう訳で遠坂、衛宮が召喚する手助けを頼む」
「何で私が?衛宮君がマスターなら私達、敵同士じゃない」
「え?俺は遠坂と戦う気は無いぞ?」
「こう言ってるが?それにさっきの戦いで庇ってもらってただろ?魔術師の基本は等価交換とか言ってなかったか?」
「ああもう!分かったわよ!召喚には私も立ち会う!これでいいんでしょう!」
そんな感じで衛宮と遠坂は聖杯戦争で同盟を組む事に決まった。
「じゃあもう遅いし、さっさと帰るか?」
「ああ良かった!ケン!まだ居った!」
そこでオッチャンがやってきた。
「言い忘れておったが、二日前ディースさんが来たぞ」
「ディースが?何でこの村にあいつが?」
ディース・アルキード
嘗て共に戦った仲間であり、ギルド・ドラゴンクエストの一員。
そしてメンバー最強の戦力。
実際に今の俺とは比べ物にならんほど強い怖い女だ。
神龍に会った後、何を思ったのか一人旅に出掛けてしまったらしい。
「ウム、ふらりと村にやってきてな。お前さんを探しておるようだったぞ」
「はぁ?何であいつがオレを……あ!」
そういえば元の世界に帰る前、自由に行き来できるようになった事、言ってなかったわ。
それで最近になってオレが二つの世界を行き来している事を他の仲間から知ったんだ。
「やばい」
オレの背中に冷たいものが流れた。
「平塚?どうしたんだ酷い汗だ?」
「ディース?誰かしら?」
「すぐに帰るぞ二人共」
取り敢えず明日も速いしここは帰ろう。
ディースの事は先延ばしにしてしまおう。
今まで忘れてたとか、もし│あの女《 ディース》が知れば殺されかねん。
「くぁWせdrftgyふじこlp」
「ど、どうした平塚!?」
「やめろ!やめてくれ!それだけは!変身止めろ!ひぃっ!?竜闘気はっ!?ドルオーラは勘弁してくれッ!?」
「なんか錯乱しだしたぞ」
「あのディースさんって一体…」
「うん?ああ…簡単に言うと、この世界で最強の冒険者だな」
オッチャンは誇らしげに腕を組む。
最強というかチートの塊だろ。存在そのものがバグってるのがあの女だ。
ていうかディースが居なければ間違いなく神龍まで辿りつけなかったと思う。
まぁディースは自分の力を無闇に振るうことは由としなかったので、余程のことがない限り力を貸してくれなかったが…。
しかし以前、
結構短気なやつなのだ。
今でも仲間として信頼はしているが、あんな事件があってかディースのことは絶対に怒らせないと決めていたのだ。塵にされる。
ちなみにお気づきかも知れないが、ディースは竜の騎士です。
初めて額の紋章が光った時は空いた口が開かなかった。いや塞がらなかった。
「んっ!取り敢えず落ち着いた。さあ今度こそ帰ろうすぐ帰ろう!ハリーアップだ!」
「それって問題を先送りにしただけじゃ…」
「仕方ないだろ?コッチにも元の世界での生活があるわけだし」
「はいはい。でもそんなに怒るって事はそれだけ想われてるって事でしょう?自分から会いに行った方がいいわよ」
遠坂は意地の悪い笑みを浮かべてからかうように言った。
確かに全殺しから半殺しに負けてはくれそうだな。
「考えとく。じゃあ行くぞ」
-
そんな訳でオレ達は再び元の世界に帰還した。
「無事元の世界に戻ってくれたな…」
「ええ、得難い経験だったわ」
「凛!無事だったか」
そこで赤い弓兵さんが登場。
霊体化を解いたのだろう、遠坂の前に現れる。
「アーチャー、私は無事よ。取り敢えず要点だけ言うわ衛宮君と同盟を結ぶことにしたから。文句も詳しいことも後よ」
「色々と言いたいことはあるが君のことだ。何を言っても無駄だろう」
「分かってるじゃない?流石わたしのサーヴァントね」
「また令呪を使われてはかなわんからな」
アーチャーは肩をすくめて溜め息を吐いた。
なんか苦労してそうだな。
幸薄そうな背中に想わず共感を覚えてしまう。
オレも運だけは悪かったからなぁ…。
カジノに言っても負けてばかりだし、宝箱を開けてもミミックばかりだし。
そして俺達は士郎の案内によって英霊召喚に立ち会うことに。
敵意がない事をアピールする為、遠坂の指示でアーチャーには霊体化してもらう。
蔵に魔方陣があるとのことで、そこで遠坂のアドバイスの許召喚を行う衛宮。
召喚は成功しその結果、
「サーヴァント・セイバー、召喚に応じ参上した……問おう、あなたが私のマスターか?」
アホ毛の可愛い金髪美少女が現れた。
そして、
「貴様!何者だっ!!?」
金髪美少女に襲撃された。
なんでやねん。
続く?
おまけ
ディース・アルキード
おんな
セクシーギャル
レベル:99
竜の騎士
さいだいHP:999
さいだいMP:999
ちから:720
みのまもり:450
すばやさ:610
かしこさ:525
うんのよさ:777
もちもの
E:真魔剛竜剣
E:ドラゴンメイル
E:ドラゴンシールド
E:ドラゴンファング
E:スーパーリング
攻撃力:850
防御力:570
呪文・特技
??????
出来ないことのほうが少ない。
竜闘気 紋章閃 魔法剣 竜魔人 竜闘気砲呪文など
チートの塊ディースさん。
名前だけ登場でした。
聖杯戦争には勿論参戦させません。
今のところその予定はゼロです。
ただのネタです。スイマセン。