あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
あの方のターンですよ!!
では、どうぞ!!
さとりさんが寝るまで話続けた。
お陰で喉が少し痛くなってしまった。
会話の途中に自分で入れたお茶を飲み干した後、部屋から出ていく。
ゾンビフェアリーに案内された道を反対方向、出口へと歩を進める。
その途中に、こいしちゃんが廊下で一人佇んでいた。
その顔は、嬉しそうでもあり、悲しそうでもあり……そして、嫉妬しているようだった。
「こいし……ちゃん?どうしたの?」
「……ああ、お兄さんか」
その声は低く、怒っているようにも聞こえた。
こいしちゃんが小走りに近づいてくる。
その音は、喜んでいるように聞こえた。
「流石はお兄さんだね。あんなに長くお姉ちゃんと話せるなんて思ってなかったよ!!」
「あ、うん……ありがとう」
嬉しそうな元気な声を上げ、称賛の言葉をくれるこいしちゃん。
「一体どうやってお姉ちゃんあんなに長く話をできたのか気になるけど……まあ、見てたから何もしてないのは分かってるんだけどね~」
「そ、そうなんだ……」
こいしちゃんの呑気そうな声に何とか反応を残す。
「じゃあそろそろいこ『こいしちゃん?』……なにかな?お兄さん」
こいしちゃんの言葉を遮り、ずっと疑問に持っていた事を問う。
「何で……そんなに怒ってるの?」
「え?いやだなぁー怒ってなんていないよー」
「でも……」
「うるさい……うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」
その何とも言えない表情で、俺の目を見ていた。
「わかんないよ……何でお姉ちゃんは私じゃなくてお兄さんを選んだの!?どうして!?お姉ちゃんは私のことなんて本当にどうでも良かったの!?私はいらない子なの!?」
声が廊下を響き渡る。
手は握り締められ血が垂れ流れ、その目には涙が溜まっていた。
ただ、一つだけ否定しなければならない。
「俺は選ばれた訳じゃないと思うよ」
「嘘!!」
「嘘じゃない。こいしちゃんは俺とさとりさんの会話の内容知ってるかい?」
こいしちゃんは俺の目をしっかりと見ながら、首を横に振った。
「さとりさんと俺が話してたのはね?こいしちゃんにどう許してもらうか、家族にどう謝るかだったよ?」
こいしちゃんの目は未だに俺の目を真っ直ぐに見ていた。
だから、俺もこいしちゃんの目を見つめ返す。
「確かに、俺の名前も出てたけどさ。それでも、話の殆どはこいしちゃんやお空ちゃん、燐さんの事ばかりだった。自慢話や悲しい話、嬉しい話……無表情だったけどさ、どことなく嬉しそうだったよ。
声を掛けたとき、さとりさんは涙を流したんだ……でも、その時は悲しそうだった……
こいしちゃん達が話すときにさ、さとりさんがどうなるのかは俺は知らない。けど、一つ断言させてもらうよ」
揺らいでいる瞳を見つめ
「さとりさんは、こいしちゃんの事が大好きなんだ。
さとりさんは、こいしちゃんの事が心配なんだ。
さとりさんは、こいしちゃんの事が大切なんだ。」
涙を流すその顔に流れる涙を、彼女の代わりに拭い
『君は、いらない子なんかじゃない』
彼女の姉の代わりに、その言葉を告げた。
「今度さとりさんと話すことがあるなら、きちんと向き合ってあげてね」
「そして、俺の口からじゃなくてさとりさん……君のお姉さんの口から直接聞くんだよ」
「そして言ってやるんだ―――」
―――大好きだって。
お読みいただき有難うございました。
こいしちゃんのターンは終わっていなかったのさ!!ユウギアネサンハオワッテルケトド (ボソッ
次回は……橋
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
もうすぐ……終わりか……
では、また次回~