あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
タイトル通り、今回のルートはこれで終了です。
それと、壱さんと妖夢は少し話した程度の他人です。
壱さんは、妖夢の黒い部分は知りません。
では、どうぞ。
部屋の中は赤く染まっている。
その部屋の中には二つの人影。
一人は膝から崩れ落ち、口は半開き、目からは生気が抜け落ちてしまっている。
もう一人は地面に仰向けに寝転がり、その首には深々と短刀が突き刺さっている。
…………急げ……急げ!!これをヤったのは恐らくドンが関わっているハズだ!!俺は軽くんを安全な場所に連れていく!!
怒鳴り声に鎧を着た男と、軍服を着た男は直ぐ様行動開始した。
クソッ……!!なんでこんな事に……!!
最後に残った男は軽と呼んだ男を担ぎ上げ、その場から飛び上がり安全な場所を目指し飛び去った。
・
「すいません。後の事をよろしくしても宜しいでしょうか?」
「はい。大丈夫ですよ。任せてください」
少女は快く承諾し、男を受けとる。
「すいません……よろしくお願いします」
そう言って、男を連れてきた彼はその場から急いで走り去っていった。
『はい……マカサれマシた……』
少女の呟きに気付くこともなく……
・
その日の夜の事だ。
「逃特軽が帰ってきた……」
そんな事を呟きながら少女は男の、逃特軽の眠る部屋の襖を開いた。
少女は逃特軽が寝ているものと考えていたようだが、その予想は外れ逃特軽は起きていた。
「………ぁ…………妖夢、さん……俺……人を……博麗霊夢を殺して……」
ポツポツと呟くように話す男を静かに見守る。
「……そうですか……だったら私が楽にしてあげますよ」
「え?」
「全部、全部貴方が悪い。それでヨイではないですか」
「ああ……そう言う事ですか……」
男は小さく笑い、悲しげな笑みを浮かべた。
「お願いしても良いですか?」
「ええモチろン」
スチャ 刀が抜かれる。
ズサッ その刃が男の胸を貫く。
『アナタが悪いんですよ?』
「ありがとう」
そして、男は静かに息を引き取った。
『くく……ククッ……アハハハハッ!!!死ね死ねしねしネシネシネぇエエエ!!アハハハハッ!!!』
少女は急に笑いだし、何度も、何度も目の前の男に刀を突き刺した。
そして、少女は知っていった……死は―――
―――『絶対的』に『生』よりも『苦しい』ものだと―――
・
逃特軽。貴方は多くの苦難を乗り越えてきました。
確かに貴方は被害者です。
ですが、同時に加害者でもあります。
貴方は気が付いてましたね?
それでも尚、自身を被害者として向き合うこともせず逃げてきた。
多くの女性の心を乱し、その想いに答えず踏みにじった。
その罪は重いものです。
ですが、最後にはキチンと関わってきた女性たちと向き合ったのはとても素晴らしいことです。
よって貴方は 『衆合地獄』 に落ち三十兆七千五百億年の間罪を償いなさい。
・
―――妖夢……
―――幽々子様!!ヤりましたよ!!私達の日常を壊した外道を殺しました!!
―――ええ……
―――褒めてください幽々子様!!
―――……良く…………がんばった、わね……
亡霊の姫は優しく少女を抱き締める。
その瞳からは涙が滴り落ちる。
こうなってしまったのは私のせいだ。と、自身の弱さに悔しながら……静かに泣き続ける。
―――『ハイ!頑張りました!!』―――
そんな事にも気付かずに、『じゅうしゃ』は笑顔で喜んだ。
BAD END
END3 アリガトウ
END
お読みいただき有難うございます。
地獄って……どんなに善行を積もうがほぼ絶対に行かなければならない見たいです……お陰で用意していたENDがよりエグくなった……知りたい方は『地獄 種類』で検索してください。
軽くんが出てこれるのは……約30兆年後か……これでも大分譲歩してるんですよ……?
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
妖夢は礼儀が正しいですからね……信用も厚そうですし……疑って掛かる方が失礼に思うレベルだし……壱さんが軽くんを任せるのも当然と言えば当然なんですよね……
では、また次回。