あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結)   作:ちゃるもん

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投稿です。

100話なのに……なんか狙った感じでこの話に……

では、どうぞ。


汚れ仕事

―――ズサッ―――

 

一本の腕が、胸を貫く。

 

その手の中には心臓(・・・)が握られれていた。

心臓には今だ血管が繋がっており、ドクンドクン と力強い音がまだ生きていると主張していた。

 

ただし、それは、その心臓は俺のモノではない。

 

「は?いやいやいや……何で?可笑しいだろ!?」

「ん~どうかしたのかにゃ~?」

「どうしてだ……どうしてだ!!!どうして―――」

 

ゴフッ

 

口から吐き出された血が、俺の顔へと掛かる。

 

「どうしても何もアタイは元々こうするつもりだったしねぇ……」

「お前はコッチ側じゃ……」

「だから、その前提が間違ってるのに気付かない?確かに私はお兄さん、逃特軽の死体が欲しいよ?でもね、それよりも家族の事が……大事なんだ。お兄さんが居なくなったらお空もこいし様もさとり様も、私だって悲しいからね」

「クソッ!!……時間が……」

「この感じは、妖に神で反発、仙人の治癒術かね?痛みは少ないが……もう長くは持たないんだろう?だったら、どこで死のうが同じさね、生命力が高いってのも考えものだ」

「どうして動ける!?」

「感情を殺す、偽るなんて朝飯前さね」

 

目の前で起きている事に理解が追い付かない。

 

「潰したとして……まあ三分って所かな?も、生きられるんだから良いのかも知れないけどねぇ」

 

そして―――

 

 

グチャァ

 

 

―――音が、途切れた。

 

 

 

「「あ……」」

 

目の前で、人が、死んだ。

 

「どうでん……さん?」

 

目の前の光景に足がすくみ動けないでいると、後ろから声が聞こえた。

 

声の主は俺の直ぐ横をすり抜け、ドンちゃんの体を支えた。

その横には血に濡れた花束が。

彼女は墓参りに来たのか。と、無駄に冷静になっている頭がそう理解した。

 

「堂田さん!!」

「……ああ、阿久ちゃんか……ごめん、名前を教える約束守れそうにないや」

 

震える声で話し掛ける少女の顔には涙が流れている。

 

「何言ってるんですか……!!こんな所で死んだら……!!」

「本当に……ごめんなさい……」

「地獄まで……聞きに行きますからね?」

「これは……地獄での楽しみが……増えたな……」

 

そして……

 

「そうですよ……一杯話したいことがあるんですよ……」

 

「一緒に妖怪の山に滝を見に行きましょうよ……」

 

「一緒に太陽の畑のヒマワリを見に行きましょうよ……」

 

「全部……約束……したじゃなですか……」

 

「一緒に……また……い、っしょに……おはなし……しましょう……よ……」

 

 

 

 

うぁああああああ!!!

 

 

 

 

 

 

堂田さんを火葬して、目の前のお墓に手を合わせる。

 

 

 

「……皆さん、彼を、堂田さんを救っていただき有難うございました」

「…………」

 

答えられない……答えられるはずがない……

もし、ここに俺が来なかったら……!!

 

「……貴方が自身を攻めたい気持ちも分かります。ですが、私はもうすぐ死にますし、彼もどうせ長くは生きられなかったでしょう」

「それ、でも……!!」

 

自然と手に力が入る。

 

「でしたら、私と堂田さんの分、いや、どうせですから堂田さんの家族と桜さんの分まで生きて、幸せになってください。良いですね?」

「……分かりました」

 

その、半分命令となった言葉は、この気持ちを高めると同時に、深く理解させられるモノとなった。

 

「では、もう少し私はここに居ますのでいつかまた」

「……自殺だけは……しないで下さいね」

「出来ませんから安心してください」

 

背を向け足を一歩前に動かす。後からは、しゃくり声が何時までも、何時までも、耳に届き続けた。

 

彼女の最後の言葉……それは、出来るのなら死んでいる。と、理解しながら。

その、響き渡る声に耳を傾けた。

 

 

 

 

まったく……汚れ仕事ってのは何度やっても嫌なもんだんねぇ……

 

でも、こう言う仕事はとっくの昔に汚れちまってるアタイが適任。

 

アンタたちには汚れてほしく無いんだよ?

 

なあ?四人(・・・)とも。

 

 

 

 




お読みいただき有難うございました。

ドンちゃんは……死にました……
きっと、二年後には三人……いや、六人で笑いあっていることでしょう……
そして、お燐は軽くんを家族とまでは行かなくても、一人の友人として見ています。
舌打ちについてはお燐の本当の気持ちです。
軽くんを傷付けた『パルスィ』に対してのもの。誰しも、友人を傷付けられたら嫌でしょう?

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

これからも

『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』

を、よろしくお願いします。

お燐は、軽くんの敵と自身を偽り、ドンちゃんに接近した。
ドンちゃんの能力に引っ掛からなかったのは、悪の感情を抱かないようにしただけ。
自分は人間と遊んでいる。こんな感じで。

それにドンちゃんの発言で
『僕に悪意を持つ存在の行動をロック』
『生物がこの中にいるのも合わせて……四……それ以外の存在が五十』

生物は壱さんを含め、 軽 壱 アサルト テリヤキ
それ以外が アサルトのロボット(ドンちゃんを殺そうとしたから) テリヤキの分身体

なら……お燐は?

最初から能力に作用されていなかった?

なら、後は、後から……

てなかんじ。

感想欄を見る限り、バレてないようでニヤニヤしてたりもしてた……

では、また次回。
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