あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
ヤンデレ成分皆無です。
多分次回もヤンデレ成分無い……
では、どうぞ!!
…………またか……またこのパターンか……
…………知らない天井だ……
確か……ああ、自分で左手を刺したんだっけ?それで止血し忘れて……
で、ぶっ倒れたんだ。
頭痛とかはしないけど……左手の感覚が無い……いや、ピクピク動いてるか。
左手には包帯が巻かれているわけでもなく、小刀の刺さった後だけが存在していた。
布団から上半身を起こし、周りを確認する。
掛け軸と箪笥、それと布団を入れているのであろう襖。
襖の隣にある小さなスペースには、三種類の花が使われた生け花が鎮座していた。
花の種類までは分からないが、紫と青と橙色の花が元気よく生けられている。
閉じられている障子に目をやれば コンッ と、鹿威しの音が鮮明に響き渡った。
布団から抜け出し、障子を開き外へと出る。
そこは、白玉楼に似た庭が広がっていた。
小石が波を打っているかのように化け、鹿威しの流れる水の音と、静かな響がより一層想像を膨らませる。
ただ、白玉楼の庭とは決定的に違うものが二つ。
一つは、白玉楼では薄暗く、月の明かりと何故かぼんやりと光っていた桜が光源となっていたのに対し、此方は太陽の暖かい光が光源となっている。
そしてもう一つは、あの美しく咲き乱れていた桜が一本も無く、代わりに……
「……ミカン?」
そう、ミカンが実り、白い花を咲かせる木が大量にそこにあった。
縁側から下り、石の上を跳びミカンの木に近付く。
一歩ずつ近付くにつれ、柑橘類の独特な匂いが鼻を燻る。
「明らかに……よっと、博麗神社じゃないよな。とっとあぶな」
…………それにしても、本当にここは何処なんだろうか?
博麗神社でもない。
白玉楼でもない。
妖怪の山でもない。
この場所と似ている所は全部違う。
かと言って、紅魔館などの西洋の建物でもない。完全に東洋の建物。
本来ならば部屋で大人しくしておくのが一番何だろうが……今までの事もあからか、逃げやすい状況を作ろうとしてしまうのだ。
ただ……このくらいの贅沢は……許されてもいいだろう……
ゆっくりと、目を瞑る。
耳に聞こえる、 波 水 自然
鼻を燻る、 華やかな匂い 香り
肌を撫でる、 柔らかな風 暖かい光
……年寄り臭いな。
そんな事を思いながらも、目を開くことはしなかった。
『どうだい?』
不意に声が聞こえる。
もう少しだけ……このまま……
失礼とは思いながらも、目を閉じたまま返事を返す。
「凄いです……すいません……目を閉じたままで……もう少し感じていたいんです……」
『構わないさ。この庭は私が手入れしているんだ。やはり、自身が大切にしているものを褒められると嬉しいものだな』
「………………………」
一分、数分、いや数十分?もしかしたら数秒かもしれない。
今、目に写るのは暗闇だけ。
なのに、音が匂いが感触が、あの美しい庭の全てを想像させてくれる。
ゆっくりと目を開く。
『此方だよ』
再度聞こえた声は、後ろから聞こえた。
振り返る。
目を見開いた。
そこにいたのは美しい―――
―――黄金の狐だったのだから―――
お読みいただき有難うございます!!
容姿だけで言えば一番好きなキャラクター
らんしゃまぁぁあああ!!!!
でも嫁は妖夢ちゃん(`・ω・´)キリッ
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
実は……メインヒロイン決まってなかったり……アンケートするか……?
それと、書きたい小説が一つ増えた……でも、アンケートに今さら増やすのもな~
では、また次回~